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利水・治水スレ

1とはずがたり:2007/11/05(月) 00:45:52
ダム・堰堤・運河・暗渠etc
公共事業に占めるダムなどの費用は非常にでかいものがある。専用スレで研究・観察。

行革スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/?KEYWORD=%A5%C0%A5%E0
土建スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1105074193/?KEYWORD=%A5%C0%A5%E0
ダムサイト
http://damsite.m78.com/top.html
ダム便覧
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/TopIndex.html
ダムマップ
http://www.dammaps.jp/

1294とはずがたり:2017/06/20(火) 11:34:52

(朝鮮日報日本語版) 水不足が続く韓国、各地でトラブル続出
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170616-00001715-chosun-kr&pos=4
6/18(日) 5:10配信 朝鮮日報日本語版

 京畿道安城市内の実家に来たチェさん(54)は、いつも通り家の前に止めた車を水ぶきしようとしたところ、ひどく怒鳴られた。近所のペさん(65)がチェさんを見かけて大声を上げたのだ。安城市は現在、農業用水の水不足が深刻な状況で、この地域では上水道の水を飲料水以外の生活用水に使うことを自主的に制限している。チェさんは「車の汚れがひどかったので水ぶきしようとしただけなのに、これほど神経質になっているとは思わなかった。15年間毎年、両親に会いに来ているが、地元の小川の水が干上がったのは初めて見た」と言った。

 水不足が続いていることから、農村では住民の間で水をめぐるトラブルが頻繁に発生している。韓国農漁村公社によると、今年1月から今月14日までの降水量は全国平均187ミリメートルで、平年に比べて54%前後しかない。特に京畿道安城市、忠清南道瑞山市、忠清南道礼山郡などの貯水率は13-15%前後と極めて低い。

 水不足のため、水の使い方をめぐって近隣住民のケンカも絶えない。安城市内で暮らすキム・ヒョンスクさん(56)は「この間、近所の人が家に遊びに来て『お皿をすぐ洗うんだね』とこちらの水の使い方を探るようなことを言ってきた。今は自分の家に他人を招き入れるのも用心しなくては。水不足でご近所同士の情も乾いてしまったようだ」と言った。この地域では先日、イさん(62)が隣の畑が干上がっているのに気付き、自分の家でためていた水をまいてやったところ、ほかの住民たちとケンカになったという。通りかかった住民たちが「水田に使う水もないのに畑に水をやるのか」と怒り出したというのだ。

 忠清南道瑞山市では井戸掘りをめぐるトラブルが発生した。瑞山市では農業用水を確保するため地下水が使えるよう井戸設置費を支援した。同市では、比較的地下水が豊富な仁旨面山東里を大型井戸開発地域に選定したが、この水がほかの地域にも利用されることを知った農民たちが「うちの村の地下水がなくなる」と強く反発した。結局、「山東里井戸開発」は白紙になってしまった。忠清南道洪城郡では、自分の水田に先に水を引こうとしてケンカになった近隣農民の間で「水門争い」が発生、暴力ざたになった。

 村長たちが腰を上げて、「水が足りないから生活用水をできるだけ節水してほしい。洗濯や皿洗いも自制してほしい」と村内放送をしたり、近所の住民同士で水の使用をけん制したりしている。特に、30-40世帯前後と規模が小さく、共同地下水を使用している村では、住民同士の監視が厳しい。地下水が干上がって断水すると、すぐに生活に大きな支障が出るためだ。

 水不足が近いうちに解消されるという期待も薄い。気象庁では「今年の梅雨入りは遅く、水不足が8-9月まで続く」と予想している。韓国農漁村公社関係者は「できるだけ水不足の被害を減らす方法を考えているが、異常気象のために発生している事態だけに、節水以外には根本的な解決策がないのが実情だ」と語った。

1295とはずがたり:2017/06/22(木) 13:25:24

和歌山・那智勝浦町 太田川で氾濫危険水位超える
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170621/k10011024831000.html?utm_int=all_side_ranking-access_005
6月21日 10時56分

和歌山県那智勝浦町を流れる太田川は南大居観測所で氾濫のおそれがある「氾濫危険水位」を超えました。和歌山県と気象台は氾濫の危険性が高まっているとして「氾濫危険情報」を発表し、厳重な警戒を呼びかけています。

1296とはずがたり:2017/07/05(水) 16:01:45
個人的には大規模開発には昂揚するしこう云ふの社会主義の十八番であるけど資本主義国でもコストが安かった時代にはそれなりの規模でやってきた事でもある。

とはいえこう云ふの聞くとやはりやるべきで無かったなあと思うしましてや大地震の元兇とかりになっているなら尚更である。。
>李白、杜甫、白楽天などの詩に歌われた1000カ所以上もの文化財と美しい景観が水没し、魚類の生態系が破壊され、希少動物の河イルカ(ヨウコウイルカ)が絶滅したことは、中国内外で議論の的になった。

三峡ダムは此処
https://www.google.co.jp/maps/place/%E4%B8%89%E5%B3%A1%E5%A4%A7%E5%A3%A9/@30.822719,109.8827698,8z/data=!4m5!3m4!1s0x368476d5e9a340d9:0xa017b4d524bd9d6c!8m2!3d30.822719!4d111.0033753

中国「三峡ダム」危機--最悪の場合、上海の都市機能が麻痺する
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/07/---5.php
2017年7月3日(月)06時52分
譚?美(作家)

<四川省で起きた大規模な山崩れは、本当に大雨だけが原因なのか。世界最大の三峡ダムが一帯で大地震を頻発させているという指摘があり、さらには砂礫により、ダムそのものも機能不全に陥っている>

6月24日、中国・四川省で大規模な山崩れが発生した。中国メディアによれば、住宅62戸が土砂に埋まり、120人以上が生き埋めになったという。山崩れの現場は、四川大地震と同じ場所であり、ここ数日、大雨が降りつづいて地盤が緩んでいたことが原因だとされる。だが原因はそれほど単純なものではないだろう。

