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反・反戦派の方々へ

62壱学生:2003/05/08(木) 16:57
ぼーん氏、貴方はもう少し政治学、に限らず社会科学全般について基礎的な勉強をした方がいいですよ。
貴方なそういう関係の勉強を全くしてないでしょ?貴方の世界認識は内的世界に集中しすぎて、社会科学的な認識に全く欠けています。
はっきり言って学部生以下です。ちゃんとした反戦論を主張したいのならもう少しちゃんとした勉強をした方がいいですよ。
研究者たる者は自分の専門外の事に付いては謙虚な姿勢をしなきゃ。貴方の知識体系・理論体系では少なくとも「社会科学」的な文脈での反戦論は到底成立しません。

で、そう言っても貴方は全く納得できないでしょう。そこで貴方の反戦論における理論的前提を否定する事にします。

ぼーん氏の理論的前提:反戦論を述べるに当たっては「自己と他者の痛みや命を同等に置かなければならない」
 →この論理を否定するに当たって、「他の立場からの反戦論も成立する」と証明できれば良い(反証法)
  なぜならぼーん氏の主張は「この立場からでなければ反戦論は成立しない」というものだから。
  よって「他の立場からの反戦論」が論理的に成立できる事を証明できればそれだけで良い。
  (尚これは別にぼーん氏の思想を否定するものではない。そういう反戦論も成立しうるのは当然である)

理論的に成立しうる反戦論:利己的な立場から反戦が利益になる事を例示

利己的思考に基づく反戦論:「自己の利益を極大化する」事を基本的志向とする人間像を仮定
→「利己的な人間」が求める最大の利益は「自己の生命」の維持。よって「自己の生命」が脅かされた場合には最大限の能力で抵抗する。
→「自己の利益を極大化」する場合、他者の「生命の維持」を脅かす場合が当然発生しうる
→しかしながらそのような場合、他者は「最大限の能力」を振り絞り抵抗するだろう。それによる被害が「自己の利益の極大化」という前提に反する可能性は充分にある。
→よって「長期的な利益」という視点から言えば、「他者の生命」を脅かさない事が「利益の極大化」に貢献する。
ゆえに、「利己的な人間」であっても他者との間である程度の秩序を維持しようとする意思が生まれうる。
(尚これは「自己と他者の痛みや命を同等に置く」という思考ではない。あくまでも他者が自分と同じ「合理的人間」であると認識し、その「能力」について合理的な判断をしただけである)
これはミニマムな人間関係での分析だが、「秩序の発生(=平和)」という観点から考えれば国際関係にも当てはまる。
むしろ決定的な力関係の差がない人間関係よりも、単位間の力の差が激しい国家間関係にはより当てはまるかもしれない。

利己的な人間による反戦論の例示:イラク戦争前のフセイン
彼が「自己と他者の痛みや命を同等に置く」ような人間でない事には誰もが納得するだろうが(例:イ・イ戦争を仕掛けたのはフセイン)、しかしながら彼はイラク戦争に限って言えば「反戦論」者であった(その場限りのものではあるが)。
フセインの例は極端にしても、ぼーん氏のような前提無しに「反戦論」が出てきているのは紛れもない事実だ。
そのような例は歴史に枚挙の暇がない。ケネディ・フルシチョフがキューバ危機を回避したのも「相手の能力と合理的思考」を信頼しただけであり、決して「自己と他者の痛みや命を同等に置」いての事ではない。

以上のような反証により、ぼーん氏の主張する「反戦論を述べる上での理論的前提」は否定される。
「利己的な人間」であっても一定の条件があれば(その場限りの)反戦論者になりうる、と言う事はつまり、ぼーん氏の「問い」は必要条件でない事を意味する。
しても自由だがそれは「当然の前提」ではないし、それに答えない事を理由にして「議論できない」とする理由にもなり得ない。
ぼーん氏が自分に対してするのなら誰も文句は言わないが、そういう「自分(の内心)だけのルール」を他者に強制するような行為は、研究者なら恥を知るべきだろう。




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