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東北 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1とはずがたり:2008/10/26(日) 18:15:14

統一地方選スレから東北地方のネタを独立させます。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40
宮城スレもあったけど政治ネタは引き続き此処へ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1212635128/l40
北海道はこちらへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1223878241/l40

787名無しさん:2009/09/22(火) 10:29:33
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/09/20090922t21011.htm

政権与党アピール、勢いづく民主会派 青森県議会

県側から9月定例会の提出議案が説明された民主党会派の議員総会


 青森県議会の民主党会派が勢いづいている。三村申吾知事ら県側に対し、政権与党をアピール。9月定例会の開会を24日に控え、民事再生手続き中の製造業者に対する債権の97.5%を県が放棄する方針が明らかになり、格好の攻撃材料も得た。一方、最大会派の自民党は新政権に補正予算見直しの撤回を求める意見書の提出を画策し、反撃に躍起だ。

 「民主党は政権与党。知事もわれわれへの対応の仕方を考えた方がいい」。鳩山政権が誕生した16日、9月定例会に提出する議案の説明で民主党会派議員総会を訪れた三村知事に、三上隆雄議員が詰め寄った。三村知事は「承りました」と答え、席を立った。

 自民党会派26人に対し、民主党会派は7月まで7人だった。衆院選前に無所属議員ら3人が入会して10人に増え、議会での発言力が増した。衆院選でも県内の民主党候補は小選挙区で1人、比例東北で3人の計4人が当選。県内の衆参両院議員は計7人となり、自民党の3人を大幅に上回る。

 民主党会派をさらに勢いづかせたのは、民事再生手続き中の電子部品製造「アンデス電気」(八戸市)に関連する債権についての県の方針だ。

 債権約59億円のうち97.5%を放棄する一方、約57億円は施設賃料の名目で年間約3000万円を弁済させることで回収するというスキーム。理論上、県が大きな損失を被る可能性はないが、単純計算で弁済終了には180年以上を要する。

 「弁済が終わるころ、今いる人間は誰も生きていない。あまりに非現実的な対応だ」と同会派のある議員。「責任の所在はどうなるのか。議会で徹底的に追及する」とまくし立てる。

 県内では2010年夏の参院選の後、11年に統一地方選、知事選が控える。攻勢の陰には、一連の選挙に向けて三村県政に揺さぶりをかける意図が見え隠れする。

 一方の自民党会派。「県政与党の立場に変わりはない」と反撃の機会をうかがう。新政権が進める基金凍結など補正予算の見直しに待ったをかけようと、意見書の提出を他会派に持ち掛け始めた。国政と県政のねじれを突く作戦だ。

 これには民主党会派もやや困惑気味だ。「地方として言うべきことは言わなければならないが、マニフェスト(政権公約)との整合性もある」とある議員。9月定例会は開会前から波乱含みとなっている。



2009年09月22日火曜日

788名無しさん:2009/09/22(火) 11:04:15
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000000909220002

民主県連、勝部氏推薦を決定 一関市長選
2009年09月22日

 一関市長選(9月27日告示、10月4日投開票)について、民主党県連は21日、立候補を予定している前県南広域振興局長、勝部修氏(59)を推薦することを決めた。


 同日程で行われる一関市議選では、現職の佐藤弘征氏(65)を公認、他に現職5人を推薦する。


 前回の市議選では公認はなく、3人に推薦を出した。国会で政権交代が実現した影響か、系列候補からの推薦申請が増えたという。

789チバQ:2009/09/24(木) 22:01:00
>>778
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090924124535.asp
2009年9月24日(木)

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市長選出馬を検討/辞職の葛西氏

 来年4月の任期満了に伴う弘前市長選の候補として名前が浮上している同市の葛西憲之副市長(62)は24日午前、相馬〓一(しょういち)市長(72)と会談し、相馬市長が辞職を求めたのに応じる形で、同日付で辞表を提出、受理された。葛西氏は辞職の理由について、市政運営をめぐる考え方の違いなどを挙げた。市長選出馬については「今後、真剣に考えたい」と述べるにとどめ、判断の時期も示さなかったが、出馬に強い意欲をにじませた。現段階で同市長選に出馬表明しているのは相馬市長だけ。※相馬〓一市長の「〓」は「金」へんに「昌」

790チバQ:2009/09/24(木) 22:06:04
>>732>>756
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/09/20090924t21002.htm
民自、再び激突 八戸市長選告示まで1ヵ月切る
 任期満了に伴う青森県八戸市長選(10月18日告示、25日投票)の告示まで1カ月を切った。立候補を表明しているのは、いずれも無所属で、再選を目指す現職の小林真氏(59)と新人の八戸市議三浦博司氏(31)。自民党の支援を受ける小林氏に対し、民主党は三浦氏を全面的にバックアップする。8月の衆院選で、同市を含む青森3区は自民候補が民主候補をわずか367票差で振り切り、全国最激戦区となった。その熱気そのままに、両党が再度激突する市長選は「衆院選第2幕」の様相を呈している。

 「民主党を中心とする政権交代が実現した今、自民党を支持する小林市政の運営は危うい」
 9月7日の市議会9月定例会一般質問に立った三浦氏。既に立候補を表明している現職への「宣戦布告」だった。

 市議会では民主系会派に所属し、党県連青年局長を務める若手のホープ。「市長選は三浦で戦う」。同日夜、会派メンバーが集まり、三浦氏の立候補が決定した。

 三浦氏は11日に立候補を正式表明。「政権与党となった民主党と歩調を合わせた政策が、市政にも必要だ」。民主党の支援を受け、政党対決の姿勢を鮮明にする。

 迎え撃つ小林氏。19日に八戸市のホテルで開かれた自民党八戸市支部の会合に出席し、党の推薦を得た。
 小林氏は前回市長選で初当選した。総務省職員だった小林氏を「スカウト」したのが、青森3区の自民党議員大島理森氏だった。

 小林氏は8月の衆院選でも「大島氏支持」を鮮明にした。7月30日、八戸市内であった大島氏の選挙事務所開き。「大島さんは八戸にとって国宝のような方。絶対に落とすわけにはいかない」。小林氏の絶叫が響いた。

 大島氏は367票差で激戦を制したが、吹き荒れた逆風を受けた自民党は政権を失った。「市長選は政党対決ではない。市民党として戦う」。19日の会合後、取材に応じた小林氏は表情を引き締めた。


2009年09月24日木曜日

791チバQ:2009/09/25(金) 21:15:22
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000000909240010
知事選:残り1カ月、態勢固まる
2009年09月24日

 知事選の投票まであと1カ月となり、主要政党や支持団体の態勢がほぼ固まってきた。村井嘉浩知事の出身母体の自民党や公明党は現職支援を打ち出す一方、民主党は候補を擁立して社民党の推薦を取りつけ、県内でも圧勝した総選挙の再現を目指す。独自候補を立てる方針の共産党は候補予定者を1人に絞り込み、最終調整に入った。(乗京真知、箕田拓太)


 県議会の自民党会派の控室。入り口の扉や受付カウンターに先週末、村井知事の顔写真付きポスターがお目見えした。知事選に向けて知事の後援会が用意した。「加速!!富県みやぎ」の文字に再選への意欲がにじむ。


 知事は「特定の政党や団体に推薦は求めない」との立場だが、自民県連は「企業誘致や行財政改革で着実に成果を上げている」と、その指導力を評価。各議員が勝手連的に支援することを決めた。


 国政では、鳩山内閣の発足で自民と距離を置き始めた公明。だが県内の支持者の間では「劣勢下の衆院選でも応援してくれた知事」との印象が強く、良好な関係を保つ意味でも自主投票は避けて支援に回るという。


 民主・社民両党は、国連食糧農業機関(FAO)の前戦略企画部長、遠藤保雄氏の推薦を決め、歩調を合わせる。24日には両党の支持基盤である労働組合・連合宮城が「支持」を決定。「遠藤氏は介護や医療、農業分野などに独自のアイデアがある。あとは政策の優位性をどれだけ提示できるかだ」と連合宮城の楳原惣一郎会長。推薦ではなく支持となったのは、推薦の決定権を持つ連合本部が役員人事のさなかで、機関会議などの機会がないためという。


 共産党県委員会と県労連などでつくる「明るい民主県政をつくる県民の会」は、共産党系の市民運動家を擁立する方針で、近く正式発表するという。

792チバQ:2009/09/25(金) 21:48:52
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/09/20090925t11026.htm
村井氏、遠藤氏 臨戦態勢 政党対決色濃く 宮城知事選
 任期満了に伴う宮城県知事選(10月8日告示、25日投票)の投票が1カ月後に迫った。現職で再選を目指す村井嘉浩知事(49)は政党の推薦を受けないが、自民党県議らを中心に態勢が整い始めた。新人で元国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄氏(62)は、推薦を受けた民主党のみこしに乗る。共産党などが近く独自候補を擁立する。短期決戦の前哨戦が熱を帯びてきた。

●勝手連は初
 連休中の21日。村井知事は選挙事務所として使うJR仙台駅東口近くの空きビルにいた。ジャージー姿で約20人の後援会ボランティアとともに掃除に取り組んだ。

 知事は政党に推薦を求めない方針を打ち出した。勝手連選挙は初経験で「事務所をようやく探し、スタッフ確保にも追われる」と言う。連休後半は自宅にこもり、マニフェスト(公約集)作成に専念した。
 前回(2005年)は自民党推薦で初当選。衆院選でも自民党支持を鮮明にしただけに民主党側は「理解できない変節」と批判する。

 攻撃にさらされる知事を支えるのは、やはり自民党だ。
 「民主党候補は閣僚たちが応援に入る派手な選挙になる。こちらは知事を前面に草の根戦を展開しよう」。仙台市内で23日あった自民党県連の会議で、須田善明幹事長はげきを飛ばした。

 知事を勝手連的に支援することを決め、「誇りと存在意義をかけた戦いになる」と須田幹事長。知事が仕掛けた脱政党戦略とは別に、政党対決の構図が浮かび上がる。

●党を前面に
 「県政も生活者重視に転換する時が来た。民主党が衆院選で掲げた地域主権の確立を目指したい」。20日、仙台市青葉区の中心商店街で遠藤氏が声を張り上げた。
 FAOで貧困問題を手掛けた実績を挙げ、「格差社会のプロとして県政に取り組む」と強調。民主党の政策と自身の政治姿勢を重ね合わせた。

 県連幹部が戦略の一端を解説する。「無名の遠藤氏が村井知事と互角に戦うには民主党への期待に乗るしかない。遠藤氏の顔が見えないくらい民主党色を押し出す」

 民主党は衆院選で「脱官僚支配」を掲げた。党国会議員の一人は「元官僚の遠藤氏だからこそ、官僚支配の仕組みを変えなくてはならないと感じている」と予防線を張る。

 19日には社民党県連の推薦が決まり、政権与党が足並みをそろえた。投票日は神奈川、静岡の両参院補選と同じだが、民主党県連は閣僚や党幹部の応援を積極的に求める方針だ。

●共産擁立へ
 共産党宮城県委員会と県労連などで構成する「明るい民主県政をつくる県民の会」は、医療福祉関係者を軸に9月中にも独自候補を擁立する。


2009年09月25日金曜日

793名無しさん:2009/09/27(日) 12:07:01
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/09/20090926t11034.htm

県議定数見直し 「本吉」と逆転区対象 検討委設置
 宮城県議会は25日、議員定数・選挙区等検討委員会(委員長・小野隆副議長)を設置した。1日に本吉町が気仙沼市と合併したことに伴い、選挙区割りなどを見直す。人口の少ない選挙区が多い選挙区の定数を上回る「逆転区」も検討対象とする。2010年の6月定例会までに、畠山和純議長に中間報告する。

 本吉町と気仙沼市の合併により、本吉選挙区(定数1)は南三陸町だけとなり、05年国勢調査に基づく選挙区人口は1万8645人となった。選挙区人口を基に算出する定数の配当基数は0.482で、公選法が強制合区の対象とする0.5を下回った。

 一方、公選法は強制合区の対象となった後も、特例区として当分の間、1選挙区で存続することも認めている。検討委は本吉選挙区をいつの選挙からどの選挙区と合区すべきかを検討する。

 県議会が06年に定数を見直した際には、人口が4万9900人の角田・伊具選挙区が定数2で、5万2800人の亘理選挙区が定数1となり、1票の格差が2倍以上となった。
 10年国勢調査結果を基に、定数改正の必要性があるか検討するという。



2009年09月26日土曜日

794名無しさん:2009/09/27(日) 14:11:29
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000000909270002

政権交代@山形 民主、自民と相乗りへ
2009年09月27日

 鶴岡市長選 地元の意向尊重


民主党県連は26日、山形市内で常任幹事会を開き、鶴岡市長選(10月11日投開票)で自民、公明が推薦する新顔の榎本政規氏(60)を推薦することを決めた。大勝した衆院選後初の首長選で「自公との相乗り」に反対する声もある中、榎本氏と政策協定を結んで相乗りを決断した。一方、酒田市長選(11月8日投開票)では新顔の梅津準士氏(58)の推薦を決定。自民が推薦する現職との「与野党対決」となる。


 酒田市長選は「対決」


 民主党は前回05年の鶴岡市長選でも自公と相乗りで富塚陽一市長を推した。新顔3人の対決となる今回は榎本氏のほか、新顔の草島進一氏(44)からも推薦依頼があったが、結局前回と同じ構図に。


 この日の常任幹事会では「もともと自民だった市議を、自公とともに民主が推薦するのはいかがなものか」と反対意見も出たが、「今は自民党籍を抜き、政策的にも理解しあえるところがある」など地元の意見を尊重する形で決着した。会合後の記者会見で、舟山康江会長代行は「本来は独自候補の模索から始まるが、今回は出せなかった。草島さんとは参院選や知事選で同じ方向を向いてきて全く敵対するわけではないが、地元が榎本さんに決めた」と説明した。


 県連は、すでに榎本氏と「一部の政党にくみしない」「重要な施策決定では必要に応じて民主党と協議する」などの政策協定を結んでいる。 酒田市長選は自民推薦の阿部寿一氏(50)との対決を選んだ。梅津氏とも政策協定を結んだという。


 さらに市長選と同日投開票の鶴岡市議選では1人を公認、2人を推薦。酒田市議選でも1人の公認、4人の推薦を決めた。

795名無しさん:2009/09/27(日) 22:46:27
現職当選……。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009092700223

八幡平市長に田村氏(岩手)
 田村正彦氏(61)=無所属・現=が、フリーアナウンサーの川村龍雄氏(51)=無所属・新/民主推薦=を破り再選。(27日投開票)(2009/09/27-21:04)

796名無しさん:2009/09/27(日) 23:12:41
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/09/20090927t31037.htm

八幡平市長に田村氏再選 民主系候補の猛追かわす
 任期満了に伴う八幡平市長選は27日投票が行われ、即日開票の結果、無所属現職の田村正彦氏(61)が、無所属新人のフリーアナウンサー川村龍雄氏(51)=民主推薦=を破り、再選を果たした。

 田村氏はJR大更駅周辺のにぎわい創出などを公約に掲げ、市政の継続を訴えた。1期目の実績を強調するとともに、連合岩手など労働団体からの支援も受け、川村氏の猛追を振り切った。

 告示6日前に出馬表明した川村氏は、赤松広隆農相が応援に入るなど民主党が前面に出て選挙戦を展開したが、一歩及ばなかった。
 投票率は77・38%で、前回を3・16ポイント上回った。当日の有権者は2万5023人。

◇八幡平市長選開票結果(選管最終)

当 10226 田村正彦 無現(2)
   9027 川村龍雄 無新

<田村正彦(たむら・まさひこ)>61無現
市長(県議(3)、西根町議(2)、団体職員)八幡平市、駒大



2009年09月27日日曜日

797とはずがたり:2009/09/28(月) 16:03:58

旧西木村助役の佐藤氏が出馬へ 県議補選・仙北市選挙区
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20090928a

 旧西木村助役の佐藤雄孝氏(57)=仙北市西木町門屋字屋敷田63=が27日、来月16日告示、25日投開票の県議選仙北市選挙区(定数1)の補欠選挙に無所属で立候補する意思を固めた。近日中に会見を開き、正式に出馬表明する。

 補選は、門脇光浩氏(49)が来月18日告示の市長選に出馬するため県議を辞職したことに伴って行われる。立候補の意思を固めたのは、旧角館町長の太田芳文氏(62)に次いで2人目。

 佐藤氏は取材に対して「2005年9月の市町村合併により失職して以来、4年間にわたって市民の目線で県政、市政を注視してきた。地方の疲弊が激しい。基幹産業の農林業、建設業はじめ、観光振興など取り組むべき課題は多い。住民の声を反映させて活力ある産業の育成を目指す」と述べた。
(2009/09/28 08:30 更新)

798チバQ:2009/09/28(月) 22:28:19
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1043/20090925_04.htm
建設業協は自主投票 知事意向や政権交代影響
 宮城県知事選で、宮城県建設業協会(佐藤博俊会長)は24日、自民党出身で現職の村井嘉浩知事(49)を推薦せず、事実上の自主投票とする方針を決めた。村井知事が政党や団体の推薦を求めない姿勢であることに加え、政権与党の民主党が新人を擁立したため、明確な支持表明を避けたとみられる。

 同日の理事会で、佐藤会長が「推薦を求めない村井知事の意向を尊重して、推薦は行わない」と提案し認められた。

 協会関係者によると、民主党が農林水産省OBで元国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄氏(62)を推薦したことに関連し、「政権与党の候補者がいるのに、現職だけを推薦するのはどうか」との意見があったという。

 自民党県連は、村井知事への勝手連的な支援を決めている。理事会では、県連の意向を尊重した形での自主投票を促す意見も出た。

 自民党の有力支持団体である建設業協会が、自民党系の現職を推薦しないのは異例。前回知事選(2005年)では村井知事を推薦した。別の関係者は「政権交代で業界が日和見になった。民主、自民両党への両にらみの体質が鮮明になった」と指摘する。佐藤会長は「推薦することで村井知事に迷惑をかけてはならないと判断した。会員が個別に支援する形になる」と話している。


2009年09月25日金曜日

799チバQ:2009/09/28(月) 22:33:29
>>789
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/09/8376.html
前弘前副市長葛西氏が市長選出馬表明へ 再選目指す現職と対決


 来年4月の任期満了に伴う弘前市長選に向け、副市長を辞職した葛西憲之氏(62)が、きょう28日にも出馬を表明するものとみられる。葛西氏は、経済関係者などから出馬の打診を受けており、副市長辞職後、市長選に対し「真剣に考えたい」と決意をにじませていた。市長選には、再選を目指す現職の相馬●一市長(72)が既に出馬を表明している。これに葛西氏が名乗りを上げれば、市政運営をめぐって現職市長と前副市長が対峙(たいじ)する構図で市長選が動き出すことになる。

 来春の市長選をめぐっては、市政刷新を目指す経済界などが葛西氏擁立を模索する動きが表面化。
 葛西氏は24日、市政運営をめぐる相馬市長との考え方の違いなどを理由に、市長の求めに応じる形で副市長を辞職。これに伴い、相馬市長との対立も一気に顕在化した。
 辞職後の記者会見で葛西氏は、就任直後から相馬市長の市政運営の在り方に疑問を抱き進言、提言を行ってきたが「一蹴(いっしゅう)された」と明かし「現市政では前向きで活発な議論が行われる状況になく市政が停滞している」と指摘。
 擁立の動きがある中で「将来の弘前市を思い、私なりの役割、責務、責任がどういったところにあるのか真剣に考えたい」と意欲を見せていた。
 2006年にスタートした1期目の相馬市政は、副市長が2度にわたって任期途中で辞職するという異例の事態となっており、葛西氏が市長選に名乗りを上げれば、市役所トップとナンバー2による選挙戦へと突入する。
 市政刷新を目指す勢力の中には、葛西氏がどのような政策や態勢で選挙戦に臨むのかを見極める動きも多く、現職に挑むに当たって反相馬勢力の結集を図れるかどうかが今後注目される。
※●は金へんに昌

800とはずがたり:2009/09/29(火) 01:26:55
一体何が・・・。

現職仙台市議の相沢芳則氏死亡 自殺か
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/09/20090928t13035.htm

 27日午後、仙台市青葉区中山5丁目、仙台市議相沢芳則さん(61)が自宅で意識を失っているのを家族が見つけた。病院に搬送されたが、28日未明に死亡した。宮城県警は自殺とみて調べている。
 相沢さんは1987年に初当選し、現在6期目。2005年6月から07年5月まで副議長を務めた。
2009年09月28日月曜日

民主系の仙台市議が首つりで死亡 自殺か
http://www.47news.jp/CN/200909/CN2009092801000609.html

 27日午後、仙台市青葉区中山の仙台市議相沢芳則さん(61)宅で、相沢さんが首をつっているのを家族が発見した。相沢さんは搬送先の病院で死亡が確認された。仙台北署は自殺とみて調べている。

 相沢さんは市議会で、民主党系会派に所属。市議会副議長などを務め、6期目。
2009/09/28 18:25 【共同通信】


青葉区 定数17−候補21(選管確定)
得票数(得票率) 氏名 年齢 党派 新旧 当選回数 代表的肩書
当 7,798(7.8%) 相沢 芳則 59 無所属 現 6 市会副議長←民主系市議・09年9月自殺
当 7,519(7.6%) 佐藤 わか子 54 民主 現 3 党県NPO委長
当 6,488(6.5%) 村上 一彦 50 民主 元 2 党県倫理委員
当 5,484(5.5%) 大泉 鉄之助 66 自民 現 9 (元)市会議長
当 5,374(5.4%) 嶋中 貴志 46 公明 現 2 (元)衆院議員秘書
当 5,365(5.4%) 西沢 啓文 52 無所属 現 4 町内会長
当 5,361(5.4%) 鎌田 城行 44 公明 現 2 党県政策局長
当 5,115(5.1%) 斎藤 建雄 61 無所属 現 6 県民社協会理事
当 5,015(5.0%) 菅野 直子 34 共産 新 1 党地区役員
当 4,901(4.9%) 跡部 薫 42 無所属 新 1 大学講師
当 4,824(4.8%) 加藤 和彦 40 自民 新 1 食品販売業
当 4,794(4.8%) 鈴木 繁雄 62 無所属 現 6 学校理事長
当 4,495(4.5%) 八島 幸三 59 社民 現 5 党市議団代表
当 4,199(4.2%) 熊谷 善夫 64 自民 現 7 市国保協副会長
当 4,076(4.1%) 庄子 晋 75 自民 現 6 サッカー協会長
当 4,045(4.1%) 花木 則彰 46 共産 現 3 党地区役員
当 3,770(3.8%) 岡部 恒司 47 無所属 現 3 保護司
□ 3,733(3.7%) 関根 千賀子 68 諸 派 現 福祉相談業
□ 3,554(3.6%) 樋口 典子 48 無所属 新 管理栄養士
□ 3,278(3.3%) 屋代 美香 44 無所属 新 商社役員
396(0.4%) 石森 正洋 43 無所属 新 建設会社役員

801名無しさん:2009/09/29(火) 19:41:41
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/09/20090929t11033.htm

12市長、村井氏推薦 仙台市長は参加せず 宮城知事選
 任期満了に伴う宮城県知事選(10月8日告示、25日投票)で、仙台市を除く県内12市の市長が28日、再選を目指す村井嘉浩知事(49)を推薦することを表明した。

 12市長のうち8市長が同日、県庁を訪れて村井知事に面会。阿部秀保東松島市長が「富県宮城をますます推進してもらいたい」と激励し、12人の連名による推薦状を手渡した。村井知事は「当選した暁には県全体が明るくなるよう、皆さんに喜んでもらえるよう、頑張りたい」と決意を述べた。

 呼び掛け人の一人の伊藤康志大崎市長は「知事は団体に推薦を求めないということなので、勝手に押し掛けて推薦した。各市長がそれぞれの地域で頑張りたい」と語った。各市長は、それぞれの支持団体や後援会を通じて支援するという。

 名を連ねなかった奥山恵美子仙台市長は「連名への誘いはあったが、(7月の市長選で)市民党を掲げて各会派の協力を受けたため断った。各政党とは等距離のスタンスを保っており、知事選で特定候補を支持することもマイクを握ることもない」と話した。
 町村長でつくる県町村会も近く、村井知事の推薦を決める見通し。

◎遠藤氏の確認団体発足

 任期満了に伴う知事選で、民主党県連は28日、仙台市内で選対本部会議を開き、無所属新人で元国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄氏(62)=民主・社民推薦=を支援する確認団体「民主みやぎの会」を発足させた。

 会議では、主要閣僚や党幹部に応援を要請し、党推薦候補を前面に打ち出し、バックアップすることを申し合わせた。
 選対本部長の岡崎トミ子県連代表(参院議員)は、国民新党が近く遠藤氏を推薦するとの見通しを示し、「連立与党3党で遠藤氏を支え、県政でも政権交代を実現する」と語った。



2009年09月29日火曜日

802名無しさん:2009/09/29(火) 19:49:10
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000000909290001

検証・村井県政1)「脱政党」で思惑かわす
2009年09月29日





知事選では「政党に推薦を求めない」とした村井知事(中央)に、民主系会派の県議(手前)が説明を求めた=9日、県議会

 「総選挙であれだけ自民党を応援したんだから、推薦をもらえばいいのにねえ……」


 10日午後2時半すぎ、東京都内の民主党本部会議室。終始上機嫌だった小沢一郎代表代行(現・幹事長)が不意に眉をひそめ、知事選候補として農林水産省の元官僚・遠藤保雄氏の推薦承認を頼みに来た県連幹部につぶやいた。


 その前日、村井嘉浩知事は再選立候補を表明した際、「政党の推薦は求めない」と明言していた。“選挙の小沢”ですら「そんな例は聞いたことがない」という展開。民主VS.自民の構図で国政に続く勝利を狙う思惑は、肩すかしを食らう格好になった。


    ■   ■


 8月の総選挙。県議時代、自民県連幹事長も務めた村井知事は自民候補の応援に十数回、マイクを握った。公示前のポスターでも自民候補4氏とツーショットで写り、誰もが認める親自民ぶりをいかんなく発揮した。


 「推薦求めず」宣言は、自民の歴史的敗退の10日後。村井知事の説明は「知事は特定の政党や企業のために仕事をしているわけではない」。


 民主関係者には、寝耳に水だった。非自公会派は「総選挙の真剣な応援ぶりとの落差に違和感を感じる」「今さら自公隠しか」と、9月県議会でさっそく追及したが、村井知事は「総選挙と知事選は別」とさらり。あるベテラン県議は「こちらが候補者選びでもたついている間に、うまく機先を制された」と悔しがる。「どう反撃すればいいのやら……」


    ■   ■


 4年前、自民の推薦を受けて初当選した村井知事。直前の郵政選挙の際、小泉旋風で自民が大勝した勢いも手伝った。ところが、その後の自民は07年の参院選で負け、首相は続けて政権を投げ出し、支持率も低迷した。


 知事に近い関係者によると、知事はかねてから「2期目はどこの推薦ももらわずに出たい」と漏らしていたという。では、なぜそれを公言せず、今回の総選挙で自民候補を応援したのか。一つは出身母体へのこれまでの恩義があったため。さらに、知事選で推薦を求めないとなれば、なじみの先輩議員に「三くだり半を突きつけた」とみなされ、反発を招きかねないと心配したのだという。


 懸念は総選挙とともに吹き飛んだ。自民は民主と戦った県内小選挙区すべてで敗退。9月に入ると、自民系の有力県議らが逆に「村井君、(自民の推薦は)どうする」「推薦したらかえって悪いな」などと気遣いはじめ、脱政党は自然な流れに。推薦はなくても、多くの自公系県議が村井氏の支援に回る見込みだ。


 ただ、自民選挙の定型だった組織力は、民主政権誕生でほころび始めている。長く自民の支持基盤だった県建設業協会は24日、知事選に自主投票で臨むことを決めた。


    ■   ■


 「総選挙の経緯があるのに、どういうことかな」


 民主候補の遠藤氏は14日、立候補表明会見で村井知事の推薦求めず戦略に戸惑いを見せた。自身は「なるべく多くの政党推薦をいただければ」と述べ、政治家経験のなさを政党組織で補いたい考え。その後、社民党県連からも推薦をとりつけた。


 農水官僚から国連食糧農業機関に転身した農業のエキスパートらしく、「農林水産業ルネサンス」を掲げ、1次産業の振興に力を入れる政策を訴える予定だ。


 共産党は独自候補として、県民主医療機関連合会事務局長の天下(あま・した)みゆき氏を立てる。天下氏は「今の県政は大企業や自動車産業に税金をつぎ込み、生活困窮者を追いつめている」と指摘。医療、福祉、教育など「置き去りにされた課題」(中島康博・県委員長)の争点化を狙う。