2008年5月に発生した四川大地震はマグニチュード7.9を記録し、甚大な被害をもたらした。震源地近くでは地表に7メートルの段差が現れ、破壊力は阪神・淡路大震災の約30倍であった。

専門家は、四川盆地の北西の端にかかる約300キロにわたる龍門山断層帯の一部がずれたために起きたと分析し、これによって地質変動が起こり、龍門山断層帯は新たな活動期に入ったと指摘している。今後、さらに大規模な地震が発生する可能性が高いのである。

四川盆地はもともと標高5000メートル級の山々がつらなるチベット高原から急勾配で下った場所に位置する標高500メートル程度の盆地で、ユーラシア・プレートと揚子江プレートの境界線の上にあり、大小さまざまな断層帯が複雑に入り組む地震の多発地帯である。

それに加えて、最近の中国の研究では、地震発生の原因のひとつは「三峡ダム」の巨大な水圧ではないかとの指摘がある。ダムの貯水池にためた水の重圧と、地面から地下に沁みこんだ水が断層に達することで、断層がずれやすくなったという分析である。

建設中から数々の難題、天気や地震にまで悪影響
三峡ダムは、中国政府が「百年の大計」として鳴り物入りで建設した世界最大のダムである。16年の歳月を費やして、四川省重慶市から湖北省宜昌市にいたる長江の中流域の中でも、とくに水流が激しい「三峡」と呼ばれる場所に建設された。竣工は2009年だ。

ダムは70万キロワットの発電機32台を擁し、総発電量2250万キロワットを誇り、当初の計画では、湖北、河南、湖南、上海、広東など主要な大都市に電力が供給され、全中国の年間消費エネルギーの1割を供給でき、慢性的な電力不足の解消に役立つはずだった。

だが、建設中から数々の難題が生じた。まず「汚職の温床」と化した。総工費2000億元のうち34億元が汚職や賄賂に消えた。国民の多大な犠牲も強いた。はじめに地域住民約110万人が立ち退きを迫られ、強制的に荒地へ移住させられて貧困化し、10万人が流民になった。

1297とはずがたり:2017/07/05(水) 16:01:57

李白、杜甫、白楽天などの詩に歌われた1000カ所以上もの文化財と美しい景観が水没し、魚類の生態系が破壊され、希少動物の河イルカ(ヨウコウイルカ)が絶滅したことは、中国内外で議論の的になった。

そればかりではない。四川大地震が発生した同じ2008年、竣工を目前に控えた三峡ダムで試験的に貯水が開始されると、下流域でがけ崩れと地滑りが頻発した。この年の9月までに発生したがけ崩れと地滑りは、合計32カ所、総距離33キロに達し、崩れた土砂の量は約2億立方メートルにのぼった。

その後の調査で、地盤の変形などが合計5286カ所見つかり、大きなひずみが生じていることが判明した。ダムの構造物や防水壁には約1万カ所の亀裂が見つかり、補修に奔走した。

そして2009年、三峡ダムが完成すると、今度は気候不順が起きた。貯水池にためた膨大な量の水が蒸発して大気中にとどまり、濃霧、長雨、豪雨などが発生するようになったのだ。

気候不順は年々激しくなり、2013年までに、南雪災害、西南干ばつなどの災害が相次いだ。2016年にも豪雨による洪水が発生。エルニーニョ現象が原因だとされたが、死者、行方不明者は128人にのぼり、中下流域で130万人が避難を余儀なくされた。

大地震が次々に起きた。2008年の四川大地震以外にも、ミ文川大地震、青海省大地震など、毎年のように大小の地震が発生した。2014年には、三峡ダムから約30キロ上流にある湖北省でマグニチュード4.7の地震が連続して2度起きている。

総じてみれば、人工物である三峡ダムが天気や地震にまで影響を及ぼすとは、まるで信じられないような話ではある。

水が流れず、貯水できず、解決策も見いだせない
だが、三峡ダムにとって、さらに深刻な事態がもちあがっている。長江上流から流れて来る砂礫で、ダムがほぼ機能不全に陥り、危機的状況にあることだ。

怒涛のように押し寄せる大量の砂礫で貯水池が埋まり、アオコが発生してヘドロ状態になっている。ヘドロは雑草や発泡スチロールなどのゴミと一体になり、ダムの水門を詰まらせた。ゴミの堆積物は5万平方メートル、高さ60センチに達し、水面にたまったゴミの上を歩ける場所があるほどだという。地元では環境団体などが毎日3000トンのゴミを掻き出しているが、お手上げ状態だとされる。

重慶市でも、押し寄せる砂礫で長江の水深が浅くなった。水底から取り除いた砂礫は50メートルも積みあがった。重慶大橋付近の川幅はもともと420メートルあったが、橋脚が砂礫に埋もれて砂州となり、今では川幅が約半分の240メートルに狭まっている。大型船舶の航行にも著しい支障をきたしている。

水が流れず、貯水できないダムなど何の役にも立たないが、三峡ダムが周囲に及ぼす悪影響は、この先、増えることはあっても減ることはないだろう。中国政府も技術者も根本的な解決策を見いだせず、すでに匙を投げてしまっているからだ。だれも責任を取ろうとする者がいないまま、今も三峡ダムは放置されている。

1298とはずがたり:2017/07/05(水) 16:02:10
>>1296-1298
著名な水利学者の遺言「ダムは10年もたない」
もし三峡ダムが地震の原因のひとつであるなら、今後さらに四川大地震のような大規模な地震が起きる可能性があるだろう。そして大地震が発生したとき、原因を作った「瀕死」の三峡ダムは、果たして持ち堪えられるだろうか?

