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教養(リベラルアーツ)と場創り(共創)に向けて

188尾崎清之輔:2008/02/09(土) 23:45:25
No.159の村山さんの提起を受けて、No.160で私の愚見を披露しましたが、今夜は更に敷衍させて頂きたいと思います。

まず、戦後から今日(こんにち)までを振り返りますと、高度経済成長時代や安定成長時代と呼ばれた時期を経て、バブル狂乱と後のバブル崩壊、そして冬の時代を迎えて現在に至っており、(今も大手とか多国籍と呼ばれる組織に属する人間は特にそうですが)その間、猛烈社員を良いことだと思ってがむしゃらに働き、『経済大国らしいもの』を作った結果として、日本の男性の殆どが「燃え尽き症候群」で反応力が無くなってしまったことについては、私も極めて同意であり、それは文字通りの「濡れ落ち葉」という意味だけではなく、創造力の欠如はもちろんのこと、想像力の欠陥も露呈していることに顕れており、その具体的な症状が、「ひとの話を聞かない」、「無反応」、「すぐキレる」などの病理的現象に繋がっていることは先述の通りですが、更には求心的で縮み思考的な発想の一つである「おたくテクニシャン」ぶりにも表されていると考えます。
これは、産業社会の発展形態において、労働集約型と技術集約型が未分化のまま進んできたと考えられる、日本の製造業の生み出した様々なオモチャ的な機器への憧憬にも明らかではないかと思われるからです。

そして、『経済大国らしいもの』とは、本来の経済大国を意味すると考える、後の歴史に耐えうるほど長期に渡るインフラの整備や、経済成長を遂げていく中で作り上げてきた多くの内部留保を次世代に向けて還元していくことでなかったことは、『不毛な成果』として現在の歴史が示している通りであり、これまでの成長の過程で「本来存在するはずの資産」が、実際には何処へ何に使われてきたか、今や政財官業界すべてひっくるめて不明となってしまったことは、余りにも大きな本質的問題であり失敗ではないかと考える次第です。

個別に誰某が何千万円とか何億円とか手にしたとか使ったとかいった話は、醜聞的な話題として、時折マスメディアの表面に出てくることはあっても、国家予算とか自治体予算、またそれに匹敵するような何兆円以上のお金が、マネーゲームの中で一瞬のうちに消え去ってしまったことについて、はっきりと言及している方々は、藤原さんとか落合(莞爾)さんのようなごく一部の方々を除いて皆無に等しいのが事実と考えます。
あれだけ市井の民が汗水流して稼いできたはずのお金や資産などは果たして一体どこへいってしまったのでしょうか。

この辺りは、藤原ブッククラスターの方々や、Ratioに熟知されている賢者の方々など、本質を見極められる直観力を持つ方々でしたらご存知のように、今一度、戦後から今日に至る歴史を総括し、正しく認識して日々の行動へ反映させていくことにより、次世代の負債として残さないよう努めていくことが、我々の最重要課題ではないかと考えます。


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