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【捲土重来選挙】2009年次期衆院選スレ その2

560名無しさん:2009/06/12(金) 20:55:04
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2008syuin/rensai/20081014/20081014_0006.shtml
(#5) 老人団地  100万都市の「限界集落
2008年10月14日 20:28
細い坂道が縫うように走る、北九州市八幡東区大蔵地区。腰をかがめ、手すりを頼りに上り下りするお年寄りが多い 「鉄は国家なり」と言われたのはいつのことだろう。高度成長期、新日鉄八幡製鉄所の「城下町」として開発された北九州市八幡東区の大蔵地区。かつて若い夫婦の人気を集めた坂の町は急速に高齢化が進み、昼間でも人影はほとんどない。

 車道から石段を90段ほど上った一軒家に、永田チエ(85)は住んでいる。新日鉄の社員だった夫は6年前に他界した。1人暮らしになってから毎朝、起きるとカレンダーに丸印を付ける。「こうせんと曜日が分からんごとなる。ヘルパーさんが来るのは3日後やね」

 1年前に胃を手術してから買い物はヘルパー頼り。困るのは、自宅近くを走る地域バスの便が少ないこと。後期高齢者医療制度の施行で、年金が天引きされるようになったことも不満だ。

 声をぶつけようにも急坂を上がって政治家が身近にやって来たことはない。「ニュースは気にしとります。総理大臣も代わったばかりでしょうが」。社会とのつながりを、知らずと求めているのかもしれない。

   ◇    ◇

 「町内会や字(あざ)単位でみれば100万都市でも高齢化が進んでいます」。9月11日、学生30人と高齢者宅を回る聞き取り調査に着手した北九州市立大教授の楢原真二(49)は、大蔵地区で町全体の老いを肌で感じた。

 北九州市の65歳以上の高齢化率は、全国平均の22.0%をやや上回る23.8%。大蔵は34.8%。3人に1人が高齢者だ。「社会的共同生活が維持できなくなる限界集落に近づいている」と楢原はみる。

 実際、既に「限界」を超えたとみられる地区が北九州市にある。

 関門海峡を望む門司区の市営後楽町団地だ。半世紀前に建てられた4‐5階建ての9棟のアパートに暮らす約230人のうち、高齢者のみの世帯は65%に上る。

 ここでは部屋の呼び鈴を鳴らしてもまず、返答はない。「敬老の日の祝い金を配るわれわれにもドアを開けてくれないんだから」と町内会役員の1人がため息をついた。

   ◇    ◇

 「辺境」は、過疎地やへき地だけではない。効率優先や経済至上に取り残された地域は都市部にもある。むしろ、人と人とのつながりが希薄な都市部の方が、過疎地の「辺境」より事態は深刻なのが実情だ。

 「家に閉じこもるだけではなく、心の扉まで閉ざしているんです。経済的な困窮だけでなく、『もう年だし、どうでもいいよ』とあきらめているのでしょうか」

 町内会長の井上泰明(66)は、後楽町団地の現状をそう語る。人とエネルギーにあふれる100万都市で、人々の存在を崖(がけ)っぷちに追いやる「辺境」が精神的にも拡大しているというのだ。

 「特効薬は見つからんよ。この団地のために国は何もしてくれんし」。雨の中、井上は外に出てごみ捨て場に散乱する生ごみを1人で片付け始めた。「総理大臣は1年で辞められていいね。私らは辞めたくても辞めさせてもらえん」

 団地で「若手」とされる井上の町内会長職は、4年目に入った。 (敬称略)

<わたしたちの九州 第11部>

=2008/10/03付 西日本新聞朝刊=


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