万一、ダムが決壊するようなことがあれば、長江流域の広大な土地が洪水に見舞われ、穀倉地帯は壊滅して、数千万人の犠牲者が出るだろう。長江の河口部にある上海では都市機能が完全に麻痺し、市民の飲み水すら枯渇してしまう。そんな事態は想像するだけでも恐ろしい。

三峡ダムが建設された当初、中国政府は「千年はもつ」と豪語したが、数々の難題が発覚して、わずか数年で「百年もつ」とトーンダウンした。今日、巷では「10年もつのか」と危ぶむ声がある。


「10年」と区切るのは、かつて三峡ダムの建設に反対した著名な水利学者、清華大学の故・黄万里教授の言葉に由来している。

戦前、アメリカのイリノイ大学で博士号を取得した黄教授は、建国間もない中国で黄河ダム建設の計画が進められたときに強く反対し、毛沢東から「右派」の烙印を押されて22年間の強制労働に追われた。

1980年代に名誉回復した後、長江の三峡ダム建設が国家の議題にのぼると、中国政府に6度も上申書を提出して反対したが、鄧小平と李鵬首相(当時)に無視された。黄教授が反対した理由は、21世紀の今日、私たちが直面している危機的状況を言い当てたからにほかならない。

そして「もしダムを強硬に建設したら、10年もたないだろう」と警告した。2001年8月、黄教授は病床で家族に向かって三峡ダムを見守りつづけるようにと告げ、「どうにも立ち行かなくなったら、破壊するより方法はない」と遺言を残した。享年90。中国の「水利事業の良心」と称えられる伝説的な人物である。

もし「10年もたない」とすれば、期限は2019年だ。あと2年で三峡ダムは決壊するかもしれないのだ。タイムリミットは刻一刻と近づきつつある。唯一の解決策は、黄教授の遺言通り、人間の手で破壊することだけなのだろうか。

[執筆者]
譚?美(タン・ロミ)
作家。東京生まれ、慶應義塾大学卒業、ニューヨーク在住。日中近代史を主なテーマに、国際政治、経済、文化など幅広く執筆。著書に『中国共産党を作った13人』、『日中百年の群像 革命いまだ成らず』(ともに新潮社)、『中国共産党 葬られた歴史』(文春新書)、『江青に妬まれた女――ファーストレディ王光美の人生』(NHK出版)、『ザッツ・ア・グッド・クエッション!――日米中、笑う経済最前線』(日本経済新聞社)、その他多数。新著は『帝都東京を中国革命で歩く』(白水社)。

1300とはずがたり:2017/07/10(月) 19:42:17

>・土石流危険渓流等に指定されていないこと
この条件は外してもええんちゃうか。

群馬県、小水力発電のポテンシャル公表 投資回収の有望地点は5ヶ所
https://www.kankyo-business.jp/news/015068.php
2017年6月15日掲載 印刷 記事を保存

群馬県は6月13日、2016年度に実施した小水力発電の有望13地点について、地点ごとの状況に応じた小水力発電モデルを仮想し、発電電力量や売電収入、発電事業の経済性(投資回収年数)の見込みを試算した結果と、関係する法規制や協議先となる機関を調査した結果を公表した。

この「平成28年度小水力発電有望地点調査」は、県内の小水力発電導入を推進するため、民間企業等による事業化検討の一助となるよう、県内に多数ある砂防堰堤の落差を利用した小水力発電の可能性について調査を行ったもの。

今後同県では、調査結果を広く公表するとともに、事業者に対する相談や情報提供を行うなど、小水力発電の導入に向けた取り組みを支援する。

砂防堰堤2,436基の中から13地点を選定
この調査では、まず県内の砂防堰堤2,436基の中から、
・堰堤の高さが一定以上あること
・高い位置から取水できるよう満砂、またはそれに近い状態となっていること
・土石流危険渓流等に指定されていないこと
・想定した流量による最大出力が一定以上見込めること
などの条件を設定し、検討候補地として28地点を抽出した。その後、現地調査を実施し、発電所の設置スペースの有無、堰堤付近の地形の状況などを確認し、導入可能性のある地点として13地点を選定した。

この13地点については、地点毎の状況に応じた小水力発電モデルを仮想して、概算収支を試算するとともに、関係する法規制や協議先となる機関を調査した。

5地点の投資回収年数は8〜20年
この13地点について、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)による価格・期間で売電した場合の概算収支を試算したところ、期間内に投資回収が見込まれたのは5地点となった。

このうち片品上流砂防堰堤では、発電モデルによる概算収支は、想定最大出力503.76kW、建築費概算費用5億2622万円、年間平均経費3525万2,000円/年、年間売電収入8454万3,000円/年と試算し、投資回収年収を8年と見込んだ。

想定投資回収年数は、2016年度時点のFITにおける売電価格と期間(20年間)を基に全額自己資金で実施した場合を想定し、投資額を回収できる年数を試算した。なお、「回収困難」の地点では、FITにおける売電期間(20年間)内での回収は困難と見込まれた。

ただし、この調査で仮想した小水力発電モデルは、堰堤上部で取水した後できるだけ堰堤に近い場所で発電、放流する設計としているため、取水位置をより上流に変えて落差を増やすなど、実施内容を見直すことで投資回収の見込みは変動すると考えられる。

13地点の小水力発電モデルは、群馬県ホームページで公表している。

調査結果の使用にあたっての注意事項
各地点における小水力発電モデルは、既存資料と現地調査に基づいて仮想したもので、概算収支は複数の仮定条件の下に試算したもの。

また、取水可能量や発電所の設置などについて、関係機関との調整・協議を済ませたものではない。実際に事業化を検討するにあたっては、事業可能性について詳細かつ具体的な調査・確認を行うとともに、必要な手続き等について関係機関に確認する必要があるとしている。

1301とはずがたり:2017/07/10(月) 19:42:37
>>1300-1301
【参考】
群馬県 - 群馬県、小水力発電有望地点調査の結果について
http://www.pref.gunma.jp/houdou/bl02_00005.html

