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自民党政権綜合スレ

1650チバQ:2014/12/27(土) 22:11:54
 地球儀でみると、日本の真裏にあたる中南米も、日本にとって政治、経済両面で重要なフロンティアと位置付ける。中南米にはもともと親日国が多いが、各国の政変や日本の経済不況などを受け、双方の“距離”が広がりつつあった。そこで首相は7、8月に中南米5カ国を歴訪した。

 「日本が中南米に帰ってきた」−。日本の首相が10年ぶりにブラジル、チリに訪れたことに、現地ではそう大歓迎された。

 訪問先では日系人社会との交流に力を入れ、国会議員や経済人として活躍する日系人との懇談も重ねた。政府は、約178万人の日系人ネットワークを「日本独自の外交資産」と位置付け、首相は資産の有効活用に精を出した。

 中南米は、急成長を遂げる東南アジア以上に期待されているマーケットだ。外務省によると人口約6億人、約600兆円(推定)の成長市場で、今後10年間で中間層は5000万人にまで拡大する見通しだという。アベノミクスの「第3の矢」、成長戦略の展開先としてこれほど魅力的な地域はない。

 「最後の開拓地」として中南米に触手を伸ばす中国に機先を制する必要にも迫られている。外務省幹部は「首相の訪問後、日本企業と中南米諸国の間で投資をめぐる機運が急速に強まってきた」という。

 8月2日にはブラジル・サンパウロでスポーツを通じた日本の国際貢献事業の会合に出席し、首相は日系ブラジル人選手らに「日本とブラジルはスポーツを通じた深い絆がある」と激励した。同行筋は「日系人社会を通じ日本と中南米の絆、信頼を再確認できた外遊だった」と振り返る。

 中東と欧州のはざ間に位置するトルコを2度訪問したことも「地球儀外交」を象徴する。地中海に面する一方、中東、ロシアとも近接するトルコは地政学的な要衝だからだ。

 首相はエルドアン大統領と個人的な信頼関係の構築に力を入れ、トップセールスでシノップ原子力発電所の建設計画(約2兆円)の受注に結びつけた。平成25年10月には、国会開会中ながら、日本企業がかかわったアジアと欧州を結ぶボスポラス海峡の海底トンネルの開通式に出席し、エルドアン氏を感激させた。

 衆院選勝利で長期政権への足場を固めた首相は来年、中央アジアやバルカン半島、北欧などの未訪問国を中心に外遊を計画中だ。

 一方で隣国の韓国訪問のメドは立っていない上、拉致被害者の安否再調査をめぐる北朝鮮との交渉も停滞しつつある。対露外交も先行き不透明で、中国との関係改善も道のりは険しい。

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 この連載は高木桂一、桑原雄尚、山本雄史、是永桂一が担当しました。


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