[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
|
1-
101-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
教養(リベラルアーツ)と場創り(共創)に向けて
45
:
尾崎清之輔
:2007/12/06(木) 00:45:12
藤原さんの「KZP」や「JZP」を切っ掛けとして、このスレッドのタイトルの一つに「教養(リベラル・アーツ)」という言葉を使わせて頂くに至りましたが、「KZP」が非常にジャーナリスティック、且つ、既存の(腰抜け)メディアが全く触れられない内容を全面的に展開しつつも、この書籍の持つもう一つの側面として、「Liberal Arts」の重要性を(あちらこちらに散りばめながら)強く訴えかけていることにも気付きましたことから、今日は昨夜の続きをさせて頂きたいと思います。
私の場合は、書籍を読む際、通常は線は引くことが多いものの付箋紙や書き込みは滅多に行ないませんが、「KZP」については珍しく多くの付箋紙と書き込みが入っており、その中から、スレッドのテーマに相応しいと思われる内容の一部を、未見の方々へのご紹介を兼ねて、以下に抜粋・引用させて頂きたいと思います。
尚、この出版社のシリーズ独自のスタイルである、英語(あるいは他の外国語)混じりの「4重表記」については、必要と思われた言葉以外は、基本的に削除させて頂きました。
◆アメリカの教育の最も優れている点は、大学で行われるリベラル・アーツ(教養過程教育)にある。これは日本の教養課程とは似て非なるもので、ひと言で言えば「全人教育」である。
(中略)
◆リベラル・アーツにおける優れたコアー過程の役割は、人間として「真・善・美」の価値を知るうえでの素養として、「幅広い教養」と「良識 bon sense」を身につけることにある。だから、リベラル・アーツ教育では、そのための基礎訓練が徹底的に行われる。
(中略)
◆人間におけるその行為や動機において、人間としての繊細な区分を見届け、本物のよさを身につけるためには、精神の目を磨く必要がある。それは崇高な文体で構成された、文芸作品の助けを借りない限り不可能である。
(中略)
◆つまり、教養を身につければ人間は豊かになり、すぐに安易な答えに飛びつかなくなる。そして、いつも対案を考えるように頭を働かせて、理性と良識に基づいて判断を下し、自立した思想を持つ卓越した人間になるのである。
そして、相変わらず拙文ながらも、当時の私が「終わりに」の章の最後の空白箇所に書き込みした文章を以下にご紹介させて頂きたいと思います。
◆20年ほど前のバブル狂乱と、その後に訪れたバブル崩壊による様々な混乱と混迷を極めた現象は、「バイロイトの音楽祭」ならぬ、バイロイトの”狂奏曲”(協奏曲でも狂想曲でもない私の造語)のオンパレードであったと思われるが、「KZP」に書かれている「ワルプルギスの夜」の想起に至った今世紀からの一連の流れは、まさしく病膏肓に至るが如く、更に進行してしまったという意味で、事態はより深刻な状況ではあるものの、より輝きのある未来の土台作りをしていくためには、次代を担う若者たちを育てる環境を作り上げて(または創り上げて)いくことが、私を含めた中間層にあたる人間の役割であり、筆頭で為すべき焦眉の急ではないかと強く感じさせられた。
尚、これは本来ならば、これから第二の人生に向かいつつある、かつて高度成長期時代に若手中間層であった方々の、二十一世紀への「社会への恩返し」として行って頂きたいと考える次第ではあるものの、実際のところ、彼らの多くは「共創」よりかは、学生時代から「共闘」とその後の「競争」の人生に明け暮れてしまった傾向が、他の世代に比べて顕著に現れてしまったため、冷徹で残酷な言い方をすれば、一歩間違うと「社会の宿便化」しかねない危険性を秘めておりますが、「宿便」を逆に「社会の肥やし」と捉え直して頂く勇気と行動をもってすれば、身土不二の意味まで認識することにも繋がり、それが「社会への恩返し」に至るという意味では、これから大いに期待したいところです。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板