     ◇


 10月25日投開票の知事選まで1カ月弱。経済最優先の「富県戦略」を掲げた村井知事は、この4年間で何を実現し、何を積み残したのか、検証する。(乗京真知と箕田拓太が担当します)

803名無しさん:2009/10/03(土) 10:56:04
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091003t11039.htm

民主、建設業界に急接近 宮城知事選
 民主党宮城県連の岡崎トミ子代表(参院議員)は2日、知事選で自主投票を決めた県建設業協会の佐藤博俊会長に面会し、民主党が擁立した無所属新人への支援を求めた。自民党を強力に支えてきた建設業界に民主党が急接近し、政権与党の存在感を誇示し始めたことが鮮明になった。

 岡崎代表は2日午前、党県議とともに、仙台市青葉区の協会を初めて公式訪問。佐藤会長と15分ほど懇談した。

 新人で元国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄氏(62)=民主・社民・国民新推薦=の人柄や経歴を説明。公共事業や建設業振興に対する党の姿勢について意見を交わした。

 岡崎代表は「『無駄な公共事業』と言われるたび、建設業界はビクビクしているという。民主党も遠藤氏も県民の安心安全のためには、必要な公共事業は全力でやると理解を求めた」と語った。

 協会は知事選への対応について、再選を目指す村井嘉浩知事(49)を推す意見と、政権党の民主党に配慮すべきだという意見が折り合わず、自主投票を決めた。

 佐藤会長は「知事選の対応はそれぞれの会員が考えること。長年築いた自民党との関係は急には変わらない。村井知事とのこれまでの付き合いを大事にする人は多いと思う」と話した。



2009年10月03日土曜日

804チバQ:2009/10/03(土) 11:33:43
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091003t11039.htm
民主、建設業界に急接近 宮城知事選
 民主党宮城県連の岡崎トミ子代表(参院議員)は2日、知事選で自主投票を決めた県建設業協会の佐藤博俊会長に面会し、民主党が擁立した無所属新人への支援を求めた。自民党を強力に支えてきた建設業界に民主党が急接近し、政権与党の存在感を誇示し始めたことが鮮明になった。

 岡崎代表は2日午前、党県議とともに、仙台市青葉区の協会を初めて公式訪問。佐藤会長と15分ほど懇談した。

 新人で元国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄氏(62)=民主・社民・国民新推薦=の人柄や経歴を説明。公共事業や建設業振興に対する党の姿勢について意見を交わした。

 岡崎代表は「『無駄な公共事業』と言われるたび、建設業界はビクビクしているという。民主党も遠藤氏も県民の安心安全のためには、必要な公共事業は全力でやると理解を求めた」と語った。

 協会は知事選への対応について、再選を目指す村井嘉浩知事(49)を推す意見と、政権党の民主党に配慮すべきだという意見が折り合わず、自主投票を決めた。

 佐藤会長は「知事選の対応はそれぞれの会員が考えること。長年築いた自民党との関係は急には変わらない。村井知事とのこれまでの付き合いを大事にする人は多いと思う」と話した。


2009年10月03日土曜日

805チバQ:2009/10/03(土) 11:44:40
相乗りになりそうですね
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000910010003
福島市長選 説明会に2陣営
2009年10月01日


 ●市議補選も2陣営


 11月1日告示、8日投開票の福島市長選と同市議補選(被選挙数1)の立候補予定者説明会が30日、同市民会館であった。市長選では、すでに立候補を表明している現職の瀬戸孝則氏(62)の代理人と、候補者擁立を検討している市民団体「福島市政を明るくする会」(山口文彦会長)の関係者の2陣営が出席。市議補選では、佐藤剛男・前衆院議員の長女の夫で会社役員の佐藤雅裕氏(43)と、候補者擁立を検討している共産党の関係者が出席した。


 福島市長選で、民主党県1区総支部は30日、瀬戸孝則氏を推薦する方針を固めた。同党県連の正式決定を受けて、瀬戸氏側と政策協定を結ぶ予定。また、同市議補選にNPO法人代表理事の煙山享氏(54)を同党公認で擁立することを決めた。

806チバQ:2009/10/03(土) 12:01:12
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20090924ddlk03010006000c.html
一関市の課題:’09市長選/上 4年前の検証ないまま /岩手
 ◇藤沢町と再合併に不安も
 6月25日、一関市役所で、一関市の浅井東兵衛市長(82)と、藤沢町の畠山博町長(61)が「一関市、藤沢町合併研究会」の看板を笑顔で掲げた。町にとって4年ぶりの合併に向けた再出発の瞬間だった。

 現在の一関市は05年に旧一関市と周辺の6町村が対等合併して誕生した。当初、「両磐は一つ」と両磐地区の9市町村の合併を模索した。だが、平泉町は独行の道を選択し、藤沢町は膨大な国営農地開発事業の償還費用が問題になり、合併協議から外されていた。

 浅井市長は「決めるのは住民だが、合併新法期限内にするなら今がぎりぎりだ」と述べ、動き出した。合併新法の期限が10年3月末に迫っていることを理由とする。

 平泉町は、世界遺産登録も含め「平泉」であることにこだわり、浅井市長の「合併研究会」へ参加しなかった。だが、藤沢は、新平準化事業等を導入して10年からの償還費を約48億円から約34億円に、未利用地も117ヘクタールから約40ヘクタールに減らしたとし、内々に市に合併を打診していた。町民には「町民病院の存続が心配。藤沢の良さが消える」と不安の声も聞かれるが、畠山町長は「包括ケアシステムは、これから行政の大きな要になる政策だ」と意気込む。

 一方、市側にも合併への危惧(きぐ)を訴える声が絶えない。藤沢町と合併すると、歳入は増えるが、市が負担する負債額は約135億円になるなどの問題点が潜むからだ。ある市職員は「合併特例債の発行も一時的なもので、合併しても財政を圧迫しかねない」と話す。

 さらに、前回合併した市町村間の「新一関市としての一体化」もあまり進んでいない。「合併で、旧町村の役場は支所になり、人数も減った。知らない顔もあり、以前のように気兼ねなく立ち寄る所でなくなった」という住民もいる。

 10月上旬には住民説明を行う資料が完成、両市町の住民に説明される。一関市民や藤沢町民はどのような答えを出すのか。

   ×  ×

 4年前、近隣7市町村が合併して新市が誕生した。だが、合併の検証ができないうちの再合併、中心市街地再開発と、いずれも緒についた状態で浅井市長が退任する。課題も山積する中、有権者は今後4年間のかじ取りを誰に託すのか。市が抱える課題の現状を見た。【天野典文】

807チバQ:2009/10/03(土) 12:01:42
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20090925ddlk03010008000c.html
一関市の課題:’09市長選/下 街づくりビジョンを /岩手
 ◇駅前再開発に異論続出
 シャッター街化した商店街を眺め、新大町商店会長の神崎愛三さん(69)は「ドーナツ現象が拡大して、町そのものに魅力がなくなった」と慨嘆した。一関市は「岩手の南の玄関口」として、駅前商店街がにぎわった。「平泉観光客の入り口」でもある。モータリゼーションの波が商店街衰退の理由という。「一刻も早く核になる施設か店舗が欲しいのだが……」と口調は苦い。再開発方針を巡って、市、市民、商工会議所の意見が合わず、なかなか進まないからだ。

 市は08年に、再開発案を発表した。磐井川堤防改修に伴い、図書館など周辺公共施設を駅前に移し、駅舎を橋上化、駅舎跡地に複合施設を建設するものだ。予算は130億円超で、磐井川堤防改修が国事業のため、市負担は約36億円という試算だ。浅井東兵衛市長は「ネックだった再開発費用も、市単独でやるより少なくて済む。100年に1度の好機だ」と話す。

 「多額の費用負担をする駅舎建設は、市民合意が得られない」

 8月、市役所で「一ノ関駅周辺整備まちづくり市民検討委員会」の小岩邦弘委員長は述べた。検討委は、市が市民の意見を反映させるために作り、市案の検討を依頼した。36億円は、市財政の投資的経費約91億円の約4割を占める。小岩委員長は、複合施設の必要性は認めながら、投資額を抑える方法を提案し、市民と協働して進めることを求めた。

 さらに、一関商工会議所も独自案を提案。駅前中心街を人が回遊する「まちは公園」をコンセプトにした。市案には「公共施設を駅中に集中させると、街中へ波及効果が期待できない」とした。

 三すくみの状況に、市側は困惑を隠せない。「みな、活性化には賛成だが、これだけ意見が異なると、再検討するしかない」と企画調整課の鈴木淳課長補佐は言う。市は検討委の提案や、市議の意見を聴くなどし、素案を見直している。

 平泉の世界遺産登録再挑戦も、もうじき本格化する。神崎さんは言う。「今こそ駅を中心とした街づくりビジョンを、市民行政が一体で話し合う必要がある」【天野典文】

808チバQ:2009/10/03(土) 12:02:20
下が見つからん
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20091001-OYT8T00158.htm
【一関再生 市長選の課題】<上>
白紙に戻った駅前整備


検討結果をまとめた報告書を浅井市長(左)に提出する市民検討委員会の委員ら(8月18日、一関市役所で)  2005年に旧7市町村が合併し、現在の一関市となって4年。新市としての一体感の醸成が進まない中で、藤沢町との合併話も本格化している。10月4日の一関市長選の投票を前に、市政の課題を考える。

 「中央図書館は必要だが、駅前の複合施設には作るべきではない」

 衆院選が公示された8月18日、市が進めるJR一ノ関駅周辺整備計画の素案について、26人の市民検討委員が出した結論は「ノー」だった。報告書を受け取った浅井東兵衛市長は、「報告書に込められた精神をしっかりと踏まえ、素案を再検討したい」と答え、駅前整備計画は事実上、白紙に戻った。

 市が昨年11月に示した同駅周辺整備の素案は、市中心部を流れる磐井川堤防の改修に伴い、工事予定地にかかる市立図書館などの公共施設を、駅西口に建設する複合施設に移転、集約すると同時に、駅舎も全面改修するというもの。総事業費は132億円を見込むが、市は合併特例債などを充当すれば市の持ち出しは34億8000万円で済むと説明する。

 市は計画作りの一方で、まちづくりへの市民参加を実現するため、今年5月に市民委員会を発足させ、素案の内容について検討を依頼した。委員の選定にあたっても、市の顔となる玄関口の周辺整備への市民全体の関心を高めるため、旧7市町村ごとに委員を推薦してもらった。東西に長い同市では、一ノ関駅前は旧一関市の中心部との意識が強く残っていたからだ。

 市民委員の一人で旧大東町で書店を経営する小原玉義さん(47)も、当初は「旧一関市の人で話し合ったらいい」と思っていたが、やがて「市の税金が投入されるのであれば、計画次第では市全体にも影響する」と考えるようになり、積極的に発言するようになった。

 「反対意見を言っても、賛成意見と両論併記されるだけで、結論は自分たちで決められないと思っていた」。旧一関市内で呉服店を営む畠中良之さん(54)も、市民委員会での議論に手応えを感じている。「全市的な課題に市民がここまでかかわったのは初めてだろう。それだけでも画期的」

 市長選の候補者3人も、市が示した素案とは距離を置く。山下政治氏(70)は「国に依存した計画なので基本的には反対。駅の東西口を結ぶ通路などの整備はやるべき」との立場。勝部修氏(59)は「素案作りから市民と一緒に検討すべきだった。駅前整備は、駅を起点に周辺の商店街などに展開していくパターンがいい」との考えで、伊東福住氏(77)も「大学などに研究してもらい、科学的データをもとにプランを作り、それを市民と協議すべき」と主張している。

(2009年10月1日 読売新聞)

809チバQ:2009/10/04(日) 10:52:01
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091004t11026.htm
首長そろって現職推薦の中…仙台市長、中立堅持 宮城知事選
 宮城県知事選(8日告示、25日投票)で、仙台市の奥山恵美子市長が県内の首長でただ一人、村井嘉浩知事(49)を推薦しなかったことが県政界で注目を集めている。奥山市長は「私は市民党」と受け流すが、「7月の仙台市長選で支援を受けた民主党への配慮か」との憶測も飛ぶ。市長選では党派を超えた市議の支援を受けており、「中立」以外、選択肢はないのが実情のようだ。

 仙台市を除く県内の12市長は9月28日、連名で村井知事に推薦状を手渡した。県内22町村長も30日に推薦を決めている。

 奥山市長は「推薦に名を連ねる誘いはあったが、(市長選で)市民党を掲げたので断った」と明かす。「政党とは等距離を保ち、知事選で特定候補を支持することもマイクを握ることもない」と説明する。

 仙台市議会では、奥山市長の姿勢はおおむね好意的に受け止められている。
 最大会派「新しい翼」の柿沼敏万会長は奥山市長が市長選で「市民党」を掲げ、特定政党の推薦を受けなかった点を強調する。「特定政党に偏らず、市民とのかかわりを重視する政治姿勢が出ている。知事の推薦に加われば一貫性がなくなる」と評価する。

 「民主クラブ仙台」の木村勝好代表(民主党県連幹事長)は市長選で民主党県連が奥山市長を支援したことを挙げ、「筋を通した適切な判断。衆院選で示された民意を念頭に置いての行動だろう」とみる。

 民主党は知事選で元国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄氏(62)=民主・社民・国民新推薦=を擁立していて、奥山市長のスタンスを「陰ながらの支援」と受け止める。

 ほかの会派も「熟慮の結果」(改革ネット・自民)、「民主への配慮だろう」(公明党市議団)、「民主が政党対決色を強めているので態度を鮮明にしにくい」(社民党市議団)と理解を示す。

 市長選で市議会(定数60)は自民党系、公明党を含む35人が奥山市長の支援に回った。現在、共産党市議団を除く5会派で与党を構成する。「知事選で市長が特定候補を支援するのは市議会の政治状況に合わない」(市議)との思惑も働いた。

 知事選で、県民医連事務局長の天下(あました)みゆき氏(53)=共産推薦=を支援する共産党市議団の福島かずえ団長は「また裂きを避けただけ。自民、公明、民主、社民が相乗りする市議会の弊害が出た」と批判する。

 市長選の告示前、村井知事は奥山市長を含む複数候補の集会に出席した。奥山市長は「(要請があれば)マイクを握るのが村井さんの等距離外交。私はマイクを握らずに等距離を保つ」と、自分なりの流儀を話した。


2009年10月04日日曜日

810名無しさん:2009/10/05(月) 07:39:51
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091005t11032.htm
http://www.kahoku.co.jp/img/news/200910/20091005m10.jpg

政治潮流、密接に絡む 宮城県知事選25日投票
 任期満了に伴う宮城県知事選(25日投票)は8日の告示日まで3日に迫った。無所属で再選を目指す村井嘉浩知事(49)に、県民医連事務局長の天下(あました)みゆき氏(53)=共産推薦=、元国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄氏(62)=民主・社民・国民新推薦=の無所属2新人が挑む。鳩山政権発足後初めての大型地方選挙で、政党対決の色彩が濃くなっている。これまでの知事選も時代の政治潮流と密接に絡みながら、戦う主役や構図が激変してきた。過去4回の知事選を振り返る。

◎新党ブーム、浅野氏乗る

●1993年11月 
 ゼネコン汚職で逮捕、起訴された前知事の辞職に伴う出直し選挙。今回と同様、政権交代があり、8月に細川連立政権が発足した。新党勢力と既成政党が激突した。

 新生、日本新、さきがけの3党は旧厚生省課長で45歳だった浅野史郎氏を推薦。自民、社会、民社の3党は前副知事の八木功氏を推薦した。前知事の汚職批判が突風となり浅野氏が初当選した。
与野党相乗りに「脱政党」で勝利

●97年10月 
 浅野知事が初めて「脱政党」を掲げ、政党候補を破って再選。政党や団体の推薦を断り、勝手連の支援を受ける浅野氏のスタイルを決定づけた。

 自民党と野党の新進党は「地方版保保連合」で共闘し、前参院議員の市川一朗氏(現自民党参院議員)を擁立した。民主党の小沢一郎幹事長は当時、新進党党首。建設業界などを通じ強力なてこ入れを展開したが、無党派層の壁に阻まれた。

 得票は浅野知事にとって最高の62万2000票。浅野県政は盤石の時代に入り、後に「無党派の巨人」と称される。
事実上信任投票自民は“不戦敗”

●2001年11月 
 浅野知事と共産党系候補の戦い。事実上の信任投票となり、浅野知事が3選。7月の参院選で小泉純一郎首相の人気で勝利した自民党は「準備不足」を理由に候補者を擁立しなかった。

◎追い風受け村井氏当選

●05年10月 
 4選を目指すとみられた浅野知事が8月に引退を表明した。郵政解散に伴う9月の衆院選で圧勝した自民党は、党県議で45歳だった村井嘉浩氏を推薦候補に擁立。浅野知事は前県総務部長の前葉泰幸氏を後継に立てた。

 自民党は当時幹事長代理だった安倍晋三氏、総務相だった麻生太郎氏らが応援に入る総力戦。浅野知事は「脱政党選挙は宮城の伝統文化」と前葉氏応援にフル回転したが、及ばなかった。

 村井知事の誕生で自民党は12年ぶりに県政与党に復帰。浅野氏の無党派神話に幕が下りた。

◎政党対決色、影響いかに

●09年10月 
 衆院選で自民党は野党に転落。村井知事は政党に推薦を求めない浅野型戦略に転じ、民主党が擁立した遠藤氏は「宮城でも政権交代を」と攻勢をかける。

 「脱政党」を掲げる自民党系の村井知事に政権党の民主党が挑戦。97年知事選の構図を逆転させたような形になった。

 自民党県連は勝手連で村井知事を支援。民主、社民両党は遠藤氏を全面支援し、共産党は天下氏を支える。来年の参院選を見据え、政党間のつばぜり合いが熱を帯びる。

2009年10月05日月曜日

811名無しさん:2009/10/06(火) 22:05:33
70歳の高齢新人に与野党相乗りってすごい構図ですね。
どういった経緯なんでしょうか?

http://www.news24.jp/nnn/news8612653.html
にかほ市長選挙 現新一騎打ちへ
(秋田県)にかほ市の市長選挙に出馬を表明しているのは、再選を目指す現職の横山 忠長氏61歳と、前の市議会議員で、民主党と自民党が推薦する佐々木 清勝氏70歳の2人です。現職の横山氏は4年間で築いた基礎を発展させたいと訴えています。 新人の佐々木氏は、チェンジを合言葉に、市政の流れを変えようと有権者に呼びかけています。にかほ市の市長選挙は今月18日に告示され25日に投票が行われます。[ 10/6 19:49 秋田放送]

812名無しさん:2009/10/06(火) 22:11:50
相乗り〜

http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000910060001

連合福島も現職推薦/福島市長選
2009年10月06日
 民主党県連の支持団体の連合福島と福島地区連合は5日、11月8日投開票の福島市長選に3選を目指して立候補を表明している現職の瀬戸孝則氏(62)と政策協定を結び、同氏の推薦を決めた。政党レベルでは共産を除き、自民を含めた主要政党が瀬戸氏に相乗りする公算が大きい。
 連合からの推薦を受け、瀬戸氏は「経済・雇用環境は大変厳しいが、地方自治体ができることを探して実行していきたい」と話した。

813チバQ:2009/10/07(水) 00:59:46
>>811
前回と同じ構図ではありますが。。。
なぜ民・自ともに新人についたかは不明

□2005年11月13日実施の選挙の結果
http://www.melma.com/backnumber_22213_2362797/
◇にかほ市長選挙(秋田県)開票結果 投票率83.89%
当10539 横山忠長(無新、58歳、初当選)
  9379 佐々木清勝(無新、66歳)
※にかほ市は、仁賀保町、金浦町、象潟町が合併して誕生。今回の選挙は初代市長を
決める選挙。当選した横山氏は旧・象潟町長

※佐々木清勝は元県農政部長

814名無しさん:2009/10/08(木) 20:40:00
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20091008-OYT8T00001.htm
自民県連幹事長の進退浮上
副知事削減意見分裂でしこり
 県議会9月定例会で吉村知事が提出した副知事定数を2から1へ削減する条例改正案の賛否を巡り、野党の最大会派「自民党」の代表を務める党県連の今井栄喜幹事長の進退問題が浮上した。7日の議員総会で会派として改正案に賛成する方針を決めたが、意見分裂でしこりも生じた。会派の結束力が低下すれば、来夏の参院選や知事との距離にも影響が出そうだ。

 非公開の議員総会では、今井氏が提案した「会派として賛成する」との対応が了承されたという。代表質問や一般質問で、同会派の議員は吉村知事の考えに批判的な姿勢も示していたが、今井氏は記者団に「景気・雇用対策など深めるべき議論がある。早く決着すべきとの声が大きかった」と説明した。

 一方、「継続審議」を求めた声も根強く、今井氏は議員総会で「意見統一がスムーズに進められなかった。責任を感じている」と自身の去就について触れ、「進退伺」と受け取れる発言をしたという。隣にいた役員が「この場で議論する問題ではない」と取り消したが、会派内に大きな衝撃が走った。

 今井氏は取材に対し「知事選では自民党会派の大半が斎藤弘前知事を支援し、私も中心にいた。衆院選の総括もある。『引き時があるのかな』と考えていた」などと語った。発言の背景には執行部の求心力低下が影響し、3月の県議会議長の選考で本命視されたベテラン県議が敗れたことなどもあるとみられる。県連の加藤紘一会長(党元幹事長)と近く協議するという。

 会派内では今井氏の「進退伺」にも意見が割れる。執行部に近いベテラン県議は「意見統一できたのだから辞める必要はない」と擁護するが、執行部と距離を置く知事に近い県議は「自民の新しいスタート。災いを転じて福となす」と語った。党勢の再興をかける次期参院選に向けて、県連幹部は「体制を早急に整えたい」と話すが、先行きが見えない状況に陥っている。

(2009年10月8日 読売新聞)

815名無しさん:2009/10/08(木) 21:03:17
http://yamagata-np.jp/news/200910/08/kj_2009100800124.php
副知事2人制の廃止案可決 県議会の総務常任委員会
2009年10月08日 09:48
 県議会の総務常任委員会は7日、副知事2人制の廃止を掲げる吉村美栄子知事が提案した副知事定数条例の改正案を全会一致で原案通り可決した。対応が注目されていた最大会派、自民党は常任委開会前に議員総会を開き、今井栄喜代表が会派として賛成することを提案するとともに自らの進退にも言及したが、直後に周囲から発言を取り消され、会派代表を兼ねる県連幹事長辞任という事態は回避された。

 副知事定数条例の改正案をめぐっては、自民会派内で賛成、継続審査の2つの意見が拮抗(きっこう)していた。今井代表は総会後、賛成の立場を提案した理由について「全議員から意見を聴き、総務常任委員会でも議論してもらった。これらを勘案した」と話した。副知事定数条例の改正案への対応ばかりに注目が集まることにいらだちも見せ「一番大事なのは景気・雇用対策。それを議会で議論するためにも早く決着をつけることが必要と(会派に)話した」と強調した。

 今井代表は総会の席上、改正案への賛成を提案した直後「うまくまとめられなかった。出処進退を含め加藤(紘一)県連会長に相談したい」と突然辞意を示唆。隣席の佐藤藤弥総務会長が遮り、発言を撤回した。

 進退に言及した真意について、今井代表は「もう少しスムーズに会派をまとめられれば良かった。不満を抱く議員が残ったのは本意ではなかった」。辞意については「慰留され、考え直した」と取り消しを強調する一方「よく相談したい」と含みも残した。

 今井代表は自民党所属の多くの国会議員、県議が前知事を支援しながら敗れた1月の知事選、さらに県内小選挙区では1勝しかできなかった8月の衆院選を挙げ「知事選や衆院選の総括の意味でも、どうあるべきか考えていた。引き時もあるかなと思っていた」と述べ、副知事定数の問題にかかわらず、辞任の時期を探っていたことも明らかにした。

 慰留を受け、来夏の参院選に向けては現執行部を維持する方向を確認。早急に選挙に向けての体制づくりに入る考えを示した。

816名無しさん:2009/10/08(木) 21:03:49
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000000910080003

副知事の定数1自民賛成で可決
2009年10月08日

∞改定案 総務委が全会一致


 副知事の定数を現行の2人から1人に減らす条例改正案が7日、県議会総務常任委員会で全会一致で可決された。難色を示していた県議会最大会派の自民党が同日朝に議員総会を開き、「賛成」で一本化。2月の吉村知事就任以来続いていた攻防は、自民党が折れる形で決着した。16日の本会議で正式に可決される。


 総会では、党県連幹事長でもある今井栄喜代表が「これまでの議論を踏まえた上で、賛成の方が多いと感じた。今回は1人制に賛成してはどうか」「経済・雇用対策、補正予算の凍結問題など大事な問題を議論するため、副知事問題は決着をつけたい」などと提案し、了承された。会派内には「県民からは『どちらでもいい』との声も多く、明確な反対理由もない」との意見も以前から根強かった。


 総会での一本化後、今井氏が県連幹事長の進退に言及する一幕もあった。自民県議らによると、今井氏は「(賛成に)不満な方もいると思い、意見をまとめられなかった責任を感じる。進退も考えなければならない」などと発言。だが佐藤藤弥・県連総務会長に発言取り消しを求められ、すぐに撤回したという。


 今井氏は報道陣の取材に対し、「知事選や衆院選のこともあり悩んできた。進退は多くの方と相談し、(参院選に向けて)次の体制はどうあるべきか考えたい」と述べ、今後の身の振り方になお含みを持たせた。


●予算確保の要望 上京の副知事に省庁「わからぬ」


 国の補正予算の見直し作業を受けて、高橋節副知事は7日上京し、各省庁や県選出の国会議員を訪ね、県関係の予算を予定通り執行するよう要望した。情報収集も目的だったが、省庁の担当者の答えは「わからない」ばかり。高橋副知事にとって「状況が変わったんだな」と政権交代を実感する省庁回りになった。


 副知事が重点的に要望したのは、山形大学と慶応大学先端生命科学研究所がかかわる2事業。山大は米沢キャンパスに有機EL研究の拠点整備を計画。文部科学省が補正予算に計上した国立大学等施設整備費で10億円を確保し、今月中旬に入札を行う。結城章夫学長も6日の定例会見で、「有機EL研究は省エネ、省資源として炭酸ガスを減らすことに大変寄与する研究。予定通り執行してほしい」と危機感をにじませていた。慶大先端研は同省の地域産学官共同研究拠点整備費で研究施設の整備などを進める計画だ。


 副知事は文科省、国交省、厚労省などを回ったという。

817チバQ:2009/10/08(木) 21:46:49
>>677
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20091008ddlk02010091000c.html
県議会:渋谷県議が民主会派入り /青森
 県議会会派の「民主党」(北紀一会長)は7日、議員総会を開き、渋谷哲一県議(無所属)の会派加入を決めた。渋谷県議は現在1期目で、会派入りは初めて。

 民主会派は8月の衆院選直前から4人増えて11人となり、今博幹事長は「政権交代により、民主党の施策を県政も受け入れざるを得ない。会派拡大はまさに県民の思いだ」と話している。

 県議会会派の内訳は▽自民26人▽民主11人▽公明・健政会3人▽共産2人▽クラブ林檎2人▽社民・県民クラブ2人。【矢澤秀範】

818とはずがたり:2009/10/09(金) 01:15:39
>>677>>817
>民主会派は8月の衆院選直前から4人増えて11人となり、
以下の■の4人

青森市 定数10−候補14 (選管確定)
得票数(得票率) 氏名 年齢 党派 新旧 当選回数 代表的肩書
当 14,157(10.7%)  高橋 修一 36 自民 新 1 (元)青森市職員 →津島後任の公募応募
当 12,811(9.7%)  鹿内 博 59 無所属 現 5 津軽弁の日代表・反原発運動→県民クラブ →青森市長選出馬当選
当 12,311(9.3%)  伊吹 信一 46 公明 現 2 党県幹事長
当 11,795(8.9%)  諏訪 益一 62 共産 現 4 党県副委員長
当 11,502(8.7%)  森内 之保留 42 自民 現 3 畜産会社役員 →津島後任の公募応募検討
当 11,373(8.6%)  山内 和夫 75 自民 現 8 社福法人理事
当 10,155(7.7%)  ■渋谷 哲一 45 無所属 新 1 経営相談会社員・前回次点→無会派→09年10月民主会派入り
当 9,379(7.1%)  古村 一雄 62 無所属 新 1 (元)浪岡町長・浪岡分町派→県民クラブ
当 8,699(6.6%)  一戸 富美雄 50 無所属=連合青森 新 1 電力会社員・東北電力労組→新会派クラブ林檎形成
当 7,630(5.8%)  奈良岡 克也 56 社民 新 1 鉄道会社員
□ 7,539(5.7%)  山谷 清文 49 無所属 現 不動産会社社長
□ 6,910(5.2%)  藤本 克泰 43 自民 現 社福法人役員
□ 5,637(4.3%)  三上 剛 31 民主 新 党県総支部役員,05総選挙北斗選対本部長
2,594(2.0%)  太田 定昭 69 自民 現 農業・浪岡地盤

