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誹謗中傷って、何?

529味噌煮込みヤスツ </b><font color=#800000>(CnaUXqoo)</font><b>:2004/10/19(火) 04:46
>>450 前後の「メクラ、カタワ」や差別語の話あたりのレス
さて、少し調べた話をば。

「霧にふね引人はちんばか」
という句があるんですが、ご存じでしょうか?

「ちんば」というのは「びっこ」を引く人、「びっこ」とは「片足を引き摺る障害がある人」のことを指しますが、「ちんば」を完全に消滅させてしまうと、この芭蕉の句は「禁句」になってしまいますね。言葉狩りが伝統的な著作品を制限する好例でしょう。

また、「メクラ」「つんぼ」「かたわ」などについてですが、これらの用語の大部分は「善意の配慮から生まれた」という由来があったっぽいですね。
めくらは「目暗」、かたわは「片輪」。最近はIME供給会社の配慮から変換されなくなってきているので元の言葉がわかりにくく、それがまた「めくら」「かたわ」を無分別な侮蔑語に貶めているようですが……
「目暗」は、盲人は目が暗い(盲人の目には昼間でも真っ暗で何も見えない)を指した隠語。「片輪」は、大八車や車箪笥(火事の時に押して逃げられるように、キャスター(笑)が付いた江戸時代の箪笥。奢侈であるという理由で後に禁止されたが、現在も工芸品として高い価値を持つ)の車輪が片方だけではまっすぐ進むことができないことから、「両輪のうちの一方を失って正常に進むことができない人」を指す隠語。
「目無し!」「足無し!」と直接言うのは気の毒だから、その状態を別の言葉に置き換えて配慮しよう、という善意と、状況を短い言葉で理解させようという配慮から生まれたもののようです。

現在は、逆に「目が見えない人」「盲人(考えてみりゃ酷い言葉ですね。盲とは【目が亡い】と書くわけですから)」「足が悪い人」などと、ストレートに表現するほうが差別に当たらない、という考えが推し進められて本来配慮語だった「目暗」や「片輪」が消えてしまいつつある、と。

これらの配慮語が差別語にされてしまったのは使用者の用法の問題もさることながら、やはり受信者の地位向上、受信者の嗜好に基づいた言葉選びがされた結果であると言えるでしょう。
現在ではお巡りさん、女中さんなども職業差別語である、ということになっていますが、知っての通りお巡りさんは「巡査」の職務内容をかみ砕いた配慮語、女中は宮廷や大奥などで最上格の貴人の身の回りの世話をする職務の人を指す伝統語で、旅館や料亭などでは客を最上の貴人を見てもてなすことから付いた配慮語でした。

でも、それらの配慮語を、意味や由来も問わず知らずに「差別だ!」と決め込んでしまうと、実はもっと酷い言葉やストレートな表現を選ばざるを得ないか、別の「一見して意味が分からない言葉(障害者を障碍者と言い換えたりするアレですね)」に置き換えざるをえず、またそうした意味の分からない言葉への置き換えは、本来の意味を知るために結局古い禁止用語を使わざるを得ず、結果的に古い禁止用語と同じニュアンスに置き換えられてしまう、という。

そういう言葉のイタチごっこを、受信者の都合に乗じてどんどんやってしまっていいのかな? というのがこの100レスくらい続いているテーマのひとつだと思うわけですが……。
進んでませんか。やっぱり。




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