レス数が1スレッドの最大レス数(1500件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
【news+】ニュース速報スレ【全般】★9
-
無縁社会は社会的排除が横行する貧困社会 - 自己責任でなく社会的包摂が必要
国家公務員一般労働組合提供:すくらむ
2011年02月15日12時29分
27ツイート 14コメント 41total .
強烈だった奥谷禮子さんの発言要旨を紹介しておくと――
「大企業でも本当に必要とされている人は限られているわけで、自分が必要とされているかと強く考える必要はない。自分なりに満足する仕事をしていけばいいと思う」
「『支えられてない』と言うが、では、『あなたは誰かを支えたことはあるのか』と問いたい。何かいつも受け身の状態で、『支えてくれない』とか『何々してくれない』とか『くれない、くれない』ばかり言っていてもしょうがない。若い人は考え方事態を変えた方がいい。何でも受け身で待っていれば誰かが何かしてくれるという期待があまりにも強過ぎて、何もしてくれないと不満を言っている」
「基本的に人間は力強く自立していかなければいけないもの。それが今の若い人は、頼ることが先にきてしまう。人に何かしてもらうという考え方を考え直す必要がある」
(製造業の生産ラインなど誰でもできるような派遣労働で、どうやって働きがいを持てばいいのか?という問いに対して)「ほとんどの仕事は単純労働ですよ。その中で、自分のやり方なりを考えていくしかない。日本は自己責任が弱すぎて、むしろ社会責任ばかりを言い過ぎたので、甘えの構造ができてしまった。それで自己責任が後から遅れて出てきてしまったのが日本社会だ。それを厳しいと言っている」
――以上が、奥谷禮子さんの発言要旨で、身も蓋もない「自己責任論」を開陳されました。むしろ、「自己責任論」が弱すぎたことが日本社会の問題で、甘えている若者は、誰にも頼らず「自己責任」で力強く自立すればいいだけ。若者を鍛え直すしかないと言うわけです。
疑問なのは、あまり討論時間もなかったのに、いまさらという感じの「自己責任論」を奥谷さんにとうとうと語らせたことです。そもそも、討論テーマ「働く世代の孤立を防げ」に対して、「自己責任」という答えしか持っていない奥谷さんを出演させたことに首をかしげます。
これまでの「無縁社会」の企画で、「若者を無縁社会の悪循環に追い込む自己責任社会」はすでに批判 した上での、「働く世代の孤立を防ぐ、新たな“つながり”」を模索しようという次のステップだったのに、NHKはミスキャストでそれを台無しにしてしまったように思います。
それに、出演されていた女性と貧困ネットワークの栗田隆子さんが指摘していましたが、そもそも「社会的排除」が根本的な問題であることも、前回の番組で、EUが社会的排除をなくし「社会的包摂」を進める「包摂社会」をめざしていることも指摘 されていたわけです。その上、いま日本においても、湯浅誠さんや清水康之さんによる「一人ひとりを包摂する社会」特命チーム が動き出しているのですから、昨年の流行語大賞を受賞していようと「無縁社会」は実質的に「社会的排除」の問題をターゲットにするステージへと進む必要があったのだと思います。
全国各地で、一人ひとりを包摂しようと、生活困窮者に様々な支援を地道に続けている方が多く参加していたのに、いまさら「自己責任論」と対決して何だというのでしょうか? 「働く世代の孤立を防ぐ、新たな“つながり”」というテーマはどこに行ってしまったのでしょうか?
ただ、みずほ情報総研主席研究員の藤森克彦さんによる「トランポリン型の再就職支援」をイギリスにならってつくっていくべきという問題提起は一定大事だと思いました。(※じつは、労働総研が昨年、イギリス現地調査をして、この点に関わってのブックレットを近々出す予定になっています)
藤森さんの話の要旨は以下です。
イギリスは、トランポリン型の再就職支援を行っています。失業した人には、担当の「個人アドバイザー」がつきます。「個人アドバイザー」は、失業した人の再就職支援はもちろん、家庭環境も把握し、生活全般の相談に応じます。さらに失業者本人のさまざまな能力を診断し、本人も知らなかった適性なども発見していき、新たな仕事へつなげる可能性も広げていきます。
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板