八戸市 定数8−候補12 (選管確定)
得票数(得票率) 氏名 年齢 党派 新旧 当選回数 代表的肩書
当 17,561(15.6%)  ■中村 寿文 67 無所属 元 6 (元)八戸市長→新会派大心会形成→09年8月民主党・会派入り
当 12,346(11.0%)  滝沢 求 48 自民 現 4 県会副議長
当 10,828(9.6%)  畠山 敬一 51 公明 新 1 (元)八戸市議
当 10,198(9.1%)  熊谷 雄一 44 自民 現 2 漁協理事
当 10,139(9.0%)  田名部 定男 60 民主 現 4 党県副幹事長
当 9,256(8.2%)  山内 正孝 56 民主 現 2 牧場経営
当 8,778(7.8%)  ■山田 知 37 無所属 現 2 (元)旧八戸市議→新会派大心会形成→09年8月民主党・会派入り
当 7,843(7.0%)  清水 悦郎 57 自民 現 3 米穀販売業
□ 7,297(6.5%)  工藤 智幸 41 無所属 新 社福法人理事長
□ 7,054(6.3%)  藤川 友信 58 無所属=自民 新 社福法人理事
□ 6,760(6.0%)  中山 安弘 70 自民 現 党県副会長
□ 4,582(4.1%)  田端 文明 48 共産 新 党地区常任委員


むつ市 定数3−候補4 (選管確定)
得票数(得票率) 氏名 年齢 党派 新旧 当選回数 代表的肩書
当 13,116(30.7%) 越前 陽悦 61 無所属=自民 現 3 自衛隊父兄会長=自衛隊やJR労組関連に人脈
当 12,456(29.2%) ■菊池 健治 72 無所属=自民 現 6 石油会社役員→自民党会派入り(07年)→自民復党は認められず→09年6月自民会派離脱→09年8月民主会派入り
当 8,574(20.1%) 大見 光男 76 自民 現 3 生コン会社経営=電力票
□ 8,544(20.0%) 新保 英治 68 無所属=民主・社民 現 精神障害者会長・社民系

819名無しさん:2009/10/09(金) 23:30:53
渋谷と菊池はともかく、中村と山田が民主党会派に加わらなかったのは前回知事選で三村よりだったからで、そこらへんの話がついてないようなら次期知事選の候補擁立に影響が出る気がします

まあ現在の民主会派の三村に対するスタンスは分かりませんが

820名無しさん:2009/10/10(土) 12:09:09
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000000910100003
現在位置:asahi.com> マイタウン> 山形> 記事

新顔3氏激しい争い
2009年10月10日
 ∞鶴岡市長選あす投開票
  ●定数4減の市議選も
 鶴岡市長選と市議選は11日投開票される。市長選に立候補しているのは、いずれも前市議で、NPO法人相談役の芳賀誠氏(67)、元市議会議長の榎本政規氏(60)=民主、自民、公明推薦=、環境NGO代表の草島進一氏(44)=新党日本推薦=の無所属新顔3人。市議選(定数34)には、現職33人と新顔7人の計40人が立候補。今回から定数が4減、全市1選挙区になったこともあり、激しい戦いが続いている。
 投票は午前7時から午後8時まで市内119カ所で行われるが、旧温海町全域、旧櫛引町と旧朝日村の一部では午後7時まで。午後9時10分から小真木原の朝暘武道館で開票される。市長選の大勢は、午後11時過ぎに判明する見通しだ。
 3日現在の有権者数は11万4253人。
 芳賀氏は「トップダウンからボトムアップへ」と訴え、政党の推薦は受けず、草の根選挙に徹する。環境と福祉のNPO法人愚山会と交流のある障害者団体、理事長を務めた鶴岡青年会議所、鶴岡南高や早大のOBらに呼びかけて演説会を開くなど、支持拡大を図っている。
 榎本氏は、田川地区出身。市議会議長だった父親の後、ふたりの市議が12年間守った議席を継いだ。加藤紘一衆院議員、富塚陽一市長、自民の3県議の後援会を中心に、民主の推薦も受けて分厚い態勢を作った。保守系市議と連動して個人演説会を開き、旧町村にも支持を広げている。
 草島氏は、新党日本の田中康夫代表、川田龍平参院議員などダム問題や阪神大震災のボランティア活動で知った国会議員らの応援を得て、演説会を重ねる。市議3期10年の知名度もあり、「市民が主役の市政へ」と訴え、政権交代を起こした風が鶴岡でも起きるのを期待する。

821名無しさん:2009/10/10(土) 15:31:28
草島頑張れ〜。


http://www.komi-shin.com/1038/1038a.html

鶴岡市長選
保守割れ、出馬3氏に
混戦必至も衆院選が水差す

 任期満了に伴う鶴岡市長選(十月四日告示、十一日投開票)は、鶴岡市議で自民系の新政クラブに所属する榎本政規氏(五九)=同市少連寺=、無所属の草島進一氏(四四)=道田町=に続き、新たに黎明・公明クラブの芳賀誠氏(六七)=宝田二丁目=も名乗りを上げた。混戦必至の様相だが、衆院選の投開票が八月三十日に決定し、市長選の動きはひとまず中断することになりそうだ。(編集委員・後藤悟)

榎本政規氏
中央大卒。会社員を経て平成3年に旧鶴岡市議初当選。新鶴岡市議と合わせ連続5期当選。旧・新市議会で議長を歴任。
草島進一氏
明治大卒。阪神淡路大震災の救援活動を経て平成11年に旧鶴岡市議初当選。新鶴岡市議と合わせ連続3期当選。
芳賀 誠氏
早稲田大卒。学習塾経営を経て平成11年に旧鶴岡市議初当選。新鶴岡市議と合わせ連続3期当選。NPO法人相談役。

 加藤紘一後援会や富塚陽一後援会など保守系五団体は、既に富塚市長の後継候補として榎本氏を擁立することを決めている。榎本氏は南庄内合併協議会副会長として富塚市長とともに合併を進めた経緯もあり「新市の一体感がさらに深まるよう、合併の総仕上げに取り組みたい」と手を挙げた。農林水産業の再構築などに意欲を燃やしている。
 一方、芳賀氏は四年前の知事選で加藤代議士が推す当時新人の齋藤弘前知事を応援したのを機に、旧市議会最大会派の平政クラブを離れた。しかし、れっきとした自民党員であり、今回の唐突な表明を保守系分断の動きと見る向きもある。
 芳賀氏は「立候補は一年前から考えてきた。五団体が榎本氏支援を決めたので迷ったが、三日に決断した。加藤代議士と富塚市長には直接会って決意を伝えた」と話す。
 戦略は組織に頼らない草の根選挙。「保守系といっても私はリベラル。榎本氏とは考え方も支持基盤も違う。むしろ、草島氏に流れそうな票の受け皿になるのではないか。選択肢が広がったことを歓迎する声も聞く」と語る。市民と協働のまちづくり、ボトムアップの市政を目指す。十七日に出馬会見を予定している。
 これに対して、榎本氏を支援する新政クラブの市議は「芳賀氏の立候補は思いもよらなかった。芳賀氏は学習塾を経営し、教え子も多いし、福祉分野にも人脈が広い。程度は分からないが、影響は避けられない」と警戒感を示す。民主党と公明党は、要請があれば榎本氏の支援を検討するものとみられる。
 一方、草島市議は、市の財政が厳しいにもかかわらず、慶應義塾大学先端生命科学研究所に年間三億円の支援を続けていることを、かねてから厳しく批判してきた。「市民の納得と合意に基づくのであれば構わないが、そうではない。事業の選択を迫られる中、市民が適切に選択するためにも、情報公開を徹底する必要がある」と市政改革を訴える。
 だが、市民の盛り上がりはいまひとつ。市内の出版社代表は「選挙が就職運動になっている。まあまあの候補者もいるが、線が細い。バリバリの若手経営者とか、もっと地に足のついた人物が出てこないものか」と不満を口にする。
 自民党のある県議は「市民のレベルは高い。候補者には財政論議もしっかりやってもらいたい」と要望しつつも、「いよいよ衆院選。市長選は吹っ飛んだね」とつぶやいた。

822名無しさん:2009/10/10(土) 15:31:43
>>820-821

http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091010t51003.htm
組織と草の根交錯 3新人の訴え熱帯びる 鶴岡市長選

鶴岡市長選で立候補者の演説に耳を傾ける有権者=8日夜


 任期満了に伴う山形県鶴岡市長選は11日の投開票を目前に、3新人が激しい舌戦を繰り広げている。6市町村合併直後の前回選挙(2005年10月)は無投票で、今回の選挙戦は新市として初。政党相乗りで組織戦を展開する候補と、草の根を張りめぐらせる候補が、東北一、面積が広大な選挙区で激しく交錯している。

 立候補しているのは、いずれも無所属新人の元市議で、NPO相談役芳賀誠氏(67)、林業榎本政規氏(60)=民主、自民、公明推薦=、環境NGO代表草島進一氏(44)=新党日本推薦=の3人。

  ■保守票取り込み 
 旧市を含めて市議3期の芳賀氏は、現市政を「上意下達で硬直化が進んでいる」と批判。「トップダウンからボトムアップのスタイルに転換し、市民協働の市政を実現しよう」と支持を訴える。

 政党推薦を受けず、後援会中心の戦いだが、学習塾経営、鶴岡青年会議所理事長の経歴を生かした豊富な人脈が武器だ。もともと自民党に所属しており、現市政への批判票に加え、保守票取り込みにも期待をかける。

  ■市議選とも連動 
 榎本氏は旧市を含め市議5期を務め、議長も経験。引退する富塚陽一市長(78)の後継として立候補した。第一声には、自民党の加藤紘一(山形3区)、民主党の和嶋未希(比例東北)両衆院議員も駆け付けた。

 同時に行われる市議選の保守系候補とも連動し、連日100人規模の個人演説会に出席するなど組織戦を徹底。終盤に入り「批判ばかりする人に市政は任せられない」と訴えに熱を帯びてきた。

  ■「変革」アピール 
 草島氏は市議3期のうち、2度のトップ当選を果たした。知名度を生かして「変革」をアピールする。選挙期間中、新党日本の田中康夫党首、民主党の市村浩一郎衆院議員、無所属の川田龍平参院議員らが相次いで応援に駆け付けた。

 個人演説会よりも、街頭演説に力を入れた運動を展開。草島氏は「国政が変わったのに鶴岡はまだ相乗りなのか。絶対に負けられない」と闘志を燃やす。

 現職市議3人を擁する共産党は今回、市長選の独自候補擁立を見送った。支持層の投票行動も当落に影響しそうだ。

  ■冷めた旧町村部 
 選挙戦は最終盤だが、鶴岡市の自営業女性(33)は「選挙には行くが、誰が候補者でどんな主張なのか、まだ知らない」と話す。候補者全員が旧鶴岡市出身とあって、旧町村部の盛り上がりもいまひとつ。旧藤島町の自営業女性(42)は「みんな選挙カーで通り過ぎるだけ」。同町の無職男性は「市長選はよその町の選挙と感じる」と冷めた見方をする。

 戦いの序盤、ある候補者は「定数34で40人が競っている市議選に比べて、市長選の影は薄い」と嘆いた。有権者の注目をどこまで引き付けられるか。東北一広い新市を担うリーダーとしての魅力も問われそうだ。



2009年10月10日土曜日

823とはずがたり:2009/10/13(火) 01:17:08

選挙:鶴岡市長選/鶴岡市議選 市長選、榎本氏が初当選 組織力を駆使 /山形
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20091012ddlk06010150000c.html
 ◇市議選は開票続く

 任期満了に伴う鶴岡市長選と市議選(定数34)は11日、投開票され、無所属新人で元市議長の榎本政規氏(60)=民主、自民、公明推薦=が、ともに無所属新人で▽元環境NGO代表の草島進一氏(44)=新党日本推薦▽NPO相談役の芳賀誠氏(67)−−の2氏を抑え初当選した。一方、市議選には40人が立候補し、開票作業が続いた。当日有権者数は11万3575人(男5万3121人、女6万454人)。投票率は73・85%だった。

 初当選した榎本氏は馬場町の選挙事務所で支持者らを前に「合併特例期限が切れた後、厳しい財政状況がやってくる。市民とともに力を合わせ乗り切りたい」と決意を述べた。榎本氏は自民党の加藤紘一元幹事長と富塚陽一市長ほか3県議の後援会などの支援を受け組織力を駆使し選挙戦を展開。市民参加の財政諮問会議の設置など「五つのまち作り戦略」の訴えが支持された。

 草島氏は事務所で約30人を前に「手作り選挙で挑んだ。壁は厚かったが、皆さんのおかげで良い選挙ができた。鶴岡市を市民の手に取り戻すため、これからも政治活動は続ける」と話した。

 芳賀氏は富塚市政からの転換を訴え「協働・協創のまちづくり」を柱に障害者に優しいまち作りや桜による観光立市を提唱したが、支持が伸びなかった。【佐藤伸、細田元彰】

==============
 ◇鶴岡市長略歴

榎本政規(えのもと・まさき) 60 無新(1)

 [元]市議長▽林業[歴]市野球連盟副会長▽市議5期▽中大=[民][自][公]

毎日新聞 2009年10月12日 地方版

鶴岡市長選:榎本政規氏が初当選
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091012k0000m010117000c.html

 鶴岡市長(山形県)11日投開票。元市議長の榎本政規氏(60)が初当選。元環境NGO代表の草島進一氏(44)▽NPO相談役の芳賀誠氏(67)を破る。投票率は73.85%。

 確定得票数次の通り。

当41515 榎本 政規=無新[民][自][公]<1>
 26828 草島 進一=無新[日]
 13710 芳賀  誠=無新

毎日新聞 2009年10月12日 0時32分

824チバQ:2009/10/16(金) 10:27:06
>>812
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000910160006
現職の瀬戸氏 4党相乗りに
2009年10月16日


 ●福島市長選、公明も推薦


 11月8日投開票の福島市長選で、公明党福島総支部(須貝昌弘総支部長)は15日、3選を目指して立候補を予定している現職瀬戸孝則氏(62)の推薦を決め、政策協定を結んだ。瀬戸氏は民主、自民、社民の推薦も受けており、独自候補擁立を検討している共産党を除き、主要政党相乗りの構図が確定した。


 協定は「市民本位の公平な市政の推進」を基本姿勢とし、市民満足度の高いまちづくり、産業振興と都市機能の整備、少子高齢化社会に対応した施設・制度の充実――など六つの政策を盛り込んだ。

825チバQ:2009/10/16(金) 21:07:38
八戸市長選
http://www.toonippo.co.jp/kikaku/2009hachi-shichousen/rensai_hosyugekitotu/20091008.html
保守激突

総力戦の小林陣営/圧勝狙い大島氏”本気“/民主への追い風に警戒感


大島氏(左から3人目)の後援会の集会で乾杯する小林氏(右端)ら関係者=9月25日、八戸市内のホール
 9月25日、八戸市内のホールで開かれた自民党衆院議員・大島理森後援会の集会。大島は、自らの衆院選当選を支持者に報告する会合だったにもかかわらず、壇上に2期目を目指す現職・小林眞と小林後援会の会長、小林選対本部長を務める県議・滝沢求、大島自身の後援会長を引っ張り上げて紹介するとともに、小林の市長選必勝を訴えた。「小林選対(の集会)みたいになってきたな」と会場を笑わせた大島だが、その目は真剣だった。

 「大島が自らと小林の後援会に、もっと動くようハッパを掛けたと聞いた」と、ある小林選対幹部は明かす。自民党幹事長に就任し、党再生が責務と公言する大島が、地元の首長選で民主党推薦候補に圧勝しないわけにはいかない−。

この幹部は、市長選へ向けた大島の「本気ぶり」についてこう解説する。

▼「市民党」を前面に
 対抗馬である31歳の若手市議・三浦博司は民主党推薦。衆院選前、全国の首長選で若手の民主党系候補が次々勝利を収めたこともあり、小林陣営は民主党への追い風が三浦に有利に働くことを恐れている。小林自身、市政報告会で「国民の心に何かを変えてみたいとの思いが広がっている」と繰り返し強調。

大島も会合などで「何となく新しいものがいい、変化がほしいという雰囲気だ」と警戒感を隠さない。

 事実、三浦は街頭演説などで政権与党とのリンクを強調。三浦陣営の幹部も「地方自治体は、国の政策の範囲内で活動せざるを得ない」と民主党系首長の必要性を語る。この戦略に、小林陣営はどう対抗するか−。滝沢は取材に「三浦陣営の手法は過去に自民党がやってきたこと。今選挙は”市民党“の小林を前面に打ち出し、党派の争いには持ち込まない」と言明。超党派の市議有志でつくる「市政前進の会」の支援を受けるなど、政党対決色を薄める姿勢だ。

 しかし、自民党の全面支援を受けて戦った前回市長選の経緯や、先の衆院選で大島支持を公言し街頭などでの応援を繰り返した姿勢などを見ても、小林から自民党色を完全にぬぐい去るのは難しい。三浦も取材に「小林は市民党と言っても実態は自民党。私は民主党の推薦で戦い抜く」と答え、民主党対自民党の政党対決に持ち込みたい意向を示す。

▼後援会まだ8カ所
 小林の後援会は9月に誕生したばかりの上長支部を含めても市内に8カ所しかなく、市内全域をカバーし切れていない。小林は各種団体に幅広く推薦願を提出するなど支持拡大に尽力しているものの単独での有効な票固めは厳しく、大島後援会をはじめ自民系を中心とした県議、市議の後援会の支援が不可欠なのが実情だ。

 小林陣営関係者は「三浦は市議1期目途中での出馬で実績がなく、知名度は低い。人物本位の戦いなら負けると思わない」と本音を吐露。一方で「三浦が民主への追い風をどの程度取り込めるのかが見えない。三浦の思惑通り、自民党対民主党の構図に持ち込まれれば、圧勝どころではない可能性もある」と不安を打ち明け、まず楽勝ムードの払拭(ふっしょく)こそ必要−と強調する。

 任期満了に伴う八戸市長選(18日告示、25日投票)は、自民党と公明党が推薦する現職・小林と、民主党が推薦する新人・三浦の一騎打ちが濃厚となってきた。告示まで10日となった両陣営の動きを追う。(敬称略)

826チバQ:2009/10/16(金) 21:08:27
http://www.toonippo.co.jp/kikaku/2009hachi-shichousen/rensai_hosyugekitotu/20091009.html
保守激突

刷新掲げる三浦陣営/「民主」「若さ」前面に/31歳、知名度アップへ懸命


民主党八戸市支部臨時大会で決意を述べる三浦氏(左)=9月25日、八戸市内
 9月19日、八戸市の白銀南公民館。敬老会の会場の玄関先で、市長選に出馬する民主党市議の三浦博司が名刺を配りながら、懸命に顔を売り込んでいた。その8日前に出馬を表明したばかり。「頑張って」という激励もあった一方、戸惑ったような表情のお年寄りも少なくなかった。

 「民主党だったら応援するよ」。中年男性がそう声を掛けると、三浦は「ありがとうございます」と頭を下げながら握手した。「政権与党・民主党」を前面に打ち出す三浦陣営にとっては、願ってもない声だった。

▼衆院議員と二人三脚
 三浦は、民主党衆院議員の田名部匡代と二人三脚で地域でのミニ集会を重ねている。田名部自身の地盤を強化するためにも「自分の選挙だと思って市長選の戦いの先頭に立ってもらう」(民主党県連幹部)という戦略だ。

 再選を目指す現職の小林眞は、先の衆院選本県3区で自民党の大島理森支持を鮮明にした。今回の市長選も自民党の推薦を受ける。

 7日夜、同市高館地区。「衆院選で政治は変わった。衆院選前から政権交代があれだけ言われていたにもかかわらず、現市政はこれまでの政治を支持し、行動した」。三浦のミニ集会で田名部は、小林の政治姿勢を強く批判し、「政治を変える力が八戸にも必要」と市政刷新を訴えた。

 4年前の市長選で民主党推薦の当時の現職が小林に敗れている。「市政界の動向を定める重要な選挙だ。負けるわけにはいかない」と三浦陣営の選対本部長・田名部定男は強い決意を示す。

 衆院選で圧勝した民主党の“若手旋風”の再現を狙い、同党八戸市支部は31歳の三浦の擁立を決めた。小林陣営の関係者は「民主党、若手というだけで結構な票を取るかもしれない」とみる。

▼「組織は発展途上」
 「若いというのは期待が持てる」。三浦のミニ集会ではそういう好意的な発言がある一方で、若さゆえの「経験不足」を懸念する声がつきまとう。集会に出席した男性からは「100メートル競走で言えば、現職は40メートルも50メートルも先を走っている。よほど頑張らないと追いつけない」という厳しい声も上がった。

 28歳で市議に初当選した三浦は1期目。まだ確固たる基盤もなく、支持者も「組織は発展途上」と認める。陣営の選対幹部の一人は「田名部後援会、党県議、市議の組織をいかにかみ合わせて動かすかが鍵だ」と話す。短期決戦はもともと覚悟の上だが、残り時間は限られてきた。

 三浦自身は集会のほか、つじ立ち、あいさつ回り、朝市訪問など知名度アップに躍起だ。「経験不足」という指摘に対しては「若くてしがらみがないからこそ、市民の目線でいいものはいい、悪いものは悪いとはっきり言うことができる」と反論。「新政権と歩調を合わせた市政運営」を強調し続ける。

 「衆院選の時のような風が吹いているとは思わない。ただ、話題の民主党議員が八戸に入るようであれば、空気が変わりかねない」と自民党県議は警戒心を募らす。同党が推す小林も、4年前は「無名の新人」にほかならなかった。(敬称略)

827チバQ:2009/10/16(金) 21:09:04
http://www.toonippo.co.jp/kikaku/2009hachi-shichousen/rennsai_kensho/20090922.html
検証 小林市政1期


政治姿勢/逆風の影響危惧する声も/“親自民”印象強く

 8月30日午後9時半すぎ、八戸市沼館の大島理森選挙事務所。自民党公認で衆院選に出馬した大島氏は、陣営が集めた各種情報からこの時点では落選を覚悟、支持者を前に淡々と敗戦の弁を述べた。このとき、大島氏の街頭演説や個人演説会で応援の熱弁をふるった小林眞八戸市長の姿は事務所になかった。

 31日午前0時すぎ。2時間半前とは一転、当確の知らせに沸き返る選挙事務所に小林氏が駆けつけた。壇上で大島氏と並び万歳を繰り返す小林氏の姿を見つめ、大島陣営の関係者がつぶやいた。「小林氏が先ほどの『敗戦の弁』の時にいなかったのは“小林氏と二人三脚の大島氏が落選”というイメージを小林氏に植え付けまいという陣営の配慮だった。もうとっくに、市長選は始まっている」

大島氏支持を明言

 2005年の市長選に初出馬し、自民党の全面支援を受け当選した小林氏は、その後も同党と良好な関係を築いてきた。自民党の県議・市議の集会には公務の合間を縫って出席し、今年7月に開いた自身の後援会鮫支部総会には大島氏を招いて「私の前に大島氏の選挙。勝たなければならない」と支持者に訴えた。衆院選公示後の8月21日には市長定例会見の場で「大島氏を支援する」と明言した。

 衆院選後の取材に、小林氏は「選挙中、自民党がいい−とは一言も言っていない。大島氏を応援した」と弁明した。しかし衆院選期間中の動向を含め、これまでの小林氏の4年間の政治的歩みが、市民に「小林=親自民」を印象づけていることは否定できない。

 こうした小林氏の姿勢について、市議会会派・自民クラブ会長の坂本美洋市議は「大島氏と民主党の田名部匡代氏、八戸市の衆院議員2人に市の政策や課題を説明、協力を得ている。大島氏寄り−との見方もあるが一辺倒でなかった」と強調。一方で「政権与党にいた大島氏に豊富な人脈があったということ。現職市長としてバランス感覚は間違ってない」と理解を求めた。

全力で後方支援に

 しかし民主党系会派・政風クラブ会長の吉田博司市議は、国政で政権交代が実現し民主党が与党となったことを踏まえ「今後の市政運営は、小林氏のような自民党寄りのスタンスでいいのかが問われることになる」と指摘。「民主党が主張するように、市民目線に立った地方自治が一層重要になるし、そうならなければならない」と言い、市政でも政権交代が必要と訴える。

 10月25日投票の市長選は、再選を目指す小林氏に新人の民主党市議・三浦博司氏が挑む形となる公算が大きい。民主党は三浦氏の31歳という若さとともに「民主党対自民党」を全面に掲げ、追い風を十分生かした戦いで勝利を目指す。

 対して小林氏を支援する自民党は、党への逆風が市長選に及ぼす影響を危惧(きぐ)する。複数の党関係者は「1期目の実績を訴え『小林氏対民主党』の構図を狙う。自民党議員が応援に立つかどうかは検討する」という。ただ、小林氏の後援会は市内全域をカバーしておらず、独自組織が盤石とは言い切れない。自民党は支援組織などを活用し、全力で後方支援に当たる構えだ。=終わり=

828チバQ:2009/10/16(金) 21:10:42
http://www.daily-tohoku.co.jp/kikaku/kikaku2009/09hachinohe_sichou/09hachinohe_sichou_01.htm
09八戸市長選 激突

(上)「若さ」期待に変えるか
(2009/09/12)
 「衆院選で自民候補支持を公言した市長は認識が甘い。政権交代した今、責任を取り、市長選に出馬をしないか、市長を辞職するつもりはないのか」
 7日午後、八戸市議会一般質問。壇上で市長・小林眞(59)を厳しく追及する三浦博司(31)の姿があった。
 その迫力に民主系会派・政風クラブの議員たちは、議場でメモを回した。「三浦で市長選を戦う」。その日の夜、議員たちは田名部事務所に集まり、本人にこう伝えた。
 「会派として市長選に推薦したい」。三浦が返した。「先輩たちが支えてくれるなら精いっぱい頑張ります」。資料が残っている1947年以降の市長選で、史上最年少となる候補者が内定した瞬間だった。
■  □  □
 三浦擁立に至るまでには紆余(うよ)曲折があった。衆院の解散風が吹き始めた7月、民主内には「市長選は衆院選と連動して戦う」との声があった。だが、まずは青森3区勝利に全力を挙げる―との意見が大勢を占め、人選は封印された。
 その背景には、3区で勝てば、すんなり候補者は決まる―との思惑があった。
 しかし、367票差で惜敗。県議や市議、地元出身の民間人らが浮上していたが、敗戦のショックが尾を引き、人選は難航した。
 長期化も懸念されたが、7日に議場で見せた三浦の迫力。「政治への熱意、若さ、行動力に懸けたい」(会派幹部)。民主は、議員経験2年半足らずの若者に一気に傾いた。
□  □  ■
 「八戸を日本一、世界一の街にする」。11日、市内ホテルでの出馬会見。三浦はさわやかな笑顔で決意を語った。「31歳」も多用し、若さを強調した。
 しかし、具体的な政策や対立軸については「マニフェストで発表したい」とし、多くを語らなかった。同席した市議は「戦術的なこともある」と理解を求めたが、電撃決定からわずか4日という時間的制約もあり、準備不足は否めなかった。
 民主党八戸市支部長の吉田博司は「若さと行動力を前面に押し出していく」と戦略を描く。
 一方で「若さだけでなく、政策もしっかりと訴えなければ」との声もある。
 三浦は政治活動の一環として議員マニフェストを作成、第三者に評価してもらうなど、政策へのこだわりは人一倍強い。ただ、首長としての手腕は未知数だ。
 最大のアピールポイントの「若さ、情熱、行動力」を市民の期待に変えることができるか。短期決戦での挑戦が始まる。
(文中敬称略)

829チバQ:2009/10/16(金) 21:11:52
たぶん(下)だけど、上って書いてある・・・
http://www.daily-tohoku.co.jp/kikaku/kikaku2009/09hachinohe_sichou/09hachinohe_sichou_02.htm
09八戸市長選 激突

