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自民党政権綜合スレ

1567チバQ:2014/11/25(火) 19:31:14
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141123ddm041010122000c.html
「大義」の陰で:2014衆院選/4 経済成長、幸せか 地方目指す若者
毎日新聞 2014年11月23日 東京朝刊

自宅裏の鶏舎で鶏に餌を与える五十嵐亮さん。「経済成長一本やりの価値観はもう古い」=群馬県南牧村で2014年11月19日午後3時39分、和田浩幸撮影
自宅裏の鶏舎で鶏に餌を与える五十嵐亮さん。「経済成長一本やりの価値観はもう古い」=群馬県南牧村で2014年11月19日午後3時39分、和田浩幸撮影
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 携帯が鳴る。「働き手がいない。手伝ってもらえんか」。人口に占める高齢者の比率が58%と全国一高い群馬県南牧(なんもく)村。農業を営む五十嵐亮(りょう)さん(34)は、見知らぬ村民から時折相談を受ける。畑の草刈りや収穫、石垣の修復。「ここでは若者というだけで、存在感を発揮できるんです」

 横浜出身で、高校を中退して建設現場を転々とし、24歳で輸入雑貨の会社に就職した。月給25万円で漫然と消費する暮らしに飽き足らず、30歳前に退社。全国の農家を訪ね、住み込みで農業を習得した。

 村のホームページで空き家の賃貸情報を見つけた。築100年の古民家が畑付きで年間3万5000円。即決で昨年春に移住した。朝起きて鶏やヤギに餌をやり、夕方まで土に向き合う。食事はとれた野菜が中心で、午後9時には就寝する。収入はアルバイトも合わせて月約15万円。何一つ不自由はないが、農業で収入を増やし、結婚も考えている。

 村は戦前、養蚕やコンニャク栽培で栄えたが、1960年代後半から衰え、人口は約2200人で往時の約4分の1。そんな村へ若者がやってくる。記者が役場を訪ねた前日、埼玉の25歳の女性が事前の約束なしで相談に訪れたという。

 村内の農業、掛川孝さん(84)は2月、妻に先立たれた。昔は17人で暮らした築200年の家で、最後に1人残った。周囲も独居や空き家だらけ。「あとは死ぬだけ」と悲観したが、2カ月後、畑に戻った。「芋掘り手伝います」。近所の移住者に励まされた。「若い人らのお陰で張り合いが出てきたよ」

    ◇

 頑張って働き、高い賃金で消費を楽しみ、経済が回る。そんな国内総生産(GDP)で測る「豊かさ」に興味を失った若者たちが、地方を目指している。

 五十嵐さんは、アベノミクスに批判的だ。「(2本目の矢の)公共事業ばらまきで、僕らが借金を背負いかねない」。振るわない経済を無理やり回し、見せかけの豊かさを演出しているようだ。だが、恩恵は地方に届かず、安倍晋三首相は「地方創生」を唱え始めた。「豊かさ」に背を向けた五十嵐さんたちが、南牧村を支えつつある。

    ◇

 本土からフェリーで3時間の島根県海士町(あまちょう)は、日本海の隠岐(おき)諸島の小島だ。人口約2400人の4割が高齢者だが、この10年で400人を超す若者たちが移り住んでいる。

 町で企画会社「巡(めぐり)の環(わ)」を起業した阿部裕志さん(36)は愛媛出身で、京都大大学院工学研究科を経てトヨタ自動車のエンジニアとなった。生産ラインの新設や改造で多忙を極めた。「経済成長の先に何があるのか、と疑問が膨らみました」。そんな時、よそ者を受け入れ、地場産品のブランド化に取り組む町を知った。

 トヨタが売上高世界一を達成した2007年に退社し、町へ移った。島の農漁業者らを講師とし、大手企業の社員を島に集めて、研修を実施している。

 島内で廃校寸前だった県立隠岐島前(おきどうぜん)高校のPRを手掛ける岩本悠さん(35)も、東京からのIターン組。「経済成長だけで日本は良くならない」。ソニーで人材育成を担当していた06年に移住した。

 こころざしを果たして、いつの日にか帰らん−−。戦前の唱歌「故郷(ふるさと)」の3番の歌詞を引き合いに、岩本さんは言った。「これまで志を果たす場所は常に都会だったが、これからは若者が地方の課題に挑戦する時代です」【和田浩幸、藤田剛】


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