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自民党政権綜合スレ

1593チバQ:2014/12/07(日) 21:56:59
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141206ddlk36010580000c.html
争点の現場から:衆院選とくしま 地方創生・神山町 過疎地の焦燥と期待 /徳島
毎日新聞 2014年12月06日 地方版

 「ここらがにぎわっていた昔の話は、いくらでもできるんだけどねえ……」。神山町阿野の阿川地区で雑貨店を営む中内喜代美さん(66)は、「将来の話は」と続けようとしたが言葉をのみ込み、ため息をついた。

 サテライトオフィスの誘致が進み、全国から視察者が絶えない神山町。だが、町役場から車で約20分の阿川地区は、昼間でも人影はまばらだ。一帯はかつて、梅栽培で栄え、一角にある町立阿川小学校には、中内さんが通った約60年前、400人近い児童が在籍したという。「運動会が地区対抗でな。大人は子ども以上に張り切ってさ」と懐かしむ。

 阿川地区の住民は1965年に3232人いたが、2004年には約4分の1の864人となり、阿川小も休校となった。児童の歓声が響いた校庭には、ペンキのはがれた鉄棒が残る。そして10年たった今年10月、人口は584人に減った。中内さんは通行人がまばらな前の県道を見て、「以前は少しは人がいたんだけど……」。だが、深刻な過疎は珍しい例でなく、県内外の中山間地共通の悩みだ。

 一方、町役場や小中学校、24時間営業のコンビニが国道438号沿いに並ぶ町中心部の神領地区。徳島市へ行き来がしやすい地の利もあり、10年以降、11月までにIT企業など8社がサテライトオフィスを設置したり、本社を移転した。周辺では、若者が歩く姿も見られる。

 企業進出の仲立ちをする町内のNPO法人グリーンバレーの大南信也理事長は「神領と阿川の違いは『場』があるかどうか」と指摘する。「神領では二十数年にわたって、外国人の芸術家や移住者を呼び込んできた。移住者に理解がある風土と、人を受け入れるスタッフがいる」と分析する。

 ブロードバンド環境が整備された県内では、インフラ条件に差はないが、同様の試みも、成果が現れるには長い歳月が必要だ。高齢化が進み、その時間がない地区も少なくない。

 衆院が解散した先月21日。解散に先立つ午前の参院本会議で、地方創生を重要政策として掲げる安倍政権が提出した「まち・ひと・しごと創生(地方創生)」関連2法案が、与党などの賛成多数で可決、成立した。地方創生の基本理念などを定める2法でどこまで地方が活性化するか、まだ不透明なままだ。

    ◇

10月末、阿川地区中心部にある二ノ宮八幡神社の例祭があり、地区住民がみこしを担いだ。だが、かつてはみこしとともに祭りの呼び物だった伝統ある「傘踊り」は踊り手の子どもが減り、昨年に続いて見送られた。以前は屋台も並んで人が集まり、獅子舞ややっこ踊りも披露されたが、今ではみこしだけとなった。「祭りに来るのも担ぎ手とその家族ぐらい」。一呼吸置いて、中内さんがポツリと漏らす。「我々の時代は終わったの」

 県内外の過疎地にまん延しつつある焦燥感や諦め。地域振興策はこれまでの選挙でも公約に掲げられたが、地方創生関連2法成立直後の今回、有権者は固唾(かたず)をのんで、各候補者の主張を見守っている。【立野将弘】


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