したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

教養(リベラルアーツ)と場創り(共創)に向けて

86尾崎清之輔:2008/01/01(火) 22:41:30
新年、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
また、皆様におかれましては、良い子年を過ごされますよう、心よりお祈り申し上げます。

本日は先程まで『ウィーン・フィル ニューイヤー・コンサート2008』を視聴しており、今もその余韻に浸っているところです。
毎年、話題となる指揮者の選出と演奏作品、そして視ていて楽しくなる演出ですが、今年はフランス・クラシック音楽界の大御所で、ニューイヤー初登場かつ史上最高齢(83歳)のジョルジュ・プレートルがタクトを振り、演奏された曲も例年とは趣向が異なり、非常にユニークなものになったと感じました。

その演奏は、『ナポレオン行進曲 作品156』からはじまり、『パリのワルツ』や『ベルサイユ・ギャロップ 作品107』といった、これまでのニューイヤー・コンサートでは演奏されなかったと思われるフランス関連の曲や、『ルクセンブルク・ポルカ』、『ロシア行進曲 作品426』、『中国風ギャロップ』、『インドの舞姫 作品351』などといった多国籍に渡った選曲であり、シュトラウス一家のレパートリーの多さにも驚かされました。
ちなみに『インドの舞姫』については、ひょっとしたら昨年のニューイヤーの指揮者を務めたズービン・メータへの御礼のメッセージが込められていたのかもしれません。
(ルーマニアとブルガリアがEUへ加盟したことに対する歓迎の挨拶)

また、2008年のサッカー欧州選手権の開催地がウィーンということに因んで、『スポーツ・ポルカ 作品170』が演奏され、ラストは例年と同じく、指揮者からの挨拶とウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバー全員による『あけましておめでとうございます!』の後、オーストリアの第二の国歌と呼ばれる『美しく青きドナウ』と、もう一つのアンコール曲である『ラデッキー行進曲 作品228』で締め括られます。

ところで、この番組ではウィーン市内のメインスリートであるケルントナー通りが紹介されており、番組内でも話が出ておりましたが、このケルントナー通りには余計な電飾や看板などが一切無いところに、以前No.3で紹介させて頂きました中村勝巳先生の『経済的合理性を超えて』(みすず書房)に書かれていた『芸術や美的な要求、また市民自治の伝統への誇りといったことが、欧州社会の根底に存在していることの重要性』の意味するところを思い知らされました。

尚、余談ですが、かつて観客と演奏者たちを大いに楽しませた「踊る指揮者」こと「カルロス・クライバー」指揮による1989年と1992年のニューイヤーのDVDがあることを思い出しましたので、亡きクライバーを偲ぶ意味で久しぶりに聴いてみようと思います。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板