スケート一筋でやってきたからこそのジレンマと苦悩。そして、這い上がろうとする彼の心境がつづられているのが『SOUL Up』『SOUL Up Exhibition』(祥伝社/刊)です。本書は2010-11年シーズンの高橋さんを追いかけたエッセイで、『SOUL Up』は主にフィギュアスケート選手としての高橋さんを、そして『SOUL Up Exhibition』ではプライベート中心に高橋さんの素顔を写真に収めています。
現役を続けるかどうか悩み続けた2010-11シーズンを乗り越えて出した結論。
言葉にすれば8文字で終わってしまうこの結論までに至った長い葛藤や、スケートへの情熱が『SOUL Up』『SOUL Up Exhibition』に詰まっています。
ちなみに『SOUL Up Exhibition』には高橋さんの恋愛観も語られており、その中では「尽くすタイプ」だと言います。
つきあうと、意外とおせっかい焼きでなんとかしてあげたくなってしまう。気がついちゃうし、世話焼きなんだけど、しないときは一切しない。マメではないから。(『SOUL Up Exhibition』p60より)