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デリバティブバブル崩壊後の新世界秩序

1西條:2007/09/24(月) 14:51:41
 JAPAN ZOMBIE POLITICSの体現者の一人
である安倍晋三首相が就任以来1年でようやく辞任となった。
しかし、06年末から辞任に至るまでの過程を見ると、残念なが
ら、日本の世論が安倍総理を辞任に追い込んだと自信をもって言
うことはできない。
反対に、下記のような数々の状況証拠とその背景に思いをめぐら
せるとき、これは、米国奥の院が、「デリバティブバブルの大崩
壊後の新世界秩序の構築に向けた大戦略」の一環として、いまま
で温存してきた自民/福田、民主/小沢のカードを絶妙なタイミン
グで切ってきたと評価すべきだと考える。

<閣僚スキャンダル>
06/12月: 政治資金問題で佐田玄一郎行政改革担当相が辞任
07/5月:事務所の光熱費問題などで松岡利勝農水相が自殺。
07/7月:参院選を目前に、一般国民の最大関心事である年金記録
紛失問題で世論沸騰。加えて原爆投下発言で久間章生防衛相が辞
任、赤城徳彦農水の事務所経費問題が表面化(参院選挙後の8月1
日辞任。)、結果、自民党は参院選で歴史的な敗北。
また、改造内閣発足後、一週間で、補助金不正受給問題により
遠藤武彦農水相が辞職。
<その他>
次期主力戦闘機候補の「F22Aラプター」の対日供与問題は、
米下院歳出委員会による輸出禁止条項の継続決定により棚上げ。

また、ほとんどが米国からの輸入依存となっている、半導体や
薄型テレビの製造に使うヘリウムガスにつき、最近、米エクソ
ンモービルが十月以降の大幅な対日供給削減を通知。



 テロ対策特別法の延長の件では、参院選後、小沢代表はシーフ
ァー駐日大使と会談し、07年11月1日に期限が切れる同法につ
いて、「米軍活動は国連の同意を得ていない」として延長反対の
考えを直接伝達している。
しかし、小沢氏と米国奥の院との過去からの密接な関係、また、
民主党が反対しても、自民党は国会の事後承認規定を外した新法
を作り自衛隊派遣の法的根拠にすることができる点を考慮すれば
、これは日米デキレースであり、小沢代表は選挙公約を守ったと
する民心掌握のためのポーズであると解釈すべきであろう。

『拒否できない日本』 (関岡 英之著 文春新書)に詳述されている
ように、『日本政府への米国政府の年次改革要望書』に網羅され
た、個別産業分野から一国の立法、行政、司法に及ぶあらゆる分
野に関するアメリカのなまなましい要求事項は、次々と様々な手
段で実現され続けている。
それらは、通信、エネルギー、金融、流通、さらには医療制度や
薬事制度、公正取引委員会と独占禁止法、商法、司法制度改革、
構造改革特区、郵貯をふくむ公益法人の民営化政策等々と多岐に
わたり、まさに網羅的な変革の積み上げにより国家・経済体制の
改造手術が行われているのだ。

今回、米国は、既得権益のもとで身動きできない安倍自民党を切
って、表面的な非対米盲従のスタンスで国民にアピールしはじめ
た小沢民主党を使おうとしているが、いままで積み上げてきた日
本改造の総仕上げはきわめて重要な課題であり、小沢民主党がそ
の線で改革を推進していくのは、火をみるより明らかと言えよう。

21朝香隆彦:2007/12/11(火) 01:26:08
(一部投稿ミスをしてしまいましたので、誠に恐縮ですが再掲させて頂きます)

小生のNo.17のコメントを含め、幾つかの投稿が『デリバティブバブル崩壊後の新世界秩序』のスレッドが持つ方向性からは少し離れつつあると感じましたので、このあたりにつきましては、別のスレッドに場を変えて続きを行った方が適切と考えますので、まずはそちらへ移動させて頂きます。

22サムライ:2007/12/25(火) 09:34:12
本スレッドのテーマの「デリバティブバブル崩壊後の新世界秩序」にちなみ、[世に倦む日日]というブログにあった藤原博士のコモディティに関するコメントに刺激を受け、久々に『教科書では学べない超経済学 波動理論で新世紀の扉を開く』に目を通してみました。そして、数年前に再読した時に引いた赤線に以下の下りが目にとまりました。

「…太陽の黒点が示す経年変化の180年は還暦の三回分で、還暦はコンドラチェフの景気の長期波動にもなるのです…」

その言葉でピンと来たのが、コモディティ相場の神様と言われているジム・ロジャーズの以下の発言です。

「…バルチモアのブローカーであるレッグ・メイスン・ウッド・ウォーカーの資本財務担当アナリスト、バリー・バニスターが主導して行った分析によれば、過去130年間、“株式と商品の市場は平均18年の周期で代わる代わる上昇している”という…」(大投資家ジム・ロジャーズ著 日本経済新聞社 p.53〜)

株式と商品の市場が交代するという詳細についてはロジャーズの書に譲るとして、18年と言えば太陽黒点の経年変化180年の十分の一であり、ここにも自然の律動と波動現象が反映されている事実に目を見張りました。

蛇足ながら、日本では投資に関心のある人や実際に投資している人たちは株、債券、不動産には詳しいものの、私も含めてコモディティについては余り知らないのではないでしょうか。『教科書では学べない超経済学 波動理論で新世紀の扉を開く』で、「情報の結晶としてのコモディティ」と藤原博士が喝破しておられるように、コモディティ投資の場合は情報による分析力と判断力によって勝敗が決すると思うし、ロジャーズによれば1998年に底をついた商品価格も今後は少なくとも15年程度は上昇の一方だと述べています。

実際に投資するしないは別にして、デリバティブバブル崩壊後の新世界秩序を念頭に、己れの分析力と判断力を磨く意味で一度CBTのサイトを訪問してみるのも良いかもしれません。
http://www.cbot.com/

23西條謙太郎:2008/02/17(日) 13:20:52
 このスレッドのスタート後、2008年2月現在までの5か月間の世界の
金融情勢の推移を見れば、現在我々が、未曽有の世界金融システム危機と、
それに続く政治経済大動乱の時代に入ったことは明白であろう。

現在、我々がフォーカスすべき焦点は、これからの混乱期をどう生き抜くか
、そしてその先にどういう時代・文明を築いていくのかの2点であると考え
る。

個人が激動の時代を自主性や主体性を持って生き抜き、現代文明をより良い
方向に転換させるために僅かなりとも寄与する余地を確保していく為には、
なによりもまず、各人が自らのコモンセンスを磨き、歴史に学びつつ、
Think Unthinkableのスタンスで、多角的かつ主体的に情報を収集・分析・
評価し、考察を深めて、取るべき道、登るべき山を選択してゆくことが肝要
であろう。

歴史観を含めた高いコモンセンスの涵養こそが経世済民の王道であり、藤原
さんの思想と活動に共鳴する人々が集う『宇宙巡礼』サイトというサロン、
道場の目指すところでもあると考える。

