したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

自民党政権綜合スレ

1574とはずがたり:2014/11/25(火) 21:31:43

「大義」の陰で:2014衆院選/2 首相お膝元、明と暗 アベノミクス恩恵、富裕層止まり 「創生」「景気回復」地方に届かず
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141121ddm041010139000c2.html
毎日新聞 2014年11月21日 東京朝刊

 ◇私邸・富ケ谷、外車にタクシー 実家・下関市、シャッター通り
 安倍晋三首相には二つの地元がある。選挙区で実家のある山口県下関市(衆院山口4区)と、私邸のある住所地の東京都渋谷区だ。
    ◇
 実家は高台にあり、足元に唐戸(からと)商店街が延びる。市街地の中心で市役所のそばだが、約200店舗の3割、約60店舗はシャッターが下りたまま。「今のところ商売に、株価上昇を狙ったアベノミクスの恩恵はないね」。製菓店の2代目、野村泰三さん(40)が言う。

 下関市は戦前から捕鯨基地として栄えた。商店街は敗戦直後の焼け野原に並んだ魚市場や青果市場から生まれ、人びとの台所としてにぎわった。やがて造船業や水産業が衰退し、人口が流出。1970年代に32万人超だった今の市域の人口は27万人余りに減った。

 「若いもんが、歯抜けみたいなシャッター通りを歩くはずないよな」。唐戸商店会の山村泉事務局長(74)は寂しげに笑う。
 「安倍さんに庶民の気持ちは分からんよ」

 その安倍氏は今年1月、地元の新春の集いで胸を張った。「わが古里にも景気回復の実感をお届けする」。8月にも帰省し、地元経営者らを励ました。
 1カ月後。商店街で老舗だった酒屋と豆屋が、相次ぎ倒産した。
    ◇
 私邸は東京の代々木公園に隣接する渋谷区富ケ谷の高級住宅地にある。周辺に商店街が複数あり、おしゃれな洋菓子店や雑貨店、テラスのある洋食店が軒を連ね、シャッターを閉めた店舗は少ない。常に人の流れは途切れず、タクシーや高級外車が頻繁に行き交う。
 「富ケ谷一帯はステータスの象徴です」
 愛犬を連れ買い物に向かう途中のIT会社男性役員(36)が言う。昨年12月、アベノミクスによる株高で多額の利益を確定させ、港区六本木から富ケ谷のマンションに転居した。1人で暮らす3LDKの家賃は50万円。都内各所に住んだ経験があるが、「ここは驚くような大金持ちが多い。日本でも異質な場所です」と語る。

 20年東京五輪、27年まで続く渋谷駅再開発計画と、周辺で景気のいい話が目白押しだ。商店街の一つ「富ケ谷一丁目通り商店会」で3年前まで青果店を営んでいた富沢信義さん(82)によると、空き店舗も時を置かずに埋まるという。「この辺りで商売のチャンスはいくらでもあるよ」
    ◇
 残酷なまでのコントラストを見せる二つの地元は、深いところでつながっている。

 今年5月、民間研究機関のリポートが社会に衝撃を与えた。若年女性を地域の将来を決める指標として福島県を除く全国約1800の自治体を調べ、約900が消える可能性がある、とした。「消滅自治体リスト」だ。

 東京は合計特殊出生率(女性1人が一生に産む子供の平均数に相当)が1・13で、全国平均(1・43)より著しく低い。その東京がブラックホールのように地方の若者を吸い込み続け、日本全体の人口減少を加速させる構造が浮かんだ。「極点社会」と名が付いた。

 下関の唐戸商店街とともに生きてきた老舗呉服店の4代目、藤城洋一さん(72)は、しみじみと言った。

 「東京で暮らす息子も帰ってこんし。この店もいずれ消えてなくなるんかな」【関東晋慈、和田浩幸】

 ◇自慢の看板、中身白紙
 安倍晋三首相は今年6月、民間研究機関の「消滅自治体リスト」に背中を押されるように「地方創生本部」の設置方針を表明した。地方創生関連2法案を21日に成立させ衆院を解散する。

 関連2法案は、東京一極集中を是正して人口減に歯止めをかけるのが狙いで、雇用や結婚、出産、育児の環境を整えるため国と自治体が5カ年計画の「総合戦略」を定める、とする。だが、中身は白紙。首相は「やる気のある地方の提案を支援する」と言うのみだ。自民党中堅議員が本音を打ち明けた。「地方にアベノミクスの恩恵は届いていない。選挙で『地方創生』と言い続けるしかない」【鈴木泰広】


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板