群馬県 - 平成28年度小水力発電有望地点調査の結果について
http://www.pref.gunma.jp/04/bl01_00002.html

1. 調査目的及び概要

 群馬県における小水力発電の導入を推進するため、民間企業等による事業化検討の一助となるよう、県内に多数ある砂防堰堤の落差を利用した小水力発電の可能性について調査を行いました。

2. 調査内容

 群馬県内の砂防堰堤2,436基の中から、堰堤の高さが一定以上あること、高い位置から取水できるよう満砂又はそれに近い状態となっていること、土石流危険渓流等に指定されていないこと、想定した流量による最大出力が一定以上見込めることなどの条件を設定し、検討候補地として28地点を抽出しました。その後、現地調査を実施し、発電所の設置スペースの有無、堰堤付近の地形の状況などを確認し、導入可能性のある地点として13地点を選定しました。
 この13地点について、地点毎の状況に応じた小水力発電モデルを仮想して、発電電力量や売電収入、発電事業の経済性(投資回収年数)の見込みを試算するとともに、関係する法規制や協議先となる機関を調査しました。

3. 調査結果(概要)

 上記の13地点について、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)」による価格・期間で売電した場合の概算収支を試算したところ、期間内に投資回収が見込まれたのは5地点となりました。
 ただし、この調査で仮想した小水力発電モデルは、堰堤上部で取水した後できるだけ堰堤に近い場所で発電、放流する設計としているため、取水位置をより上流に変えて落差を増やすなど、実施内容を見直すことで投資回収の見込みは変動すると思われます。

調査結果一覧
モデル番号 堰堤名 設置者 所在地 河川名 発電モデルによる概算収支
想定最大出力
(kW) 建設費概算
(千円) 年間平均経費
(千円/年) 年間売電収入
(千円/年) 経済性
(想定投資回収年数)
※注
1 川場谷沢砂防ダム 群馬県 川場村 薄根川 82.67 163,480 10,952 16,266 13
2 山地堰堤 群馬県 桐生市 桐生川 41.77 124,330 8,328 7,541 回収困難
3 戸室堰堤 群馬県 高山村 名久田川 52.56 179,530 12,027 8,595 回収困難
4 沼尾川砂防ダム 群馬県 渋川市 沼尾川 63.72 421,750 28,253 3,947 回収困難
5 森砂防堰堤 群馬県 下仁田町 鏑川 5.22 76,570 5,129 1,324 回収困難
6 三室沢砂防ダム 群馬県 昭和村 片品川 10.60 96,570 6,469 2,351 回収困難
7 皆沢川堰堤 群馬県 桐生市 皆沢川 8.94 68,780 4,607 1,976 回収困難
8 相間川下流砂防堰堤 国交省 高崎市 相間川 25.65 125,250 8,390 4,457 回収困難
9 霧積砂防堰堤 国交省 安中市 霧積川 37.63 145,300 9,733 6,537 回収困難
10 坂本ダム 国交省 安中市 碓氷川 89.71 178,100 11,931 15,589 15
11 片品上流砂防堰堤 国交省 片品村 片品川 503.76 526,220 35,252 84,543 8
12 沼尾砂防堰堤 国交省 中之条町 白砂川 241.83 374,920 25,115 47,058 10
13 烏川上流砂防堰堤 国交省 高崎市 烏川 51.13 125,100 8,381 8,883 20
 ※注:平成28年度時点の固定価格買取制度における売電価格と期間(20年間)を基に全額自己資金で実施した場合を想定し、投資額を回収できる年数を試算しました。
 なお、「回収困難」の地点は、固定価格買取制度における売電期間(20年間)内での回収は困難と見込まれました。

1302とはずがたり:2017/07/11(火) 14:49:51
福岡 朝倉市が3地区に避難指示 ため池決壊のおそれ
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011052211_20170710.html
13:11NHKニュース&スポーツ

福岡県朝倉市の災害対策本部は、市内の杷木地区にあるため池が決壊するおそれがあるとして、10日午後、付近の3つの地区に新たに避難指示を出しました。

朝倉市の災害対策本部によりますと、10日正午ごろ、被害状況を確認していた警察のヘリコプターから「杷木地区にある『上野ため池』が壊れそうだ」と連絡がありました。

市などが確認したところ、ため池の下を流れる寒水川は豪雨による流木などでせき止められていて、万が一、ため池が決壊すると、土砂などを含んだ水が下流に押し寄せるおそれがあるということです。

このため災害対策本部は、午後0時50分、付近の寒水区と浜川区、それに杷木古賀区の233世帯655人に避難指示を出しました。

そのうえで、住民には「久喜宮小学校」か「サンライズ杷木」に避難するよう呼びかけています。

新たに避難指示の範囲に含まれた朝倉光陽高校では避難所にいた人たちが車でほかの小学校などの避難所に移動していました。

朝倉市内では、ほかにも山が崩壊するおそれがあるとして杷木地区にある杷木若市と杷木久喜宮の一部の地域、115世帯316人に避難指示が出されています。

1303とはずがたり:2017/07/12(水) 15:31:47

<九州豪雨>捜索続く、孤立集落は解消 発生1週間
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20170712k0000e040252000c.html
11:11毎日新聞

<九州豪雨>捜索続く、孤立集落は解消 発生1週間
大量の流木を撤去しながら安否不明者の捜索を行う自衛隊員=福岡県朝倉市杷木松末で12日午前8時5分、藤井達也撮影
(毎日新聞)
 九州北部豪雨は12日、発生から1週間を迎えた。福岡、大分両県で一時29カ所の集落が孤立状態となったが、同日午前に全て解消した。ただ両県の1873世帯で依然断水が続くなどライフラインの復旧は遅れている。被災地では、なお22人と連絡が取れておらず、福岡県朝倉市で同日午前、複数の人が心肺停止状態で見つかった。自衛隊や警察などは安否不明者がいる地区を中心に捜索を続けている。

