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教養(リベラルアーツ)と場創り(共創)に向けて
163
:
尾崎清之輔
:2008/01/29(火) 00:52:05
またまた田中さんの叡智に富んだ書き込みへ改めて敬意を表すと共に、いずれは取り掛からねばと思いつつ、未だ私が不得意としている日本画の世界や、明治から大正時代にかけた建てられた洋館や和館、また日本家屋といった建造物の世界に対し、冴えた目で捉えられていることには深い感銘を受けました。
特に、旧岩崎邸に対する評価、つまり、辟易としてしまうほど細部に渡って様々な折衷様式が存在しているという悪趣味的な感覚と、『ある民族ないしは文明がその地において長い時間をかけて醸成してきた生活洋式の結果である建築を、裏打ちされた精神の背骨としての思想なしに簡単にくっつけてしまうその感覚』という文面から、私の脳裏にスグに浮かんだのが『鹿鳴館』と申し上げておきます。
それにしても、上野という地域は不思議な場所で、このたび田中さんが訪れられ、コメントされた西側は、湯島の最北にあたる不忍池の南側から、根津を経由して、北へ足を伸ばせば谷中へと至りますが、(最近は足を伸ばしていないので今でも同じかどうか分かりませんが)この辺り一帯は閑静な場所が多いことで知られており、まさしく「静寂」という言葉が相応しいと思われます。
更に根津へ向かう途中で西を見渡しますと、世界では200番目くらいの評価でしかない大学が、「我こそは日本一」とばかり君臨しており、その滑稽さはともかくとして、そういった土地へ建てられたことについては、やはり何かの意味を感じざるを得ないほどです。
また、上野公園へ足を伸ばすと、北東から東にかけて、東京国立博物館、東京国立科学博物館、国立西洋美術館、東京都美術館、そして数多くの名のあるクラシックコンサートやオペラまたバレエなどが上演されている東京文化会館が聳え立っており、これらは他の追従を許さないほど、芸術を堪能できる場所であることはご存知の通りです。
それに対して、東側、つまり不忍池の最南端から御徒町を経由して上野駅に至る辺りは、雑踏とした街並が一種独特の雰囲気を醸し出しており、これと、先に挙げた「静寂」と「精神の高揚」とが同居している上野という地域が持つ不思議な感覚は、上野が江戸城(皇居)からみて鬼門にあたる丑寅(艮)の方角にあることから、怪僧『天海』が建立したと言われている『上野寛永寺』と何かしら関係しているのであれば、また歴史を紐解くことの楽しみが一つ増えるものであると思います。
尚、この辺りにつきましては、嘗て、藤原博士や珪水さんから、この年齢になってから本格的に取り掛かるのは『ミイラ取りがミイラ』になるから止めておけと言われた、『弥盛地(イヤシロチ)』と『気枯地(ケガレチ)』の世界が入り混じっているようでなりません。
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