最近では、尾崎さんの素晴らしい内容の一連の投稿や新ブログ(『教養(リ
ベラルルアーツ)と場創り(共創)に向けて』
http://blog.livedoor.jp/ratio8008/)の誕生が、『宇宙巡礼』を知的邂逅
のよすがとするメンバーの志と視点の高さを端的に現しており、たいへんう
れしく感じている。

いまなぜ教養(リベラルアーツ)や場造り(共創)なのか、それは高いコモンセ
ンスの裏付けがある人々が共鳴しあってはじめて、ただ表層にあらわれた現
象をフォローするだけの人々とは異なった視野が開け、新しい道を切り開い
ていくことができるようになるからという熱い思いがあるからに他ならない
からであろう。 

尾崎さんのおかげで『宇宙巡礼』の様々なスレッドや関連ブログ、関連サイ
トはまさに我々の百学連環の一環であり、今後も楽しい知的相互連係を盛り
上げていきたいものだと思いを新たにしたところである。


さて、「デリバティブバブル崩壊後の新世界秩序」のにスレッドにふさわし
い参考情報として、下記のFTのVideoを推奨したい。

世界の金融のプロ達がいま何を考えているのかを知ることは極めて重要だと
考える。 This is it! Have you prepared?
 

Peter Bergstein:
http://www.ft.com/cms/893ac9c8-757e-11dc-b7cb-0000779fd2ac.html

Ian Harnett:
http://www.ft.com/cms/893ac9c8-757e-11dc-b7cb-0000779fd2ac.html

Jim Rogers:
http://www.ft.com/cms/893ac9c8-757e-11dc-b7cb-0000779fd2ac.html

24西條謙太郎:2008/02/17(日) 13:56:09
FT VIDEOは、個別Video毎にURL貼り付けができないようなので、

Peter Bergstein:
http://www.ft.com/cms/893ac9c8-757e-11dc-b7cb-0000779fd2ac.html
のURLで、右側のVidoe一覧か検索機能からIan HarnettとJim Rogers
分を利用願います。

25尾崎清之輔:2008/02/19(火) 01:01:04
西條さんより過分なるお言葉を頂きましたことと、西條さんの国際経済や金融情勢ならびに資本の寡占化に対する見識の高さと洞察力の鋭さには、日頃より感服しております。

さて、西條さんから素晴らしい投稿を頂きましたので、それを受ける形で小生なりの愚見を少し披露させて頂きたいと思います。

藤原博士が35年ほど前にカナダの石油学会で論文発表された、有名な「MTKダイタグラム」をもとに、ここ数年前から本格的に顕現化してきた現代の政治経済大動乱の時代を分析させて頂けるのであれば、Mの労働(Manpower)を司るエネルギー源である「食糧」と、Tの技術(Technology)を司るエネルギー源である「石油・天然ガス」を中心とし炭化水素エネルギーはご存知の通りですが、Kの情報を司るエネルギー源の具現化の極限が、現在では記号化された「金融システム」であることについては、否定の余地はないであろうと考えます。

これに若干関連して、先に自らのブログ『教養(リベラルアーツ)と場創り(共創)に向けて』(http://blog.livedoor.jp/ratio8008/)において、藤原博士の四半世紀前の名著『日本脱藩のすすめ』の一部を抜粋し、ご紹介させて頂きましたが、なぜこの書籍が名著であるかが、その所以が以下の一文で明確になっていると思っております。

◆現在自分達が安住している、この重工業指向型の産業社会をのりこえるためにも、石油の値段が高くなるのは、文明社会の健康な進化のための、天の配剤ではないかという気もします。
(中略)
エコノミストはビジネスマンと違って、重要な一次情報を持ち合わせていません。
(中略)
しかし、どこに不易の部分があるかに気づき、そのツボを抑える術を心得ていれば、石油が1バーレルあたり100ドルになろうと200ドルしようと驚くことはなく、それに見合ったように社会の体質を独り静かに作り変えたところが生き残るということに過ぎません。それをビジネスの次元で実践するのがビジネスマンの任務であり、国家の次元で遂行するのが政治家の役割に他ならないと僕は思っています。

この一文と先に藤原博士がブログ『世に倦む日日』でコメントされた内容、更に落合莞爾さんとの共著、『教科書では学べない超経済学 波動理論で新世紀の扉を開く』(太陽企画出版)を手にすることで、より全体像が掴みやすくなると考えますが、同友のひとりからお教え頂いた『国際寡占体制と世界経済』(岩城淳子著:御茶ノ水書房)も見逃せない書籍であると考えております。

26尾崎清之輔:2008/02/19(火) 01:14:24
金融システムの今後の推移につきましては、西條さんが既にFT Videoから世界レベルの金融のプロたちのインタビューをご紹介されているので、私からは割愛させて頂きますが、「MTKダイヤグラム」のM、T、K、は連携ないしは連関しており、互いに多大な影響を与え合っていると考えておりますので、今夜は「食糧」という観点から、その一端のまた一部である映像作品を以下にご紹介させて頂きます。

前後編あわせて90分以上の作品ですが、日本語吹き替えとなっておりますので、英語の不得意な方々も一度視聴しておく価値はあると考えております。

◆食の未来(前編)
http://video.google.com/videoplay?docid=-1221713418981766789

◆食の未来(後編)
http://video.google.com/videoplay?docid=7631544754560214307

尚、この作品を視聴した後には、ご紹介したいと思っている別のドキュメンタリーが多々ございますが、それも追々小生の愚見を述べさせて頂きつつ、ご紹介させて頂きたいと思います。

27尾崎清之輔:2008/02/20(水) 00:55:10
No.25の小生の投稿に一部ミステイクがございましたので、以下に訂正させて頂きます。

◆過分なるお言葉を頂きましたことと⇒ 過分なるお言葉を頂きましたことへ感謝を申し上げるとともに

◆「石油・天然ガス」を中心とし炭化水素 ⇒ 「石油・天然ガス」を中心とした炭化水素

◆Kの情報を司るエネルギー源の具現化の極限が ⇒ Kの情報を司るエネルギー源の具現化のひとつの極限が

29サムライ:2008/03/12(水) 11:16:27
食糧安全面で気になる記事がありましたのでお知らせ致します。

http://www.gyouseinews.com/domestic/mar2008/001.html
行政新聞・「日本が危険な状況に追い込まれる可能性がある 日ごろから危機に対する備えを考えよ!」

マクロな観点から半年間の世界政治・経済の趨勢を念頭に、ミクロな世界でのスーパーなどでの食料品の異常な値上がりなどを見るに、すでに日本は世界的な激動の渦の中に巻き込まれていることが明らかです。すでに対策を講じて準備を進めている方々、あるいはこれからという方々にも上記の記事は多少は参考になると思います。

それと関連して、小泉前政権が残した種が、今後どのように開花するかを如実に示してくれる書籍があります。それは、川田龍平氏と結婚した日本人女性のジャーナリスト堤未果氏の書籍です。
『貧困大国アメリカ』(岩波親書)

