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英語版Japan's Zombie Politicsの出版について

50藤原肇:2006/12/21(木) 14:28:00
藤井尚治先生がよく強調していたことだが、1900年前後はサイエンスにおいて画期的な時期で、重要な学説や理論がぞくぞくと登場した。プランクの量子学説を始めラドフォードやボアーの原子モデルとか、アインシュタインの相対性理論の土台となった、マッハの認識論もこの頃に確立している。レントゲンによるX線の実用化やキューリー夫人の放射能もそうだが、ドフリーズの突然変異やメンデルの法則の再発見とか、フロイトの深層意識についての仮説も登場して、医学や心理学の分野に新しい観点が育った時期でもあった。
だから、そういった時代の流れの中で新しい自然観を学んだので、シュペングラーは数学を専門にしたギムナジウムの教師として、新時代の子供として力学と形態学に取り付かれた。これらは19世紀後半のサイエンスを席巻した、シュペングラーにとってヘルムホルツの運動についての新仮説の応用は、ゲーテの形態学の持つ螺旋運動が動態として変化するという意味で、力学の魅力と結びつく上での秘密の根源だった。そして、第一次大戦が終わったときに出版したのが「西洋の没落」で、その中で彼は「ファウスト的なものは無限界空間の動力学であり、アポロン的な理論は静かな瞑想である」と論じたのだった。


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