 朝倉市では杷木(はき)浄水場が被災し、杷木地区全体の1654世帯で断水が続く。同市の杷木地域生涯学習センター前では北九州市上下水道局の職員らが豪雨のあった5日から給水支援を続けており、12日も朝からタンクやペットボトルを手にした住民が詰め掛けた。同県東峰(とうほう)村の199世帯、大分県日田市の20世帯でも断水が続いている。

 豪雨ではこれまでに朝倉市で19人、東峰村で3人、日田市で3人の計25人の死亡が確認され、避難者数はなお約1300人に上る。一方、道路の復旧が進んだことから、12日午前10時すぎに最後まで残っていた日田市内の2地区110人の孤立状態が解消され、孤立地区はなくなった。

 住宅被害は両県で全壊計101棟、半壊計30棟、一部損壊計40棟。床上浸水は計136棟、床下浸水は計304棟となっている。道路の被害は両県の416カ所で確認され、橋の被害は福岡県だけで22件に上る。

 5日午前0時から12日午前5時までの総降水量は朝倉市で641.5ミリ、日田市で461.5ミリに達している。気象庁は記録的な大雨により地盤の緩んでいるところがあり、土砂災害の発生する恐れがあるとして引き続き警戒を呼びかけている。【宗岡敬介、安部志帆子】

1304とはずがたり:2017/07/16(日) 01:02:45
コートジボワール最大の水力発電所、中国企業が建設―中国メディア
レコードチャイナ 2017年7月3日 20時50分 (2017年7月6日 00時00分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20170703/Recordchina_20170703039.html

中国企業が請け負うコートジボワール最大規模の水力発電所、スブレ水力発電所1号機の正式な発電を記念する式典が、6月30日に同国西部スブレで行われた。人民日報海外版が伝えた。

同発電所はササンドラ川の滝付近に位置する、コートジボワール国家エネルギー均衡戦略の中心プロジェクトで、その総設備容量は275MW。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

1305とはずがたり:2017/07/16(日) 16:47:22
<九州豪雨>「土砂ダム」仮設道路開通 生活再建へ一歩前進
毎日新聞社 2017年7月16日 10時29分 (2017年7月16日 11時15分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170716/Mainichi_20170716k0000e040177000c.html

 九州北部豪雨に見舞われた大分県日田市小野地区で、大規模な土砂崩れが川をせき止めている「土砂ダム」を迂回(うかい)する仮設道路が15日、開通した。通行は午前7時?午後7時で2トントラック以下のみと制限されているが、避難者が自宅の片付けなどのために行きやすくなるほか、小型なら重機も通れる。生活再建に向けた一歩となりそうだ。

 市は開通を19日と見込んだが、好天がいて作業が順調に進んだという。同市では道路の仮復旧で12日から孤立状態は解消したものの、道幅が狭いうえ、土砂ダム付近の県道は通行止めのまま。豪雨前は市街から車で10分未満の集落に1時間以上かかるなどし、生活再建の妨げになっていたため、住民から仮設道路の早期開通への願いは強かった。

 福祉施設職員、和田美樹彦さん(47)は、豪雨後に妻の実家に避難して以降、初めて一時帰宅した。「子どもも早く家に帰りたいと言っていたのでうれしい。仮設道路は通勤に使うので安全か確かめて自宅に引き上げたい」とホッとした様子だった。

 ただ、不安もよぎる。福岡市の会社員、諫原弘幸さん(62)も正月やお盆に帰省する大切な家を早く元に戻そうと、同区の父(98)と母(89)が住む実家に駆けつけた。両親は福岡県うきは市の親族宅に避難中だ。黙々と片付けを進める手を止め、つぶやいた。「山からの土砂が家まで押し寄せている。ここで暮らせるのだろうか」

 一方、県は、交通の安全確保のための方策を進める。土砂ダムの上方に複数の地割れがあるといい、集落付近に3台の警報装置や、土砂の状況を詳細に把握する地滑り計を設置。土砂ダムの監視態勢を強めている。【土田暁彦、井上卓也】

1306とはずがたり:2017/07/19(水) 19:58:46
水道料金、6割の値上げ必要 政投銀が今後30年を試算
http://www.asahi.com/articles/ASK634JTBK63ULBJ004.html?iref=pc_rellink
福地慶太郎2017年6月13日05時05分

国内の1日あたり水道使用量の推移
http://tohazugatali.web.fc2.com/risui/AS20170612004315.jpg

 人口減に伴う需要減や、老朽化した施設の更新に費用がかかるという課題に直面する水道事業。赤字を出さずに継続するには、約30年間で6割の水道料金の値上げが必要との試算を日本政策投資銀行がまとめた。水道網の維持のため、厚生労働省は事業の広域化を促している。

 主に市町村が担う水道の事業は、小規模のものも含めて全国に約7千ある。厚労省によると、人口減や節水機能付き家電の普及により、水の需要は減少。2060年ごろには、ピーク時の2000年から約4割減ると推計されている。

 経営状況の悪化のため、水道管の更新などへの投資ができず、老朽化が進む事例もみられる。日本水道協会によると、水道管が破裂して断水するなどの水道管トラブルは、14年度に約2万2千件あったという。

 同行は、人口予測をもとに水道料金の減収を推定。人件費や水質を保つための薬品の費用などは14年度並みとし、実情にあわせて60年で水道管を更新すると仮定した。事業者が毎年、赤字にならないよう、各家庭などから徴収する水道料金を値上げしていくと、14年度から46年度までに、全国平均で63・4%値上げされると推計した。

 事業の広域化を促している厚労省は、交付金のほか、連携・広域化を実施する事例集をつくるなどして自治体を支援している。水道課の担当者は「地域の実情に応じて取り組んでほしい」と話す。

