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ウェストファリア体制の次にくるもの

12ヤスツ:2003/03/02(日) 17:31
>>11
インターネット草創期(90年代初頭から日本への普及が進んだ94〜5年あたり)に、けっこう言われたことなんですよね。
インターネットが国境を無意味なものにする、っていうの。

実際には技術の無作為な発達→恩恵と脅威の拡散→既存の秩序維持体制(政府とか警察とか)が現状に追いつかない、というある種のアナーキーな状態が作り出されたわけで、Warezが飛び交いニュースグループに死体写真と幼女ポルノが飛び交っていた頃が、いちばん「インターネットが無法の荒野(=開拓大好きアメリカ人好みの西部のフロンティア状態)」だったんじゃないかなあ、と。

で、そうした「国境を無意味にするもの」というインフラを生み出したのはアメリカ陸軍のARPAネットなわけで、インターネットの発展(根幹に関わる)は、いつもアメリカ主導で進められ、ネットバブルはアメリカに起こり(笑)、今なお「インターネットに後から参加するアメリカ以外の全ての国」には、ファーストドメインとして「jp」「uk」「fr」「ru」「ch」など、国名を表示しているにもかかわらず、創始国アメリカのみは「ファーストドメインの国名表記がない」。
便宜上の問題ではあるんだけど、これについてはかつての競争国ロシアも、現在の対立国フランス・ドイツも、未来の冷戦相手の中国もクレームを付けていない。
インターネットはもはや必要不可欠な「発明」のひとつで、それに参加することはイヤがおうにも「アメリカの用意した土俵」に「英語」で上らなければならない、ということを示している。

基幹的な技術に関しては「デファクトスタンダード」という形での普及はないではないですけど、それぞれを手がけてるのもみんなアメリカ系企業で、日本やヨーロッパ圏の国が自国言語と自国技術で主導しているネット技術ってあまり聞かないですよね。

思えば、飛行機もヘリも車(発明したのはダイムラーだけど、普及させたのはフォードだし)も電話もTVも、そしてインターネットも、20世紀に人類に定着した技術のほとんどはアメリカ生まれ。
ウェストファリア体制の次のシステムを、あの国が「発明」する可能性は極めて高いという説にも頷けます。

「世界規模の共通のインフラであるインターネットを拡張・支持するための【方法論】と【プロトコル(=通信上のプロトコルだけでなく、使用第一言語を英語にしたという点も、言語というプロトコルをいち早く抑えた、と言えるでしょう)】を握っている」
という厳然たる事実は、依然アメリカが「先頭を走っている」ことの現れかもしれません。

ただし、フォード(BIG3)が日本車に破れたり、ヘリの分野ではソ連のほうに優れたものがけっこうあったり(ハインドとか)、電話の技術は今ではイスラエルやスウェーデンのほうが上だし、携帯普及率では日本もあるし……てなことを考えていくと、「先頭切って突っ走るのはアメリカだけど、他国はその後を付いていくことでアメリカ以上の恩恵を得られる可能性は今後も常にある」と思います。
「またアメリカかよ!」と悲観することもないのかな、と。


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