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教養(リベラルアーツ)と場創り(共創)に向けて

51尾崎清之輔:2007/12/13(木) 07:51:12
昨夜は掲示板のサーバに広範囲の障害が発生したようで、せっかく投稿記事を纏めたにも関わらず、更新できなくて残念でした。

さて、村上陽一郎さんといえば、『近代科学を超えて』(講談社学術文庫)を読まれた方々が結構いらっしゃることと思いますが、その村上さんが3年ほど前に、『やりなおし教養講座』(NTT出版)を出され、確か今年の初め頃に書店へ立ち寄った際、この本を偶然発見し、タイトルに興味を持ったことから購入はしたものの、暫く眠ったままになっておりましたが、このスレッドに関連して思い出したことから、この際、一気に読み通しました。
(…と、これで漸く同時に数冊読みのうち一冊完了。。)

書き下ろしというか、全て口語的な表現で書かれているため、誰にとっても非常に読みやすく、通勤・通学の片手間であっという間に読了できるタイプの本であると思います。

著者個人の体験も相当織り交じっているため、「教養講座」というタイトルからは若干違和感を覚えますが、その分、大上段に構えることなく自然体で語られており、著者が「規矩(きく)」と名付けた、人間の行動の手本となるものさし(基準)の大切さと、その「規矩」が教養を支える原点であるという意味では、「リベラル・アーツ」の持つ意味とは異なった感じがしましたが、そのあたりは著者も明確に述べており、私にとって印象に残った文章を以下にご紹介させて頂きます。

尚、読了後に、線を引いた箇所や付箋紙を張った箇所が、矢鱈と多かったことに気が付きましたので、そのあたりにつきましても追々ご紹介させて頂くつもりです。


◆「リベラル・アーツ」というのは、すでに述べてきましたように、本来は「自由七科」、つまり学問をするために身につけておかねばならない基礎的な技という意味ですから、日本語でいう「教養」という概念を、直接に表しているわけじゃない。

(中略)

「教養」という言葉に最もよく当てはまるのは(と言っても、これは私の個人的な感覚には違いありませんが)、私はドイツ語の<Bildung>だと思うんですよ。
ドイツ語の<Bildung>というのは、英語の<building>に近い言葉です。つまり「造り上げる」ことですね。では何を「造り上げる」のかというと、「自分」という人間をきちんと造り上げていくことであり、これが「教養」ではないかと思うのです。

(次項へ続く)


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