(上)再選シナリオどう完結
(2009/09/13)
 「言葉が出ない。本当に1カ月、このこと(衆院選で大島理森が勝利すること)だけを考えていた」
 8月31日未明、劇的な勝利に沸く八戸市の大島事務所で、市長・小林眞は顔を紅潮させてマイクを握り締めた。支持者ともみくちゃになりながら握手した。
 小林がこれだけ喜んだのは理由がある。2005年の市長選に“無名の新人”として立候補した際、小林を全力で支援したのが、自民党勢力だ。
 その頂点にいる大島は最大の恩人であり、今回再選を目指す上でも絶対的な存在。「恩返しはもちろんだが、大島が負ければ自分も…との危機感があったのだろう」。自民関係者が思いを代弁する。
 参院議員・田名部匡省が率いる民主勢力と、自民勢力が二分する八戸市政界で、市政トップはこれまでの衆院選で、公に“色釤を出すことは避けてきた。
 しかし、小林は公示後の8月21日、記者会見で大島支持を公言。以降、吹っ切れたかのように支援に奔走。相手候補が先行しているとの報道各社の情勢調査も、その動きに拍車を掛けた。
 だが、記者会見での発言は、予想通り民主側を刺激した。
■  □  □
 「市長が選挙中に特定候補を応援するのは適切か」。7日の市議会一般質問。民主議員の寺地則行から旗色を鮮明にしたことについて追及を受けた。
 これに「記者から田名部匡代候補について問われなかったので答えなかった。市の発展には2人(大島、匡代)の力が必要だ」と弁明。論点をすり替える答弁に、民主側は憤りを募らせた。
 その後、壇上に立った三浦博司が、さらにトーンを強めた。「責任を取り、市長選に出馬しないか、市長を辞職するつもりはないのか」。民主系会派が三浦を対抗馬に担いだのは、その翌日だった。
□  □  ■
 「大変素晴らしい方と受け止めている。私の方を選んでもらえるよう努力したい」。三浦の出馬に、小林は淡々と話した。ただ、その表情は絶対に負けられない―との強い決意がにじんでいた。
 自民側にとっても想定外の相手だった。「まさか三浦とは」「若いだけにどんな戦術でくるのか読めない」。県議や市議は、警戒感を強める。
 衆院選では大島が勝利し、自民との協力態勢も着々と進む。再選へのシナリオは、ここまで思惑通りだ。その流れを10月25日の投票日まで維持できるか。
 前回、1カ月半の戦いで再選を目指した現職を破った小林。市長選直前の衆院選、衆院選直後の対抗馬擁立劇と、4年前の展開と酷似する。
 小林周辺は語る。「短期決戦の恐ろしさは、小林自身が一番知っている。油断はみじんもない」
(文中敬称略)

830チバQ:2009/10/16(金) 21:13:22
http://www.daily-tohoku.co.jp/tiiki_tokuho/hachinohe_shichou/news/news2009/hac091013a.htm
迫る八戸市長選 前哨戦ルポ
(2009/10/13)
 任期満了に伴う八戸市長選は、18日の告示まで1週間を切った。再選を目指す現職の小林眞氏(59)=自民、公明推薦=と、市議で新人の三浦博司氏(31)=民主推薦=による一騎打ちが濃厚だ。ともに地区単位の集会を開くなど、水面下で激しい火花を散らしている。両氏の動きと取り巻く情勢を追った。(本文敬称略)

 小林眞氏  前進強調 政策淡々と
 「過去の実績を語るつもりはない。自分は挑戦者のつもりだ。これからの4年間、何をやっていくのか、それを見てほしい」
 11日午後、八戸市の桔梗野生活館。小林眞は市政報告会で声のトーンを強めた。
 4年前、「停滞か前進か」をスローガンにして、当時の現職を破った。今回、掲げるのは「市民とともに、さらに前へ」。立ち止まり、過去を振り返るのは“敗北”を意味することを本能的に感じ取っている。
 だからこそ、演説では未来に向けた100施策にもわたるマニフェストを時間の許す限り、淡々と訴える。派手さもなければパフォーマンスもない。
 しかし、その真剣な表情からは、堅実で着実な市政の前進こそ、市民が何よりも望むことだ―という強い信念がうかがえる。
 市長就任後、元総務省職員の経験を生かし、市のさまざまな課題に取り組んできた。陣営は、その手腕を高く評価する。
 一方、先の衆院選では民主党が圧勝し、政権交代が実現した。依然、国民の中に「変化」への期待感が残る。民主への追い風。若さと政権与党を前面に出す対抗馬。4年前とはまったく違う環境が、見えない重圧となってのしかかる。
 「大変厳しい戦いだ」。各地区の市政報告会で小林が必ず発する言葉だ。全国的に若い首長が次々と誕生し、決して人ごとでないことを認識している。自民のある市議は「衆院選の直前ほどではないが、まだ民主に追い風が吹いていると考えるべきだ。長引く不況も現職にとってマイナスだ」と警戒感を強める。
 この日の早朝、小林は市内2カ所の朝市に顔を出した。館鼻岸壁では、民主が推薦する三浦博司と鉢合わせに。小林は相手が求める握手に素直に応じたが、その表情からは絶対に負けられない―という強い決意がにじみ出ていた。
 小林の選対幹部は語る。「政治家個人の戦いなら負けるはずがない。最後まで油断せずに戦うだけだ」
 
 三浦博司氏  若さ武器 市民目線で
 10日夜、三浦博司が八戸市の鮫公民館で開いたミニ集会。政策の要点をまとめた緑色のスケッチブックを抱え、約50人の住民を前に自身のマニフェストを訴えていた。
 「しごと」「子ども」「くらし」―。生活に直結した事業に予算を重点配分するため、「ハコ物行政」と批判する現市政の見直しや、組織改革の必要性に言及した。
 決して上手とは言えない文字、流ちょうではない説明。2007年4月、28歳で市議に初当選してから2年半余。経験不足も指摘される。
 だが、31歳の若さと行動力、発想力を“武器”に、市民の目線でできるだけ分かりやすく語り掛けた。
 「この4年間、本当に市政は前進してきたのか。生活に不安を感じている人が多いのではないか」
 さらに「これから国の形は地域主権に変わる。市民が主役の市政を取り戻したい」と力を込めた。
 9月11日の出馬表明後、慌ただしく選挙準備に追われている。日中はつじ立ちとあいさつ回りが中心。夜は集会で政策を訴える。
 課題はやはり知名度だ。浸透を図るため、民主党の衆院議員・田名部匡代や県議、市議がフォローに回る。
 集会で田名部は「江戸から明治に時代が変わったのは、20、30代の若い力が未来を切り開いたからだ」と強調。「新しくなった政治に歩調を合わせる市長こそ望ましい」と政権与党との連動をアピールした。
 先の衆院選で八戸市の得票は選挙区、比例区ともに民主が自民を上回った。だが、選対本部長の田名部定男は「衆院選で吹いた風は今のところ感じない」と、市長選がいまひとつ盛り上がりに欠ける現状を懸念する。
 前回の市長選や国政選挙で、民主と“二人三脚”で戦った連合が、自主投票を選択するなど組織的な不安要素もある。
 陣営幹部は「若さへの期待票と現職への批判票をうまく取り込むことができれば、現職の背中が見えてくる」ともくろむ。

831チバQ:2009/10/16(金) 21:14:25
http://www.daily-tohoku.co.jp/tiiki_tokuho/hachinohe_shichou/news/news2009/hac091016a.htm
09八戸市長選

「ハコ物」是か非か争点の一つに/八戸市長選
(2009/10/16)
 任期満了に伴う18日告示、25日投開票の八戸市長選で、大型建設事業の是非が争点の一つに浮上している。代表的なものとして▽是川縄文館(仮称)▽中心市街地観光交流施設(愛称・はっち)▽HACCP(ハサップ)対応型魚市場▽八戸広域消防本部・八戸消防署▽新一般廃棄物最終処分場―の5施設が挙げられる。現職の小林眞氏(59)は施設の必要性と財政の健全性を強調。新人の三浦博司氏(31)は、着工したものは機能的に見直し、計画段階のものは中止、凍結も含めて見直すとしている。事業の概要や背景を点検した。
 
 ■維持管理費も焦点に
 既に是川縄文館と、はっちは着工している。是川縄文館の総事業費は約26億円で、2010年度に完成予定。是川遺跡から出土した遺物の展示・収蔵のほか、体験交流の役割も担う。
 費用の内訳は、交付税措置される合併特例債22億円、国の補助金と市の一般財源からの持ち出しが、それぞれ2億円となっている。
 はっちは総事業費約42億円。そのうち市の持ち出しは約2割で、残り約8割を国のまちづくり交付金と合併特例債で賄う。
 09年度内の完成を目指しているが、半年程度遅れる見込み。中心街のにぎわいの創出や文化芸術活動振興、観光振興の拠点との位置付けだ。
 両施設について小林氏は「是川から出土した遺品は国内で最も優れたもの。建設も10年越しで実現した。はっちは観光、市民交流の場と新しいコンセプトでやっていく」と意義を強調する。
 一方、両施設の具体的な運営方法や維持管理費は、まだ示されていない。毎年、拠出する維持管理費に見合った波及効果が生まれるかは、今のところ未知数だ。
 三浦氏は「国の補助金ありきの政策。市民の合意形成がないまま行政が急ぎ過ぎている。ハコ物のツケを払うのは市民だ」と見直しの必要性を主張する。
 ■ハマ再生の手法
 大型建設事業の中で両氏が主張を対立させているのが、ハサップ対応型魚市場だ。
 この荷さばき場は、小林氏が旗振り役となって進めてきた市営魚市場機能集約計画の中核施設。このほか3棟を新築・増改築し、高度な衛生管理機能を備えた魚市場に改革する構想だ。
 ハサップ施設に関し、小林氏は「これからの水産業は資源管理、衛生管理、グローバル化だ。今まさに日本の先頭に立ってやろうとしている。将来を見据えた八戸の水産業の在り方だと確信している」と主張。
 三浦氏は「方向性は賛成だが、順序が真逆。ハサップは見直しが必要だ。関係者の合意形成が得られていない。生産、卸、流通、加工業者が一体となった取り組みを支援していく」と強調する。
 ■中止は可能?
 市民病院近くの田向地区に建設予定の八戸広域消防本部・八戸消防署の新庁舎は、総事業費約28億円で10年度内に完成予定。
 市庁前の現庁舎は建設から41年が経過し、老朽化が進む。05年の耐力度調査で、大きな地震が起きた場合、内部機器を含め多大な被害の恐れがある―との診断が出た。
 消防本部の幹部は「地震で通信機器が機能しなくなれば、119番通報が受けられなくなる」と話す。
 櫛引地区に建設予定の新一般廃棄物最終処分場は、総事業費約55億円。稼働中の天狗沢地区にある最終処分場は、埋め立て容量69万立方メートルに対し、07年度末で52万立方メートルに達している。12年度には満杯になる見通し。
 市環境部の幹部は「他の自治体に焼却灰を引き取ってもらう手段もあるが、莫大(ばくだい)な金がかかる」と言う。
 14日のデーリー東北新聞社主催の立候補予定者座談会では、ハコ物行政を批判する三浦氏に対し、小林氏が「消防本部は耐震性に問題がある。処分場もいっぱいだ。これを造らないでどうする」と激しく反論する場面があった。
 三浦氏は両施設への対応について言及していないが、「すべてのハコ物について、(自身が当選後に設置する)『市政戦略室』で必要性を判断する」としている。

832チバQ:2009/10/16(金) 21:15:18
http://www.daily-tohoku.co.jp/tiiki_tokuho/hachinohe_shichou/news/news2009/hac091002b.htm
小林氏支援へ市議の会 超党派19人
(2009/10/02)
 任期満了に伴う18日告示、25日投開票の八戸市長選で、再選を目指す現職の小林眞氏(59)を支援するため、市議会の超党派の議員で組織する「市政前進の会」が1日、設立された。
 同日時点で33議員のうち19議員が参加。構成メンバーの所属会派は自民クラブ(13人)、公明(2人)、社民・市民連合(2人)、無所属の伊藤圓子氏、三浦隆宏氏。
 八戸プラザホテルで開かれた設立総会では、世話人の坂本美洋氏が「小林市政を評価し、さらに前進させるボランティアの会だ。連携して市長を支えていきたい」と団結を強調。全会一致で小林氏の支援を決めた。
 総会後、小林氏が会場に入り「公務があり時間に限りがある中、皆さまの応援に期待します」と感謝を述べた。
 社民党は、党として自主投票を決めたが、同会には社民系会派の2議員が参加。同会派の松橋知氏は「小林市長の政策すべてを支持するわけではないが、一定の評価はしている。今後の期待も込め、政策重視の立場から側面的に支援することにした」と説明した。

833チバQ:2009/10/16(金) 21:18:37
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/feature/aomori1255445737269_02/news/20091015-OYT8T00074.htm
八戸市の課題 市長選を前に

中心市街地の活性化
前途不明の目玉施設

 平日の昼下がり、八戸市の中心市街地にある商業施設「チーノ」のフロアの人通りはまばらだ。経営不振が続いた運営会社は今年の6月、民事再生法の適用を申請。現在、再建を目指すが客足は思うように上向かない。「街に若い人が来ない。人が集まる、もっと魅力のある街にしてほしい」。入居する雑貨店の女性店長(32)は市に注文をつけ、ため息を漏らした。

 八戸市が定める中心市街地は、JR本八戸駅を北端とした約108ヘクタールの商業区域。かつては、映画館やデパートに訪れる買い物客らでにぎわった。しかし20年ほど前、駐車場を備えた大型ショッピングセンターが郊外に進出し始めると、客足は遠のいた。八戸商工会議所が調査した日曜日の市街地の歩行者通行量によると、1989年は12万9000人が行き交ったのが、2007年には3万9000人にまで落ち込んだ。ある商業施設の関係者は「若い家族連れは車で広い駐車場のある郊外へと出向く。今、購買層の中心は学生やお年寄り」と現状を嘆く。


 ほかの都市と同様、空洞化に歯止めのかからない中心市街地。05年に就任した小林真市長(59)は07年11月、八戸商工会議所や商店主などで構成する「中心市街地活性化協議会」を設立、08年7月には、活性化に向け42事業を柱とする基本計画が国に認定された。

 事業の目玉は、デパートなどが並ぶ中心街の目抜き通りに建設する地域観光交流施設「はっち」。今年4月に着工し、来年夏以降のオープンを予定している。土地の取得費などを含めた総事業費は42億円。8割を国のまちづくり交付金と合併特例債でまかない、残り2割を市で負担する。商業的な色合いより、ギャラリーや観光情報コーナーなどを設け、八戸の魅力を発信するのが狙いだ。八戸商店街連盟の橋本精二会長は「市が積極的に動いた初めての事例。街に新しい空気が吹き込む」と期待を込める。

 しかし、事業の予算を審議した市議会で、施設の運営方法、維持費などを早期に決めるよう求められたにもかかわらず、具体的な全容はいまだ明らかになっていない。市は現在も、「11月中旬にも施設活用の基本計画書を完成させ、その後、議会に報告する」としている。これに対し、市議会の複数の野党会派は「市長選を前に、具体的な数字を出して批判されるのを避けているのではないか」と批判の声を強め、市長選に出馬予定の新人で市議の三浦博司氏(31)も、機能面など計画の抜本的見直しを公約に掲げる。

 また、商業施設が入らないため、街の活性化につながるのか、懐疑的な意見も市民に根強い。八戸大・八戸短大総合研究所の高橋俊行副所長は「市街地は本来、買い物をしに行く場所。商店街が協力して、家族連れが楽しんで買い物ができる環境を作ることは先決」と指摘する。

 市民からの公募で命名された「はっち」。八戸の「八」と、「孵化(ふか)」を意味する英語の「hatch」をかけた。果たして、街のにぎわいを生み出せるのか。「はっち」のあり方に市民の注目が集まる。

(2009年10月14日 読売新聞)

834チバQ:2009/10/16(金) 21:19:17
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/feature/aomori1255445737269_02/news/20091015-OYT8T00078.htm
漁港の荷さばき場整備
設備投資計り知れず


「ハサップ」対応型の荷さばき場になると、手作業での水揚げ光景も一変するが……(12日、八戸港で)=三上津与美撮影 「昔に比べると魚の水揚げはめっきり減った。以前はもっとにぎわっていたのに、競りの活気も今一つだよ」。12日早朝、八戸市の魚市場で水揚げしていた漁師(54)はつぶやいた。

 八戸港はイカやサバが主力の国内有数の漁港。1989年のピーク時に81万9423トンの水揚げを記録し、過去に6度、水揚げ日本一となった。しかし、水産資源の減少で近年は右肩下がり。2007年には14万6385トンにまで落ち込み、廃業に追い込まれる漁師も少なくない。

 港にある3つの魚市場の老朽化も進んでいる。古いもので築75年。ウミネコのふんが散乱し、「不衛生な市場」とのイメージも浸透してしまった。市は、基幹産業である漁業の衰退を食い止めようと、2006年8月、「八戸漁港検討会議」を設立。魚市場の衛生管理を国内の最高水準に高める「ハサップ」に対応する荷さばき場に整備する検討を始めた。

 ハサップ対応型の荷さばき場では、フィッシュポンプを使って船倉の魚を水揚げし、自動選別機で魚種を振り分ける。高度な衛生管理が特徴だ。整備事業の基本計画は08年2月に水産庁に承認され、来年3月の着工が決まっている。総事業費は54億円。国が半分を負担し、残りは市が借り入れて国からの交付金をあてる。

 港のイメージが向上し、「ハサップ」のブランドで付加価値が高まるため、販路拡大が期待される。水揚げの機械化で人件費の削減も見込まれる。魚市場で取引する卸業者の男性(40)は、「八戸の魚のイメージが上がり、高く買われて、少しでも収入増につながれば」と整備に期待を寄せる。

 しかし、水揚げする漁船、運搬するトラック、加工場などもハサップに対応できる設備を整えなければならず、そのための設備投資は計り知れない。対応可能な漁船は現在、水産庁の事業で昨年4月に建造した巻き網漁船の一隻。超低温凍結装置など最新鋭の衛生管理設備を備えるが、建造費は17億円を要した。男性漁師(45)は「多くの負担に耐えられるだけの余裕は、今はない」と不安を隠せない。

 また、水産加工品を「ハサップ」のブランドで売り出すには、加工場の設備投資も必要だ。しかし、対応できる加工場は数か所。加工場の男性従業員(35)は「細々とやるのが精いっぱい。大きな機械を入れるなんて想像もできない」と困惑した。荷さばき場を維持管理する費用をどの程度漁業者らに負担させるかも、まだ決まっていない。

 市長選に向け、「中止を含めた見直し」を掲げる新人の三浦博司氏(31)と、八戸港の「水産改革」の必要性を訴える現職の小林真氏(59)。港のあり方が、選挙戦の争点としてクローズアップされている。

 ハサップ(HACCP)

 「ハザード・アナリシス・クリティカル・コントロール・ポイント」の略で、「危険度分析に基づく重点衛生管理」。これに対応する魚市場では、原料の入荷、製造や加工、流通までの各段階で安全性に関する危険を予測し、極力、人の手を介さないなど、徹底的に衛生管理する。八戸港で建設が予定されている荷さばき場A〜D棟のうち、A棟が対応型になる予定。

(2009年10月15日 読売新聞)

835チバQ:2009/10/16(金) 21:20:21
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/feature/aomori1255445737269_02/news/20091016-OYT8T00091.htm
雇用対策 
産業「下請け体質」弱み


若者が街に定着するかも課題だ(写真と本文は関係ありません) 「周りにも、派遣切りにあったり、会社から自宅待機を命じられた人がたくさんいる。早く仕事に就きたいけれど、なかなか思い通りの仕事がなくて……」

 今月7日午後、八戸市沼館の八戸公共職業安定所を職探しに訪れた男性(35)はあきらめ顔でつぶやいた。2か月前、より給料の良い職を求め、勤めていた飲食店を辞めた。調理師としての経験を生かしたいとも考えていた。しかし、求人があるのは単純作業ばかり。思うような職はまだ見つからない。

 八戸職安管内の8月の有効求人倍率は0・37倍。県平均の0・31倍をわずかに上回っているものの、他市町村と同様、雇用環境は厳しい。八戸職安には連日、駐車場の空きを待つ車が長蛇の列をつくるほどだ。

 八戸市の主産業は水産業と製造業。八戸港には古くからの水産加工場が立ち並び、鉄鋼や製紙などメーカーの工場や下請け企業も多い。しかし、最近は水産業の不振に加え、製造業も世界同時不況のあおりで、メーカー側が生産調整し、設備投資を縮小したため、受注が激減。今年1月には、同市に本社を構える携帯電話用の部品製造大手「アンデス電気」が約194億円の負債を抱えて破綻(はたん)した。市内の倒産件数も2005年から今年9月までで75社に上っている。

 こうした状況に、市は国の緊急雇用対策を活用し、総額2億円の交付金による雇用対策を実施。これまでに市の臨時職員など129人(9月25日現在)を雇用した。しかし、抜本的な改善策とはなっていないのが実情だ。

 八戸職安の中畑誠所長は、景気に左右されやすい下請けの多い市の産業構造を抜本的に見直すべきだと提言。「下請け体質から脱却し、自前で開発部門を持つ企業の育成や誘致が不可欠」と訴える。

 また、八戸工業大や八戸高専など専門性の高い教育機関があるにもかかわらず、その知識を生かせる就職先が少ないことも課題だ。こうした若者の市外流出に歯止めがかからず、はちしん地域経済研究所の関秀夫所長は「産学連携を進め、水産業や製造業以外にも医療や福祉などの産業を新たに育てることも重要だ」と指摘する。

 八戸市長選で事実上の一騎打ちとなる見込みの現職の小林真氏(59)、新人の三浦博司氏(31)ともに、政権公約(マニフェスト)の主要テーマに掲げる雇用対策。小林氏は、今後4年間で10社以上の企業を誘致するとし、三浦氏は、中小企業を活性化するための「中小企業総合支援機構(仮称)」の設置などを掲げる。

 空洞化する中心市街地、衰退する基幹産業や深刻な雇用不安――。課題の山積する八戸市のかじ取りを決める市長選は18日、告示される。

(おわり)

(この企画は森山雄太が担当しました)

(2009年10月16日 読売新聞)

836チバQ:2009/10/16(金) 21:20:54
http://www.daily-tohoku.co.jp/kikaku/kikaku2009/select_h_sichou/select_h_sichou_01.htm
選択の視点 八戸市長選

(1)財政硬直化 大型の〝ハコ物〟次々
(2009/09/20)
 八戸市の財政が厳しさを増している。米国発の世界同時不況のあおりを受け、企業の業績が悪化。市税収入が減少する一方、生活保護費を含む扶助費の増加に歯止めがかからない。さらに現在、是川縄文館や地域観光交流施設の建設など大型の“ハコ物”整備が進められており、将来、建設費の償還や維持管理費が財政を圧迫するのは必至だ。
 
 歳入の柱となる市税収入は、決算ベースで2005年度、06年度と順調に伸び、07年度は過去最高の329億円に。しかし、昨年9月の世界同時不況で企業の収益が急激に悪化。特に製造業の落ち込みが激しく、08年度は327億円、09年度(当初見込み)は290億円の大幅減となった。
 地方交付税も08年度は131億円と、05年度に比べ約30億円減少。地方交付税と市税は反比例する仕組みだが、08年度はともに前年度割れのダブルパンチとなった。
 市財政課は「何と言ってもリーマンショックの影響が大きい。今後も地方交付税が従来通り入るか分からない」と危機感を強める。
 歳出も厳しい。特に高齢者対策や生活保護などの扶助費は、年間5億円のペースで増加。08年度は179億円に上り、財政の硬直化を進行させている。
 ハコ物建設も不安要素だ。今年着工した是川縄文館の総事業費は約26億円、地域観光交流施設は約42億円。さらに新一般廃棄物最終処分場(約55億円)の建設も控える。
 財源には国の交付金を活用するため、全額負担ではないが起債分は今後10年、20年をかけて返済していかなければならない。
◇    ◇
 税収をいかに確保し、同時に支出を抑えるか。簡単に答えを出すのは難しそうだが、財政安定の鍵を握るのは、地域の内需拡大―との見方がある。
 特定非営利活動法人(NPO法人)青森県環境パートナーシップセンターの有谷昭男代表理事は「人口減少で今後、市税収入は減っていく。これまでは『国が何とかしてくれる』と依存型の自治体経営だが、自分たちの地域経済は自分たちで回すという意識改革が必要。行政も内需拡大のメッセージを発信するべきだ」と指摘する。
 ハコ物については「文化的なことにお金を使うのは構わない。ただ、運営も含め、しっかりとした戦略を持つことが重要」と話す。
 人口減社会の到来で、これから税収が飛躍的に伸びることは考えにくい。そうした状況下で、いかに安定した財政運営に努めるか。地方のリーダーには「選択と集中」の決断力が問われている。

837チバQ:2009/10/16(金) 21:21:27
http://www.daily-tohoku.co.jp/kikaku/kikaku2009/select_h_sichou/select_h_sichou_02.htm
選択の視点 八戸市長選

(2)地域経済 雇用情勢厳しさ続く
(2009/09/21)
 18日夕、八戸市の八戸公共職業安定所では多くの求職者がパソコン端末で求人検索を行っていた。年齢や職種などの項目にチェックを入れ、自分の希望に合う企業を探し出す仕組みだ。情報は日々更新されるため、いち早く就職先を見つけようと、毎日通う人も少なくない。
 求職中の男性(48)は「これという特別な資格はないし、年齢で制限を受けてしまう。非常に厳しい。また来ます」とため息交じりに話し、家路についた。
 同職安管内の有効求人倍率は全国平均には遠く及ばない。昨年の9、10月は0・63倍と近年では高い水準にあったが、世界同時不況のあおりを受け、今年5月には0・30倍にまで落ち込んだ。
 同職安の中畑誠所長は「製造業や水産加工業などは先行きに不安を隠せず、雇用には慎重になっている」と分析する。
  ◇    ◇
 市は雇用の確保や産業の活性化を図るため、企業誘致に力を入れている。市産業政策課によると、小林眞市長が就任した2005年11月以降、11社と立地協定を締結し約700人の雇用を創出した。
 同課は「IT関連や自動車関連など、これまで八戸にはなかった企業の進出が増えた。若者の雇用の受け皿となっている」としている。
 一方、昨年秋以降の急速な景気悪化で、地元企業の倒産や誘致企業の事業所の撤退、規模縮小などが相次いだ。種差海岸に情報サービス関連企業を集積した貸しオフィスを整備する市の構想も、現段階で実現の見通しが立っていない。
 雇用創出と地域経済活性化には、地元企業の育成も欠かせない。1964年の新産業都市指定を機に、八戸には基礎素材型の企業が相次いで進出。北奥羽地域随一の産業都市としての基盤を築いたが、地元企業の多くは大手企業の下請けや構内作業請負で生き残ってきた感は否めない。
  ◇    ◇
 誘致企業との相乗効果を生み出すためにも、地元企業のさらなる技術力の向上と経営革新が求められている。
 八戸インテリジェントプラザの阿部孝悦所長は「八戸地域には潜在能力を秘めている企業が多い。大手企業に頼るだけでなく、その能力を開花させるための取り組みが急務だ」と訴える。
 八戸大・八戸短大総合研究所の高橋俊行副所長は「八戸にいても仕事はないし、街に魅力を感じないなど、市民には不満が渦巻いている」と指摘。その上で「市民の目線で、地域のビジョンをどう描くかが重要」と強調する。

838チバQ:2009/10/16(金) 21:22:10
http://www.daily-tohoku.co.jp/kikaku/kikaku2009/select_h_sichou/select_h_sichou_03.htm
選択の視点 八戸市長選

(3)中心街再生 「はっち」どう生かす
(2009/09/22)
 八戸市がにぎわい創出に本腰を入れる中心街。4月には中核的事業となる市中心市街地地域観光交流施設(八戸ポータルミュージアム=HPM、愛称・はっち)が同市三日町で着工、街なか再生に向けた取り組みが本格化している。
 総事業費は約42億円。財源の約8割を国の「まちづくり交付金」と合併特例債で補うが、多額の税金をつぎ込む事業だけに、施設が中心街活性化の切り札として役割を果たすことができるか、大きな課題となる。
  ◇    ◇  
 「『はっち』が何をする場所か、今回の会議でだいぶイメージしていただけたのではないか」
 18日、八戸市庁で開かれた市中心市街地地域観光交流施設活用検討委員会で、委員長の奈良岡修一副市長は安堵(あんど)の表情を浮かべながら委員に語りかけた。
 08年11月の委員会発足から10カ月後となる7回目の会合で、市側はようやく、5項目を柱とする自主事業の概要を委員に提示。中身は子育て支援や学園祭の開催、ものづくりスタジオの設置、ラジオ放送局と連携した館内での公開生放送など多岐にわたった。
 これまでの会合では、委員から「市が施設で何をしたいのか分からない」との意見が相次ぎ、協議は難航していた。それだけに、委員の一人、商店街振興組合三日町三栄会の類家徳昌理事長は「やっと中身が見えてきた感じだ。行政がここまで取り組む以上、何が何でも波及効果を生み出さなくてはならない」と力を込めた。
 風張知子市中心市街地活性化推進室長は「確かに時間はかかってしまった」と本音を明かす一方、「42億円という大掛かりな事業なだけに、失敗はできない。はっちで中心街に人を集めることが、私たちの役目だ」と話す。
  ◇    ◇  
 はっちが街なか再生の起爆剤として期待される一方、中心街の“地盤沈下”には歯止めがかからない。
 民間主導の開発構想は滞り、空き店舗が急増。来街者も減り続けているほか、6月には中心街の主要施設の一つである同市十三日町の複合商業ビル「チーノ」が民事再生法の適用を申請、再建に向けて厳しいかじ取りを迫られている。
 「はっちの施設の中身には期待しているが、それだけではどうにもならない」と話すのは八戸商工会議所の佐々木広幸業務部長。「中心街に来ても買う物がないのが現状」とし、「テナントとオーナーの条件を取り持って空き店舗を減らす努力や、テナントの支援制度などを考えるべきだ」と強く訴える。

