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自民党政権綜合スレ

1569チバQ:2014/11/25(火) 19:33:06
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141124ddn041010007000c.html
「大義」の陰で:2014衆院選/2 離島の懐、志す若者 「経済成長」の先価値模索
毎日新聞 2014年11月24日 大阪朝刊

 本土からフェリーで3時間。コンビニも映画館もカラオケボックスもない。島根県海士(あま)町は、日本海に浮かぶ隠岐諸島の小島だ。人口約2400人の4割が高齢者だが、この10年で400人を超える若者たちが移り住んでいる。

 町で企画会社「巡(めぐり)の環(わ)」を起業した阿部裕志さん(36)は、トヨタ自動車のエンジニアだった。愛媛県出身で、宇宙旅行にあこがれて京都大大学院工学研究科へ。トップレベルのものづくりを学ぼうと入社したトヨタで、生産ラインの新設や改造を担う阿部さんの仕事は多忙を極めた。

 「経済成長の先に何があるのか、激しい競争の先に幸せはあるのか、と疑問が膨らんだ」。そんな時に出会ったのが海士町だった。

 町は50年前から人口が半減。借金も膨らみ、財政破綻寸前に陥った。2005年度、人件費約2億円を削減するなど改革を進め、島特産の白イカや岩がきなどのブランド化に成功。「よそ者」を積極的に受け入れる姿が背中を押した。トヨタが売上高世界一を達成した07年末、阿部さんは退社し、町に移住した。

 巡の環は島の農漁業者らを講師に、イオンやサントリーの労働組合員らに企業研修をしている。来月は日立製作所も加わり、島内外の交流が広がる。「離島には50年前の懐かしい日本と、少子高齢化が進む50年後の日本が共存している。やりがいは大きい」と話す。

 廃校寸前だった県立隠岐島前(おきどうぜん)高校の再建に関わった岩本悠さん(35)も東京からのIターン組だ。「経済成長だけで日本は良くならない」。ソニーで人材育成を担当していた06年に移住した。島の魅力を訴え、全国から生徒を募集した。現在、生徒の4割以上が島外からの「留学生」だ。

 こころざしをはたして、いつの日にか帰らん−−。唱歌「故郷」の歌詞を引き合いに、岩本さんは言う。「これまで志を果たす場所は都会だった。これからは若者が地方の課題に挑戦する時代になる」

   ◇

 群馬県南牧(なんもく)村。人口に占める高齢者の比率は58%と全国一高い。

 農業を営む五十嵐亮さん(34)は昨年春に移住した。横浜出身で、24歳で物流会社に就職した。30歳前に退社し、全国の農家を訪ね、住み込みで農業を習得した。村のホームページで空き家の賃貸情報を見て、即決した。

 見知らぬ村民から時折頼まれる。「働き手がいない。手伝ってもらえんか」。畑の草刈りや収穫、石垣の修復。収入は月約15万円だが、五十嵐さんに不自由はない。「ここでは若者というだけで、存在感を発揮できる」

 「地方創生」を最重要課題に掲げる安倍政権。だが、経済成長を追い求めるアベノミクスとは異なる価値観を持った若者たちが、地方を支え始めている。【藤田剛、和田浩幸】=つづく


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