小泉前首相が巻いた種が、近未来の日本でどのように開花するのかを示してくれる良書だと言えそうです。

30田中 博之:2008/03/24(月) 00:04:21
『貧困大国アメリカ』本日書店で購入し 一気に読みました。ハリケーン カタリナが人災であったこと(神戸地震に似ている)や、ジャンク&ファーストフードに頼らざるを得ない給食事情、貧困層の食糧事情、軍事が民間に委託されている状況、経済的弱者の若者が米国の軍隊にリクルートされていくシステム等等、非常に面白い内容でした。藤原学徒であれば、ジャンクフードが炊き出しである、と藤原先生がいつもおっしゃっていることを思い出します。基本的には、賎民資本主義にやはり骨の髄まで毒されてしまった感のある米国が、瀕死の重症にのた打ち回っている姿を克明にルポした本、という印象です。気楽に、一気に、集中すれば2,3時間で読めてしまいます。そうそう。あと、日本の占領を続ける米軍の、最近の不始末。この本を読めば、だいたい米国のどのレベルの階層の人間が軍人として送り込まれてきているかわかるし、したがって、最近の事件も、無理ないわ、ということが わかると思います。

31サムライ:2008/03/24(月) 08:21:51
田中さんの書評に同感です。2月15日付の東京新聞夕刊に『貧困大国アメリカ』の筆者のインタビュー記事が載っていましたので以下にアップしました。
http://dappan.hp.infoseek.co.jp/article/sayakou/080215_mika_tsutsumi.jpg

32尾崎清之輔:2008/03/30(日) 21:41:15
次世代を担うと思われるジャーナリストの堤未果さん著による『貧困大国アメリカ』(岩波新書)につきましては、私も先程から読み始めたところですが、著者も仰せのように、これは決して海の向こう側だけの話ではなく、日本にもやってくる(というより既にやってきつつある)問題として考えねばならないと警鐘を鳴らしていることに対し同意します。

このテーマと関連して、拙ブログでも近いうちに『日本という「場」』において展開しようと考えており、その一例として、今や殆どの日本人が所有されているとされる携帯電話やPCですが、実は若年層を中心にこれらを所有していない、正確には所有したくとも所有出来ない層が出来上がりつつある事実をひと言だけ申し上げておきます。

ここ最近、老年層壮年層の方々が携帯メールを打つ姿は良く見かけるようになってきており、また彼らがPCを駆使した利殖活動に専念している状況も多くなってきておりますが、その逆に、携帯電話もPCも持てない若年層が広がってきており、これらは主観的な話ではなく、既に一部の心療内科医や精神病理学者たちの間で話題となっていることから、藤原ブッククラスターの方々でしたらご存知のように、医者の世界が独自のネットワーク網を築き上げていることを考えると、賎民資本主義が持つ猛毒に日米揃ってやられて病膏肓に至っている歪な状況が、今後さらに加速度を増すことになるでしょうから、いずれ訪れるであろう大破綻をミニマイズするために奔走するか、それとも大破綻を見越した上で、せめて次世代へのツケとして回さないよう後始末の方法を今から本気で考えていくか、いろいろと考えやらねばならないことがあると思います。

33サムライ:2008/04/10(木) 16:25:06
チベット問題と絡み、聖火リレーが世界各国のマスコミに大きくクローズアップされています。そうした状況下、埼玉県川越市にある行政調査新聞社から以下のような記事がアップされました。

http://www.gyouseinews.com/international/apr2008/001.html
揺れるチベット・目的は北京五輪への圧力!

中でも印象的だったのは、以下の箇所です。
**********************
かつて世界経済の覇者はロスチャイルド一族が握っていた。ところが第二次大戦を契機に、ロックフェラー一族が覇権を握る。そのロックフェラー支配がいま、翳りを見せ、再びロスチャイルドに移行するか否かの瀬戸際にあると考えられる。サブプライム・ローン問題も、チベット問題も、本質はここに繋がっているのかもしれない。
------(中略)-------
そうなるために、自らを変革させる必要がある。価値観がガラリと変わる世界が、恐らくは今年中に出現するだろうから。
**********************

本スレッドを立ち上げた西條さんが述べておられるように、大きな変革が、今年中に起こるかどうかは兎も角、近い将来に起こることは間違いのないところでしょう。

なお、上記の行政調査新聞社の論文の中にはチベットという途方もない広大な土地に眠る資源について言及していませんでしたが、レアメタルを含めた“戦略物質”が大量に発見される可能性のあるチベットの地質にも目を向けておくべきかもしれません。
http://alternativereport1.seesaa.net/article/91788225.html
中国によるチベット支配の構造

34野田隼人:2008/04/16(水) 16:20:39
高橋靖夫という金の専門家が、【4つの目で世の中を考える】というブログに取り上げられていましたのでお知らせ致します。
http://310inkyo.jugem.jp/?eid=709

どうやら、高橋氏は『SAPIO』誌に「ニクソン・ショックから37年、再び金本位制復帰を狙うアメリカのドル再興戦略」といったテーマの記事を発表したようです(阿修羅でも紹介されたようです)。藤原博士の『石油と金の魔術』を県庁所在地の図書館から取り寄せ、一読したことのある読者であれば、上記の記事を十分に“楽しめる”でしょう。なるほど、ドルは暴落しているという点では高橋氏の意見に同意しますが、ドルは紙屑であるということが明らかになりつつあるのに、今更ドルに金本位制に復活する力があると本気で高橋氏は信じていとは正気の沙汰とは思えません。プロパガンダの一種と考えるには幼稚すぎます。

35西條謙太郎:2008/04/18(金) 00:44:38
野田さん、一部の図書館にのみ存在する藤原さんの幻の著書に辿り着き、
その内容を汲み取って行動するものは、智は力なりという言葉を噛みしめ
る体験をすることができるかもしれませんね。

デリバティブバブル崩壊過程の厳しいクレジットクランチに対応して、
各国政府が金利を下げて通貨発行を続ければ、やがてハイパーインフレ
となる可能性があります。
そのハイパーインフレを収束させる際には、もはや当該国の政府の信用
だけではまったく効果がなく、普遍的な実体価値のあるコモディテイの
市場価格に連動した通貨や債券を発行することになると考えるのが現実
的ではないかとおもいます。

36尾崎清之輔:2008/04/20(日) 03:58:24
サムライさんが時折ご紹介されている行政調査新聞ですが、ベンジャミン・フルフォード氏が、自身のブログで、行政調査新聞社主の松本州弘氏を紹介しておりました。

◆『侠 墨子』という本のご紹介
http://benjaminfulford.typepad.com/benjaminfulford/2008/04/post-9.html

ブログのタイトルが表しているように、最近(2008年3月)、松本州弘氏は『侠-墨子』(イプシロン出版企画)という書籍を上梓されております。
松本氏の記事の論点には興味深い内容のものが多く、これまでも注目しておりましたが、その素性については良く分からないところがあるため、以前サロンの同友の方とこの件に関して意見交換した際、概ね意見の一致をみるに留まっておりましたが、フルフォード氏は実際お会いになられたようですね。
いずれにしても、この『侠-墨子』という書籍は、取り寄せて一読してみたいと思います。

