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教養(リベラルアーツ)と場創り(共創)に向けて
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:
尾崎清之輔
:2007/12/07(金) 01:09:13
元々、一部の演奏や演劇については、チケットを取り難かったクラシックコンサートではございますが、特に1年ほど前のテレビ番組が一つの切っ掛けとなったようで、今年になってもその勢いは止まらず流行り続けているようです。
例えどのような切っ掛けであったとしても、その後、本人にとって良い方向へ発展することができれば、結果オーライと思う次第です。
そんな今夜は、フルトヴェングラーのベートーヴェンの交響曲第七番(1943年版のベルリンフィルとのライブ)を聴いておりますが、確かに同じフルトヴェングラーの戦後の第七番の演奏(他の手持ちは1954年版のウィーンフィルとのライブ)や、あのカルロス・クライバー指揮のウィーンフィルとの演奏、同じくロイヤルコンセルトヘボウとのライブ版と比べて、…と言うより、比較できないほどのレベルであると感じさせられました。
ベートーヴェンにしては珍しいリズムを主体としたこの作品は、最初(第一楽章)では、ゆったりとしたテンポで壮大に進んでゆきますが、第二楽章の持つ崇高さの裏にある深さにも引きずり込まれ、第三楽章の小気味良いリズム感と優しさ溢れるメロディの繰り返しの中に漂う極限状態ともいえる気迫ぶり、そして第四楽章に至っては、ディオニュソスそのものではないかと思われるほどの「すさまじさ」と「熱狂的な」演奏には、もう言葉に表すことができないほど圧巻され、これぞ正しく「名演」であると思います。
久しぶりに『丸山眞男 音楽の対話』から引用させて頂きたいと思います。
◆『明日がない』、『これが最後のコンサートかもしれない』と覚悟したとき、人間はこんな音楽をやるんだねえ。
(中略)
「でも、あんな悲劇的な状況と、悲惨な経験を抜きに最高の演奏が生まれないとしたら、<音楽>とはいったい何なんでしょう。」
短い沈黙があった。丸山の言葉は、私の問いかけに対する答えではなかったような気もする。
「人間の本質に関わるテーマですね。」
返ってきたのはそのひと言であった。
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