 群馬県太田市など3市5町は昨…

1307とはずがたり:2017/08/11(金) 10:16:15

「切り通し、即時見直しを」 滋賀・姉川の氾濫で長浜市長
https://news.goo.ne.jp/article/kyoto_np/politics/kyoto_np-20170810000203.html
08月10日 22:10京都新聞

 滋賀県長浜市の藤井勇治市長は10日、台風5号による大雨で姉川が氾濫する一因になった堤防の切り落とし部分「切り通し」を「直ちに見直す必要がある」とし、河川管理者の滋賀県に堤防の閉鎖を求めた。16日夜に地元の大井町自治会と県、市による会議を開き、堤防閉鎖に向けて協議を始める方針を明らかにした。

 藤井市長はこの日、大津市の県庁を訪れて三日月大造知事に河川整備と台風被害の復旧支援を要望。姉川の「切り通し」については「今の仕組みを変えないと問題解決にはならない。地元の声を聞くことが前提だが、堤防を設置することが今回の災害の教訓だ」と強調。三日月知事は「被害の全容把握に万全を期すとともに、切り通しについては県、市、地元の会議で閉鎖に向けてどんな対応が有効か話し合いたい」とした。

 要望後、藤井市長は、姉川増水時に地元自治会の判断で切り通しをふさいできたことについて「行政が自治会と綿密に連絡をとる仕組みにはなっていなかった」とし、堤防が閉鎖されるまでは「自治会任せではなく、(水位などの)情報が入る市や県と自治会が連携して維持していくようにしたい」と述べた。

 藤井市長は、同市大井町の集会所で要望内容を同町自治会の饗場富蔵会長(59)に説明。饗場会長は「切り通しについては5年前の自治会総会で、全会一致で廃止すべきだという結論になっている」と述べ、市の方針を是認する考えを示した。

1308とはずがたり:2017/08/11(金) 10:17:09
2017.8.9 07:45
【台風5号】
堤防の切れ目から濁流 滋賀・姉川の氾濫
http://www.sankei.com/west/news/170809/wst1708090016-n1.html

 台風5号の影響で、7日夜から8日未明にかけて滋賀県内各地で激しく雨が降り続いた。長浜市では姉川が氾濫し、住民約550人が一時避難する事態となった。けが人はなかったが、県全体で建物2戸が一部損壊、16戸が浸水するなどの被害が出た。

 県災害警戒本部によると、倒木が屋根に直撃するなどして日野町の住宅と米原市の寺院が一部損壊したほか、姉川が氾濫した長浜市大井町では床上浸水1戸、床下浸水15戸の被害があった。

 各地で雨量が規制値を超えたため道路の通行止めが相次いだほか、長浜、米原両市では、土砂の流出や路面の冠水によって、国道や県道6カ所が全面通行止めとなった。

 6日午後11時から8日午前8時までの雨量は、高島市朽木平良の325.5ミリが最多で、米原市朝日(268.5ミリ)、長浜市余呉町柳ケ瀬(246.5ミリ)が続いた。

 一方、長浜市大井町では姉川が氾濫し、8日未明に避難指示が出された。

 県によると、氾濫場所は道路を通すために堤防が途切れており、増水時には住民があらかじめ用意した仕切り板や土嚢(どのう)などで切り通し部分をふさぐことになっていたが、今回は南側の切り通し部分から水が流れ出したという。

 長浜市によると、切り通しをふさぐのは、大井町の自治会が独自に危険性を判断して行う決まりとなっている。同自治会が8日未明から作業を始めたが、すでに川は氾濫していたため、作業が難航した。

1309とはずがたり:2017/08/26(土) 14:36:16
<秋田岩手大雨>「再建に踏み出したのに、むごすぎる…」2度目の浸水 落胆と困惑
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170826-00000009-khks-soci
8/26(土) 9:28配信 河北新報

 「やっと再建に踏み出したのに、むごすぎる」。東北地方北部に24〜25日に降った大雨で、大仙市内を流れる雄物川が3カ所で氾濫し、流域の住宅や工場、水田が浸水した。7月22、23日の大雨でも氾濫した場所で、復旧が進んでいた地域に落胆と困惑が広がった。

 同市神宮寺の建築業興栄建設神岡工場は、作業場や事務所など300平方メートル以上が1メートル程度水に漬かった。従業員によると、25日午前4時ごろに工場脇の小川が急激に増水し、濁流となって工場を襲った。午前11時半ごろに雄物川の水門が開いて水が引き、その後は従業員数人で角材などの資材が散在する工場内の後片付けに当たったという。

 7月の大雨では床上約1.5メートルまで浸水。加工機器8台やダンプカーなど5台が水に漬かり、被害総額は2000万円を超えた。2週間かけて泥かきや水抜きなどをし、今月初旬に営業を再開したばかりだった。

 高橋浄二取締役は「今後の生活は、今は想像できない」と肩を落とした。

 大仙市寺館と、隣接する大巻では、約20ヘクタールの水田が冠水した。「水害の常襲地帯だが、年に2回というのは記憶にない」。同市寺館の農業斉藤好夫さん(82)は困惑した表情を見せた。

 所有する0.9ヘクタールの水田は1.5メートルの深さまで冠水し、穂も水に漬かった。「今月上旬の開花時期と重なっていたら、壊滅的被害だった。冠水期間が長引かないか心配だ」と話した。

 7月の被害で相当な減収を覚悟したが、その後は水が引き、水田は元通りになった。「2度目の浸水は痛手だ。収穫が皆無にならなくても生育に響き、減収になる」と不安を口にした。

1310とはずがたり:2017/08/29(火) 17:09:35

〔秋田大雨〕大仙市の雄物川上流で氾濫発生 安全確保を(8/25)
https://news.goo.ne.jp/article/rescuenow/nation/rescuenow-00000005930589.html
08月25日 09:15レスキューナウニュース