37尾崎清之輔:2008/04/20(日) 04:42:26
国際的な平和活動に関するNGOやNPOの理事などを幾つか務めておられる北沢洋子さんという国際問題評論家がおり、オルターグローバリゼーションをテーマとした書籍『利潤か人間か − グローバル化の実態と新しい社会運動』(コモンズ)も上梓してますが、ご自身のサイト『北沢洋子の国際情勢』では精力的に多くの記事を発表しておりました。

◆北沢洋子の国際情勢
http://www.jca.apc.org/~kitazawa/

「世界の底流」や「DebtNet通信」など、サブタイトルごとに記事や論文が多く掲載されておりますが、小生の目に最も留まったのは、「世界の底流」と題したシリーズ記事の一つに、竪琴に関する内容があったことです。

http://www.jca.apc.org/~kitazawa/undercurrent/2008/usmilitary_climate_war.htm

この程度の内容でしたら既知の方々にとっては周知の事実とは思いますが、こういう方がこのようなテーマを正面切って取り上げたことのインパクトはそれなりにあるでしょうから、今後の展開も含めて着目していきたいと考えております。

38尾崎清之輔:2008/04/22(火) 02:07:39
No.34の野田さんとNo.35の西條さんのコメントに触発を受けて、小生からも以下に若干愚見を披露させて頂きます。

今やデリバティブの残高総額は、5京円とも6京円とも7京円とも言われておりますが、そもそも“京”単位で変動幅が語られているように、これは記号化されたマネーが時間軸を瞬間移動しながら縦横無尽に駆け巡ることで、実体経済とは何ら関わることなく大きく値(≒価値や価格など)が変わってしまう虚妄の存在といっても過言ではないですが、プロの機関投資家の多くが途中で何をやっているかさっぱり分からなくなってしまうほど、複雑且つ危険な領域に属する金融派生システムであることは周知の事実であり、それもいよいよ限界寸前に達しつつあるようですね。

昨年からのサブプライム問題にしても、上記の一環という見方の他に、サブプライムの持つ意味論にまで思いを至らせることが可能であれば、これが如何に本来の資本主義とは全く異質である“賤民資本主義”という鬼子の名のもとに行なわれている壮大なる詐欺システムの一つであることが認識できることはもちろん、限界後に訪れる破綻の前に、最後の虎の子(…と言っても相当な価値や数値を持っていることは間違いございませんが…)を求めて、今後も幾つかの重要な動きが始まっていることは間違いないと感じております。

卑近なところでは、一般的には日本人の貯蓄性向からして、現在でも「ゆうちょ」を中心に1400兆円の貯蓄残高が存在しているという幻想が信じられているようですが、過去の財政投融資の行く末を見るまでもなく、本当は一体どれだけあるのか、それとも実は殆ど無くなってしまっているのか、または既に記号化された国際的マネーシステムの一環に組み込まれてしまっているのか、ちょっと自らの頭を使って疑問を抱いて調査し、推察を行なえば、大枠くらいは見えてくるのではないかと考えておりますが、その中でも、2005年の靖国維新という名の一種クーデター的な衆院選(表面上では郵政民営化の是非が問われた)において、民営化という名の私営化に対して無原則に投票された、(無意識的か意識的かには関わらず)見事にB層へカテゴライズされた子羊の皆様につきましては、これからの長い人生にいったい何が起こるか、とくとその目でご確認頂けるでしょうし、延いては今後のご自身の人生に待ったなしの実感として味わって頂くことになると思います。
これは単なる皮肉でもアイロニーでもなく、そういう現実が十分起こり得る可能性に対して、鏡に映った自分の姿を決して眼を逸らさずに直視していくことで、これまでの自己否定を通じて、自らを乗り越える切っ掛けになってほしいという愚生からの切なる願いであると考えて頂ければ誠に幸いです。

(この項いずれ続く)

39野田隼人:2008/04/22(火) 07:38:52
尾崎さん、松本州弘氏の新著『侠 墨子』をご紹介いただきありがとうございました。墨子といえば、確か拙宅の書架の何処かにあるはずだと探してみたところ、中公バックスの『諸子百家』に収められていました。1997年5月22日に通読したというメモが書いてあるので、近く11年振りに墨子を含めた『諸子百家』を紐解いてみようと思います。

また、サブプライムの下りを読み、思わず岩瀬達哉の『年金の悲劇』(p.132)を思い出しました。ご存じのように、我々の掛け金を集めた年金資金の運用の柱は、(1)グリーンピア、(2)株の運用、(3)住宅ローンでしたが、いずれも無惨な失敗に終わっています。そして、この「年金住宅ローン」が正にサブプライムのミニチュア版と言えるでしょう。そして、サブプライムと年金住宅ローンの共通点こそが、「詐欺」および「破綻」という二語です。

その他にも、山本繁太郎の立候補、後期高齢者医療など、色々と腹の立つことが多い昨今ですが、こういう時だからこそ、高くなった血圧を下げるべく『墨子』などに目を通す必要性を感じます。

40尾崎清之輔:2008/04/23(水) 01:06:14
野田さん。早速のコメントバックにつき、誠に有難うございます。

拙ブログでも述べましたように、掲示板の醍醐味は対話するところにあり、特に宇宙巡礼の掲示板におきましては、“活きた”発言のやり取りができることから、非常に貴重な存在であると改めて思う次第でございます。

さて、野田さんからドルは紙屑というご指摘がございましたが、ドルは大分以前から紙屑(という資源)にさえもならない単なる記号と化してしまっており、それは中央銀行制度による信用創造という観点からすると、ユーロはもとより、元、ルーブル、更にはその他の国々の中央銀行が発行するあらゆる貨幣や、それらに直接的また間接的に連動する債券も同等ということになるかと思いますが、ドルによる基軸通貨制度が崩壊寸前の現在、西條さんが仰せのように、デリバティブバブルの崩壊過程における厳しいクレジットクランチに対して、各国政府が金利を下げて通貨発行を続けてしまうと、そう遠くないうちにハイパーインフレの発生は免れなく、当該各国政府の信用のみでは全く効果ないことも自明の理でしょうから、実体価値として認められてきた、金、銀、プラチナをはじめとして、レアメタル、また石油や天然ガスといった資源エネルギーに、人類そのものの存在へ直接的に関わる食糧エネルギー(水資源も含む)といった、それぞれの役割は異なえども、人間社会の活動の主軸となりうる実在的なコモディティが複雑に絡み合いつつ、それらの市場価格に連動した形で新たな通貨や債券を発行することになるのは必定と考えます。

従いまして、昨夜のサブプライムにしても、Sub-Primeという言葉を直訳すれば、「優遇された(金利)より下の」であり、これを平たく言ってしまうと、「不良債権(予定)貸出」とか「不良融資(予定)ローン」になるため、結果、ハイリスク・ハイリターンという名の予定調和的な(最後は紙屑という)ババ抜きを意味することになります。