839チバQ:2009/10/16(金) 21:23:13
http://www.daily-tohoku.co.jp/kikaku/kikaku2009/select_h_sichou/select_h_sichou_04.htm
選択の視点 八戸市長選

(4)ハマ改革 衛生 まずは意識向上
(2009/09/23)
 野鳥が飛び交う、たばこの煙が漂う、ジュースの紙コップが散らばる、魚箱の上に靴で乗る、着用が義務付けられている帽子をかぶらない人が荷さばき場にいる―。八戸市営魚市場内の現状だ。
 食の安全性への関心が高まる中、魚市場の衛生管理の高度化は、八戸に限らず全国各漁港が抱える課題だ。市場で働く人々がルールを順守するのは当然だが、八戸の場合、現場を見ると徹底されているとは言い難い。
 市場開設者として、入場許可証の発行権限を持つ市の指導力が問われている。
 7月21日に開かれた第三者機関・八戸市魚市場運営審議会では、市に監視強化を求める委員の声が相次いだ。これに対し、市は「現在は過渡期の段階。監視強化する前にシステムを変える」との考えを示した。
  ◇    ◇
 「システムを変える」とは、魚市場機能集約構想の柱であるHACCP(ハサップ)型荷さばき施設建設事業を意味する。
 国内最高水準の衛生管理機能を備えたハサップ施設を整備し、従事者のマナー向上も含めたハード、ソフト両面の衛生高度化と、販路拡大による魚価アップを図る。
 基本設計は既に終了し、現在は実施設計中。国の予算の動向をにらみながら2009年度末着工、10年度末完成を目指す。
 しかし、市場関係者の間には「まずは意識改革を始めて正しい使い方を徹底させなければ、どんなに素晴らしい施設を造っても意味がない」と、ソフト面の対策強化を求める意見が根強い。
 また、漁業関係者の1人は「市総合計画では『衛生管理意識の向上』が主だった。後から入ってきたハサップ施設を目玉にするのは筋が違う」と、ハード面に傾注する市の姿勢に疑問を投げ掛ける。
  ◇    ◇
 もう一つの狙いである「魚価アップ」についても、懐疑的な声が少なくない。
 ハサップ施設への水揚げ対象は、主にサバを想定。サバのような大衆魚については、価格決定権の大半を握る大手量販店が、値下げ圧力を年々強めているためだ。
 ある加工業者は「小売価格が上がらなければ、仕入れ値を高くすることは当然できない」と指摘。別の業者は「トラック、加工場も変えなければハサップ対応商品を作れない。現状でも苦しいのに、多額の設備投資費用をかける余裕はない」と言い切る。
 最先端の市場で激化する産地間競争に勝ち残りたい市と、厳しい経営状況の中で現実路線を求める民間業者。ハマ改革への思いは一緒だが、足並みをそろえた取り組みがなかなかできずにいる。

840チバQ:2009/10/16(金) 21:23:29
http://www.daily-tohoku.co.jp/kikaku/kikaku2009/select_h_sichou/select_h_sichou_04.htm
選択の視点 八戸市長選

(4)ハマ改革 衛生 まずは意識向上
(2009/09/23)
 野鳥が飛び交う、たばこの煙が漂う、ジュースの紙コップが散らばる、魚箱の上に靴で乗る、着用が義務付けられている帽子をかぶらない人が荷さばき場にいる―。八戸市営魚市場内の現状だ。
 食の安全性への関心が高まる中、魚市場の衛生管理の高度化は、八戸に限らず全国各漁港が抱える課題だ。市場で働く人々がルールを順守するのは当然だが、八戸の場合、現場を見ると徹底されているとは言い難い。
 市場開設者として、入場許可証の発行権限を持つ市の指導力が問われている。
 7月21日に開かれた第三者機関・八戸市魚市場運営審議会では、市に監視強化を求める委員の声が相次いだ。これに対し、市は「現在は過渡期の段階。監視強化する前にシステムを変える」との考えを示した。
  ◇    ◇
 「システムを変える」とは、魚市場機能集約構想の柱であるHACCP(ハサップ)型荷さばき施設建設事業を意味する。
 国内最高水準の衛生管理機能を備えたハサップ施設を整備し、従事者のマナー向上も含めたハード、ソフト両面の衛生高度化と、販路拡大による魚価アップを図る。
 基本設計は既に終了し、現在は実施設計中。国の予算の動向をにらみながら2009年度末着工、10年度末完成を目指す。
 しかし、市場関係者の間には「まずは意識改革を始めて正しい使い方を徹底させなければ、どんなに素晴らしい施設を造っても意味がない」と、ソフト面の対策強化を求める意見が根強い。
 また、漁業関係者の1人は「市総合計画では『衛生管理意識の向上』が主だった。後から入ってきたハサップ施設を目玉にするのは筋が違う」と、ハード面に傾注する市の姿勢に疑問を投げ掛ける。
  ◇    ◇
 もう一つの狙いである「魚価アップ」についても、懐疑的な声が少なくない。
 ハサップ施設への水揚げ対象は、主にサバを想定。サバのような大衆魚については、価格決定権の大半を握る大手量販店が、値下げ圧力を年々強めているためだ。
 ある加工業者は「小売価格が上がらなければ、仕入れ値を高くすることは当然できない」と指摘。別の業者は「トラック、加工場も変えなければハサップ対応商品を作れない。現状でも苦しいのに、多額の設備投資費用をかける余裕はない」と言い切る。
 最先端の市場で激化する産地間競争に勝ち残りたい市と、厳しい経営状況の中で現実路線を求める民間業者。ハマ改革への思いは一緒だが、足並みをそろえた取り組みがなかなかできずにいる。

841チバQ:2009/10/16(金) 21:28:38
http://www.daily-tohoku.co.jp/kikaku/kikaku2009/select_h_sichou/select_h_sichou_05.htm
選択の視点 八戸市長選

(5・完)子育て環境 住民の協力どう得る
(2009/09/24)
 先進国の中で最低レベルといわれる日本の出生率。八戸市も例外ではなく、2008年度の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの数の推計値)は1・37。05年度の1・31から緩やかに上昇しつつあるものの、1998年度に比べ、0・18ポイントも低下している。
 出生数も減少をたどり、市子ども家庭課のまとめによると、08年度の出生数は1935人。98年度より600人ほど減っており、少子化に歯止めがかからない状態だ。
 経済的理由で出産にためらいを感じている女性が増えていることはもちろんだが、子育ての環境に不安を抱いている女性も多い。子育てをサポートする態勢づくりは、少子化対策でも大きなポイントとなる。
  ◇    ◇  
 八戸市では、子育て中の家庭支援の一つとして、06年7月に「ファミリー・サポート・センター」を開設。冠婚葬祭や通院などで、子どもを保育できない親のため、事前に登録している会員(提供会員)が一時的に保育を行う制度をスタートさせた。
 利用料は平日1時間500円。買い物などのリフレッシュが理由でも利用できることから、市民にも徐々に浸透。「近くに両親がいないので、いざというときに助かる」と歓迎の声も多い。
 同センターによると、08年度の利用件数は1165件。だが、制度自体を知らない親も少なくなく、「1週間で数回の利用しかないときもある」(同センター)。加えて親たちのニーズに、より応えるため、提供会員の増員が今後の課題という。
 同センターアドバイザーの田中かず子さんは「核家族化が進展する中で、とても意義のある取り組み。制度の周知に全力を挙げたい」と力を込める。
  ◇    ◇
 同市ではこのほか、公民館や民家を活用し、放課後の児童の居場所を確保する「仲良しクラブ」を展開するなど、地域ぐるみでの取り組みが活発だ。
 これらを継続していくには、地域住民の理解と協力が欠かせない。同時に、その必要性を地域に働き掛け、しっかりとした態勢づくりをサポートすることが行政の役割ともいえる。
 市内で子育てサロンを開設しているNPO八戸子育てメイトサロンネット「みらい」の畑中智子代表理事は「行政の支援は重要だが、それだけでは少子化を止められない」と指摘。その上で「子どもたちを『地域で育てる』という感覚の醸成
が市民全体の中にも
っと必要」と強調する。
 (田中秀知、工藤洋平、岩舘貴俊、熊谷勝之、須田山裕太が担当しました)

842チバQ:2009/10/16(金) 21:48:50
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091010t41004.htm
公共交通と庁舎課題 横手市長選、あす告示

デマンド交通システムの導入に向け検討を重ねる会のメンバー。「交通弱者」が利用しやすい公共交通の実現を目指す


 任期満了に伴う秋田県横手市長選は11日告示、18日投票が行われる。ともに無所属で、再選を目指す現職五十嵐忠悦氏(62)と、新人で元増田町長の千田孝八氏(59)の一騎打ちとなる公算が大きい。市は2005年、8市町村が合併して人口約10万の秋田県第2の都市となった。まちづくりは、基礎整備から次の段階に入るが、市民からは巨大化した自治体の末端までの目配りを求める声が強い。住民の足の確保、分散した庁舎と機能をいかに集約するかなど課題も浮き彫りとなっている。(横手支局・渡辺晋輔)

<市民団体提言へ>
 今月1日、市民団体「横手市の新しい公共交通を創(つく)る会」の会合があった。利用者を戸口から戸口まで乗り合いのタクシーや小型バスで送迎するデマンド交通システムの実現を目指している。この日は、利用客を1日約1000人とした計画案を基に協議を重ねた。

 地域の路線バスは、合併後に4路線が廃止、既存路線も減便された。市の高齢化率は3割を超える。車を持たない高齢者ら「交通弱者」の移動手段の確保が急務となっており、周辺部から中心部の病院に通うお年寄りの願いは切実だ。

 会員の一人は「移動手段のない高齢者は、外出が制限されている現状にあきらめさえ感じている」と指摘。事務局の高橋茂さん(53)は「狙いは、単なる足の確保ではなく、誰もが自由に外出できるようにすること。地域が一体的に合併したことは、公共交通をつくり直す上でプラス。月内にも市に提言する」と意気込む。

 市は、秋田県とともに会にオブザーバーとして参加し資料を提供。会の提言をどう政策に反映させるのか、問われている。

<移動で30分無駄>
 市は、旧自治体の計10庁舎に本庁機能を分散する「分庁舎方式」を採用している。合併後に地域が受ける急激な変化を緩和するための措置だが、見直しを検討中だ。

 100人の委員で構成する「新庁舎を考える市民会議」は今年2月、「(分庁舎は)市の一体的な発展を促す行政機構として機能してきたが、現状では非効率な面が顕著」と指摘。「本庁機能の集約化を図り、行財政改革を進めるべきだ」とした。

 部ごとに庁舎が分散し、同じ部でも課が別々の庁舎に分かれている例もある。市幹部は「会議を行う際、移動時間として30分余計にみている。無駄な税金を使っている」と漏らす。

 市は3、4カ所に集約化を図り、旧自治体の庁舎には窓口機能などを残す方針だが、市民会議の委員へのアンケートでも半数が「地域に配置される職員数は維持すべきだ」と回答。市民の間に、地域から職員が減ることに強い抵抗感がある。

 合併時の旧山内村長、佐藤繁さん(68)は「既に職員は減り、住民サービスは低下しており、住民の声が市政に届かなくなっている。中心部と周辺部の均衡ある発展のため、もっと住民の声を吸い上げて市政に反映させる仕組みが必要だ」と訴える。


2009年10月10日土曜日

843チバQ:2009/10/16(金) 22:00:05
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1043/20091014_01.htm
村井氏大きくリード 宮城県知事選本社情勢調査
 任期満了に伴う宮城県知事選(25日投票)で、河北新報社は10〜13日の4日間、電話による世論調査を実施し、本社取材網の分析を加えて情勢を探った。無所属3人のうち、現職で再選を目指す村井嘉浩氏(49)が大きくリードしている。ともに新人で元国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄氏(62)=民主・社民・国民新推薦=は懸命に浸透を図り、宮城県民医連事務局長の天下みゆき氏(53)=共産推薦=は苦戦している。調査時点で有権者の3割が投票する候補を決めていない。投票率の動向も焦点となる。

 村井氏は「県民党」を掲げ、トヨタ自動車系の工場誘致の実績を強調。支援を受ける自民党支持層の9割、公明党支持層の8割を固めた。

 遠藤氏を推薦する民主党支持層の6割弱に食い込み、社民党支持層も4割強を引き付ける。無党派層は6割強に浸透。各年代の支持があり、職業別では専業主婦、現業職、農林漁業に強い。地域別でも全域で他候補を上回る支持を集める。

 遠藤氏は民主党との連携を前面に出した戦いを展開するが、民主党支持層への浸透は3割強にとどまる。推薦を受ける社民党の支持層も4割弱しか引き付けていない。

 年代別では60代男性、職業別では管理職から一定の支持を受ける。仙台市の青葉、太白、泉区や気仙沼・本吉、石巻市で2割前後の支持があるが広がりに欠ける。

 天下氏は企業誘致を重視した現県政を批判し、医療、福祉など暮らしを優先した県政への転換を訴える。共産党支持層の6割を固めたほか、社民党支持層の1割も取り込む。職業別では農林漁業、学生への浸透を欠いている。太白区で1割超の支持を受けるが、他地域は伸び悩む。

 調査時点で「大いに関心がある」「ある程度関心がある」と答えたのは計82.4%。前回知事選(2005年)の同時期調査の67.6%を14.8ポイント上回った。投票率(前回40.35%)の動向が注視される。

[調査の方法] 宮城県内の有権者を対象に10〜13日、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。実際に有権者がいる世帯にかかったのは1738件、うち1000人から回答を得た。


2009年10月14日水曜日

844チバQ:2009/10/16(金) 22:58:05
しかし・・・自・民対決なのに盛り上がりに欠ける選挙ですね。
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091016t11030.htm
競う印象3氏3色 宮城県知事選3陣営

3候補の選挙ポスター。イメージカラーやキャッチフレーズに趣向を凝らす


 知事選(25日投票)は選挙戦の折り返し点を迎え、激しい舌戦が続く。立候補した元国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄候補(62)=民主・社民・国民新推薦=、現職の村井嘉浩候補(49)、県民医連事務局長の天下みゆき候補(53)=共産推薦=の3人は、人柄や主張の浸透を目指し、イメージ戦略に知恵を絞る。3陣営の特徴を比較した。

◎環境の黄緑「交代」連呼 遠藤氏/勝負ピンク「女性」前面 天下氏/清潔な青で「富県」PR 村井氏

●イメージカラー 
 遠藤氏は黄緑色がベース。「地球環境問題への精通ぶりを表した」という。生粋の宮城県人を強調しようと、陣営は「ずんだ色」とも呼ぶ。
 村井氏は2005年の前回と同じ青色。ネクタイや選挙ポスターの背景などに多用し「さわやかさと清潔さ」(陣営)を売り込む。
 天下氏は濃いピンクのジャケットが勝負服。選挙ポスターはもちろん、ここ一番の集会には必ず着用する。「色白の顔が映える」と好評だ。

●キャッチフレーズ 
 県政刷新が公約の遠藤氏は「みやぎを変える。」と直球勝負。遊説では米大統領選や衆院選で定着した「チェンジ」「政権交代」も連呼する。
 村井氏は「加速!!富県みやぎ」。セントラル自動車の誘致など富県戦略の実績を強調し「ほかの候補にはできない戦術」(陣営)を展開する。
 「いのち・生きる力あふれる宮城に!」と呼び掛けるのは天下氏。病院事務長として医療、福祉の現場に30年も身を置いた経験をアピールする。

●差別化 
 遠藤氏が重視するのは全面支援を受ける民主党のイメージ。顔がひときわ大きい選挙ポスターは、鳩山由紀夫代表がアップの民主党マニフェストを意識。左右は逆だが「政権交代、みやぎ。」とフレーズもまねた。
 村井氏は地球環境に配慮する。陣営の移動車両にはトヨタのハイブリッドカー「プリウス」を採用した。遊説では最後に必ず「詳しいマニフェストはホームページをご覧下さい」と付け加え、政策への自信をみせる。
 天下氏は「県政史上初の女性知事候補」を前面に打ち出し、男性候補との違いを鮮明にする。陣営幹部は「天下氏の明るさや優しさ、女性らしさを際立たせ、多くの有権者の共感を呼び込みたい」ともくろんでいる。


2009年10月16日金曜日

845名無しさん:2009/10/17(土) 00:55:44
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000910160005

政権交代@福島:新政権への姿勢見えず
2009年10月16日
 ●知事 県議会、質問集中
 政権交代後、初の県議会9月定例会が15日閉会した。会期中の代表、一般質問は、新政権に対する佐藤雄平知事の認識を問う質問が多かった。各常任委員会でも政権交代の影響に関連した質疑が相次いだ。県議からは「今後の変化に対する心構えを確認する議会になった」という声があった。(丹治翔、村上晃一)
 「委員会内で県民連合の議員が強気の姿勢だった」。ある自民党県議は、政権交代後の論戦の変化をこう語った。
 地方への悪影響を不安視する声が広がるなかで、県民連合からは変化を前向きに受け止める立場の発言が目立った。補正予算の執行停止や公共事業への悪影響などをただした自民党と対照的だった。
 代表、一般質問に臨んだ県議12人のうち、半数が佐藤雄平知事に、新政権への認識をただした。自民の柳沼純子氏は高速道路無料化や暫定税率廃止に対する知事の姿勢を質問。「引き続き情報収集に努める」と答えた知事に対し「他の議員も同様の質問をしたが、知事はどれものらりくらり。県のトップとしての姿勢を聞きたかった」と話す。
 佐藤知事は元民主党参院議員だが、政権交代後の答弁でも民主色は出さず、両会派に配慮する物言いを続けた。ただ、一連の答弁には「政権交代は県が主体性を持って変われる機会。もっと自分の頭で考えて欲しかったので、残念」(共産の神山悦子氏)との受け止めもあった。
 いつまで玉虫色の答弁を続けられるかは不透明だ。予算編成で地方への影響がより具体化する12月、2月定例会では、自民、県民連合の立場の違いがより先鋭化する可能性がある。公明党の甚野源次郎氏は「具体的な国会論戦が始まっていない以上、執行部も『情報収集に努める』という以上に踏み込んだ答弁はできない」とする一方で、「来年度の予算編成を話す12月議会が一つの山場」と話した。
                              ◇
 15日閉会した県議会は、経済危機対策など総額約470億円の一般会計補正予算案などの26議案と、「09年度補正予算における地方関連予算の速やかな執行を求める意見書」など七つの意見書を可決するなどして閉会した。

846名無しさん:2009/10/17(土) 12:35:22
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000910170002

政権交代@福島:民主 首長選初の独自候補
2009年10月17日


 ●相馬、市議を擁立へ


 12月20日の相馬市長選に同市議の根岸利宗氏(52)が立候補を決め、市役所で16日に記者会見した。無所属で出る予定だが、根岸氏は民主系議員で、党第1区総支部の推薦も決定済みという。民主党にとって、地方政治での支持基盤拡大は課題。政権交代後に県内で初めて、首長選で新たな独自候補を立てることになる。


 会見には、党の地元幹部らも同席した。民主党の支持団体の連合の地区組織にも支援を要請している。国政で連立を組む民主以外の政党への推薦要請も考える。根岸氏は「相馬市政を変えたいという私の思いと、(政権交代による)国政の転換とは相通じるものがある」と述べ、市民や生活者の視点にたった市政推進を訴えたいと強調した。


 同市長選には、現職で3選をめざす立谷秀清氏(58)も既に立候補を表明。民主党は前回05年の市長選では、立谷氏を自民党と相乗りで推薦し、無投票で当選した。前々回01年の選挙では、当時新顔候補として出た立谷氏と戦った現職候補を推薦していた。


 民主党は地方組織の力を高めるため、首長選での相乗りを避け、独自候補を出す方針を示している。一方で、県内では11月の福島市長選のように、自民党との相乗りが早々と決まる首長選もある。相馬市長選は、党の方針を政権交代後、県内で初めて具体化させる動きとなりそうだ。


 ◎参院選 複数擁立、同調も


 民主党の小沢一郎幹事長が来夏の参院選で「複数区に複数候補を擁立する」と発言をしたのを受け、玄葉光一郎同党県連代表は16日、「ケースバイケースだが、(2人擁立を党本部から)求められる可能性は否定できない」との認識を示した。前回07年の参院福島選挙区(改選数2)で民主党は、原則1人の方針で候補者選考を進め、当時新顔の金子恵美参院議員を擁立しただけだった。今回の発言で、改選期となる現職の増子輝彦氏に加え、もう1人新たな候補を擁立する可能性に含みを持たせたことになる。


 同日開かれた同党県連常任幹事会で発言した。閉会後の取材で、玄葉代表は「県連としては全くの白紙。党本部から正式にうかがってから対応を考えたい」と話した。

847チバQ:2009/10/17(土) 16:48:16
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000000910160002
選択 09年八戸市長選(上)
2009年10月16日


建設が進む地域観光交流施設「はっち」の工事現場。大型施設の完成で中心市街地ににぎわいは戻ってくるか=八戸市三日町

 ■中身決まらぬ観光施設−「中心街を再生」42億円投入■


 八戸市三日町の市中心部。鉄筋コンクリート地上5階建て、延べ床面積6440平方メートルという市内でも大型のビル建設に向け、槌(つち)音が鳴り響く。市が市街地活性化の目玉との期待を込め、今年4月に着工した地域観光交流施設「はっち」だ。


 だが、来年の夏以降には完成というのに、いまだに施設の中身が固まっていない。「建物というのはコンセプトがあり、中に収まるものが明確になって初めて規模が決まるのではないのか。本当に必要な施設なのか」。はっちの計画段階からの事情を知るある市民は、こう疑問をぶつける。「同じ建てるなら、美術館の方が市民にとって得策じゃないか」


 市ははっちを「人、もの、食」などの情報発信拠点と位置づける。海の幸など八戸ならではの食べ物や特産品を集めることで、多くの観光客が訪れるスポットとなり、市民にとっても芸術活動の発表やものづくりのスペースとして多くの人が集う、そんなにぎわいの場を目指している。


 では、どんな設備になるのか、スタジオや展示室はできるのか。そうした詳細部分は明らかになっていない。


 市中心市街地活性化推進室の風張知子室長は、観光だけでない多目的施設なので、市民の意見や要望を十分聞く必要があると説明する。さらに完成後にさまざまなイベントや事業ができるような形にする準備に時間がかかっているという。


 「街に再び人が戻ってくる大きな呼び水になるはず。市街地の活性化のために市がこれだけの投資をするのは初めて」と強調する。


 車社会となり、広い土地が確保できる郊外に駐車場を備えた大規模な商業施設ができるにつれ、中心市街地の集客力が落ち、空洞化する現象は地方都市共通の悩みだ。あれもこれもと市がその中身に頭を悩ますはっちには、さまざまな目的の人を引きつけたいという思いが募る。


 小林眞市長(59)は4年前の前回選挙で、マニフェストに「4年間で中心市街地の通行量を2割以上増加させる」と掲げた。そのため、市ははっちに着手する以外にも、道路の電線地中化や歩道拡幅・バリアフリー化、商店街再整備に協力する商店への助成制度の創設、住宅取得者への補助金交付などを進めた。


 しかし、マニフェストの目標は未達成に終わった。


 市の公共施設の建設について、新顔で市議の三浦博司氏(31)は予算の重点を「ハコモノから人へ」と変えるとするマニフェストを発表。計画の見直しなどを表明したことで、一気に争点に浮上した。


 建設中のものでは、はっちの総事業費が土地の取得費用も含めて約42億円。「是川縄文館(仮称)」は総事業費約26億円だ。建設を予定している施設では、八戸港への「ハサップ対応型荷さばき施設整備」(事業費約22億円)がある。


 はっちは8割を国の街づくり交付金と合併特例債でまかない、市の負担は2割で済むという。他の施設も国の交付金を活用するため全額市の負担ではないが、起債分は将来の負担となる。


 小林氏は今回の市長選で掲げたマニフェストに「重点的に取り組む」施策100項目を挙げ、はっちは中心市街地再生の「起爆剤」と位置づける。


 「どの施設も長い準備期間をへて、将来を見通して実施するものばかり」というのが小林氏の言い分だ。多額の金をつぎこんでいるとの指摘に対しては、「行財政改革を進め、起債残高は名目で50億円減らした。財務体質は改善しており、ハコモノ行政との批判は当たらない」と訴える。


      ◇


 県内第2の都市、八戸市の市長選の告示が18日に迫った。不況や地域間格差が重くのしかかるなか、24万人市民にとって、どんなかじ取り役が求められるのか。市が抱える現状や課題を報告する。

848チバQ:2009/10/17(土) 16:49:07
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000000910170003
選択 09年八戸市長選(下)
2009年10月17日

 今年の元旦、八戸市は新年の祝賀ムードに浸っている間もなかった。八戸圏域水道企業団が飲み水を供給している同市と周辺の6町で起きた、あの大規模な断水事故だ。


 3月にまとまった「対応検証委員会報告書」によると、同市坂牛で地中の導水管が破損し、漏水しているのが見つかったのは午前6時ごろ。1時間45分後には、同企業団の関係職員が緊急招集され、同9時20分には第1回災害対策会議も開いた。


 応急給水のための関係者への連絡準備も始まった。現場トップである副企業長にも順次、情報が上がってきた。


 だが、組織内での復旧作業が粛々と進む一方で、同企業団の企業長を兼ねる八戸市長の小林眞氏(59)には正午前の11時27分まで報告がなかった。7市町の担当者への一報もほぼ同じころ。結果として、住民に断水の状況を伝えるのが大幅に遅れた。


 さらに、小林氏を「任期中一番落ち込ませた」のが、その後の市職員の対応の緩さだったという。


 市民からの苦情、復旧の見込みや給水の問い合わせが相次ぐなか、「水道は企業団の仕事。任せておけば大丈夫」という思いが先立ち、生活に大きな支障が出ている市民の立場からの視点が欠落。企業団と綿密に連絡を取り、市民に迅速に正確な情報を流したり、企業団側に市民の要望を伝達したりすることが組織的にあまり出来なかった。


 これを教訓に、小林氏は防災安全推進室の態勢を強化した。企業団から職員1人を2年間派遣してもらい、企業団との連絡調整や同じような事故の再発防止マニュアル作りなどを任せている。


 八戸市の市福祉公民館ホールで11日夜あった公明党八戸支部党員大会。約300人を前に講演した小林氏は、テーマが「八戸地域の将来展望」であるにもかかわらず、意外にもこの事故の釈明から始めた。


 「(報告が来たとき)私は正月のあいさつ回りをしている最中で……急いで現場に駆けつけました」。二度とこのような事故は起こさないといって頭を下げる同氏には、市政の至らない点はトップダウンで正すという固い意思が垣間見えた。


 実際、4年前に市長に初当選した小林氏の決断で市の組織は大きく変わったとされる。庁内の一部の課で試行的に始まった「グループ制」への移行は、前市長時代には31課にとどまっていたが、小林氏就任後の06年4月には庁内全62課に広がった。


 グループ制は、各職員の仕事が縦割りで固定化していた「班」を改め、仕事量に応じて1人の職員が複数の担当をする仕組みだ。人員削減も可能となり、「一人ひとりが機能的に動くようになった」と人事課はいう。


 そんな小林氏の政治主導の意識は、8月の総選挙でもうかがえた。八戸市を含む青森3区で当選した自民党公認の大島理森氏への支持を鮮明にするなかで、市民病院へのドクターヘリ導入や企業誘致の成功を「大島氏の支援なしに実現しなかった」と評し、政治家の力が市の施策実現のためにいかに大きいかを強くアピールした。


