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【news+】ニュース速報スレ【全般】★9
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タイガーマスク現象をなんだか素直に喜べなかった理由
秋原葉月提供:Afternoon Cafe
2011年01月22日08時00分 32ツイート 33コメント 65total .
最近は下火になりましたが、一時凄いブームでしたね、タイガーマスク現象が。ついには「矢吹ジョー」まで出現したとか。矢吹ジョーなら寄付先間違ってるような気もしますけど、ま、いいか(笑)
匿名で寄付した人々には素直に拍手を送りたいと思いますが、この出来事にどこか手放しで喜べない私がいました。
kojitakenさんの考えに共感しましたので、引用させて頂きましょう。
◆きまぐれな日々
タイガーマスクと与謝野馨
タイガーマスク運動が起きた背景には、国や地方自治体の再分配の不全がある。(中略)
「減税日本」にせよ、与謝野馨の消費税増税・財政再建路線にせよ、「サービスの小さな政府」を目指す点で共通しており、ともに(神野直彦の言葉を借りれば)「新自由主義のドグマ」にとらわれているのだ。そして、慈善事業は「タイガーマスク」のような、個人の篤志家の善意に任せればよい。そういう思想だ。私も「タイガーマスク」には心を動かされるが、それでも心のどこかに引っかかりがあるのは、こうした善意の行為を隠れ蓑にして、国や地方公共団体によるが再分配の強化など必要ない、という風潮が強まるのを恐れるからだ。
(強調は私)
全く同感です。
貧しい人々への援助はこういう善意に基づく「美談」であるべきあって、もし国や地方公共団体がこれを再分配という形で行えば「なんで税金を納めていないヤツに俺たちの血税が使われるんだ」的なひがみに繋がるのを危惧します。
そういう傾向が日本にはありますから。
寄付対象が子どもだったことも美談となった原因でしょう。
これがもし、非正規切りでホームレスになった人々への炊き出しや再就職支援への寄付だったらこんなに持ち上げられたかな、と思います。
それで、もしホームレスへのこういう援助の出所が税金だったりしたら「血税泥棒」と怒る人が出てくるのが目に浮かぶようです。
援助の出所が個人の善意の寄付なら「自分が納めた血税」が使われるわけではないので非難はされはしなかったでしょうけど、さほど美談にもならず、第二第三のタイガーマスクも現れないんじゃないでしょうか。
子どもの貧困も非正規切りによる貧困も、その根っこは同じなのですが・・。
さて、『アメリカは「サービスの小さな政府」の国だが、金持ちの寄付の文化があり、タイガーマスク運動にたとえられるべきは、むしろアメリカの金持ちの善行だ』とkojiさんが仰るように、アメリカでは金持ちのタイガーマスクがいるのがむしろ当たり前の状態です。
寄付をする側としても寄付すれば免税対象となるので悪い話ではないようですし、何より寄付することが金持ちの名誉、ステータスになっていると聞いたことがあります。
寄付などで市民レベルの助け合いをしようという精神は、どうやら日本よりもアメリカの方が強いように感じます。
国というのは外交、軍事という最低限のことをやる夜警国家(小さな政府)が望ましい。あとは自由市場で「神の見えざる手」に任せればよい。そして相互扶助、慈善事業というのは善意に基づいて市民が主体となって行うべきものであって、そこに国や地方公共団体があれこれしゃしゃりでてくるのは、権力による自由の侵害のおそれがある、と考えているのでしょうか。アメリカはいまだにこういう古典的な「夜警国家観」のようです。
(そのおかげで、かえって「貧乏人は病院に行かない自由、病気で死ぬ自由」しか残されていないという現実も一面としてあるのですが・・こちらをどうぞ)
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