これは、Margrit Kennedy博士が自身のHPで述べておられる「Why do we need monetary innovation?」という論文の図にある「The Growth Misconception1. Misconception」では、「Money with interest and Money compound interestcompound interestcan grow forevercan forever」という説明文とともに「Exponential curve」が描かれておりますが、これぞ実体なき記号化されたマネーそのものであり、加えてピークオイルや人口増による食糧ピークと併せて考えれば、これまでの数世紀間に渡って産業社会を支えてきた根本理念の「Linear curve」でさえ、実は再検討を迫られている状況であることを正しく認識する必要があると考えておりますので、生存条件にとって必須となる「Natural curve」以外の無駄な行為(例えば消費の喚起を目的としたモノ造り)は止めざるを得なくなることも、今後十分ありえることと思います。

◆Margrit Kennedy博士のHP
http://www.margritkennedy.de/

41石油野郎:2008/05/01(木) 00:07:38

イラン、原油取引での米ドル決済を完全停止と 石油省
テヘラン――イランの石油省当局者は30日、原油取引での米ドル決済を全面的に停止したことを明らかにした。イランは過去1年、核開発問題やイラクへ武装勢力の干渉で厳しく対立する米国の経済制裁などを受け、リスク削減でドルへの依存を減らす方針を示していた。 国際石油市場では米ドルが基軸通貨となっているが、ドル安などを受け、原油産出国が不満を募らせている背景もある。石油省当局者は国営テレビとの会見で「原油取引でのドル決裁はすべて中止した」と指摘、輸出国の了解も得たとしている。
今後の取引は欧州では欧州連合(EU)のユーロ、アジアでは円で実施するとしている。
イランは、石油輸出国機構(OPEC)で2位の産出国。同国はOPEC関連会合で、原油取引でのバスケット方式通貨を提案してきたが、支持は得られなかった経緯がある。
イラン中央銀行も米国の経済制裁をにらみ、外貨準備高をドル以外の通貨に移行する動きを強めている。
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200804300032.html

42野田隼人:2008/09/16(火) 12:04:02
リーマン・ブラザーズが倒産のニュースを耳にして、ついに来るべきものが来たかという思いでした。兎も角、民間の中央銀行であるFed(連邦準備銀行)の実質的な株主の金融機関であった、リーマン・ブラザーズを倒産に追いやられたことの意味は途方もなく大きいく、ここで本スレッドNo.23の西條謙太郎さんの投稿を再読されるようお勧めします。

43藤原肇:2008/10/09(木) 15:11:58
Mountains of Dreams の「Postscript」をじっくりと読んだ人にとっては、あれが狂信的な国家社会主義の時代の本格化について、国家主義の蔓延関連で永劫回帰との兼ね合いについて考察した、胸苦しい総括を含む予言の書として仕立てられ、それがウロボロスにシンボライスされていたことに気づいたことでしょう。
日本ではバブル崩壊後に金融機関の国有化と共に、靖国カルトによる政治支配の形で進行しましたが、その結果が小泉に続く安倍や麻生などの靖国カルトの首相の輩出になり、アメリカではファニーメイや保険会社の国有化として、カジノ資本主義が急遽国有化されてファシズムに向かい、間もなく戒厳令が敷かれかねない状態にまでなり、世界は急激に変化していることを示しています。
これを金融破綻や恐慌のレベルで捉えるか、世界のファシズム化として捉えるかについては、その人の歴史観と政治意識に関わることだと思いますが、国政のレベルだけではなく地方政治の領域においても、東京や大阪の知事がファシストによって支配されていて、それは「虚妄からの脱出」を執筆した時点で、ひしひしと感じていた危機感の実現に他なりません。

44西條謙太郎:2008/10/20(月) 15:25:25
Circumstances are the ruler of the weak;
they are but the instruments of the wise. Samuel Lover

 金融破綻や恐慌、戦争といった危機は、多くの者にとっては災厄そのもの
であるが、一部の者にとっては金儲けのみならず、政治的経済的あるいは
社会的な構造変革を実現する絶好の機会である。

 約40年ほど続いたマネー爆発・金融レッセフェールの時代を経て、現在、
我々は巨大なマネーバブルの爆縮過程で金融制度の崩壊と経済恐慌に直面
している。

この危機への対応として、次々と国家社会主義的な金融政策が採用されて
いるだけでなく、今後、国民国家の上に立って世界的な金融政策を統括管
理する世界中央銀行のような組織が設けられ、基軸通貨体制にも大きな変
化が訪れよう。
それはすでに一部、新ブレトン・ウッズ体制構築に向けた英仏やEUの首
脳の最近の動静に顕著に現れているが、世界金融寡頭制を形成する特定グ
ループが何世代にもわたり目指しているNewWorldOrderの実現プロセスに他
ならないと見ることもできる。


http://www.youtube.com/watch?v=CupLeXeR3dA

http://uk.reuters.com/article/businessNews/iduktre49g1t820081017?sp=true
http://www.euractiv.com/en/opinion/eu-requests-global-finance-summit-year/article-176452 http://www.youtube.com/watch?v=zlvxIdSI7V4



 今回は、世界的なバブル生成と急激な破壊とその後の新秩序構築という
マッチポンプにより、未曽有の世界的な金融危機、恐慌を足掛かりとして、
国民国家の上に立つ世界金融新秩序が形成される一方で、米国と同様に、
日本をはじめとする多くの国々で、国家社会主義やファシスト政権が台
頭し、財政赤字の拡大、地域紛争の拡大、軍部の台頭などが発生して、
世界は同時多発的な紛争が連続する時代に陥っていく可能性が高い。

 かつてドイツ国民は、ワイマール共和国時代に、数年の間に1兆倍に達
するハイパーインフレによって塗炭の苦しみを味わい、右翼のテロでラー
テナウ外相を失ってショックを受け、社会経済秩序の回復を切望するあま
り、国家社会主義をかかげたファシスト集団に全権を委ねた。

 911以降、テロ対策を旗印に管理社会化、警察国家化が進んだ米国は、つ
いに2008年3月には議会で秘密会が開かれ、10月からはイラク駐留の実戦
経験部隊を米国に戻して国内警備に当たらせるまでに大きく変質しており、
NorthAmericanUnionの結成やAmero導入の噂も絶えない。米国は今後、経
済危機の深刻化や治安事件の発生、戦争の勃発等により戦前のドイツと同
じように本格的なファシスト政権へ歩みを進める可能性がある。

 日本の国政のみならず地方政治のレベルでもファシズム化が進行している
という藤原さんの鋭い観察と視点こそは、歴史の名医による望見の一端の
開示であり、それが健全な民主主義や自治の精神の世界的な弱体化の前兆
症候群の一環としてとらえられていることに思いを致すとき、オリンピア
ンの書にしるされたウロボスこそは、藤原さんのカルテに書かれた、眼前
に展開する歴史に対する診断の総括シンボルであると感得することができ
るのである。

