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テロ対策

388haru爛漫:2004/05/07(金) 09:10
はじめまして(でもないのだが)。

今回の人質バッシング(自己責任)を考える上で参考になる文献を紹介致します。
川島武宜『日本人の法意識』1967 岩波新書(松岡正剛 書評より)
*******
(前略)日本人には理想と現実を厳格に分ける意識がすこぶる希薄だということである。
法曹界には「たとえ世界が滅びるとも正義はおこなわれるべきである」という冗談のよう
な格言が生きている。
(中略)、この考え方には「法における二元主義」とでもいうべきものがあり、(中略)
この二元主義が日本人には通用しない。神による理想と人間における現実が二つに分離さ
れていないからだ。
このため日本では「手心」を加えることがときに美徳となり、(中略)。
日本人は法よりも「自制心」を重んじているということになる。そしてその自制心を失っ
た者が罰せられるべきだという法意識になっているわけなのだ。
********

この「法意識」は、ある意味日本文化(美意識、道徳)を如実に表現したもので、今回
欧米マスコミが「自己責任」について不思議に思ってもなんら不思議ではないことが解り
ます。また「法」=「正義」=「宗教」という価値観を絶対視する欧米的価値観の行き着
く先が、イラク攻撃の一面としてあったと思う。私はこの日本的「法意識」というのは、
村社会と言われようが、遅れていると言われようが捨て去るべきものでは無いと思う。


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