湯沢河川国道事務所と秋田地方気象台は25日09:10、秋田県大仙市の雄物川上流で、両岸から氾濫が発生したとして、氾濫発生情報を発表しました。雄物川上流では7月23日にも氾濫が発生しています。
自治体からの避難情報を確認するとともに、各自安全確保を図るなど、適切な防災行動をとるよう呼びかけています。

【氾濫による浸水が想定される地区】
・秋田県大仙市:協和峰吉川、寺館、神宮寺

※氾濫による浸水が想定される地区については、一定の条件下に基づく計算結果での推定です。気象条件や堤防の決壊の状況によっては、この地区以外でも氾濫による浸水がおこる可能性があります。

※指定河川洪水予報は、流域面積が大きく洪水により大きな損害を生ずる指定河川について、「氾濫注意/警戒/危険/発生情報」の4段階で注意・警戒を呼びかける情報。市町村からの避難情報等に留意するとともに、急な浸水等に備えるため早期避難を。

1311とはずがたり:2017/08/29(火) 17:13:05
面白そうな番組だw

池の水をぜんぶ抜く大作戦
http://www.tv-tokyo.co.jp/ikenomizu/

1312とはずがたり:2017/09/13(水) 21:50:34
江戸が清潔だったのに対してパリもロンドンも糞尿まみれだったそうだしなー。

ロンドン下水管に「怪物級」の油脂の塊 重さ130トン、長さ250m
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170913-00000003-jij_afp-env
9/13(水) 6:40配信 AFP=時事

【AFP=時事】英ロンドン(London)のビクトリア時代に造られた下水管で、重さ130トン、長さ250メートルもの油脂の塊が見つかった。水道大手テムズ・ウォーター(Thames Water)が12日、発表した。

 下水管を詰まらせる油脂の塊は氷山(アイスバーグ)になぞらえて「ファットバーグ」と呼ばれるが、今回の塊は特に大きく、「モンスター(怪物)ファットバーグ」と呼ばれている。

 この塊が見つかったのは、ロンドン東部ホワイトチャペル(Whitechapel)の幹線道路の下を走る下水管。腐敗した食用油脂とウエットティッシュが混ざり合って岩のように硬くなっており、技師らによれば、除去作業には最長3週間かかる。

 テムズ・ウォーター廃棄物部門のマット・リマー(Matt Rimmer)部長は声明で、「このファットバーグは、われわれがこれまで見たものの中で最大だ。まさにモンスターで、あまりに硬くこびり付いているため、除去作業に多大な人手と機材とを要している」と明かした。

「要はコンクリートを壊そうとしているようなものだ。本来は避けられる状況なのに、台所のシンクから脂身や油を流したり、トイレでウエットティッシュを流したりするせいでこうなっているのだから、いら立たしい」と付け加えた。

 公開された画像には、ファットバーグが下水管を完全に塞いでいる様子が写っている。声明によると、現在は作業員8人が強力な高圧ホースで塊を崩してタンクローリーで吸い出し、連日平均20〜30トンを除去している。【翻訳編集】 AFPBB News

1313とはずがたり:2017/09/13(水) 21:58:27

アンゴラ最大の水力発電ダム、操業開始
http://www.afpbb.com/articles/-/3139503
2017年08月18日 12:00 発信地:ルアンダ/アンゴラ

【8月18日 AFP】アフリカ南西部アンゴラのジョゼ・エドゥアルド・ドスサントス(Jose Eduardo dos Santos)大統領(73)は4日、今月末の退任を前に同国史上最大となる水力発電ダムの開所式に臨んだ。

 操業を開始したのは、クワンザ(Kwanza)川流域に建設されたラウカ(Lauca)水力発電ダム。発電容量は2070メガワットで、主要産油国の一つである同国の停電解消が期待されている。

 ブラジルの建設大手オデブレヒト(Odebrecht)によって総工費43億ドル(約4700億円、推定)で建設されたこのダムは、アフリカ大陸全体でも最大規模となる。

 クワンザ同川流域のダムとしては3番目で、4日には6つのタービンのうち2つが稼働。年内にフル稼働する。(c)AFP

1314とはずがたり:2017/09/17(日) 19:41:10
台風18号 大分県 井崎川で氾濫発生
tenki.jp 2017年9月17日 17時01分 (2017年9月17日 19時27分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/weather/20170917/Tenkijp_82051.html

台風18号の影響で大分県では大雨となっています。井崎川で氾濫が発生しました。

大分県で大雨 井崎川が氾濫
台風18号の活発な雨雲がかかり、大分県では大雨となっています。佐伯市付近や津久見市付近などで猛烈な雨が降り、大分県には4回も記録的短時間大雨情報が発表されました。
大分県内では複数の河川で氾濫危険水位を超えていて、大分県の佐伯市を流れる井崎川の稽古屋(右岸)で氾濫が発生しました。
自治体からの避難指示・勧告などの情報に注意し、危険を感じたら早めに避難するようにしましょう。
※追記:午後5時5分、大分市を流れる大野川の利光地区でも氾濫が発生しました。

1315とはずがたり:2017/09/17(日) 20:19:01
台風で氾濫の滋賀・姉川の「切り通し」を封鎖
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%8F%B0%E9%A2%A8%E3%81%A7%E6%B0%BE%E6%BF%AB%E3%81%AE%E6%BB%8B%E8%B3%80%E3%83%BB%E5%A7%89%E5%B7%9D%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%88%87%E3%82%8A%E9%80%9A%E3%81%97%E3%80%8D%E3%82%92%E5%B0%81%E9%8E%96/ar-AAs1nXF
産経新聞
11 時間前

台風で氾濫の滋賀・姉川の「切り通し」を封鎖: 姉川の堤防で行われた「切り通し」の封鎖作業=16日、滋賀県長浜市大井町c 産経新聞 提供 姉川の堤防で行われた「切り通し」の封鎖作業=16日、滋賀県長浜市大井町
 台風18号が接近するなか、8月の台風5号で姉川が氾濫した滋賀県長浜市の大井町地区で16日、氾濫の原因となった堤防の一部をふさぐ作業が行われた。

