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第26回参議院議員選挙(2022年)

1556チバQ:2022/07/21(木) 20:34:18
7月7日午後
佐藤氏は、奈良市内の駅前で辻立ちをしていた。
行き交う人のなかには、みずから進んで佐藤氏に近寄って声をかけ、励ます姿も見られた。選挙用のビラを受け取る人も多く、最終盤で、佐藤氏の陣営が最後の引き締めに取りかかっていることが、成果となってあらわれているように見えた。

そして同じ日、全国の選挙情勢を踏まえて確実に議席を確保しようと、佐藤氏が所属する派閥の会長、安倍元総理大臣が、翌8日に京都とともに奈良に入ることが決まった。選挙期間中2回目となる応援だった。

「安倍氏の応援も受け、最後の引き締めを図って勝ちにつなげていきたい」

陣営内からは、こうした声も聞かれていた。

2022年7月8日
午前10時15分
記者は取材場所の下見もかねて、少し早めに奈良市の大和西大寺駅北口に到着した。
近くにデパートがあり、平日でも人通りが多いこの場所は、県内を代表する演説スポットの1つ。
現場では、維新・中川氏が演説を行っていた。

「大組織の自民党と、たった20人で手弁当でやっている維新の会が、今、大接戦なんです。互角にやってるんです。ぜひとも勝たせてください。この勢いで勝たせてください」

10日あまり前の選挙戦序盤で、記者が、別の場所で見かけた時より、耳を傾ける聴衆の反応が良くなっているように感じた。

―ビラのはけかたが良くなっていますー

記者は、こうデスクに報告した。
数日前の一部報道を背に受け、維新陣営もまた勢いづいていることに違いなかった。

午前11時19分ごろ
佐藤氏の陣営の街頭演説会が始まっておよそ10分が経過。安倍元総理大臣が先導車両に導かれながら到着した。車から降りると、笑顔で手を振り、集まった聴衆たちも拍手で迎えた。記者は、投開票日に放送する選挙戦を振り返るVTRのワンシーンにならないかと、撮影を開始した。

午前11時25分ごろ
「頑張れ」と、かけ声がかかるなか、佐藤氏が演説を始めた。

(佐藤啓氏)
「外交と安全保障でこの国を守っていくこと、力強い経済で皆さんの暮らしを守り抜くこと、そして、全世代型社会保障改革で皆さんの生活と安心を確保すること、どうかこの仕事を、引き続き、次もやらせてください」。

午前11時29分ごろ
安倍元総理大臣にマイクが渡った。はじめに、佐藤氏が総務省の官僚時代、茨城県内の自治体に出向していたときのエピソードに触れ、こう評価した。

(安倍元総理大臣)
「佐藤さんは挑戦した。人口減少対策、子育て支援対策、アイデアと実行力を持って、結果を出していったんです。これが佐藤啓さんです。霞が関も注目した。私も当時、総理大臣として彼に注目をし、官邸において、地方創生を担当する補佐官・秘書官として、一緒に官邸で仕事をしてくれた。そして、その力を生かす、6年前に皆さんのお力でここ奈良県から立派に国政に送っていただいた。その中で、彼の実績が認められて、経済産業大臣政務官になり、あのコロナ禍、地域の皆さんが『大変だ、緊急事態宣言の対象あるいはまん防の対象じゃなくても、店の売り上げが落ちてやっていけるかどうかわからない』、そういう声を耳にして、支援金の対象を広げていく、そういう判断をした。彼は、できない理由を考えるのではなくて…」。

2発の銃声が響いた。

喜び無き勝利
7月10日、午後8時半
2回目の当選確実の一報を受けた佐藤氏は、バンザイなどのセレモニーは行わず、記者会見にのぞんだ。

「ご指導頂いた安倍元総理が銃弾に倒れられたことに関しては、大変悲しくて、悲しくて、ことばになりません。けれども、テロにひるむことなくしっかりと前を見つめて最後まで勝ち抜こうと、そういう気持ちでやらせて頂いた。安倍元総理の大きな後押しがあったことは間違いないと思います。元総理のお力を頂いて、勝ち抜くことが出来たということ、そして、元総理の思いに応えられるようにしっかり働かせて頂くということを、元総理にお伝えしたい」

奈良選挙区は、佐藤氏の得票が全市町村でトップとなり、次点の維新・中川氏とは、7万6千票あまりの差がついた。比例代表での得票も、維新がトップとなった自治体は、去年衆議院選挙での6から4に減った。

翌朝、事件現場に設けられた献花台には、静かに目を閉じて祈る佐藤氏の姿があった。


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