45田中さかいが言ってるさかい:2008/10/26(日) 18:26:00
最近ヘラルド・トリビューン紙のサイトに、ドイツ人は金融危機に対して冷静に対応していると分析する記事が出た。その中で目を引いたのが、ベルリン在住の筆者の知人で、かつて東ドイツの共産党員だった80歳代の女性が、昨今の米国の金融危機について語った、以下のくだりである。

「(米金融危機は)驚くようなことではないわ。独占資本主義から、国家独占資本主義に移行する際、大きな危機が発生するのは当然よ。これは、あなたたちのシステム(資本主義)の、最後の段階なの。(東独の)共産主義政権時代には、このことは、子供たちが学校で教わる(基礎的な)ことだったわ」(関連記事)

 大企業が経済の主力である「独占資本主義」は、不可避的に、金融恐慌や大不況、戦争といった危機をもたらし、危機への対策として政府が全面的に介入し、経済は国家独占資本主義に転換するが、この転換は延命にすぎず、本質的には、資本主義は死滅に向かい、大衆への収奪が強まり、最後には社会主義革命が起こるというのが、マルクス経済学の理論である。1980年代まで、旧東独など、多くの社会主義国の学校では、この資本主義の発展プロセスを教えていた。

 米国で、戦争ばかりやった政権の末期に巨大な金融危機が起こり、破綻しそうな金融機関に、政府が次々と資本を注入する今の事態は、マルクス経済学の視点で見ると、まさに独占資本主義から国家独占資本主義への転換を意味している。この10年あまり、米経済は金融で大発展したが、ブッシュ政権の重過失的な数々の失策の末、自滅的な金融財政の崩壊が今まさに起こり、金融の独占資本主義は終わり、米英の金融機関は国有化され、中国やアラブ産油国、ロシアなどの「政府投資基金」や「国営石油会社」といった「国家独占資本主義」の象徴的な存在が幅を利かせている。

 ただ、社会主義者たちにとっては残念なことに、第2次大戦後、独占資本主義は「延命」しすぎた。先にソ連や東欧の社会主義国が崩壊し、中国も「市場経済」に転換してしまった。すでにマルクス経済学は「昔の間違った理論」として、ほとんど忘れ去られている。

 米金融界は、すでに米連銀の融資に頼り、財務省から資本金を入れてもらう態勢になっている。いったん政府に頼る癖がつくと、なかなか自活できる状態に戻れない。米金融界は、今後長いこと、自由市場原理の世界に戻れなくなりそうだ。こんな状態が続くと、今後、マルクス経済学が再び学問として勢いを盛り返すこともあり得る。ただし、ソ連や共産主義時代の中国の失敗を踏まえて加筆し、新たな理屈を展開することが不可欠になる。(関連記事)

 旧東独の人々を抱え、マルクスの母国でもあったドイツでは最近、マルクスの著作が、再び若い人々に読まれるようになっているという。(関連記事)

46LudlumJr.X:2008/10/26(日) 21:25:19
ラドラムの書いたTHE SIGMA PROTOCOL『シグマ最終指令』(新潮文庫)が面白かった。一読をお勧めします。

47LudlumJr.X:2008/10/26(日) 21:38:22
先の大戦末期に、当時の産業界の首領が集まってカルテルを作って・・・という話なんですが、彼らがナチスが強制収容所で行っていた人体実験に基づいた若返り&老化防止の研究に巨額の資金を出資し、現在に至るまでその恩恵を受けている、といったことが書かれてます。荒唐無稽に思えるけど、妙に生々しくて、ラドラムはいったいどういう筋の人間で、どこからこういう情報と発想、着想を得ていたのかな、と思わせます。

48尾崎清之輔:2008/10/27(月) 03:40:56
43から45にかけて、藤原肇博士、西條健太郎さん、田中さかいが言ってるさかいさんによる投稿記事それぞれに触発を受けましたので、及ばずながら小生もこれに続く形で投稿させて頂くつもりでしたが、一部キーワードがNGとなってしまうようなので、久しぶりに小生のブログへ関連する記事のご紹介を兼ねて更新させて頂きました。

◆教養(リベラルアーツ)と場創り(共創)に向けて:世界金融システム大破綻とその後
http://blog.livedoor.jp/ratio8008/

49野田隼人:2008/10/27(月) 08:14:19
尾崎さんのブログを興味深く拝読しました。なお、ついでながら植草一秀自身がほぼ毎日にわたって執筆している、「植草一秀『知られざる真実』」も一読に値すると思いました。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/

50尾崎清之輔:2008/10/27(月) 08:32:03
43において、藤原博士が『これを金融破綻や恐慌のレベルで捉えるか、世界のファシズム化として捉えるかについては、その人の歴史観と政治意識に関わること』と喝破されておりますが、おかげさまで、博士の著書『石油と金の魔術』の冒頭部分において、『経済は政治のサブシステムであり、政治は産業社会のサブシステム、そして産業社会は文明のサブシステムである、と理解するホリスティックな認識の再発見が必要』と述べられていたことや、『政治が産業社会というシステムに対して、あるいは産業社会のエトス(行動様式)が文明の存在形式に対して調和しないというところに問題があります。』と述べられていたことを思い出しました。

そして、『上位次元におかる変革がサブシステムの適用限界を超えたものをもたらすために、至るところで破綻現象を生じ』ているのが、現在の状況であるという意味では、この書が27年も前に出来上がっていることからして、藤原博士の鋭い洞察力や優れた見識ぶり、その歴史観の凄さに深い畏敬の念を感じつつ、改めて小生の浅学非才さを思い知らされたと申し上げておきます。

51尾崎清之輔:2008/11/04(火) 00:20:39
野田さんよりご紹介のあった植草一秀氏のブログを大変興味深く拝読させて頂きました。

植草一秀の『知られざる真実』:警察の実態を映し出す証拠映像
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-38ee.html

植草一秀の『知られざる真実』:「渋谷事件」と総選挙の争点
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-05ce.html

今やこの国も道を歩いているだけで簡単に逮捕拘束できるようになってしまったことについては驚愕を禁じえないと言ったところでしょうが、4年前には以下の1件があったことを覚えていらっしゃる方々も多いのではないでしょうか。

白川勝彦Web 政治理念 忍び寄る警察国家の影
http://www.liberal-shirakawa.net/idea/policestate.html

元代議士で元自治大臣しかも国家公安委員長まで歴任していようと、『不都合な方』であれば何でもありと言ったところが良く分かります。

また、これは太平洋を挟んだ大国の状況とも見事にシンクロしており、そのあたりはアーロン・ルッソ監督によるドキュメンタリー映画『アメリカ:自由からファシズムへ(America:Freedom to Fascism)』に端的に表わされております。

52尾崎清之輔:2008/11/04(火) 00:27:58
先の投稿でご紹介した『アメリカ:自由からファシズムへ』のGoogleVideoのURLを貼り付けたいのですが、何故かNGワード扱いとなってしまいますので、この映画のタイトルをキーワードに、各自GoogleVideoで視聴されることをお勧めします。
特に「その4」の5分あたりから8分40秒過ぎあたりまでは世界のファシズム化を捉えていく上で秀逸と思われます。