 自治体レベルでは、政党と等距離を保ち、「市民党」「無党派」などと名乗る無所属の首長が多い。支持政党を明らかにする小林氏は異色ともいえる。


 しかし、国政は「政治主導、脱官僚」を掲げる民主党を中心とした政権が誕生した。官僚(=自治体職員)が作る政策に政治家が乗っかるのではなく、政党の掲げる政策に官僚(=自治体職員)が従うトップダウンのやり方が、時代の要請となりつつある。


 自民と蜜月関係を保ち、公明党の推薦も受けて市長選に出る小林氏に対し、新顔で立候補する前市議の三浦博司氏(31)も民主党色を前面に押し出す。


 9月市議会の一般質問では「国政野党を支持する小林市政の危うい継続を望むのか、民主党中心の政権運営に歩調を合わせ、市政発展につなげていくのか」と迫った。


 2大政党をバックにした対決ムードが高まるなか、15日に出馬を表明した千葉和男氏(61)は、どの政党の支援も受けずに、2人の間に分け入ろうとしている。
(川上眞)

849チバQ:2009/10/17(土) 16:56:51
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20091016ddlk02010148000c.html
24万都市のまちづくり:’09年八戸市長選/上 強まる都市部への引力 /青森
 ◇個性と文化で生き残れ
 毎週日曜日の早朝、八戸市の館鼻岸壁で開かれる朝市。約400もの露店がひしめき、地元はもとより、多くの観光客でごった返す。運営者の湊日曜朝市会は「毎日問い合わせがあり、毎週のように取材が入る」と、にぎわいぶりを話す。

 東北新幹線は02年12月、県内で初めて八戸に延伸した。観光客は02年の380万人から07年には573万人に増える。「東京から乗り換えなしで3時間。知名度は上がった」と、市の古舘光治観光課長。企業誘致や医師確保の点でも、利便性をアピールした。

 だが来年12月には新青森駅が開業し、八戸は発着駅の座から降りる。八戸高専総合科学科の河村信治教授(都市科学)は「交通が発達するほど都市部への引力が働く。生き残るためにまちの個性を生かし、文化を育てないと」。八戸は岐路に立っていると指摘する。

 市の対応はどうか。

 産業政策課は「仙台にも盛岡にも青森にも近い」をセールスポイントにし、企業誘致を図る。半径300キロ圏内に青森から仙台までが十分入る。千葉憲志課長は「延伸を積極的にとらえ、地道に利点を訴えていく」。

 観光課も「高速化イコール広域化。八戸を中核とした地域全体の魅力をPRしていく」と足並みをそろえる。下北半島や岩手県北など、周辺市町村との情報交換、連携が不可欠という。

 通過駅の町ではなく、全国展開の要所・拠点として、新幹線を生かしたまちづくり。鍵はダイヤが握る。JR東日本青森支店によると、発表は開業の半年〜3カ月前という。

 東京−新青森を最短時間で結ぶため、八戸を通過する列車があることも考えられる。千葉課長は「そうなれば拠点どころではない」。市としてJR側への具体的な働きかけはなく、「これからでは遅いくらい」と心配する関係者もある。

 朝市会は「市民に愛され、商いができればいい。それが観光に使えるのなら、どうぞ利用してほしい」と話す。

 河村教授は「この規模の都市が個性を生かすには、市民参加が欠かせない。まず自分たちの暮らしを楽しむのは、いいこと。行政は市民をうまく発奮させ、サポートしてほしい。ピンチとチャンスは紙一重です」と注文を付けた。

     ◇ 

 八戸市長選は18日に告示、25日に投開票される。八戸市が今、どのようなまちづくりを求められているのかを探った。【喜浦遊】

850チバQ:2009/10/17(土) 16:57:33
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20091017ddlk02010115000c.html
24万都市のまちづくり:’09年八戸市長選/下 中心街にぎわい回復へ /青森
 ◇「はっち」建設、新たな顔に
 八戸市中心街の一角に昨年9月末、オープンした喫茶店「かだる・かふぇ」。「八戸せんべい汁研究所」のメンバーが出資し、せんべい文化の拠点にしようとした。マスコミにも取り上げられて話題を呼んだが、4カ月後に閉店した。

 「好きだと言ってくれるお客さんはいた」と研究所の木村聡事務局長は言う。しかし採算は合わなかった。経営方針についての反省もあるが、木村さんは「もう少し中心街に活気があると思っていた。イベントのない週末は平日よりも人がいない。中心市街地で店を保つのは本当に大変」と実感を語る。

 市は08年7月、国の「中心市街地活性化基本計画」の認定を受けた。12年3月までの4年9カ月間に休日歩行量の16%増▽居住人口の4%増▽空き店舗率の2・1%減−−を達成することなどを数値目標に掲げている。

 しかし、現状は厳しい。日本経済新聞社産業地域研究所の今年3月の調査によると、市の08年度の歩行量増減率は07年度比31・9%減で、調査した66市で最下位だった。市は景気悪化の影響もあるとみるが、木村さんは「実際に店をやってみると納得の数字」と話した。

 市が中心街活性化の核に据えるのが、三日町に建設中の「地域観光交流施設・はっち」だ。総事業費は42億円。商業施設というより、市民活動の場、観光情報発信の拠点と位置づけ、年間利用者65万人を目指す。市は施設ができれば休日歩行量は5210人増、施設を軸にした観光促進で宿泊客数1800人増、建設で空き店舗三つを解消など、あらゆる効果を算定している。商店街関係者は「初めて市が中心街に大型の投資をした」と喜ぶ。

 一方、木村さんは「個々の店が面白くないと、町中の魅力にはつながらない」と考える。行政には、新しく店を開きたい事業者に家賃の一部を助成するなど、若者が中心街で挑戦するのを後押しする施策を展開してほしいと望む。

 八戸高専の河村信治教授(都市科学)は、「はっち」をきっかけに市民のまちづくりへの意識が高まることを期待する。「本当は建設前にもっと、かんかんがくがくの議論があってよかった。市民がおとなしすぎる。はっちに対する賛否両論で意識を高めてもらい、街の『顔』の中心街をしっかり作る機会になれば」と話す。

 「市民の1〜2割の意識が変われば、街は変わる」と河村教授。行政の施策を待つのではなく、行政と市民が一緒になってまちづくりに取り組む姿勢が問われている。【喜浦遊】

851片言丸:2009/10/19(月) 08:28:39
宮城知事選、現職村井氏が安定した戦い 自民県議ら支援
2009年10月18日23時28分
http://www.asahi.com/politics/update/1018/TKY200910180301.html

 25日に投開票される宮城県知事選で、朝日新聞社は17、18の両日、県内の有権者に電話調査をし、取材で得た情報とあわせて中盤の情勢を探った。いずれも無所属の3候補のうち、再選を目指す現職の村井嘉浩氏が全県で安定した戦いぶりで、民主、社民、国民新が推薦する遠藤保雄氏と、共産が推薦する天下みゆき氏を引き離している。

 投票態度を明らかにした人を分析すると、元自民党県連幹事長でもある村井氏は今回は政党推薦を求めなかったものの、自民県議らの支援を受けて、同党支持層の9割以上をまとめ、無党派層からの支持も厚い。一方、遠藤氏は民主支持層からの支持が2割台しかなく、残りの多くが村井氏に流れている。
http://www.asahi.com/politics/update/1018/TKY200910180301.html

852カレンちゃん:2009/10/19(月) 15:19:33
ここって私しか知らないのかな?
↓    ↓    ↓
http://magiclien.com/?sk4

知ってる人が居れば情報ください!

853とはずがたり:2009/10/20(火) 04:39:13
角館と西木なら角館だけど生保内(田沢湖)が西木に流れれば解らない,かな。

県議補選・仙北市選挙区 2氏による争い確定
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091016i

 16日告示された県議会議員仙北市選挙区補欠選挙(欠員1)は、同日午後5時、立候補の受け付けが締め切られ、いずれも無所属の新人で、旧角館町長の太田芳文氏(62)と、旧西木村助役の佐藤雄孝氏(57)の2氏による争いが決まった。投開票は25日。

 太田候補は、角館町田町上丁の選挙事務所で約200人の支持者を前に第一声。「仙北市を発展させ、市の抱える問題を一つ一つ解決していきたい。どうか県政の場に立たせてほしい」と訴えた。

 佐藤候補は西木町門屋の選挙事務所で支持者約300人を前に第一声。「基幹産業の農業で、より利益を上げられるようにする。若者定住、観光振興を進め、地域の閉塞(へいそく)感を打開したい」と訴えた。

県議会議員仙北市選挙区補欠選挙(欠員1?2、届け出順)

(1)太田 芳文 62 無新 会社役員
(2)佐藤 雄孝 57 無新 農  業
(2009/10/16 23:05 更新)

854名無しさん:2009/10/20(火) 07:27:17
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000910190006

現在位置:asahi.com> マイタウン> 福島> 記事

県議会でも過半数を、民主系会派積極姿勢
2009年10月19日

●県議会第二会派の県民連合


 県議会第2会派の県民連合の代表者と支持母体の連合福島は19日、福島市内で会合を開き、11年の県議選で自民党の議席を上回り、過半数の議席獲得をめざす方針を確認した。国政は民主党系の政権に交代したが、県議会では自民党が第一党。民主党系の佐藤雄平知事を支える県議会の基盤を強くするため、1人区での県議候補者擁立など積極路線を進める。(丹治翔)


 ●名実ともに県政与党に


 「参院選、統一地方選では何とか勢力を拡大し、名実ともに県政与党になれるよう頑張りたい」。県民連合の渡部譲会長は冒頭、訴えた。
 この日集まったのは、県民連合を構成する民主、社民の両県連、民主系無所属議員、連合福島の各代表者。4者は前回知事選の候補者選考を機に協議会を発足。07年の県議選以降目立った動きはなかったが、政権交代を受けて県政での影響力を高めようと活動を再開した。来年の参院選と知事選、再来年の県議選に向け、準備を進める方針だ。
 県議会は定数58。現在は県民連合21、自民26の議席を持つ。前回07年県議選直後は県民連合20、自民30だったが、自民党県議の市長選転出などで勢力差は縮まっている。
 この議席数を逆転させて過半数を取るため、複数区での議席を増やすとともに、1人区の候補者擁立を積極的に進める。07年県議選は、12あった1人区で自民系が8議席を取り、うち4人は無投票当選。県民連合は6選挙区しか候補者を立てられず、当選は3人にとどまった。


 ●知事の交代も追い風に


 しかし、国政の政権交代だけでなく、知事も佐藤栄佐久知事から民主系の雄平知事に交代した。ある県議は「これまでの1人区は栄佐久知事の存在もあって自民が強かったが、状況は変わった。次の県議選まで時間があるので、準備を進めたい」と意気込む。
 この日の協議では、来秋に任期満了を迎える知事選で、現職の雄平知事を引き続き支援することも確認した。連合福島の羽田則男会長は「佐藤雄平県政2期目の実現をめざしてスタートしたい」と述べた。現職知事としてまだ再選の意思を表明していないなかでの発言だが、出席者の一人は「雄平知事は民主党の出身で、これから自分のカラーを出しやすくなる。目立った失政もなく、2期目への期待の表れ」と解説する。
 民主党県連は来夏の参院選で候補者を2人出す可能性も示唆している。来秋の知事選、11年の県議選と合わせた三つの選挙で、県内の勢力を拡大させたい考えだ。

855とはずがたり:2009/10/20(火) 17:13:58
小林氏リード追う三浦氏 市長選本社世論調査(2009/10/20)
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2009/10/20/new0910200901.htm

 任期満了に伴う25日投開票の八戸市長選で、デーリー東北新聞社は18、19の両日、電話による世論調査を実施し、これまでの取材を加味して告示直後の情勢を探った。いずれも無所属の3候補のうち、再選を目指す現職小林眞氏(59)=自民、公明推薦=がリードし、前市議の新人三浦博司氏(31)=民主推薦=が追う展開。元市職員の新人千葉和男氏(61)は独自の戦い。調査時点では全体の3割超が投票態度を決めておらず、情勢は流動的な要素をはらんでいる。
 
 小林氏は、推薦を受けた自民、公明支持層のそれぞれ9割近くをまとめたほか、無党派層の約7割に浸透。年齢別では、現職の知名度を生かし、満遍なく支持を集める。
 職種別では、管理職や農林漁業、主婦、商工サービス業に浸透。農林水産業の振興や人口減少対策、雇用・経済対策を求める層から高い支持を得る。
 出馬表明から1カ月余りの三浦氏は、推薦を受ける民主支持層の約7割に浸透しているものの、3割ほどが小林氏支持に流れており、民主票をまとめきれていない。
 年齢別では、20、30代で小林氏と拮抗(きっこう)。職種別では、事務・技術職に浸透し、子育て環境の充実や行財政改革を求める層から支持を得る。
 小林、三浦両氏とも自主投票となった共産、社民の支持層の一部に食い込んでいる。
 告示直後の時点では全体の3割超が投票する人を決めておらず、各陣営とも選挙戦終盤に向け、激しい集票合戦を繰り広げそうだ。
 今回の世論調査による政党支持率は、民主35・9%、自民26・0%で、国政の構図を反映する結果となった。
 ■調査の方法 八戸市内の有権者を対象にRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施。コンピューターで無作為に電話番号を発生させて電話をかける方法で、電話帳に番号を載せていない人も調査できる。実際に有権者がいる世帯にかかったのは741件。うち541人から回答を得た。

856名無しさん:2009/10/20(火) 18:55:18
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20091020ddlk07010126000c.html

選挙:県議選 過半数獲得へ協力−−民主など4者協議会 /福島
 民主、社民両党の県連と県民連合、連合福島の4者は19日、福島市内で協議会を開き、再来年の県議選で、会派「県民連合」の過半数の議席獲得に向けた協力体制を構築することを申し合わせた。今後定期的に会合を持ち、来年の参院選や知事選の協力も協議を進める。

 4者協議会は06年の知事選後に開かれて以来、約3年ぶり。この日は7人が出席し、非公開で行われた。

 県議会は現在、民主と社民、無所属県議で作る県民連合が21議席、自民が26議席で、県民連合は第2会派にとどまっている。今後、新たな候補者の発掘を進め、定員が2人以上の選挙区では複数候補を擁立し、自民が議席を占める1人区でも擁立を検討する。

 連合福島の影山道幸事務局長は会合後、「具体的な協力内容を詰めていきたい。8月の衆院選で与党となったので、県議会でも第1会派を目指したい」と話した。【関雄輔】

857名無しさん:2009/10/20(火) 18:59:41
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000910200005

現在位置:asahi.com> マイタウン> 福島> 記事

政権交代@福島:県議会過半数めざす
2009年10月20日


 ●民主1人区積極擁立へ


県議会第2会派の県民連合の代表者と支持母体の連合福島は19日、福島市内で会合を開き、11年の県議選で自民党の議席を上回り、過半数の議席獲得をめざす方針を確認した。国政は民主党系の政権に交代したが、県議会では自民党が第一党。民主党系の佐藤雄平知事を支える県議会の基盤を強くするため、1人区での県議候補者擁立など積極路線を進める。(丹治翔)


 「参院選、統一地方選では何とか勢力を拡大し、名実ともに県政与党になれるよう頑張りたい」。県民連合の渡部譲会長は冒頭、訴えた。


 この日集まったのは、県民連合を構成する民主、社民の両県連、民主系無所属議員、連合福島の各代表者。4者は前回知事選の候補者選考を機に協議会を発足。07年の県議選以降目立った動きはなかったが、政権交代を受けて県政での影響力を高めようと活動を再開した。来年の参院選と知事選、再来年の県議選に向け、準備を進める方針だ。


 県議会は定数58。現在は県民連合21、自民26の議席を持つ。前回07年県議選直後は県民連合20、自民30だったが、自民党県議の市長選転出などで勢力差は縮まっている。


 この議席数を逆転させて過半数を取るため、複数区での議席を増やすとともに、1人区の候補者擁立を積極的に進める。07年県議選は、12あった1人区で自民系が8議席を取り、うち4人は無投票当選。県民連合は6選挙区しか候補者を立てられず、当選は3人にとどまった。


 しかし、国政の政権交代だけでなく、知事も佐藤栄佐久知事から民主系の雄平知事に交代した。ある県議は「これまでの1人区は栄佐久知事の存在もあって自民が強かったが、状況は変わった。次の県議選まで時間があるので、準備を進めたい」と意気込む。

858名無しさん:2009/10/20(火) 19:22:10
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukushima/news/20091019-OYT8T01297.htm

ホーム>地域>福島
民主県連など4者協、「知事選で協力」
再選出馬なら支援の中核
 民主党県連、社民党県連、県議会第2会派「県民連合」、連合福島は19日、福島市で4者協議会を開き、次期知事選での協力体制を確認した。4者協は2006年の知事選では佐藤現知事の支援母体になっており、佐藤知事が再選出馬すれば支援組織の中核となる。任期(来年11月)まで残り1年となった次期知事選での具体的な動きは初めて。

 4者協の開催は統一地方選のあった07年以来。この日は民主党県連の中村秀樹幹事長、社民党県連の古川正浩代表、県民連合の渡部譲会長、連合福島の羽田則男会長らが出席し、来年夏の参院選、2011年の統一地方選などで共闘していくことを確認した。4者は今後、不定期に会合を開き、県政での勢力拡大を図る。

 4者協は06年の知事選の際に初会合が開かれ、メンバーは佐藤知事の選対本部に名を連ねた。民主、社民両党と無所属の県議が所属する「県民連合」は、県議会で佐藤知事の与党会派となっている。この日の会合では支援候補には踏み込まなかったが、出席者は佐藤知事を支えていくとの認識を共有したという。

 知事本人は知事選の出馬について言及していない。

(2009年10月20日 読売新聞)

859名無しさん:2009/10/22(木) 21:15:32
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20091022ddlk04010006000c.html

選択:’09知事選 政党組織の厚い支援 告示から2週間、最終盤迎え /宮城
 25日に投開票される知事選は最終盤を迎えている。立候補している前国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄氏(62)=民主、社民、国民新推薦、現職の村井嘉浩氏(49)、県民主医療機関連合会事務局長の天下みゆき氏(53)=共産推薦=の3人は、政党組織から手厚い支援を受けて選挙戦を展開。「県民党」を掲げ政党色を薄めたかにみえる村井氏陣営は自民党組織に支えられており、新人2人の陣営も推薦政党が衆院選並みに活動する。告示から2週間の各陣営の動きをまとめた。【伊藤絵理子、比嘉洋】

 ◇衆院議員が脇固めフル回転−−遠藤氏
 遠藤氏は、推薦する民主党組織が全面支援。なかでも8月に当選し「知名度も組織力もホット」(陣営幹部)な衆院議員5人がフル回転する。昼夜を分かたず遊説車に同乗し、支持者回りや街頭演説で脇を固める。

 個人演説会は衆院議員を中心に、参院議員4人、地元議員らがそれぞれの地盤を生かし主催。20〜30人から300人以上の規模で連日1〜5カ所をこなしている。

 国政との連携アピールのため、民主党本部から大臣を含む国会議員約15人も宮城入り。17日の個人演説会では、仙谷由人行政刷新担当相が「国も県も膨大な借金を抱え、全事業を点検する必要がある。遠藤さんはそれが十二分にできる方」と太鼓判を押した。

 ◇自民党の支援演説会で顕著−−村井氏
 村井氏は政党に推薦を要請せず、党派色を薄める選挙活動を展開してきたが、個人演説会では自民党の県議や農政連などの支持団体の支援が顕著だ。多くの会場では首長も弁士として、県政と市町村政の結束をアピール。大河原町では700人超の聴衆を集めた。

 陣営によると、実施した演説会は19回。いずれも仙台市を除く郡部で行った。新人として出馬した05年知事選は約30回だったが、現職として知名度を得た今回は数を減らし、無党派層の多い仙台で「なるべく街頭に立つ」戦略に出ている。

 20日夜は角田市で実施。村井氏は企業誘致で地域経済を活性化する「富県戦略」について約30分熱弁を振るい、聴衆545人全員と握手を交わした。

 ◇新たな票掘り起こしに懸命−−天下氏
 天下陣営は共産党の地元議員や県民医連、労働組合が中心となって着実な選挙戦を繰り広げる。坂総合病院(塩釜市)など医療や福祉の現場で約30年働いた経歴を基に、医療関係者や患者、高齢者らに幅広い支持を呼びかけ、共産党の支持層を上回る新たな票の掘り起こしに懸命だ。

 個人演説会は21日までに23カ所で実施。聴衆が30〜80人ほどの小規模集会を重ねることで、意見を交わしやすい雰囲気を保ってきた。陣営側は、天下氏の明快な弁舌を前面に出すため「可能な限り個人演説会と街頭演説を行いたい」としており、本人が話す時間は1カ所当たり約10分と短め。天下氏の退席後は、議員や医師らがマイクを引き継ぎ社会保障の拡充を訴えている。

860チバQ:2009/10/23(金) 18:58:08
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1043/20091014_03.htm
県政の難題 09知事選(1)財政再建/抜本改革の断行急務

07年に有料化された県庁前の来庁者駐車場。苦心の増収策を図っているが、財政健全化への道のりは遠い


 宮城県知事選(25日投票)は中盤戦に入り、3候補が支持拡大に奔走している。次期県政トップは景気低迷や少子高齢化に向き合いながら、山積みの政策課題に取り組み、県民の暮らしを守る使命を帯びる。県政が直面する六つの難題を探るとともに、各候補に解決の方策を聞いた。
(県政取材班)=6回続き

●「骨格も組めず」
 民主党政権が打ち出した2010年度予算の見直しに、県の担当者が神経をとがらせている。

 自民党政権下の予算編成方針を大幅に変更し、新たな概算要求がまとまるのは15日。例年に比べ1カ月半も日程が押し、都道府県の予算指針となる地方財政計画の試算も、まだ示されていない。

 「11年度にも財政再生団体に転落する可能性がある」。県が3月、中期(09〜13年度)財政見通しで示したシナリオだ。
 5カ年に見込まれる財源不足総額は楽観的に見積もっても867億円。自治体財政健全化法に基づく転落ラインとなる累計不足額は234億円で、2年後には一線を超える。

 10年度の予算編成は危機回避への正念場となる。佐野好昭財政課長は「情報収集に当たっているが、いまだに骨格すら組めない状態だ」と話し、困惑を隠さない。

●人件費もカット
 県の財政難が表面化したのは1999年。浅野史郎前知事の「財政危機宣言」から10年もの間、ひたすら立て直しを図ってきた。06年には新・財政再建推進プログラムを策定。歳出抑制に加え、さまざまな歳入確保策を模索してきた。

 06年に青葉山県有地(仙台市青葉区)、07年に旧勾当台会館(同)を計40億円で売却。07年に有料化した県庁来庁者駐車場は2年間で1億4000万円の増収となった。県営宮城球場を皮切りに県民会館、総合体育館などに拡大したネーミングライツ(命名権)の売却収入は年間約1億4000万円にまで増えた。

 この4年で、人件費抑制などで埋めた財源不足額は約2860億円に上る。08年度普通会計の決算は実質収支で51億円の黒字を確保。財政構造の柔軟性を示す経常収支比率は94.0%で、過去最悪の07年度(96.5%)からやや改善した。

●社保費など増加
 成果は上げたが、苦心のやりくりは少子高齢化に伴う社会保障費の急増と景気後退による税収減に吹き飛ばされた形だ。依然として健全化への出口は見えない。

 03年度に300億円あった財政調整などの基金は枯渇し、切り売りする大型資産は尽きた。赤字県債などの地方債残高は1兆4000億円を超え過去最高を更新し続ける。
 昨年度は福祉や産業、環境など160事業を休廃止する方針を示し、補助金や負担金など約4億円を削減。県民サービスにも切り込んだ。

 「国がゴーサインを出したのに県が負担分を賄えず、あきらめざるを得ない事業もある」と言うのは県町村会長の佐々木功悦美里町長。市町村には「人件費削減や組織再編など倒産企業並みの覚悟で抜本改革を」(仙台圏の首長)などと、県に対する不満もくすぶる。
 県は本年度中に新たな再建プログラムを策定する方針だが、「秘策はない」(財政課)。もはや対症療法からの転換は避けられそうにない。

◎各候補の訴え
<遠藤氏>
 宮城戦略企画局を置き、無駄の排除など徹底した行政改革を行う。知事として退職金を返上し給与を5割カットする。

<村井氏>
 命名権による増収策、人件費抑制などを進めてきた。あらゆる歳入確保、歳出削減を総動員し、新たな方策を模索する。

<天下氏>
 大型開発の無駄と大企業へのばらまきを見直し、削減された地方交付税などの復元と拡充を新政権に対して要請する。



2009年10月14日水曜日

861チバQ:2009/10/23(金) 18:58:34
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1043/20091015_01.htm
県政の難題 09知事選(2)学力向上/少人数学級拡大なるか

県の少人数学級化事業の対象となり、1学級19人で授業を受ける児童。一人一人に教員の目が届きやすい=亘理町荒浜小


●厳しい試験結果
 「結果に驚いている。危機感を持って取り組みたい」。全国学力テストの結果が公表された8月、県教委の竹田幸正義務教育課長は、厳しい表情で成績を発表した。

 学力テストが始まった2007年、2回目の08年に続き、小学6年の国語、算数の正答率は全国平均を下回った。漢字の読み書きなど基礎知識を問う国語Aは全都道府県の中で3番目に悪かった。

 県教委は現在、八つの学力向上策に取り組む。柱は公立の小学1、2年と中学1年で35人学級を実現する事業だ。
 国が定める小中学校の学級編成基準は40人だが、県の裁量で40人未満とすることができる。事業は04年に始まり、125小学校、85中学校で導入した。本年度は13億3000万円を予算化している。

●生活面でも効果
 対象校の一つ、亘理町荒浜小は1年生37人、2年生36人をそれぞれ2学級に分けている。大沼吉朗校長は導入効果について、「学習のつまずきだけでなく、生活面の変化を見つけやすい。授業にまとまりも落ち着きも生まれる」と説明する。

 3年生からは40人が基準で、現在の1、2年生は3年生に進級すると1学級となり、クラスメートは一気に倍増する。

 県小学校長会と中学校長会は8月、35人学級の対象学年拡大を県教委に求めた。小学校長会長の青木司一古川一小校長は「教員が多忙になる中で、児童生徒と向き合う時間の確保は、何事にも代え難い」と強調する。

●予算確保が課題
 ただ、こうした要望は長年、棚上げされてきた。少人数学級は人件費増と表裏一体のためだ。県教委の試算では、35人学級を全学年に広げると、教員500人の増員が必要となる。正規採用で35億円、常勤講師でも22億円の工面に迫られる。

 小林伸一教育長は「35人学級の教育的効果は十分認識しているが、予算編成のテーブルに乗せられないほど、県の財政事情は厳しい」と理解を求める。

 財政難に直面しながらも隣県は一歩先を行く。福島は05年度、30人学級を小学1年〜中学3年でスタートさせた。本年度の予算額は62億5000万円に上る。

 山形は04年度、33人学級を小学1年〜中学1年で始めた。本年度予算は6億4000万円。11年度までに中学3年まで広げる。
 宮城県PTA連合会の高橋定光会長は「先行事例があるのだから、宮城でもできるはずだ。将来を支える子どもたちのために、優先的に取り組んでほしい」と保護者の思いを代弁した。

◎各候補の訴え
<遠藤氏>
 教育効果が顕著な少人数学級の導入は、東北6県で宮城が一番遅れているので、計画的に拡大する。

<村井氏>
 学力向上は今後も重点的に取り組む。キャリア教育や健康教育、障害のある子どもたちの環境整備にも努める。

<天下氏>
 一人一人の可能性を伸ばす30人学級を小中学校、高校に導入し、教職員の増員と教育条件の改善を進める。



2009年10月15日木曜日

862チバQ:2009/10/23(金) 18:59:03
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1043/20091016_02.htm
県政の難題 09知事選(3)地震対策/市町村対応に温度差

住民に耐震診断を説明する市職員とボランティアスタッフ。防災意識の向上へ県の役割は大きい=東松島市


●制度を知らない
 「宮城県沖地震が今後30年のうちにほぼ必ず来ると言うので心配。いくらかでも、自宅を持たせたいと思って耐震診断を決めた」
 木造住宅の耐震診断ローラー作戦で4日朝、東松島市職員の訪問を受けた同市赤井の主婦平塚麗子さん(63)は、すぐに診断を申し込んだ。

 自宅は1977年築。翌年、宮城県沖地震に遭い壁にひびが入った。2003年の宮城県連続地震では屋根瓦が落ち、トタンにふき直した。
 耐震診断には計14万4000円かかるが、国と県、市町村から補助が出て、自己負担は8000円で済む。平塚さんはローラー作戦で補助制度を知った。

