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教養(リベラルアーツ)と場創り(共創)に向けて

177尾崎清之輔:2008/02/04(月) 00:06:39
(No.176の続きです)

そして、2につきましても、1と同様に「自己言及のパラドックス」を生成していることになるのですが、1との違い(実はそこには非常に重要な違いというか問題の背景があるのですが)を説明させて頂けますと、これまでの社会においては、大枠としての道筋が明確になっていたことから、その上で自己の道筋、すなわち目標が立てやすかったのですが、今世紀に入ってから(より正確には20世紀末あたりから)は、社会全体が不健康な状態(ハッキリ云ってしまうと既に病膏肓へ至っている状態)のため、これまでの目標設定の仕方や方法では通用しないため、「未知の空間」へ出て行かねばなりません。

この辺りにつきましては、以前も申し上げたように、正慶孝さんが『ジャパン・レボリューション』(清流出版)において『テレオクラート』という『遠い将来を見通すことのできる専門家』の存在が必須になると喝破しており、これは、今後いろいろと起こり得る多くの試練や現実的な問題に対して、これら全ては自らが高位の次元に上がるための過程であるくらいの(リラックスした)気構えとほんの少しの勇気と実行が肝要であると考えております。

実際、いまの社会が置かれた現状を正しく分析すると、私が今更申し上げるまでもなく、超国家的な存在である様々な組織体や機関などによる国際経済における寡占体制の確立、すなわち世界経済の実質的な支配と、それに応ずるが如く、各々の国家においては、公共部門の「民営化」という名の「私営化」により、営利企業の領域を広げられてしまったことで、公共的な存在や社会的な存在を解体していく過程が顕著に現れてきており、これが『グローバリゼーション』の特徴ということになりますが、そのようにして形成されたグローバルな秩序体系において、国家の役割は今や殆ど無きに等しく、逆にそのグローバルな秩序の下請け機関に貶められてしまったことで、現代の民主的国家における憲法の主軸のひとつである、「個人の生存権利の保護」より、「グローバルな秩序体系の維持のための管理と統制」が主な役割を果たすことになってしまったため、個々人が自らの判断のもとに決めた目標であったとしても、どこかで必ず「たった一つ」の体系に吸収されてしまいかねない問題が存在しております。

…とは云っても、このグローバルな秩序体系が生み出す「大いなる閉塞的状況」も、所詮は「天地人」の人の次元で作り出しているのに過ぎませんので、同じく人の手で創造的破壊を起こすことで、より良き未来を創り上げていくことは十分可能ということになると思います。


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