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教養(リベラルアーツ)と場創り(共創)に向けて
139
:
尾崎清之輔
:2008/01/17(木) 00:18:54
さて、昨夜の話題と打って変わって、いま聴いているシューマンのピアノ作品に絡めたお話をさせて頂きたいと思います。
過日の投稿でもご紹介させて頂きました、ヴィルヘルム・ケンプによるシューマンのピアノ作品集と、マルカンドレ・アムラン(Marc-André Hamelin)によるシューマンのピアノ作品集を聴き入っておりますが、シューマンの多くのピアノ作品が小品にも関わらず、どれも豊かな響きを持ち、自由な形式と思われる曲調は、シューマン独特の味わいや、幻想的な遊び心を醸し出しているようです。
現代の技巧重視とか華麗重視の考え方からは遠く離れているケンプですが、『鍵盤から指が離れた瞬間に、後から音が付いてくるような』彼の奏でるメロディは、聴く者に対して、常に最高のロマンと素晴らしさを提供しているように感じられます。
これが晩年のケンプの穏やかさのうちに秘めたる情熱であり、きっとシューマンはピアノ作品ではこういう音色を出したかったのだろうなぁと思いつつ。
ところが、アムランの方はケンプとは全く逆で、「技巧派の雄」と申し上げても過言ではないほど、そのテクニックと彼のピアノから奏でられる音色が持つ鮮度の高さは、単なる技巧派とか超技巧派といったレベルを超えて、まるで激しく燃える炎のような情念と、冷徹に光る剣のような鋭さが同居しているように思われたほどです。
「全ての音を叩いて表現できるアムランのピアノの技量」といったレビューを以前どこかで見たことがございましたが、そのコメントに嘘偽りは無いと感じさせられました。
特にケンプとアムランの対比については、先にご紹介した連続ドラマの(日本での)ピアノコンクール本選曲にも使われていた『ピアノソナタ 第2番 ト短調 作品22』に明らかであり、どちらも全く違ったタイプのピアニストですが、甲乙付けがたいとはこのことを言うのでしょうか、この曲に関しては、本当にそう思ったほどです。
いずれにしても、この曲(特に第一楽章)、弾き手にとって、もの凄く難しい作品であることは確かかと思います。
ちなみにYouTubeで適当な動画を探しましたが、マルタ・アルゲリッチの映像作品(静止画付きの演奏作品)くらいしかなかったので、ご参考までにURLをご紹介します。
◆Martha Argerich plays Schumann Sonata in G minor mov. 1
http://www.youtube.com/watch?v=147-ttSq4tg
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