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テロ対策

309野口イ建:2004/05/04(火) 11:29
自己責任と危機管理
http://www.noguchi-ken.com/main.html
4月27日 野口健

事ある度に日本社会に足りないのが自己責任の精神だと発言してきた。
 私が書いた本の中でも植村直己さんのマッキンリーでの遭難を「自滅」と表現し、
山岳関係者から叱られたこともあった。しかし、今でも私の考え方は変わらない。
 多くの人が指摘したように植村氏の遭難には「マスコミに追い詰められた」
「スポンサーのプレッシャー」などたしかにあっただろう。推測でしかないが、
植村氏が追い詰められていた状況は想像できる。しかし、だからといって、植村さん
の遭難を正当化できようもなく、最終的にはご本人の現場での決断であり、自己責任
だと私は感じている。

 やれ「広告代理店に殺された!」「マスコミに殺された!」との意見も耳にした
ことがあるが、お気持ちは分からなくもないが、それは見当違いです。逆にその
ような意見は植村直己さんに対して失礼です。植村さんは世界に誇れる冒険家であり、
私自身も植村さんの生き方に深く共感し、この世界に足を踏み入れた一人です。
だからこそ植村さんのとった行動をセンチメントでとらえたくはない。センチメント
は物事の本質をごまかすという側面がある。孤高の冒険家である植村さんはそれを
望まないと私は思う。

 自己責任という言葉の響きが「冷たい」「冷酷」との印象を人に与えるのかもしれない。
しかし、自己責任を与えられないほうがよっぽど惨めだ。また、「自由と責任」
の関係だけれど、自由というのは、自分の判断で決断を下し、そしてその結果に最後
まで責任をとることだ。
 好き勝手やるのが自由ではない。あえて自分の意思で選択したわけだから、当然だ。

消費者金融がよく社会問題を引き起こす。やくざ的な取立ては確かに問題があり違法
であるけれど、そもそも最初から金利を把握しながら、それを承知の上でお金を借りた
側が返済しない、その責任はどうなるんでしょうか。私はこれも自己責任だと感じます。

 今回のイラクでの人質事件。あの家族たちの会見でのコメントに不快感を覚えたのは
私一人だけじゃないだろう。誰が彼らにイラク行きを命じたのか。再三、外務省から
退避勧告が出されているにも関わらず、 あえてご自身たちの意思でイラク行きを決断
されたわけでしょ。

 人質の家族から「自衛隊は早期撤退して頂きたい」「三人の人権が大切なのか、国家が
先なのか」などと国に対する批判を繰り返していたが、国への批判の前に自分たちの身内
が行った無謀な行動に対する責任についてどのように感じているのだろうか。国を批判
することでの責任転嫁。


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