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【捲土重来選挙】2009年次期衆院選スレ その2

562名無しさん:2009/06/12(金) 20:56:18
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2008syuin/rensai/20081014/20081014_0008.shtml
(#7完) 選択の時  世襲の美徳か、変革か
2008年10月14日 20:28
 鹿野遊(かなすび)トンネルを抜けて山道を上る。1匹の子鹿(じか)が跳ねるように目の前を横切った。宮崎市から車で3時間半。宮崎県椎葉村の十根川集落にたどり着く。

宮崎県椎葉村。昔ながらの支持者宅には、息子に地盤を譲った政治家のポスターが張られていた 2004年夏の台風で、村の中心部へ通じる国道が土砂に埋まった。山肌に点在する集落約20世帯が孤立した。数日間、村全域が停電。携帯も固定電話も通じず、水や食べものにも事欠いた。

 2日目、集落に政治家が現れた。軽トラックで進めなくなると、山道を歩いてたどり着き、住民に声を掛けて回った。

 「選挙の時だけ白い手袋で握手されてもつまらん。ちゃんと親父(おやじ)さんの背中を見て育っちょる」。畜産農家の那須清(56)は、その長靴姿がまぶたに焼き付いている。

 衆院議員江藤拓(48)。父の地盤を継いだ世襲議員だ。昨秋死去した父隆美は、建設相などを務めた自民党の大物だった。

   ◇    ◇

 椎葉村小崎。農林業の椎葉壮市(70)は築200年の家に暮らす。座敷の梁(はり)に、鬼の顔をした手彫りの神楽面が飾ってある。

 村には26地区それぞれに神楽がある。親から子へ、子から孫へ。神楽の舞と演奏は、目と耳で覚えるのが習わしだ。

 実りや命への感謝の気持ちを表し、先祖とつながる自らの存在を確かめる。神楽は集落の精神的支柱として継承されてきた。「絶やせば、人はもっと出て行く」。住民は口をそろえる。

 山や田畑を守り、先祖を敬う。集落は神楽とともに、古くからの教えを今につないでいる。

 「世襲は美徳」。そんな政治意識が根付くのも、ごく自然なのかもしれない。

   ◇    ◇

 宮崎県知事の東国原英夫(51)が初当選した昨年1月。「お笑い芸人じゃ、どげんもならん」。投開票直前まで村を包んでいた冷淡な空気を、壮市はよく覚えている。

 およそ半世紀、知事のいすは県庁出身か元官僚が占めてきた。農林業の低迷、遅れる災害復旧、歯止めのかからない人口減…。国とのパイプも行政経験もないタレント候補に、県政を委ねる選択肢はなかった。

 壮市たちの思いをよそに、「変革」を訴えた東国原は圧勝した。村を挙げて応援した元林野庁長官が村で1958票取ったのに対し、東国原はわずか303票。「知事はこの村に冷たく当たるとじゃろうか」。村民たちはおののいた。

 地鶏、マンゴー、ピーマン。知事は宮崎のPRに熱心だ。村特産のシイタケも宣伝してくれる。全国的な宮崎ブーム。「変革」の渦は、山村の民意をも取り込みつつある。壮市も「大したもんじゃが」とうなるしかない。東京のテレビ局でおどける姿を見ると、やはり遠い世界の存在だとは思うのだが。

 壮市宅の玄関。江藤隆美の色あせたポスターが張ってある。「もう神様をあがめるような気持ちでもないですわ」。現職拓のポスターは折り畳まれたまま、座敷の片隅に置かれている。

 選択の時が近づいている。山里でも最近、政権交代が話題になる。国政では、新政権が動きだした。その3分の2が世襲議員。政権を狙う野党にも少なくない。 (敬称略)
 =おわり

(地域報道センター・塩田芳久、池田郷、向井大豪、社会部・坂本信博、東憲昭、写真部・伊東昌一郎が担当しました)

<わたしたちの九州 第11部>


=2008/10/05付 西日本新聞朝刊=


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