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第48回衆議院議員総選挙(任期満了2018年)スレ

5098とはずがたり:2017/10/23(月) 13:25:37
>>5097-5098
実は、小池知事のもと大勝した「都民ファーストの会」の7月都議選での得票をそのまま当てはめても、小選挙区で23人全員が当選することは難しい。このことを踏まえると、希望の党は定数17の比例東京ブロックで十数名という数学的にほぼあり得ない人数の当選を見込んでいたか、「数合わせ」だけで東京に候補を寄せたかのどちらかだということになる。いずれにしても無謀というほかない。

数学的にまず当選不可能な人数を擁立してまで「政権選択選挙」の体裁を整えたことで、希望の党は一体何を得たのだろうか。政権の「顔」たる首相候補を示せないだけでなく、公示日まで延々と小池知事の国政転身への憶測やそれを仮定した「都政投げ出し」への批判を最後まで打ち消せなかった原因にすらなった。致命的な戦略ミスだったと言える。

こうした失敗により、東京都議選での勝利による勢いは完全に打ち消された。都民ファーストの会は都議会では単独過半数を有しておらず、キャスティング・ボートを握る公明党の影響力がより強くなる可能性が高い。更には、その都民ファーストの会が基礎自治体の議会選挙で初めて候補を擁立する来月の葛飾区議選などへの影響も注目される。

実は、戦後に都知事が公選制になって以降、現職知事が出馬して落選したことは1度もない。逆に言えば、何らかの理由で1期目の間に政治的なエネルギーを失った知事は、例外なく2期目の選挙に出られないまま退いている。小池知事は1期目を無事に終えて2期目に臨むのか、自らの前向きな意思で国政に転身するのか、そのいずれを選択するにしても「都政」で足元を固める防戦的な取り組みにエネルギーが割かれることは確実だ。

前原氏の「やりたかったこと」と「致命的ミス」

こうした「野党敗北」の原因を作った人物として、強く指弾されているのが民進党と希望の党の合流を決断した前原誠司氏だ。では、その前原氏の決断は間違っていたのか。実はそうとばかりも言えないデータがある。自民・公明の合計支持率が、野党の合計支持率を下回ったのだ。

JX通信社情勢調査によると、9月下旬の自民党の都内での支持率は36%だったが、希望の党の結成が表明されてから初めての調査となった翌週(9月30日・10月1日)には支持率は9ポイント急落し、27%となった。以後は選挙戦終盤までほぼ横ばいになっている。一方、野党の合計支持率は、9月下旬には24%と自民党単独の支持率を大きく下回っていたが、希望の党設立後の2回目の調査で29%、そして立憲民主党設立後の10月上旬には35%、そして中旬には38%と急増している。小選挙区で候補を一本化している自民・公明両党の支持率を合計しても、10月上旬以降は野党の合計が上回る状態だ(左図参照)。

「どんな手を使ってでも政権を倒す」と言い切った前原氏がやりたかったことは、恐らくこれだろう。そのために、政権不支持層の「受け皿」になりきれないままの民進党を解体するという着眼点は、少なくとも数字から言えば正しかったとも言える。しかし、小池氏共々戦略の詰めが甘かったがために、彼がこだわった「1:1の構図」が作れなかった。更には、希望の党側が立憲民主党の候補に「刺客」を送るなどの無謀を止めることもできなかった。希望の党からの刺客はほぼ例外なく返り討ちに会い、立憲民主党は健闘した。最初から最後まで希望の党の戦略不在が際立った選挙結果だと言える。

今後は野党再編の行方が注目されるだろう。参議院議員が残る民進党の分党・解党や、希望の党の空中分解、立憲民主党の勢力拡大などが既に予想されている。事実上、来年秋の総裁選再選を経て2021年までの政権継続に道を拓いた安倍政権に、野党がどう対峙していくのかが注目される。


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