尚、この映画の後にアーロン・ルッソ監督は何故か急死しております。

53尾崎清之輔:2008/11/04(火) 01:57:45
No.51とNo.52にて投稿した小生の内容と同等の記事を、小生のブログでも若干追加修正の上、再掲させて頂きました。
ブログの方では『アメリカ:自由からファシズムへ』のGoogleVideo版をそのままクリックして視聴することが出来ます。

◆教養(リベラルアーツ)と場創り(共創)に向けて:世界金融システム大破綻とその後(続編)
http://blog.livedoor.jp/ratio8008/

ちなみにブログのタイトルとは若干方向性が異なっているように感じる諸兄の方々もいらしゃるかもしれませんが、近未来の新たなる場創りに向けて、草莽に生きている多くの方々が、現在抱えている様々な問題点を全て洗い出して総括しつつ、正面から向き合っていかねば、市民それぞれが主体的な役割を担っていくにあたって、一歩も先に進むことが出来ないのではないかと言う危惧を抱いておりますので、この際あえて取り上げさせて頂いていることをご理解頂けますと誠に幸いです。

54ニセきっこ:2009/02/01(日) 09:19:47
小泉首相や竹中平蔵と組んで新自由主義を担ぎまわった中谷巌氏が、「資本主義はなぜ自壊したのか」という本を出して懺悔したことに対して、色んな評者が批判して生ぬるいといったり、[変わり身の早い転向だ]と批判したりで賑やかなことだ。中には副島隆彦氏のように[変節だ]と指摘して[変節]の英語をひけらかして、[自分はハレンチな転向を研究してきた知識人だ]と得意になっている者もいる。そして、[人間が、時代の変更、流れの変化に合わせて、生き延びようと思えば、このことの重さを、私は、ずっと自分の研究課題として背負ってきた。本当の知識人、思想家というものの持つ重みを、ここに集まる皆さんに身をもって教えたい]と言っているが、副島氏自体が転向者であり、メディアの中で主流が一歩ずれたところから金儲けを煽った前科もちだったことを、忘れているのではないかと思った。だがしかし、日本は転向者の天国ではないかと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

55ころび人:2009/02/03(火) 00:33:31
学者はいいよなぁ。【ごめん!俺間違ってたわ!(うふっ、なんて俺、素直なんだろ。うん、これこそ知的誠実さの顕れ。なんて偉いの僕ちゃん。】こんな感じなんでしょうかね。腹切るくらいの覚悟欲しいっすね。大仰すぎるかな。

56西條謙太郎:2009/02/12(木) 02:31:45

デリバティブバブル崩壊後の新世界秩序の形成過程で、これからも何度も
巨大な変動がやってくるであろうが、2008年9月頃からの金融危機の本格化
と急速な世界恐慌の広がりの次に来るのは、各国の管理通貨制度への猛烈
なストレスでしょう。
 
津波が見えてから逃げても間に合わない。
地震があっらすぐ高台に避難が正しい選択。

FOX Newsでこういう報道をするようになってきています。
http://www.foxnews.com/video/index.html?playerId=videolandingpage&streamingFormat=FLASH&referralObject=3479955&referralPlaylistId=undefined

57Ludlum Jr. X再び:2009/02/16(月) 23:10:58
先日ローマで開催されたG7サミットにおいて、サミット終了後の記者会見において日本の財務大臣が見せた一連の醜態については、あれは、感冒薬の服用過多、時差ボケ、あるいは飲酒、ということ以外の、人為的、外的要因が働いた、というのが私の直感である。

59西條謙太郎:2009/12/25(金) 02:22:02

訃報:高橋靖夫氏
http://jbpress.ismedia.jp/articles/print/2437

60藤原肇:2009/12/28(月) 14:58:38
高橋氏とは読者の友人ということで奇妙な出会いを持ち、それが裏切り行為として終わったことについては、『石油と金の魔術』の「あとがき」と『夜明け前の朝日』に書きました。
彼の先にいた大蔵官僚は汚職事件で追放になり、京セラに拾われて入ってから後は関西で盲動したらしいが、現在はセーラー万年筆に拾われているという話を聞いています。
背信と裏切りは良くあることだとは言え、日本の没落の契機を作った竹下や橋本などは、責任追及されること無く三途の川を渡ってしまいました。
だが、日本の社会を食い荒らしてメチャクチャにした、森に始まって小泉、安倍、福田、麻生といった世襲代議士の首相たちには、閻魔大王がどんな裁きを下すことになるか。
それが今後の日本のメディアがなすべき仕事として、その成り行きを見守る必要がありそうだし、閻魔様の前にやるべき日本人の責任のようです。

61T.N.:2009/12/29(火) 18:03:47
 「夜明け前の朝日」に”「火の玉」と「火ダルマ」の違いが、はっきり区別もできない男が首相になり”との
記述がありますが、”火ダルマになっても行政改革をやる”という言い方は弱いので、”行政改革に失敗したら
火ダルマになる”ぐらいの覚悟で臨まれたら、よかったような気もします。今頃は地獄で火ダルマになっている
のでしょうか。
 ただ人間がやればできる程度のことを、超越的な存在に求めても無駄でしょうから、気の重い作業ですが、生
きている限り道を探り続ける他ないように思います(2000年代最初の10年を、食い潰してしまった感のあ
る日本で)。

62西條謙太郎:2009/12/30(水) 18:38:21

デリバティブバブルの崩壊がはじまってからほぼ1年半程経ったところです
が、個人的には、2年3カ月前に本スレッドを立ち上げた時に見えていた点、
見えていなかった点を謙虚に整理・反省しつつ、引き続き、未来の展望を続
けたいと考えています。

とりあえず最近目に止まった論文・スピーチ等をご紹介したいと思います。

なお、したらばの掲示板では、英文リンク貼り付けの何かがNGワード規制
に引っかかって投稿できないようなので 下記にリンクを載せて置きます。

http://kky3.exblog.jp/13361381/

63T.N.:2010/06/07(月) 23:29:47
 新記事「シカゴとニューヨークの対立軸 中西部に根付くリバータリアン」拝見しました。シカゴから出たオバマ
が、ニューヨークのヒラリー・クリントンを破って大統領になったことについての藤原氏の発言で

”従来の浮利を求めた金融より、シカゴ的な資源を求めて世界に出て行くことが、いかに大切な戦略になるかが予想
できる。”

 これに関連して1986年刊、和田俊著「欧州知識人との対話」からミヒャエル・エンデ氏の発言

”どう考えてもおかしいのは、資本主義制度の下の金融体系ではないか”
”ある人が西暦元年に一マルク預金したとして、それを年五パーセントの複利で計算すると、現在その人は太陽
と同じ大きさの金塊を四個分所有することになる。一方、別の人が、西暦元年から毎日八時間働き続けたとする。
彼の財産はどのくらいになるか。驚いたことに、1・5メートルの金の延べ棒一本にすぎないのだ。この大きな
差額の勘定書は、いったいだれが払っているのか”
”産業社会や技術の発展そのものには、異存がない。しかし、そこに金融体系が加わると、事態がゆがみ始める”
”労働の分担とは本来、他人のために働くことを前提にした方式だから、博愛なくして成り立たないはずだ。
だから、産業社会というものは、究極的に博愛精神によって支えられるべきものと思う。にもかかわらず、そう
ならないのは、資本の自己増殖を許す金融体系のゆえではないか”