 「一般の市民は仕組みや制度を知らない。小まめに教えてもらいたい」と平塚さん。手厚い支援があっても、住民が申請しなければ補助は受けられない。

●診断件数が減少
 県内の住宅の耐震化率は74%(03年現在)。年々上昇傾向にあり、09年度は80%程度に達すると見込む。

 一方、年間約1000件以上で推移してきた耐震診断の申込件数は鈍化し始めている。09年8月末時点で前年度を4割も下回り、このままでは700件を割り込む可能性もある。

 耐震診断は制度開始から7年目で、08年度は岩手・宮城内陸地震の影響で申込件数が一時的に伸びた。県は「防災に関心の高い人の申し込みが一巡し、件数が下がってきたのでないか」とみる。

 防災意識の一層の浸透が急務で、県が呼び掛けた県内一斉のローラー作戦は今回初めて行われた。実施は市町村の自主性に任せられる。

●計画の検証急務
 市町村の姿勢には温度差があり、住宅の耐震化率は30〜83%と開きがある。公立小中学校施設の耐震化率は県平均で90%だが、50〜60%台にとどまる市町もある。自主防災組織のとらえ方も市町村によってバラバラだ。

 県内は頻繁に地震に襲われてきた。防災拠点となる公共施設の耐震化率が全国4位となるなど、他県に比べ防災意識は高いが、市町村に任せっきりにしているだけでは防災対策は進まない。

 東北大大学院文学研究科の吉原直樹教授(コミュニティー論)は「市町村はそれぞれ防災意識が違う。県は現状を把握し、打ち出した計画が市町村の防災事業にどう役立っているのか、検証するべきだ」と指摘。防災計画や被害想定を実効性のあるものにするため、県がイニシアチブを発揮する必要性を強調する。

◎各候補の訴え

<遠藤氏>
 建築物の耐震化、特に20万戸に上る未耐震木造住宅の耐震診断、改修助成を拡大、ソフト面では避難弱者対策を急ぐ。

<村井氏>
 県民の安心・安全の確保を期すため、防災・危機対策に立ち向かう意識の高揚、防災・危機管理体制の向上を推進する。

<天下氏>
 地震による人命の損失を防ぐため、無料の住宅耐震診断と耐震改修補助の制度をつくり、住宅の耐震化を加速する。



2009年10月16日金曜

863チバQ:2009/10/23(金) 18:59:22
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1043/20091017_02.htm
県政の難題 09知事選(4)雇用創出/企業誘致 実感乏しく

新規高卒者の就職面接会。企業側の採用人数は、来場した高校3年生の半分にも満たない=石巻市の石巻文化センター


●面接待ち長い列
 石巻市の石巻文化センターで15日あった新規高卒者の就職面接会。ホールには企業の人事担当者との面接を待つ長い行列ができ、入り口ロビーにも生徒があふれた。

 参加した高校3年生は石巻地域を中心に県北一円21校の約230人。昨秋に比べ3割増えた。一方、35社だった参加企業は18社に半減した。
 主催した石巻公共職業安定所は「20社を切ったのは記憶にない。企業訪問を繰り返したが、採用意欲の冷え込みは厳しい」と説明する。
 巣立ちの春を半年後に控え、高校側の焦りも深刻だ。

 「ことしは届く求人票もわずか。受験機会すら与えてもらえない」と話すのは女川高の木村光晴進路指導部長。河南高の西塚久良進路指導部長は「電気関係など製造業の求人はほとんどない。仙台圏に進む企業誘致の効果はまだ実感できない」と指摘する。

 東北自動車道白石インターチェンジ南側に広がる約10ヘクタールの荒れ地。白石市が2011年の完成を目指す「深谷工業団地」の予定地だ。用地取得を終え年内には造成に入る見通しだが、前途には暗雲が立ち込める。

●昨秋に状況一変
 工業団地整備が持ち上がったのは08年春。10億円規模の独自投資へ背中を押したのは、トヨタ自動車グループのセントラル自動車(神奈川県相模原市)など、製造業を中心に相次ぐ県内への企業進出ラッシュだった。

 同市は05年に人口が3万台に落ち込み、「4万人都市復活大作戦」を掲げる。定住人口の増加に向けた雇用創出へ、もくろみが動きだした昨秋、状況は一変した。

 3、4社あった企業からの問い合わせは、リーマン・ショックに端を発した世界不況でぱたりとやんだ。
 「市内には当時、未分譲の工場用地が1ヘクタールしかなかった。急いで企業の受け皿を用意しなければならないという焦りがあった」と太斎義勝副市長。今は「本格的な景気回復はいつになるのか」と別の焦りに気をもむ。

●求人は最低水準
 県内の8月の有効求人倍率(パートを含む季節調整値)は0.37倍で1963年の調査開始以来、最低水準に並んだ。管内別では大河原(0.15倍)、古川、築館、迫(0.29倍)などの低迷ぶりが著しい。

 七十七銀行は9月、工場建設が進むセントラル自動車、パナソニックEVエナジー(静岡県湖西市)の進出について、本格稼働に伴う経済効果は年間3088億円に達するとの試算をまとめた。

 雇用危機の脱却に向けて企業誘致は唯一の明るい材料だが、「期待値」頼みの危うさは消えない。好機を「足元の豊かさ」に導く県政の推進力がいよいよ試される。

◎各候補の訴え

<遠藤氏>
 1次産業の振興に加え、「宮城版グリーンニューディール」による環境分野の産業を育成。職業訓練制度の充実も図る。

<村井氏>
 企業誘致の加速で1万人以上の雇用を創出する。国と連動した離職者支援や就業機会づくりなどを継続的に実行する。

<天下氏>
 地元産業への融資制度を独自につくり、農林漁業の後継者育成を支援する。輸出大企業を中心にした県政を転換する。



2009年10月17日土曜日

864チバQ:2009/10/23(金) 18:59:44
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1043/20091018_01.htm
県政の難題 09知事選(5)農業再生/国頼らず独自施策を

農業経営は厳しさを増し、後継者不足が深刻だ。農業者の視点に立った県の施策展開が求められる=富谷町


●「経費で終わり」
 「もう若い衆は田んぼをやっていない。ここら辺の農家は70代がほとんどだ」

 富谷町の北端、志戸田地区。隣の大和町と接する国道4号沿いの水田で、林業と農業を兼ねる高橋勇一さん(77)が稲刈り作業の手を休めて話す。

 一人息子は勤め人。たまに農作業を手伝うが、田んぼを継いでくれるかどうかは分からない。「農業だけではやっていけない。経費で終わりだ」。米価下落や資材価格の高騰が農家を圧迫し、後継者不足につながる。

●下降続く産出額
 県農業振興課によると、2008年度の新規就農者は80人。離農者の統計はないが、地域農業を支える認定農業者の人数を維持するだけでも年間185人の就農が必要になる計算だ。農村は急速にしぼんでいる。

 これに加え、生産調整による耕地面積縮小などを背景に、県内の農業産出額も下降線をたどる。07年度は1830億円で、00年度に比べ400億円減った。

 農業産出額の減少を食い止めて農村を再生する打開策として、東北大大学院農学研究科長の工藤昭彦教授はコミュニティービジネスを挙げる。

 農業分野は国の施策が大きな柱だが、工藤教授は「県が進めるべきはハードでなくソフトの部分」と指摘。農業振興と村づくりを一体的に進める役割を県に求める。

 農産物直売所、農家レストランなどのコミュニティービジネスは、農家の所得向上や高齢者の生きがいづくりにつなげられるという。
 ただこうしたビジネスは十分浸透していないのが実情だ。

 全国に1万カ所以上あるとされる農産物直売所。県内は255カ所にとどまる。県別データはないが、県農産園芸環境課は「多い方ではない」と言う。年間数億円を売り上げる大規模店から農家の主婦が小人数で経営する店まで形態は多種多様だ。

●疑念生む縦割り
 県は細やかな支援を展開できるか。各課は講座開催や相談受け付けなどを続けてきたが、使い勝手のいいワンストップサービスからは程遠い。

 県庁の窓口はアグリビジネスが農産園芸環境課、農産物直売ビジネスが農林水産経営支援課、農家レストランは農村振興課など、農水省の組織や補助制度に応じて複数のセクションにまたがる。

 縦割り行政は施策の広がりを邪魔し、「県は国の制度や補助金だけを見て仕事をしているのではないか」(農協関係者)との疑念を生む。

 財政難の県は国の制度を頼りがちだが、「補助金に振り回されてはいけない」と工藤教授。農業振興や農村再生という原点に返った施策展開を求めている。

◎各候補の訴え

<遠藤氏>
 農林水産物の生産、加工、流通が連携し宮城ブランドを確立。戸別所得補償で農家経営を維持し環境保全型農業を推進。

<村井氏>
 「食材王国みやぎ」の総合的な展開、県内食料の供給力強化と県産食材の消費拡大を進める。次代を担う人材を育成。

<天下氏>
 新政権の戸別所得補償を活用するとともに、コメ、青果、畜産物などの価格支援策、新規就農支援制度をつくる。



2009年10月18日日曜

865チバQ:2009/10/23(金) 19:00:06
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1043/20091019_05.htm
県政の難題 09知事選(6完)待機解消/立ち遅れる特養増床

昼食を取る特養の入所者。食事、入浴、排せつなどの介護や日常の世話が24時間受けられるため、入所待機者が絶えない=美里町、いなほの里


●申請4年で入所
 在宅介護が困難なお年寄りが暮らす特別養護老人ホーム(特養)。柴田町の石井スエさん(83)は4月、4年前に申し込んだ町内の特養に、市町村による要介護認定レベルが最も重い「要介護5」の夫(82)を入所させることができた。

 夫が認知症になったのは10年前。以来、スエさんは持病を抱えながら、介護してきた。
 夫は2005年、リハビリを目的とする老人保健施設(老健)の利用を始めた。介護の負担は軽減したが、家計の負担は増した。

 スエさんは「自分の体調も心配で…。待っている間は、不安だらけだった」と打ち明ける。

●本年度40床だけ
 県の調査によると、県内の特養の定員は6800人。ほとんどの施設が満床で1万800人が入所を待つ。そのうち、要介護5は2000人に達する。
 特養は24時間ケアが受けられるほか、ほかの施設に比べ費用が割安だ。入所期限がなく、ついのすみかにもなる。要介護3以上のお年寄りの増加も需要を押し上げる。

 そんな状況の中、県の施設整備は予定通りに進んでいない。06〜08年度の3年間で850床を増やす計画だったが、実際は673床にとどまっているのだ。

 県は待機者解消を目指し、11年度までに1700床の拡充を目標に掲げる。1床当たり最大315万円を助成。整備を加速させるため、助成対象を個室だけでなく2〜4人が相部屋で暮らす「多床室」にも広げた。

 それでも09年度の増床見込みは2施設の40床だけ。多床室も、手を挙げたのは1施設のみで出足は鈍い。県長寿社会政策課は「10年度は整備に前向きな施設が多く悲観はしていない」と話す。

●負担増える懸念
 県内の特養は50床前後が大半を占める。県老人福祉施設協議会の西沢優李子会長は「小さい施設ほど収支が成り立ちにくい。設備投資に二の足を踏んでしまう」と指摘する。離職率が高い介護職の人材難も一因という。

 介護保険受給者一人当たりの介護施設の介護費は在宅系サービスの2.5倍になる。一部自治体には「施設への依存度が高まると、介護費が増えて介護保険料に跳ね返る」(名取市介護長寿課)との見方もある。被保険者の負担増の懸念があるため整備には慎重だ。

 利用者と介護サービス事業者の実情に詳しい県ケアマネジャー協会の小湊純一事務局長は「県は特養を待つお年寄りの実態を詳しく調査した上で、ほかの施設やサービスとのバランスを図りながら待機者を減らす工夫をしてほしい」と話す。

◎各候補の訴え

<遠藤氏>
 特養の整備率が低いので、県単独の建設費補助を大幅に増やし、介護施設待機者ゼロ作戦を強力に展開する。

<村井氏>
 第4期介護保険事業支援計画に基づき、特養などの整備を進めるとともに、計画の前倒しも推進していく。

<天下氏>
 現在の介護施設整備計画を大幅に引き上げ、要介護3以上の待機者の解消のため、特養2000床の整備を4年で行う。



2009年10月19日月曜日

866チバQ:2009/10/23(金) 19:00:26
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1043/20091018_02.htm
激突の断面 宮城知事選(上)両面作戦/「県民党」自民が援護

個人演説会で約800人の聴衆一人一人と握手を交わす村井氏。知名度と自民党の組織力がかみ合う=13日、宮城県大河原町


 任期満了に伴う宮城県知事選は25日の投票まで1週間となった。3候補の争いは再選を目指す現職の村井嘉浩(49)がリードし、元国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄(62)=民主・社民・国民新推薦=、宮城県民医連事務局長の天下みゆき(53)=共産推薦=が懸命に浸透を図っている。自民党系の現職が強みを発揮し、政権党の民主党は苦闘を強いられている。戦いの断面を追った。(宮城県政取材班)

<県議が演説会>
 政権交代で消沈していた自民党が表舞台に出始めた。
 「衆院選では村井知事に迷惑を掛けた。厳しい戦いと分かりながら応援してくれた。自民党は知事に恩がある」

 14日夜、大崎市岩出山で自民党県議が開いた村井の個人演説会。衆院議員で党県連会長の小野寺五典が約150人を前に熱弁を振るった。

 「当選した暁には、ここにいる市議、県議の皆さんの選挙を一生懸命応援させてもらう」と村井。政党に推薦を求めない「県民党」を掲げながらも、自民党シンパであることを隠さない。

 序盤から安定した戦いを展開し、河北新報社の世論調査では大きくリードしている情勢が明らかになった。陣営は緩みを警戒し、運動量はむしろ増している。

 13日夜に大河原町であった演説会は800人、14日夜の加美町は480人、15日夜の登米市は380人…。会場の入りはいずれも、陣営の見込みを上回った。主催は自民党県議たち。村井は聴衆との握手を欠かさない。

<マイク握らず>
 郡部の組織戦とは対照的に、仙台市では知名度を生かした空中戦を繰り広げる。
 17日正午。村井は仙台市宮城野区のクリネックススタジアム宮城の入り口に立った。プロ野球パ・リーグのクライマックスシリーズの観戦に詰め掛ける人波に、村井は「わたしの分も応援してください」と呼び掛け、握手を繰り返した。

 街頭演説で県議らはマイクを握らず、個人演説会も開かない。徹底して本人の顔と名前を露出させて、あらゆる支持層への浸透を目指す。

 村井の脳裏には、1997年の知事選で脱政党を打ち出し、自民党候補を撃破した前知事浅野史郎の選挙スタイルがあるはずだ。

 このとき村井は自民党県議。「浅野が50人と握手すれば、口コミで500人、1000人と支持が広がった」と振り返る。その記憶が今回の戦略には色濃くにじむ。

 「政権党を前面に閣僚らが応援に入り、現職を批判する。民主党は今、浅野に負けたときの自民党に似ている」。自民党県連のベテラン幹部は、遠藤を支援する民主党の姿勢を皮肉る。

 村井が街頭に立つ陰で、元衆院議員の秘書や県議たちが選対幹部や村井の妻とともに、企業や業界団体を回る。

 村井が仕掛けた無党派戦略と自民党が展開する組織戦。相反する二つの作戦が、村井を接点にかみ合い始めた。(敬称略)



2009年10月18日日曜日

867チバQ:2009/10/23(金) 19:00:59
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1043/20091019_04.htm
激突の断面 宮城知事選(下)政党攻防/総力戦立て直し図る

繁華街で有権者に手を振り、支持を訴える遠藤氏。背後に知名度アップを狙った「本人」ののぼり旗がはためく=17日、仙台市青葉区


<一体感を演出>
 政権交代の余勢を駆る戦略シナリオは大幅に狂っていた。
 15日朝、気仙沼市魚市場。民主党が擁立した元国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄(62)=民主・社民・国民新推薦=は、「県民党」を掲げる現職の村井嘉浩(49)と偶然、鉢合わせした。

 「お手柔らかに頼みます」と村井。遠藤は苦笑いして大きくかぶりを振り、「こんなに離されてますよ」と左手を高く上げ、下ろした右手との間で村井につけられた差を表現してみせた。
 民主党は鳩山政権との連携を前面に打ち出し、「無名の新人が現職と互角に戦う筋書き」(宮城県連幹部)を描いた。

 街頭では総勢9人に増えた党国会議員団が寄り添い「民主党は遠藤」と訴えた。10日には副総理兼国家戦略担当相の菅直人が応援に入り、「鳩山政権には遠藤知事が必要」と一体感を演出した。
 陣立ては総力戦だが、浸透には直結していない。河北新報社の世論調査では、遠藤は村井に大きく水をあけられている情勢だ。

 9月の候補者選考をめぐる不協和音が尾を引き、県議団は一枚岩といえない。支援する連合宮城や傘下労組の動きは鈍く、県連幹部は「歯車がかみ合わない」と言う。

<焦燥感が漂う>
 「支持者へさらに声掛けしてほしい」。県連代表の参院議員岡崎トミ子は14日、県連の全役員に檄文(げきぶん)を送り、巻き返しに転じた。
 16日夜、石巻市の演説会は360人の大盛況となった。宮城5区の衆院議員安住淳と県議2人の後援会がしゃかりきになって集めた。

 安住は「悪口を言われない知事は失格だ」と村井批判をぶち上げ、遠藤も「最後の最後で(村井に)『甘くなかった』と言わせてみせる」と拳を突き上げた。

 民主党宮城県連が首長選で党本部の推薦を得たのは初めて。しかも政権交代直後というベストな状況だっただけに、県連を焦燥感が覆う。幹部は「村井の知名度を甘く見ていた点は否めないが、ぶざまな戦いはできない」と追走態勢の立て直しを図る。

 17日は行政刷新担当相の仙谷由人が駆け付け、宮城野区の小さな演説会場で深々と頭を下げた。18日は元政調会長の枝野幸男が太白区の大型商業施設でマイクを握った。政権党のメンツを懸けた反攻が加速してきた。

 「大企業を優遇する県政は転換する」。18日午後、JR仙台駅前。共産党のエースと評される党政策委員長の小池晃が、宮城県民医連事務局長の天下みゆき(53)=共産推薦=と声をからした。

 陣営が選挙戦のクライマックスに位置付けた街頭演説会。1000人の聴衆に選対本部長の出浦秀隆は「天下の訴えが着実に浸透している証拠」と手応えを感じ取った。

 連日、天下は分刻みで街頭演説や集会の日程をこなす。16日夜は2時間で塩釜市など5カ所の演説会場を駆け回った。「訴えた分だけ反応が良くなる」と天下。伸び伸びと戦いを進めている。
(敬称略)



2009年10月19日月曜日

868チバQ:2009/10/23(金) 19:02:12
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1043/20091020_02.htm
村井氏リード保つ 宮城県知事選・本社終盤情勢調査
 任期満了に伴う宮城県知事選(25日投票)で、河北新報社は17〜19日の3日間、電話による世論調査を実施し、本社取材網の分析を加えて情勢を探った。無所属現職で再選を目指す村井嘉浩氏(49)がリードを保ち、ともに無所属新人で、元国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄氏(62)=民主・社民・国民新推薦=、宮城県民医連事務局長の天下みゆき氏(53)=共産推薦=は伸び悩んでいる。調査時点で投票する候補を決めていないのは2割強だった。

 村井氏は自民、公明両党の支持層のそれぞれ9割超を固めた。遠藤氏を推薦した民主党の支持層の6割弱に浸透。社民党支持層の5割、共産党支持層の2割強にも食い込み、強固な基盤を形成している。無党派層も7割弱を引き付ける。

 各年代に満遍なく支持を広げ、市部、郡部ともに強みを見せている。職業別では農林漁業、事務・技術職、主婦の支持が他候補を圧倒している。

 遠藤氏は、全面支援を受ける民主党の支持層は3割強しかまとめ切れていない。社民党支持層への浸透も2割強にとどまっている。無党派層にも浸透していない。

 年代別で支持が比較的高いのは、70歳以上男性の3割超、60代男性の3割弱。自由業、農林漁業の支持が弱い。仙台市太白区、気仙沼・本吉地方で2割前後の支持があるが広がりに欠ける。

 天下氏は、推薦を受ける共産党支持層への浸透が5割にとどまる。50代の男女に1割超の支持があるが、ほかの年代には食い込めていない。自由業と学生の支持は遠藤氏と並んでいる。太白区、塩釜市など県央沿岸部では一定の支持がある。

 「大いに関心がある」「ある程度関心がある」と答えたのは計82.0%で前回知事選(2005年)の同時期の調査を14.6%上回った。
 政党支持率は民主党が32.5%でトップ。次いで自民党23.5%、共産党3.2%、公明党2.4%、社民党1.6%、みんなの党1.4%、国民新党0.4%、その他の政党・政治団体1.6%の順。支持政党なしは31.3%、無回答などが2.1%だった。

 ◇宮城県知事選立候補者
遠藤 保雄 62 元FAO部長 無新(民・社・国推)
村井 嘉浩 49 知事     無現
天下みゆき 53 県民医連役員 無新(共推)
 
<調査の方法>宮城県内の有権者を対象に17〜19日、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。実際に有権者がいる世帯にかかったのは1056件、うち500人から回答を得た。



2009年10月20日火曜日

869チバQ:2009/10/23(金) 19:22:00
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091023t11019.htm
最後の「○」はんこ投票、姿消す 南三陸町長選

05年の南三陸町長選で配られた記号式投票の啓発文書と、投票に使われた○印の判


 任期満了に伴う宮城県南三陸町長選(25日投票)で、候補者名を投票用紙に書く記名式投票が今回から導入される。これに伴い、候補者名が印刷された投票用紙に有権者が○印のはんこを押す記号式投票が、県内から姿を消す。

 記号式投票は旧歌津町では1964年、旧志津川町では65年の町長選から導入された。疑問票を少なくする効果があり、開票作業の迅速化が図れることから、2005年の南三陸町長選でも使われた。

 ただ、今回は町議選、知事選とのトリプル選挙となることもあり、南三陸町は「混乱を避けるために統一したい」と議会に記号式投票の廃止条例案を提出。6月定例会で可決され、今回から記名式で行われることになった。

 公職選挙法は、自書による記名式を原則と定めているが、地方公共団体の長、議員については、条例によって記号式も実施できるとしている。

 町選管によると、記号式は全国でも10%ほどの採用と少数派。県内では旧本吉町も記号式を採用していたが、気仙沼市との合併により廃止、残るは南三陸町だけだった。

 三つとも記名式となるトリプル選挙に、町選管は05年より17人多い81人の職員で臨み、前回並みの時間で終わらせたい考えだ。



2009年10月23日金曜日

870チバQ:2009/10/23(金) 19:30:57
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091023t41007.htm
分庁舎の在り方争点 にかほ、仙北両市長選
 25日投票を迎える秋田県にかほ、仙北の両市長選は、合併後の分庁舎の在り方が争点になっている。人口はともに3万人前後で、2005年に三つの自治体が合併して誕生した両市。職員数削減などで経費節減の効果は見られるが、分庁舎による行政サービスの低下の懸念も指摘される。

 05年10月、仁賀保、金浦、象潟の3町が合併したにかほ市。横山忠長氏は旧象潟町、佐々木清勝氏は旧仁賀保町の出身で、地域対立の側面もある。その構図は市役所分庁舎に対する考え方に表れている。

 分庁舎は旧3町にある。市長、議会、総務部門など市の中枢は象潟庁舎、生活環境や健康福祉部門は仁賀保庁舎といった具合に担当が分かれる。中心機能が南部の旧象潟町にあり、市民には「行政サービスの地域格差が生まれるのではないか」といった不安もある。

 自治基本条例制定に向けた議論の中で、市民でつくる検討委員会は、分庁方式によるサービス低下を指摘した。委員からは「職員が分散し、地域密着の度合いが薄らいだ」との声も聞かれる。

 分庁方式について、横山氏、佐々木氏ともに「見直しは必要」の立場だが、現職の横山氏は「議員や職員を削減し、合併効果はあった。行政サービスは地域で差がなく、低下していない」と言い、庁舎を1カ所にまとめるか、現在の体制を維持するかは今後の検討課題とのスタンスを取る。

 これに対し、佐々木氏は「分庁方式は非効率で不便という話を聞く。住民サービスを徹底できるシステムにすべきだ」と話し、早期の庁舎再編を主張する。

 仙北市長選でも、分庁舎に関するスタンスが焦点に浮上している。

 05年9月に角館、田沢湖両町と西木村が合併してできた仙北市。庁舎は市長、議会、総務部門が旧田沢湖町、市民生活の担当や教育委員会は旧角館町、福祉や建設、農林は旧西木村に分かれる。

 「市全体の融合」を重視する石黒直次氏は、旧3町にある分庁舎の体制を解消し、新庁舎を整備する方針を掲げる。「市の中心として役割を果たせる庁舎にする必要がある」と訴える。

 「無駄をなくす」観点から新庁舎の建設を凍結、再検討すると主張するのは門脇光浩氏。分庁方式のマイナス面を補うため、市内9カ所に生活相談窓口をつくる公約を打ち出している。



2009年10月23日金曜日

871チバQ:2009/10/24(土) 10:33:18
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20091022095123.asp
八戸市長選中盤戦、戦略の違い鮮明に

 任期満了に伴う八戸市長選(25日投開票)は中盤戦を迎え、新人の三浦博司候補(31)=民主党推薦=と、現職の小林眞候補(59)=自民党・公明党推薦=の戦略の違いが鮮明になってきた。三浦陣営は「政権与党・民主党」の看板を強力にアピールするため、閣僚や党幹部らを三浦氏の応援に連日投入。小林陣営は自民・公明両党が組織固めを強化すると同時に、社民党会派も参加する市議組織が街頭演説するなど「市民党」PRに躍起だ。

 「衆院選で民主党が圧勝した中、なお自民党市長なのであれば、辞めてもらわなければ市民のためにならない」。21日夕方、市庁前でマイクを握った民主党県連の横山北斗代表は、政権交代を強調しつつ小林候補への強い対決姿勢を示した。

 告示翌日の19日には中井洽国家公安委員長・拉致問題担当相、20日は奥村展三総務委員長が八戸入り。21日は元民主党衆院議員の河村たかし名古屋市長が中心街で応援演説し、三浦候補が掲げる市長らの給与カットなどに共感、支持を訴えた。

 陣営の選対本部は告示日の18日、民主党国会議員の後援会幹部、県議、市議らを招集。「互いの組織の動きがまだかみ合っていない」という厳しい現状認識に立ち、連携策を協議した。

 小林候補の選対本部は21日、自民党や公明党などの県議・市議のほか、自民党国会議員と小林候補の後援会幹部ら総勢100人が集まり、緊急の会議を非公開で開いた。参加者によると、選対幹部の自民党県議は2005年市長選を引き合いに「前回は有利とみられた現職に新人の小林候補が挑んで勝利したが、今回は逆の立場。気を抜けば敗れることもある」と危機感をあおり、陣営の連携強化を訴えたという。

 国政では自民党と距離を置き始めた公明党も、現職の「市政与党」として小林候補支持でまとまる。公明党市議の一人は「告示翌日には市内70カ所で支持者の集会を開き、小林候補支持を求めた。国政の動向は影響しない」と組織固めに自信を示している。

 千葉和男候補(61)は政党支援を受けず、独自の訴えを続けている。

872名無しさん:2009/10/24(土) 12:17:17
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000000910240005

政権交代:連合福島新会長・影山道幸さん
2009年10月24日

 ●県民連合と連携強化/雇用と労働立て直す


 連合福島の新会長に、影山道幸氏(52)が23日就任した。3期6年務めた羽田則男氏(61)の後任で、任期中には参院選、知事選、県議選など重要な選挙が目白押し。政権交代を受け、政治参加をどう変えるのかを聞いた。(丹治翔)


 ――民主党政権に交代となり、県内でも政策実現への手応えを実感しているか


 「まだ感じられる部分はない。県ではまだ自民党が第1会派。県民連合は第2会派なので、我々の思いを伝えても政策実現にすぐにつながらないジレンマがある」


 ――ジレンマ解消をねらい、政治活動を強化するのか


 「その通り。先日の県民連合との協議では、これから目白押しになる政治決戦に対し、連戦連勝の流れに歯止めをかけないよう連携を強化し、県政でも県民連合を第1会派に押し上げる必要性を確認した。ただ、県民連合や民主党の言いなりになるつもりはない。雇用分野を軸とした政治方針をぶらさず、互いに意見を出し合って方針を決めていくつもりだ」


 ――今後、首長選へのかかわり方も変わっていくのか


 「首長の意識が変化してきているのは間違いない。民主党の野党時代は連合の運動に興味を持っていなかったが、与党になってからは関心を持っているように見受けられる。政策要請をする際に、首長自身が交渉のテーブルについてもらえる機会も増えてきた。連合の存在感が高まっており、必然的に選挙への関与も増えるのだろう」


