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【捲土重来選挙】2009年次期衆院選スレ その2

758千葉9区:2009/06/21(日) 17:21:54
政治風土も日米では違う。日本の政治風土は、よくも悪くもウエットだ。人事に時間をかけると猟官運動が激しくなりかねない。政権移行期間中、鳩山氏や小沢氏の私邸前に入閣待望議員が列をなすような光景がテレビ映像で映し出されるようなことになれば、新政権への期待は最初からしぼんでしまう。

民主党は「官僚内閣制」打破で一致するが、その道筋については微妙な温度差、「流派の違い」がある。

長妻氏らは官僚への敵意を剥き出しにする。例えば、公務員が重過失を犯した場合に個人で弁償させる予算執行職員責任法を改正し、ただの過失でも賠償責任を問うようにしようという構想を持つ。公務員が震え上がるような話だが、国民受けはするだろう。

一方、もう少し現実的な考え方がある。元通産官僚で内閣副参事官として官邸勤務の経験もある松井孝治参院議員らだ。彼らは官僚を動かす勘所を心得ていて、民間から政治任用してもいいポスト、官僚でしか務められないポストの色分けもできる。だが、長妻氏らから見ると「官僚に甘い」と映ることもある。

菅氏の立ち位置も複雑だ。菅氏は96年、厚生相として薬害エイズの真相解明を進めたときから、官僚支配の打破をライフワークにしてきた。6月には月刊誌に「民主党政権のめざす国のかたち」という論文を寄稿。さらに「政治主導」の先進国・英国を訪問した。こういった言動は、党内の二流派の上に自身が君臨し、新政権づくりの主導的役割を果たす意思表明だ。しかし、こんな菅氏の言動に対し「スタンドプレーだ」との批判もある。


「友愛」は「美しい国」の二の舞いになりかねない

鳩山氏と言えば「友愛」だ。フランス革命の「自由・平等・友愛(博愛)」からきた言葉で、鳩山氏の祖父で元首相の一郎氏が翻訳して日本に広めた。鳩山氏は86年、衆院議員に初当選以来、この言葉にこだわり続けてきた。衆院選のマニフェストの表紙にも「友愛」の文字が躍る予定だ。

だがこの言葉は、あまりに曖昧だ。安倍晋三元首相は、キャッチフレーズとして掲げた「美しい国」の具体像を国民に示せぬまま国民の支持を失い、退場した。「友愛」も「美しい国」の二の舞いになりかねない。

友愛の実例として鳩山氏は、ボランティア参加で学力が上がった学校や、障害者が誇りを持って働いている施設を挙げている。ボランティア、NPOなどと共生しながら精神的に豊かな社会をつくることをイメージしていることはわかる。そこに誰も異論はないだろうが「きれいごと」にも聞こえる。より具体的政策に落とし込むのが急務となる。

「友愛」の具体的政策の一番手として示すことになりそうなのが「可処分所得の2割増」だ。かつて池田勇人政権の掲げた「所得倍増」と比べるとインパクトはないが、一般消費者に目を向け生活をレベルアップさせる現実的な目標値として重視している。中期目標としては地域主権を目指す。鳩山氏は上意下達の語感がある地方分権という言葉を嫌い、地域主権と呼ぶ。将来的には道州制への移行も念頭に置くが、強制的に行うのは「上から目線」と考え、導入の是非は地域に任せる「選択的道州制」の道を探る。

あまり知られていないが、鳩山氏は条文化された憲法改正試案を持つ改憲派だ。憲法問題は、九条に議論が集中する傾向が強いが、鳩山氏の試案は憲法25条の「生存権」の充実にこだわりを見せている点でユニークだ。「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を認める現行の条文に、試案は「快適な住居の保障」を書き加えている。ネットカフェ難民、ホームレスなど、格差社会が生んだハウジング・プアは自分の政権では出さないという決意がうかがえる。実際に憲法改正が実現するのはかなり先の話になるだろうが、憲法観にも友愛の精神が読み取れるのは注目しておきたい。

可処分所得増、分権の推進、そして憲法改正……。短期、中期、長期の課題に一貫した哲学があることが浸透すれば「友愛」への理解が深まるかもしれない。

民主党は、もともと自民党から社会党まで出身政党の違う議員の寄せ集めだけに、波乱要因は随所にある。外交、安保などの基本政策が一致していない。経済政策では財源の裏打ちも曖昧だ。いずれも政権発足後、ただちに取り組まなければならない懸案だが、これらの問題は、多く報じられているので触れないことにする。ここでは最大の“火薬庫”となりうる問題を取り上げておきたい。


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