 太陽どころか、地球と同じ大きさの金塊を手にした者すらいないことからすると、資本に利を稼がせる金融
体系は破綻を前提にしたものと言わざるを得ない。
 これに「意味論」のスレッド49で「マクロメガ経済学の構造」から引用した、通貨の符号化を合わせて考え
ると、方向が転換して符号化から実物化へ向かうのか、あるいは大枠は符号化のままで一時的な揺り戻しなのか。
私には判断しかねます。

64T.N.:2010/09/12(日) 21:00:51
9月10日、日本振興銀行が破綻し初のペイオフ発動が決定。報道によれば、一千万円を越える分の預金総額は
100億円程なので、全額保護ができない規模ではないようですが、ともかく発動に踏み切りました。これで預貯金
といえども必ずしも安全ではないという前例ができるわけですが、これまでのような恣意的なペイオフ回避は公平性
の上で問題があった。今後は容赦無しという意味で公平になりますか。

65T.N.:2010/09/28(火) 05:33:22
 asahi.comのニュースによると、消費者金融大手の武富士が28日にも東京地裁に会社更生法の適用を申請するとの
こと。過払い金の返還が負担になったようですが、日本には消費者金融に関連して、資産何千億円という世界的な資産家
一族が幾つもある。とうてい先進国とは思えない金融の歪みが表れているようですが、少しはましな方向に向かっている
のか、あるいは経済が縮小していく中での一現象に過ぎないのか。

66T.N.:2010/09/29(水) 00:54:28
>63 尖閣諸島沖の事件を資源の視点から見れば、中国が領有権を主張しているのは、近辺にあるとされる資源が
狙いらしい。中国漁船の拿捕に対し、レアアースの禁輸を持ち出されては、日本は資源で往復びんたを食らったよう
なもの。既に貿易総額では、中国は日本にとって米国を抜き第一位の相手となっている。”金の切れ目が縁の切れ目”
という言い方を持ち出さずとも、外交の軸足を米国一辺倒から移していかねばならないことは、はっきりしている。
にもかかわらず、閣内に中国とまともに話せる政治家が一人もいないのは、凄まじい。

67朝香隆彦:2011/03/14(月) 10:52:09
この時期にこのような言葉を申し上げてしまう事は不謹慎のそしりを免れない可能性があり、また一歩間違えると陰謀論の類と勘違いされかねないことを覚悟の上で申し上げておきたい。
3.11とその後に続く混迷状況はまさしく「日本版9.11」ではないかと。

68T.N.:2011/04/11(月) 00:20:35
 暗いニュースが続いているので、たまには大風呂敷を。

 阿修羅掲示板の投稿で知ったのですが、平野貞夫氏が書かれた”「日本一新運動」の原点(46)── 巨大震災
と原発災害に想う”によると、2007年7月、平野氏の「プルトニュウムという核兵器になり、有害物質を発生
させる現在のウラニュウム原発政策を順次変更すべきだ。そのため、プルトニュウムを焼却でき、かつより安全性
が高いトリウム溶融塩原子炉の研究を復活すべき」との提言に対し、菅直人と小沢一郎の反応は全く異なっていた。

 菅「トリウム溶融塩炉による原子力発電なんかしらない。」

 小沢「それは良い考えだ。」

 ネットで調べてみたところ、トリウムの推定埋蔵量はウランの約4倍。しかも天然ウランはそのごく一部しか
核燃料として使えないので、同じ量のトリウムから得られるエネルギーはウランの90倍とも200倍とも。
埋蔵量と合せて考えると、ウランの数百倍のエネルギーが得られる可能性がある。
 トリウムはレアアース産出の副産物として、現在のところ産業廃棄物にしかならない。これがエネルギー資源
に変われば宝の山。ただしプルトニウムをほとんど発生させないことは、核兵器開発には不向き。そういうこと
を望む方には、「さらば、暴政」第二章の発言がヒントになる。

 ”中国や北朝鮮の核兵器の保有を恐れる前に、日本海に沿って並んだ原子力発電所自体が、核兵器以上の破壊力
を秘めていると気づき、愚かなエネルギー政策を遂行する路線を改め、国策の優先順位を作り直すことも肝要だ。
ミサイルを使わなくても地震の破壊力によって、原子力発電所は原爆の何十発分の威力で、日本と国民に悲惨な被害
を与えるのであり、幸運にも柏崎の地震は規模が小さかったが、危機管理の点では全くのお粗末さを露呈してしまっ
た。”

 残念ながら日本は、核武装しているわけでもないのに、核汚染には弱い脆弱さだけが目立つ国になってしまった。
これを災害にもテロにも強い国に変えていけるかどうか。今世紀前半ぐらいに、トリウムがエネルギー資源として台
頭し、冥界の王プルートーから雷神トールへの転換があるのかどうか。興味深く見てゆきたいと思います。

69T.N.:2011/05/02(月) 02:30:57
 1980年刊の「日本脱藩のすすめ」に、エネルギー源の変遷を”炭素系のものから水素系にと移行するプロセス”
と、端的に述べている箇所があります。具体的には石炭→石油→天然ガスというところですが、米国での2000年以降
の技術革新によるシェールガスの生産増大(最大の天然ガス輸入国になると見られていた米国が、ほとんど輸入が不要と
なる程の見込み)、日本での深刻な原子力発電所事故等と相俟って、当面は天然ガスへの依存が高まりそうです。

70随徳寺:2011/11/30(水) 15:23:56
[ロンドン 2011.11月10日 ロイター]
焦点:ユーロ圏の分裂、地政学的に大きな衝撃もたらす可能性
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-241242201

>少なくとも1年以内にユーロ圏が部分的に分裂する確率を90%と見込んでいる米民間情報機関ストラトフォーは、米国に加え、スイスなどほんの一部の国が安全な資金の逃避先として恩恵を受ける可能性がある一方、中国は最も大きな打撃を受ける恐れがあると指摘。
戦略部門バイスプレジデントのピーター・ザイハン氏は「中国経済の奇跡が終わりを迎えるだろう。欧州は中国にとって最大の市場だ。中国は深刻な影響を受ける見通しで、社会革命を伴う可能性もある」と語った。<
 
プランBのショックドクトリンモード時に欧州大混乱となるのは前大戦時と同様であろう。
結果が全ての何でもありの忍法チャブ台返しモードの発動こそが大戦略なのである。
要は、全員箱点なら一番沈みが少ない者が勝者。新ルール制定は勝者の独壇場。

Kevin Rudd warned Clinton the need to 'deploy force' against China
- Sky News  http://t.co/SWNTsa7x


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