 ――政権交代から1カ月たったが、新政権への評価は


 「現段階では、補正予算の対応以外に明確な政府の姿勢は出ていない。自民党がやったことを変えようとする姿は見えるが、民主党としての方針は年明けの通常国会から出るだろう。与党の応援団として国民目線の対応を求める」


 ――県内36組織、8.7万人の労働者のトップに立つ意気込みは


 「まずは政治決戦でいかに勝利に結びつけるかを考える。そして、雇用と労働の分野を立て直す。底割れした現状からの脱却を求めながら、生活の安全・安心を喫緊の課題として対応を強化したい」


 ◇かげやま みちゆき:郡山市出身。80年に日本通運東北支店に入社し、労働組合活動を始める。運輸労連県連書記長を経て、99年から連合福島副会長、08年に事務局長に就任し、衆院選では組織の取りまとめを行った。


 ◎連合福島/相次ぐ選挙、重点に


 連合福島は23日、福島市太田町で第21回定期大会を開き、新会長に影山道幸事務局長を選んだ。影山氏は「民主党中心の政権が誕生し、連合運動への期待が集中している。厳しく難しい時代を知恵と行動で乗り越えていかなければならない」と2年間の任期の決意を語った。


 退任する羽田則男会長は、顧問を委嘱された。3期6年の間にあった国政選挙や知事選などを振り返り、「大変すばらしい成果を勝ち取った。政権交代実現の選挙に取り組めたのは私の財産」と述べた。


 大会では、向こう2年間の運動方針について話し合われ、組織の拡大や非正規労働者の労働条件底上げなどが議題に上った。政策実現に向けた政治活動の強化のため、来年の参院選、知事選、再来年の統一地方選を重点課題とすることが確認された。


 相次ぐ選挙に対応するため、2年間空白だった会長代行に情報労連議長の富田勝則氏(53)が就任。福島市長選で推薦している現職瀬戸孝則氏(62)は「政権与党との間に立ち、多くの自治体の後ろ盾になって欲しい」と期待を込めた。

873チバQ:2009/10/25(日) 10:40:07
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1043/20091024_01.htm
連合内に温度差 力入らず 一部自主投票で分散か 宮城知事選
 宮城県知事選は大詰めの戦いに入り、労働組合の動きが焦点の一つとなっている。連合宮城は民主党と社民党が推薦する新人を支援する。政党や団体に推薦を求めない現職が安定した戦いを展開する中、傘下労組には温度差もある。県労連は共産党と共に市民団体が擁立した新人へのてこ入れを進めている。

 「税金の無駄遣いをなくし、温かい政治を実現する。皆さんの支援をお願いします」

 仙台市内で19日開かれた連合宮城の定期大会。元国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄氏(62)=民主・社民・国民新推薦=が約200人の前で熱弁を振るった。

 候補者本人を招くことで「決戦の雰囲気を盛り上げる狙いがあった」(執行部)というが、傘下労組の動きは全般的に低調だ。

 告示直後は選挙ポスターの張り出しを手伝ったが、その後は個人演説会の日程を連絡する程度。多くの労組は対応が「支援」にとどまったことを要因に挙げる。連合宮城は「推薦と同じ」と強調するが、ある労組幹部は「推薦と支援では組合員の感じ方が違う。力が入りにくい」と言う。

 再選を目指す現職の村井嘉浩氏(49)が、連合宮城と良好な関係を保っていることも微妙に影響しているようだ。

 別の労組幹部は「村井知事は連合の意見に耳を傾けてくれる。組合員の印象はいい」と明かす。連合傘下の県職員組合は村井県政に一定の評価を与え、自主投票を決めた。

 連合宮城は幹部が手分けして各地の労組を訪ね、遠藤氏支援を呼び掛けている。23日の遠藤氏の総決起集会には動員も掛けた。山崎透会長は「最後の追い上げに全力を挙げる」と力を込める。

 県高教組や県医労連などでつくる県労連は、県民医連事務局長の天下みゆき氏(53)=共産推薦=の応援に奮闘している。幹部が街頭演説したり、職場集会で天下氏の政策をアピールしたりして押し上げに懸命だ。

 県労連の鈴木新・議長は「労働者に冷たい村井県政を世間に知らしめる絶好の機会。政策論争を盛り上げ、組合が掲げる要求の実現につなげたい」と強調する。


2009年10月24日土曜日

874名無しさん:2009/10/25(日) 22:15:17
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&amp;k=2009102500226

圧勝も「厳しい戦い」と村井氏=民主系・遠藤氏は「力不足」−宮城県知事選
 政権交代後初の知事選となった宮城県知事選で、自民党県連の実質支援を受けた現職の村井嘉浩氏が圧勝した。
 投票終了時刻の午後8時を迎えるや、報道各社が当選確実を速報。その後、仙台市内の事務所に姿を現した村井氏は大きな拍手で迎えられ、勝利の雄たけびを上げた。
 鳩山政権との親密ぶりを全面に押し出した民主党系候補を大きく引き離しての圧勝。村井氏は「厳しい選挙戦だった」と振り返り、「県民に心温まる言葉をかけてもらった。マニフェストで訴えてきたことを着実に実行し、恩返ししていく」と、2期目の抱負を述べた。
 一方、民主など与党3党の推薦を受けた新人・遠藤保雄氏は「(民主などの支援は)大きな力だったが、私の力不足だ」と敗戦の弁。民主県連代表の岡崎トミ子参院議員も「地域にきめ細かく政策を浸透させる運動が足りなかった」と肩を落とした。(2009/10/25-22:04)

875名無しさん:2009/10/25(日) 22:35:57
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091025p
仙北市長選、門脇氏が初当選 現職破る
 任期満了(10月29日)に伴う仙北市長選は25日、市内21カ所で投票が行われ、午後8時半から角館交流センターで即日開票された。その結果、新人で元県議の門脇光浩氏(49)が1万3229票を獲得し、現職で再選を目指した石黒直次氏(69)に6192票の大差をつけ、初当選を果たした。

 2005年の新市発足から約4年。行財政改革や観光振興策などが争点となった選挙戦で、有権者は門脇氏に新たなかじ取りを託した。投票率は78・62%で、前回を5・3ポイント下回った。

876秋田2区の名無し:2009/10/25(日) 22:37:42
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091025o
佐藤氏が初当選 県議補選・仙北市選挙区
 県議会議員仙北市選挙区補欠選挙(欠員1)は25日、市長選とともに市内21カ所で投票が行われ、午後8時半から角館交流センターで即日開票された。その結果、旧西木村助役で新人の佐藤雄孝氏(57)=無所属=が1万1144票を獲得、旧角館町長で新人の太田芳文氏(62)=同=に2546票差をつけて初当選を果たした。

 投票率は78・65%。


http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091025n
にかほ市長選、現職・横山氏が再選果たす
 任期満了(11月12日)に伴うにかほ市長選は25日、市内41カ所で投票が行われ、午後8時から象潟公民館で即日開票された。その結果、現職の横山忠長氏(62)が1万78票を獲得、元市議で新人の佐々木清勝氏(70)=民主、自民各県連推薦=に969票差をつけ、再選を果たした。

 前回と同じ顔触れによる一騎打ちは、合併市誕生から4年間の総括と、今後の市政運営のスタンスを争点に激戦を展開。1期4年の実績と、「市民党」の立場を訴えた横山氏が競り勝った。投票率は82・77%。

877とはずがたり:2009/10/25(日) 22:43:15
>>876
゛;`;:゛;`(;゜;ж;゜; )ブフォッ
俺の予想>>853大外れか。旧田沢湖町も西木候補に廻ったのか?

878秋田2区の名無し:2009/10/25(日) 23:09:42
ここだけは現職が弱かったですね。

879名無しさん:2009/10/25(日) 23:55:35
こんな小さい村の高投票率・僅差の選挙戦って、
しがらみが多くて、誰が誰に入れたとかで、村民同士ギスギスしそうだ。
完全なる偏見ですが。

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20091025234254.asp

2009年10月25日(日)

古川氏19票差の勝利/蓬田村長選

 任期満了に伴う蓬田村長選は25日投票が行われ、即日開票の結果、現職の古川正隆氏(62)が1261票を獲得し、新人で前村議の松本淳司氏(52)をわずか19票差で破り4度目の当選を果たした。投票率は89.64%で選挙戦となった2001年の91.08%を1.44ポイント下回った。

880とはずがたり:2009/10/26(月) 11:22:45
民主宮城県連代表を岡崎氏が退任へ
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091026t11031.htm
 民主党宮城県連の岡崎トミ子代表(参院議員)は25日夜、知事選での大敗を受け、11月29日に仙台市で開く県連定期大会で代表を退任する意向を明らかにした。岡崎氏は「衆院選前から任期満了での退任を決めていたが、知事選で大敗し、代表を降りることで責任を取りたい」と語った。

 県連内には、知事選での執行部の責任を明確にするため、岡崎氏に早期辞任を求める声もある。岡崎氏は1998年に初代代表に就任。2003年にいったん退任したが、05年12月に代表復帰した。

2009年10月26日月曜日

村井氏、民主の5割獲得 無党派の8割固める 出口調査
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091026t11027.htm

 宮城県知事選が投開票された25日、河北新報社は県内40カ所の投票所で投票を済ませた有権者を対象に出口調査を行い、1574人の回答を得た。無所属現職の村井嘉浩氏は自民、公明支持層の9割、支持政党のない無党派層の8割の支持を受け、他候補を圧倒した。

 無所属新人の遠藤保雄氏=民主・社民・国民新推薦=は民主支持層の4割、無党派層の1割の支持を得た。無所属新人の天下みゆき氏=共産推薦=は共産支持層の6割の支持を固めた。

 村井氏は民主支持層で遠藤氏を上回る5割の支持を集めた。社民支持層の2割、みんなの党支持層の9割、国民新党支持層の5割からも集票した。投票の決め手に「政策・実績」か「人物・人柄」を挙げた人の8割の支持も獲得した。男女別では女性の8割弱、男性の7割弱、年代別では20〜50代、70歳以上の7割以上に浸透した。

 遠藤氏は社民支持層の7割、国民新党支持層の5割の支持を受けた。投票の決め手を「推薦・支援する政党や団体」と答えた人の8割、「出身地」を挙げた人の7割、「経歴」を掲げた人の3割弱にも浸透した。男性の3割弱、女性の2割弱の支持も得た。

 天下氏は投票の決め手を「出身地」か「推薦・支援する政党や団体」と回答した人の1割を超す支持を集めた。女性の支持が男性を上回り、年代別では20代の支持が1割を超えてやや高かった。

 政党支持率は民主33.2%、自民34.4%で自民が民主を上回った。公明3.3%、共産2.9%、社民1.6%、みんな0.6%、国民新0.1%、新党日本0.1%、その他の政党・政治団体0.3%、支持政党なし19.2%、無回答4.4%。

 投票の決め手は「政策・実績」が最も多く44.3%。「人物・人柄」29.7%、「推薦・支援する政党や団体」10.7%、「経歴」5.8%、「出身地」1.1%、無回答8.4%だった。

◎投票率46.57%/6.22ポイント上昇、全県で上回る

 25日投開票が行われた知事選の投票率は46.57%で、40.35%だった前回(2005年)を6.22ポイント上回った。
 地域別にみると、市部、郡部とも前回を上回り、それぞれ45.29%(前回39.25%)、52.26%(44.23%)だった。市部では栗原、白石、登米の3市が50%を超えた。

 県内35市町村のうち、最も高かったのは町長選と町議選とのトリプル選挙となった南三陸町の82.02%で、前回に比べて38.26ポイント上がった。最低は仙台市の42.47%だった。

 県内の全有権者の43%を占める仙台市は前回より4.48ポイント上昇した。全5区で前回を上回り、泉区が最高の44.47%だった。最も伸び率が大きかったのは若林区で6.31ポイント上がった。

 今回の知事選は政権交代後初の大型地方選挙として注目された。一方、7月に仙台市長選、8月に衆院選と大型選挙が続いて有権者の関心低下が指摘され、50%に届かなかった。

 知事選の投票率は1977年から低落傾向が続いている。97年は浅野史郎前知事と自民、旧新進両党が推す新人が対決して55.86%に上昇したが、自民党が候補を擁立しなかった2001年は過去最低の35.58%、新人同士の争いだった前回も伸び悩んだ。

2009年10月26日月曜日

881名無しさん:2009/10/26(月) 21:28:12
http://yamagata-np.jp/news/200910/26/kj_2009102600501.php

新人の梅津氏支援を示唆 酒田市長選で吉村知事
2009年10月26日 21:09
 任期満了に伴う酒田市長選(11月1日告示、同8日投開票)で、吉村美栄子知事は26日、新人で元農林水産省近畿中国森林管理局長の梅津準士氏(58)への支援を示唆した。

 同日の定例会見で酒田市長選の対応を問われた吉村知事は「考え中」と前置きし「梅津氏は夫(故吉村和彦弁護士)の学生時代からの友人。その縁で私も学生時代から存じ上げている」と述べ、梅津氏が出馬した際は、支援する考えがあることを示唆した。

 梅津氏は民主、社民両党県連、連合山形の推薦を受けている。酒田市長選には現職の阿部寿一氏(50)=自民党推薦=が立候補を表明しているほか、新人で元八幡町議の堀大常氏(75)も出馬の意思を示している。

 会見で吉村知事は、次期参院選出馬に向けた意欲を示している現職の岸宏一氏(69)を支援するかどうかも尋ねられ「(今年1月の知事選で)私を応援してくれた方。そのことはしっかり肝に銘じているが、来年のことであり、その時点になってから考える」と述べるにとどめた。

882チバQ:2009/10/26(月) 21:49:56
>>825>>841>>849>>850>>855>>871
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000000910260006
八戸市長に小林氏再選
2009年10月26日


 八戸市長選は25日投票があり、即日開票の結果、自民、公明両党の推薦を受けた無所属で現職の小林眞氏(59)が、民主党推薦で前市議の三浦博司氏(31)と元市監査委員事務局長の千葉和男氏(61)のいずれも無所属の新顔2氏を破り、再選を果たした。行政改革やマニフェストを強調する一方、公共施設の建設計画への「ハコモノ優先」との批判は「市民の声を聞いたうえの施策」として押し返し、支持を得た。投票率は51・20%(前回54・17%)、当日有権者数は19万5686人。同日投開票された市議補選(被選挙数4)も新しい顔ぶれが決まった。


 当選が決まると八戸市沼館1丁目の選挙事務所は歓声に包まれた。詰めかけた支持者を前に小林氏は「大変厳しい選挙だったが、お一人お一人に輪を広げていただき、この結果を出して頂いた。24万5千の市民のため、お示しした政策を軸にしっかりと全力で仕事をしてまいりたい」と、喜びを語った。


 小林氏は3月、早々と立候補を表明。10月にはマニフェスト「市民とともに さらに前へ」を発表した。子育て支援の充実や地域経済活性化、中心市街地活性化など100施策を打ち出し、「次の4年間で『前進の芽』を開花させたい」とした。


 「市民党」を掲げたが、選挙戦は前回同様、自民党の全面的な支援で進めた。同党幹事長で県連会長の大島理森衆院議員の系列県議らが選対の中核を務め、公明党と市議有志でつくる「市政前進の会」20人も支援した。


 中心市街地に建設中の地域観光交流施設「はっち」などの公共施設建設を、三浦氏が「ハコモノ優先」と批判したことには、「施策は市民の声を十分聞いたうえで進めている」と反論。マニフェストを具体的に説明して「前進を止めてはいけない」と訴え、理解を得た。


 三浦氏は、夏の総選挙で民主党が政権与党になったことを強調。「これからは政治が変わる。国のひも付き補助金でハコモノを建てる地方政治も変えなければ。それができるのは若い力がある私だ」と訴えた。


 田名部匡代衆院議員が街頭演説や個人演説会に同行して支持を呼びかけ、告示日後は中井・国家公安委員長らも応援に駆けつけ、知名度アップをねらった。だが、立候補表明が告示の1カ月余り前と出遅れ、民主党以外の組織的な支援を得られず伸び悩んだ。


 千葉氏は自転車で市内を動き回り支持を呼びかけたが、及ばなかった。


《解説》


◆「政権交代」後のかじ取り注目◆


 「市民とともに さらに前へ」を掲げた現職の小林氏が再選された。4年前の初当選後に着手した施策をさらに4年間で推し進めるよう市民が信任を与えた結果だ。


 勝因は、選挙向けに有権者の受けを狙うような政策をぶつのでなく、自らの信念に基づくマニフェストを「愚直」に訴えたことだ。


 「安心・安全社会の実現」「さらなる活力創出」など3本柱のスローガンも分かりやすく、厳しい経済情勢のなか、「4年間でさらに10社以上の企業誘致」など目標も具体的だった。「ハードルは高いかもしれない。でも将来のために必要」と率直に語ったことも誠実に映った。


 相手候補から「ハコモノ優先」と厳しく批判されたが、当初は個人演説会ではひたすら施策の説明を繰り返して非難合戦を避けた。終盤になって「有利な財源を見つけ、市民の思いを形にしただけ」と切り返したのも巧みだった。


 4年前の初当選から今夏の総選挙までは支援を受けた自民党が政権与党だった。しかし、民主党が反小林色を鮮明にした今後は、市政運営は困難さが増すことが予想される。どんなかじ取りを見せるのか、手腕が問われる場面が多くなりそうだ。(川上眞)

883チバQ:2009/10/26(月) 21:51:36
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20091026ddlk02010135000c.html
選挙:八戸市長選/八戸市議補選 市長選、小林氏が再選果たす /青森
 ◇「市政継続」訴え届く
 任期満了に伴う八戸市長選は25日投開票があり、現職の小林真氏(59)が、前市議の新人、三浦博司氏(31)と元市職員の新人、千葉和男氏(61)を破り、再選を果たした。当日有権者数は19万5686人(男9万2709人、女10万2977人)、投票率は51・20%(前回54・17%)だった。市議補選(改選数4)も同日投開票され、新しい市議の顔ぶれも決まった。

 小林氏は1期目の実績を強調し、市政の継続を訴えた。自民、公明の推薦を受け、社民や無所属の市議も加えた市議20人による「市政前進の会」の支持も取り付けた。超党派から支持される「市民党」をアピールし、優位に戦いを進めた。

 八戸市沼館1の選挙事務所では、当選確実の一報に支持者らが歓声を上げて喜んだ。小林氏は「皆さんのおかげで当選できた。八戸発展のためにがんばりたい」と感謝した。

 三浦氏は、政権与党である民主党とのパイプを強調。「新しい市政の仕組みを作らないといけない」と市政刷新を訴えたが及ばなかった。

 千葉氏は告示直前に立候補を表明し知名度不足を補えなかった。【喜浦遊】

==============

 ■解説

 ◇民主、勢いに乗れず
 政権交代が実現し、政治の刷新に注目が集まる中、現職市長の続投が決まった。自民、民主がそれぞれ推薦する候補を支えた今選挙。衆院選青森3区で八戸市は唯一、民主が自民に勝利したが、民主はその勢いを持ち込めなかった。

 民主はそもそも人選が難航し衆院選と連動した選挙ができず、三浦氏擁立にも「市議団が先行した」と県連の一部が不快感を持った。衆院選で共闘した連合青森、社民も自主投票を決め、一部は小林氏を支持。知名度の高い閣僚やその家族の投入で巻き返しを狙っていたが、内閣から八戸入りしたのは1人にとどまった。

 一方の小林陣営は自民色を抑えた。国会議員を極力街頭に立てず、応援に来た自民の橋本聖子・参院議員も「日本スケート連盟会長」の立場を強調。政党対決をうまく避け、再選を勝ち取った。

 結果として市政の継続が選ばれたが、国政の変化が地方行政に及ぶのは必至。小林氏にはこれまでの行政手法に固執しない柔軟性と地方の意思を国に伝える強い発信力が求められている。【喜浦遊】

==============

 ◇市長選開票結果=選管最終発表
当 59237 小林真  59 無現
  36021 三浦博司 31 無新
   4219 千葉和男 61 無新

==============

 ◇八戸市長略歴
小林真(こばやし・まこと) 59 無現(2)

 市長[歴]全国市長会行政部長▽自治医科大事務部長▽総務省自治財政局財務調査官▽東北大=[自][公]

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 ◇八戸市議補選開票結果(改選数4−8)
当 21449 吉田淳一 63 自元(5)
当 18167 工藤悠平 30 自新(1)
当 16306 田中満  41 民新(1)
当  8854 下田保夫 70 民元(2)
   7586 冷水保  60 民元
   7234 角金洋一 62 自元
   7039 田端文明 50 共新
   4268 夏堀素行 50 無新

 =選管最終発表

884チバQ:2009/10/26(月) 21:54:58
>>859-868>>874>>880
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20091026ddlk04010142000c.html
選択:’09知事選 実績訴え村井氏 富県戦略で再選、民主支持層に食い込み /宮城
 任期満了に伴う知事選は25日投開票され、無所属現職の村井嘉浩氏(49)が無所属新人の2人を降し、再選を果たした。村井氏は企業誘致など1期目の実績を訴えて県内全域で圧倒的な支持を獲得。8月衆院選の民主支持層にも食い込み、次点候補に4倍近い差を付けた。前国連食糧農業機関(FAO)戦略企画部長の遠藤保雄氏(62)=民主、社民、国民新推薦=は国政との連携を強調したが、知名度浸透に苦戦。県民主医療機関連合会事務局長の天下みゆき氏(53)=共産推薦=は社会保障の充実を訴えたが及ばなかった。投票率は前回比6・22ポイント高い46・57%。当日有権者数は188万8222人(男90万5755人、女98万2467人)だった。【伊藤絵理子、比嘉洋、鈴木一也】

 当選確実が報じられた午後8時過ぎ、村井氏は「村井コール」と手拍子に迎えられて事務所入りし、支持者らにもみくちゃにされた。紙吹雪が舞う中、紅潮した表情で約300人の支持者と万歳三唱。「知事選は1期目の通信簿」と話していた村井氏が「合格点をいただけたと思う」と述べると、事務所は大きな拍手に包まれた。

 事務所には自民党の国会議員や県議、仙台を含む各市町村の首長も多数駆けつけた。村井氏は今回、政党や団体に推薦を要請せず「県民党」を標榜(ひょうぼう)。実質的には自民党県連の支援を受けたが、「自民」対「民主」という構図を回避することに成功した。他陣営は8月の衆院選で自民党公認候補を応援した経緯から「県民党」との矛盾を指摘したが、村井氏は今回の結果を踏まえ「県民の理解を得られた」と述べた。

 選挙戦では、大型の企業誘致を成功させた実績を強調。2期目も「富県戦略」を加速させると訴え、幅広い支持を集めた。

 ◇遠藤氏、国政との連携及ばず 岡崎民主県連代表が辞意
 午後8時10分過ぎに仙台市青葉区の事務所に姿を見せた遠藤氏は支持者を前に「私の不徳の致すところ」と何度も頭を下げた。推薦した民主党の県選出国会議員や地元議員、同窓生らが拍手で労をねぎらった。

 遠藤氏は敗因について準備期間の短さを挙げ、「私の主張や考え方を県民の皆さんに伝えきれなかった」と淡々と語った。村井氏には「温かい政治をしてほしい」と要望した。

 選対本部長の岡崎トミ子民主党県連代表は「県連として候補者を支え切れず申し訳ない」と謝罪。「総選挙前から(知事選後の)辞任は決めていたが責任は取らなくてはいけない」と述べ、11月29日に開催予定の県連大会をもって、代表を退く意思を表明した。

 ◇天下氏、無党派層に浸透せず 知名度不足響く
 天下氏は共産党の支持層に加え、出身団体の県民医連を通じ医療や福祉の関係者から支持を集めたが、無党派層に浸透しなかった。選挙戦では他候補に先駆けてマニフェストを公表し、特別養護老人ホームの入所待機者問題などを指摘し論戦をリード。県内初の女性知事を目指したが、知名度不足を挽回(ばんかい)できなかった。

 天下氏は仙台市青葉区の事務所で「医療・福祉の分野で前進のきっかけが作れた」と晴れやかな表情で語った。

885チバQ:2009/10/26(月) 21:55:17
 ◇投票率は46.57% 衆院選の余波で上昇か
 知事選の投票率は46・57%で、12年ぶりの新人対決となった05年の前回(40・35%)より6・22ポイント上昇した。政権交代が実現した8月の衆院選の余波で、政治に対する有権者の関心が高いまま知事選を迎えたことが投票率上昇の要因の一つと考えられる。

 今回は再選を目指す村井氏に新人2人が挑む「現職対新人」の対決構図が浮かび上がったが、政策面での明確な争点はなかった。それでも、有権者に浸透してきた期日前投票が前回に比べて2倍と好調で、投票率を押し上げた。

 投票率の推移をみると、最後に50%を超えたのは97年知事選。「無党派」対「政党」という鮮明な対決構図に有権者の関心は高まり、55%まで伸びた。

 だが、浅野史郎前知事が3選を果たした01年知事選では過去最低の投票率(35・58%)を記録。新人対決となった前回で、投票率低下に歯止めがかかった。【須藤唯哉】

==============

 ■解説

 ◇課題は山積み 早急に次の行程示して
 政権交代後初の知事選で国政の影響がどう出るか注目されたが、有権者は「国政と県政は違う」と判断し、現職の村井氏を選択した。政策面では、企業誘致という明確な実績があったこと、新人2人が訴えた社会保障重視路線も取り込んで争点を消したことが、村井氏の勝因として挙げられる。選挙活動面では、「県民党」を標榜(ひょうぼう)して政党対立の構図を避けつつ、活動を下支えしたのは自民組織だった。わかりやすい主張と緻密(ちみつ)な戦略がかみあった結果と言える。

 一方、遠藤氏を推薦した民主は「政権交代の勢いで知事選も勝つ」もくろみが完全に崩れた。国政と連動し「生活第一」を訴えたものの、対立軸となるような具体的な政策までは示せず、存在感の欠如につながった。民主が脱官僚依存をうたう中、遠藤氏が元官僚だったこともマイナスに影響した。

 破綻(はたん)寸前の財政状況をはじめ、県を取り巻く課題は山積みだ。だが、絶好の議論の場で肝心の「富県宮城」戦略の将来像を巡る議論は深まらなかった。

 村井氏は「経済のパイを広げれば県民生活は豊かになる」と主張する。しかし、自動車関連産業や高度電子機械産業の企業誘致が進んでも、農林水産業や介護、福祉分野の振興につながるとは限らない。今回知事選では県民生活を変える具体的な道筋こそ議論されるべきだった。村井氏には、次の4年間の行程を早々に示してほしい。【伊藤絵理子】

==============

 ◇知事選開票結果=選管最終発表
当 647,734 村井嘉浩  49 無現

  174,702 遠藤保雄  62 無新

   51,848 天下みゆき 53 無新

==============

 ◇新知事略歴
村井嘉浩(むらい・よしひろ)49 無現(2)

 知事[歴]陸自東北方面航空隊▽松下政経塾塾生▽県議3期▽自民党県青年部長・幹事長▽防衛大

886チバQ:2009/10/26(月) 21:57:15
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/10/20091026t11029.htm
村井氏、全市町村制す 得票史上2位 宮城県知事選




 宮城県知事選で現職の村井嘉浩氏が全39市区町村で圧倒的な得票力を見せ、知事選史上2番目に多い64万7734票を獲得した。有効投票数に占める得票率は74.09%に上った。新人の遠藤保雄氏は19.98%と広がりを欠き、新人の天下みゆき氏は5.93%にとどまった。

 村井氏の得票は、過去最多だった1993年2月の知事選の本間俊太郎氏の64万7920票に迫り、圧倒的強さを誇った97年の浅野史郎氏の62万2928票を上回った。

 得票率は、浅野氏が支援する無所属新人と競い合って初当選した2005年の前回の48.72%を大きく上回った。
 地域別の得票率は、有権者の4割を占める仙台市で70.35%、仙台市以外の市部が75.78%、町村部が77.93%。9町村で80%を超えた。

 県が誘致したトヨタ自動車系のセントラル自動車の本社工場が立地する大衡村は最も高い88.44%。告示日に第一声を行った岩手・宮城内陸地震の被災地、栗原市は78.35%だった。

 民主党などが推薦する遠藤氏は都市部を中心に比較的票を伸ばした。最も高い得票率は仙台市太白区の24.38%だった。青葉区23.88%、泉区23.54%など、仙台市と近郊市町の計9市区町で20%を超えた。
 しかし、仙台市以外の市部で18.59%、町村部は16.87%と広がりを欠いた。

 共産党が推薦する天下氏の得票率は、地元塩釜市が10.93%と最も高かったが、ほかの市区町村は2〜8%台にとどまった。仙台市は6.62%、仙台市以外の市部は5.62%、町村部は5.21%だった。


2009年10月26日月曜日


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