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死刑制度についてひと言お願いします

1458紫煙狼:2006/03/27(月) 23:29:39
そもそも、人間というのは理由さえあれば人を殺せる生き物なんですね。

犯行現場を見られたから殺すとか、お金を持っているから殺すとか、
ハードルの高さは異なれど、自身が納得いく理由さえあれば、
同種族を殺すことに違和感を感じない生き物なんですね。
国益のために敵国兵を殺すとか、とにかく必用なのは理由であって、
命を奪うという行為自体にはそれほど違和感を感じないのでしょうね。
そして、その理由の部分が多くの人に受け入れられるものであれば、
殺人も合法化してしまう。そういう生き物なんですね。

犯罪者と被害者の、どちらの人権を優先すべき?と言われれば、
被害者の人権を厚く保護するべきであるのは言うまでも無いけれど、
犯罪者を死刑に処すことで被害者の人権が守られるかというと、
全然別問題に思うのです。無論、それで被害者感情が慰撫される
という面はあるでしょうが、被害者感情の慰撫のために死刑制度が
存在するのかというと、それは一面でしかない。
いや、相手が鬼畜にも劣る獣であれ、感情のために命を奪ってよいはずは無い。
だから、死刑制度と犯罪被害者感情慰撫が同義であってはいけない。
そういう意味合いが含まれるのは構わないけれど、それが全てではいけない。

「殺人行為が合法化されるケース」として、正当防衛というのがある。
つまり、他に方法が無く、殺さなければ殺されるという状況で、
やむを得ず、自身(もしくは他人)を守るために殺してしまう場合。
これを責める事が出来る人など、ほとんどいないでしょう。
(ってか、いたら困っちゃいますよね。)
でも、死刑は拘禁された囚人に対して行われるから、この緊急避難性は
全く有りませんよね。釈放して再犯したら?なんて言うなら出さなきゃいい。
死んで罪を償うなんて言うけど、死ぬことで償えるなら話は簡単。
実際は、凶悪犯に死んでもらったところで、償いなんてものは全く期待できない。
本当は、命は取り返しようが無いから、償うことなんてできっこない。
まぁ、だからせめて長いこと苦しめ!なんて話が出てくるんだろうね。
そう考えると、死刑制度も結局は「何をどうしても許しがたい」という感情の
落としどころであって「凶悪犯なんだから殺されるべき」という感情的理由に
基づいて「野獣死すべし」を合法化しているんだよね。

で、ネジのはずれた私は、多数決が民主主義の原則であることを踏まえつつ、
多数決によって人の生き死にを左右することが合法化されていることに、
形容しがたい違和感を覚えるんですな。


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