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【マターリ】闇のS★Mスレ2【調教】
658
:
なんちゃって
:2007/05/31(木) 19:09:00
(引用続き)3
じぶんが特攻隊員であった島尾敏夫はきっぱりといっている。
「島尾 戦争のなかからやはり水中花みたいな、非常に綺麗な
人間像がでてきたりなんかするんですね。
冷たい美しさを持って死の断崖にふん張った人たちなんか。
しかし、それに惑わされないで…。
だからそういう一見美しく見えるものをつくるために、やはり
歪みをくぐりぬけることが必要というふうなことになると、ぼくは
やはり どこか間違ってるんじゃないか、という気がしますね。
ほんとうはその中にいやなものが出てくるんだけれど、
ああいう局限にはときには実はきれいなものが出てくるんですね。
そこがちょっと怖いような気がしますね。」
(島尾敏雄・吉田満対談集〈特攻体験と戦後」島尾発言)
これはほとんどそのまま、「ヤマト」の主人公古代ススムが、戦闘で死んだ恋人
森雪の屍を傍らに座らせ、生き残った搭乗員をおろして、敵の人工要塞星に突っ込んで
自爆する最後の場面の虚妄の〈美しさ〉や〈献身〉や〈死生観〉や〈愛〉にあてはめていい言葉である。
戦後30年の歳月の流れはどこで測れるのだろう?
恋人と一緒に自爆するという着想にみられる宇宙教ともいうべき理念が、
三十年の歳月の成果なのかもしれないと思われた。
この程度の映画がせめて三十年ほど前の戦争中にでも作られていたら、わたしたちは
戦後に苦しまなくても済んだだろう。
もしかするとそう見るべきではなく、時代や制度や権力や空間概念がかわっても、
かわりばえのしない日本的心性の世界の姿を、この動画映画にみるべきかもしれない。
なんとなく、お前の思想や文学は孤立を覚悟しなければいけないぞと言われてるような気がしてきた。
これは悪くない。
<初出「映画芸術」昭和53年10月>
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