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北朝鮮
131
:
ヤスツ </b><font color=#800000>(CnaUXqoo)</font><b>
:2004/05/23(日) 02:49
>>130
今、この話題についてはヨソのスレで手一杯です(^^;)
要点を挙げておきます。
・経済制裁カードの封印は、誤解釈。
× 「経済制裁はしない」 ←今、通説になりつつある説
◎ 「平壌宣言が守られているなら経済制裁はない」 ←これが元の発言で、前提に平壌宣言がある。さらに、これには「平壌宣言が守られないなら、経済制裁はあり得る」と釘を刺している暗喩になっている(どちらも等価の意図になる)。
・8人帰国の約束が破られた、は、マスコミのミスリード。
「全力を尽くす」という話はあったが、「事前に確約があった」という話は実は存在していなかった。マスコミの憶測記事が、ハードルをがんがんあげてしまっている。
・3人(ジェンキンス一家)が帰ってこなかった、は北の妨害によるものではない。
これは、ジェンキンス氏の身柄保証に関する日米間の完全が合意が間に合わないため。そもそもジェンキンス氏は脱走兵であって「拉致被害者」ではない。
日本への「帰国」と言う言葉も本来はそぐわない(家族の元へ、という言い方はそぐうけど)。
二人の娘は、生まれも育ちも北朝鮮なわけで、日本は「母の故郷の外国」でしかない。「日本とアメリカのハーフの朝鮮人」なわけで、「母は欲しいが日本は必然ではない」のが本音。
・10人の安否は、当初から確約されていない。
これも、事前にそういう期待がマスコミによってミスリードされていただけ、と言える。公約はなかったし。
ただ、一度独裁者によって「調査完了」とされていたものについて、「再調査」を約束させた(というか、金正日のメンツをひっくり返した)という離れ業をやっているわけだが、そのあたりについてはほとんど評価されていない。
独裁国家の独裁者に、意志を変えさせるというのが、どれほど凄いことかと小一時間……。
・原則論と現実論のせめぎ合いと考えれば及第点。
原則論に固執してきたことによって、この1年8か月は膠着状態になっていた。膠着状態打破が今回の主目的で、人数(数値)目標は主目的ではない。
現実論として、北朝鮮を武力攻略できるわけでもなく、日本一国の経済制裁だけで実質的効果(家族奪還)がなされるわけでもなく、日本は「強硬対処」というカードがない。
また、北朝鮮の協力がなければ何一つ先へ進めないのも事実なわけで、協力を引き出すために使えるカードはごく少ない(経済制裁カードは懲罰カードであって、協力を引き出すカードではない)。
その少ないカードの中で、「拉致家族を北朝鮮に抱え込んでおくのは、むしろ不利益」という判断を金正日から引き出したのは、評価すべき。
・誰がいっても同じ結果が得られたとする批判。
それは、ない。火中に手を突っ込めば誰でも栗が拾えるとしても、栗があるのが火中だとわかっていて手を出す政治家はいない。
お膳立てができていても、「総理大臣がもう一度足を運んで迎えに行く」という行為がなければ、5人の帰国は難しかった(これが福田元官房長官や、平沼拉致議連会長では、金正日のカウンターパートとしては成立しない)。
とりあえず、そんなところ。
イカフライ女史もよろしければ、
http://society.2ch.net/test/read.cgi/giin/1085243573/
にどうぞ。
まとめサイトはこちら。
http://hunbook.hp.infoseek.co.jp/hozen-k.htm
普段はマターリしたスレですが、今は怒号が渦巻いてすごい濁流になっています(^^;)
それでも、強硬論一色の他のスレに比べれば、かなり冷静な分析を見ることが可能かと思います。
スレ住人の注目点は「このピンチは、どういうどんでん返しに繋がるのか」ですが(笑)
ご参考までに。
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