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【news+】ニュース速報スレ【全般】★9
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――パワハラの例にはどのようなものがありますか。
岡田:
ある人から、「自分はかつて上司から厳しい教育を受け、大変だったけれど、それを乗り越えてきた。それが今の自信になっている。しかし、自分の時と同じような教育を部下に対して行ったら、部下はうつ病になってしまった」と相談を受けたことがあります。その人は「パワハラ」という言葉を知ったとき、初めて実は自分が部下をハラスメントでうつ病にしてしまったのではないかと気が付いたそうです。「今さら悔やんでも、悔やみきれない」と言っていました。
“がんばっている上司”は、無意識のうちにパワハラをしてしまいがちな傾向にあります。部下よりも早く出社して、メールチェックなど自分の仕事は先に済ませておき、部下が出社してきたら一人ひとりに細かく“指導教育”をする。夜も10時、11時まで残って仕事し、先に帰る部下には「何だ、もう帰るのか」というようなことを言う。そういう風に上司ががんばっていると、部下はそれだけで息が詰まってしまうのです。
また、何もかも最終的に上司が口を出し、責任を取ろうとすれば、部下は「どうせ上司がやってくれるんだから」と無責任になります。そういう状態で仕事をしていれば、自然とミスが多くなり、それが原因で上司に怒られる、ということが続いてしまいます。
それから「病気で休む部下が多い」という状況も、パワハラをしている可能性があると考えられます。休みがちな部下が一人ならともかく、人数が多い場合には、職場に問題がある、すなわちリーダーに問題があると考えた方がよいでしょう。
パワハラの自覚、どこまでありますか?
――上司側にパワハラの自覚がない場合は、どうすればよいのでしょうか。
岡田:
私たちの行う管理者向け研修では、チェックリストを使って、判断の目安にしてもらっています。「可能性」「実態」「考え方」「気持ちや状況」「マネジメントスタイル」「セクハラ・ジェンダー」といった項目を設け、それぞれについてのパワハラ傾向を判断します。
例えば、「可能性」の項目に「自分の意見を言わない部下が多い」という質問がありますが、ここにチェックを付けたとすると、「部下が意見を言えない環境である」ということから、パワハラをしている可能性はかなり高いと分析できます。
問題は上司側だけではありません。最近では「パワハラ」という言葉が広まってきたため、部下が何かと「それはパワハラではないか」と言い立てるケースも出てきています。そうしたことを未然に防ぐためにも、いくつかのシチュエーションを挙げて、これはパワハラになるか否かを議論する、ということは大切です。
例えば、「昨夜宴会があり、翌日遅刻したら上司にみんなの前で叱られた」などは、若手の中には「みんなの前で叱られたのだから、パワハラだ」と言う人もいるでしょう。でも、こんなとき叱られるのは当然のことで、パワハラには相当しません。なぜなら、遅刻は大抵の場合「直すことができる」からです。職場のけじめを守るという意味からも、本人の意志で簡単に変えることができるようなことに関しては、みんなの前で叱ってもいいと思います。
みんなの前で注意してはいけないのは、本人ががんばっても変えられないようなことです。一生懸命頑がんばっているのに、営業成績がどうしても上がらないため、本当に困っているような場合などがそうです。そのことで、(本人が)みんなの前で怒られても、営業成績が上がるわけではありません。また、学歴や性格など、すぐに変えることができないことをみんなの前で言うことは、ハラスメントです。
服装のことを注意するときも気をつける必要があります。つまり、服装について注意することが、業務上必要かどうかということがポイントになります。自分の好みを押し付けるようなことは当然NG。女性に向かって「ピンクの方が似合うよ」などと言えば、セクハラになりかねません。
私生活についても同じです。興味本位に色々尋ねるのはパワハラになってしまいますが、昼間ずっとぼんやりしている部下に「夜、眠れているのか」「ちゃんと食事はしているのか」と聞くのは必要なことです。業務上、支障が出ているからです。昼間にやる気がでないのは、夜、遊び歩いているせいなのか、うつなどの病気が原因なのかを理解するために、上司が私生活について尋ねるのはパワハラではありません。
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