 台風5号で同地区では、道路を通すために堤防を途切れさせた「切り通し」と呼ばれる箇所から河川の水があふれたため、住民約550人が一時避難。住宅も浸水するなどした。

 県は南北2カ所の切り通しをふさぐことを決め、この日に作業が行われた。1個約1・8トンの大型の土(ど)嚢(のう)計約100個をショベルカーを使って切り通しに積み上げたほか、板なども使って閉鎖した。

 近くに住む饗場義博さん(66)は「台風5号のときは、玄関先まで水が入ってくるほどで、ボートで逃げて助かった。車も廃車になるなどの被害があった。切り通しをふさいでくれるのは安心だ」と話した。

 また、現場を訪れた藤井勇治市長は「台風18号に間に合ってよかった。スピード感をもって対応してくれた県に感謝している」などと話した。

 この日の作業は応急的な処置で、県は、切り通し部分を来年の夏ごろまでに完全に閉鎖する方針を示している。

1316とはずがたり:2017/09/17(日) 22:42:11
宇連ダムで小水力発電施設整備
東愛知新聞
http://www.higashiaichi.co.jp/news/detail/1530

 水資源機構豊川用水総合事業部は、同用水の水がめで新城市川合の宇連ダムに小水力発電施設を整備している。放水する一部の水を発電に使う。駒場調整池(豊川市平尾町)でも工事を行っており、共に来年3月末までに完成させ、供用開始を目指している。完成すれば同用水で4カ所で稼働することになる。
 同機構は2008(平成20)年に地球温暖化対策実行計画を策定し、温室効果ガスの排出抑制などに向けた取り組みを進めている。東日本大震災の原発事故を受けて再生可能エネルギーの導入を目指そうと同事業部では12年度までに小水力発電施設導入に向けた調査を行い、採算性のある二川調節堰(豊橋市雲谷町)と大島ダム(新城市名号)の2カ所を整備して15年度に稼働させた。
 宇連ダムは高低差を利用して水を送って発電する仕組みになっており、計画する最大出力は約760㌔㍗。年間で一般家庭890世帯分の使用量を発電できるという。
 工事では放流管から分岐させる管を設置。横軸の水車2台を設けて発電させる。発電した電力はダム内の管理事務所の電源に使われ、今後、余剰電力は電力事業者に売電する。
 一方、駒場調整池では流入工部分に最大出力53・4㌔㍗の小水力発電設備を整備している。

1317とはずがたり:2017/09/17(日) 22:42:38
富県に小水力発電施設完成
春富水力発電所竣工式 60人が完成祝う
http://inamai.com/www/ictnews/detail.jsp?id=49184
 長野県などが農業施設の維持管理の負担軽減を目的に伊那市富県に建設を進めてきた春富水力発電所が完成しました。
 11日は、現地で竣工式が行われ、県や伊那市、地元の春富土地改良区の関係者およそ60人が見守る中、ボタンが押され発電が始まりました。
今回建設されたのは、農業用水路の22メートルの落差を利用した小水力発電施設です。
 春富土地改良区が管理する上段のかんがい用水路から取水し、長さ40メートルの導水管を通って発電所内の水車を回します。
 発電は、水路に水が通る農繁期の4月から9月にかけて行われ、発電出力は197キロワット、140世帯の1年間の電気を賄う規模だということです。
 事業費はおよそ4億円で、半分を国の補助、4割を県と市の補助で賄い、1割を春富土地改良区が負担します。
 今後は、春富土地改良区が維持・管理を行い、発電した電力は国の再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を活用して売電します。
 春富土地改良区では、かんがい用水路の建設から50年以上が経過し老朽化が見られることから、収入を整備費用にあてるということです。

1318とはずがたり:2017/09/19(火) 14:04:21

台風18号 大分 17か所の川の護岸壊れる
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011147561_20170919.html
12:44NHKニュース&スポーツ

台風18号に伴う大雨の影響で、大分県内では、川の護岸が壊れる被害が臼杵市や豊後大野市などを中心に17か所で確認されました。

大分県の災害対策本部は午前9時現在の県内の被害状況をまとめました。それによりますと、記録的な大雨に伴い河川が増水した影響で、これまでに川の護岸が壊れる被害が17か所で確認されています。

地域別では、臼杵市が田井ヶ迫川などで8か所、豊後大野市が酒井寺川などで4か所、大分市が寒田川などで3か所、佐伯市が暁嵐川などで2か所となっています。

大分県によりますと、いずれの川も現在は水がひいているということですが、川を管理する大分県などは、応急的な復旧を急ぐことにしています。

一方、道路が土砂に埋まるなどして車での通行ができず、孤立状態にある地域もあり、合わせて125世帯、221人が孤立しています。

地域別では、豊後大野市で52世帯99人、津久見市で49世帯79人、佐伯市で24世帯43人となっていますが、大分県によりますと、いずれも徒歩では行き来ができるということです。

このほか、住宅の被害は合わせて635棟に上り、このうち床上浸水が239棟、床下浸水は390棟で確認されています。

大分県や各自治体は現在も調査を進めていて、被害が大きかった津久見市などでは、今後、建物の浸水被害が大幅に増えるおそれがあるということです。

1319とはずがたり:2017/09/19(火) 19:05:56
【台風18号】九州、四国、本州、北海道の全てに上陸した初の台風に
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170918-00000835-weather-soci
9/18(月) 17:27配信 ウェザーニュース
【台風18号】九州、四国、本州、北海道の全てに上陸した初の台風に
提供:ウェザーニュース
 3連休に全国各地へ影響をもたらした台風18号。史上初、日本の本土4島(九州・四国・本州・北海道)に全て上陸した台風となりました。

 台風18号は強い勢力で沖縄先島に接近後、17日の午前10時半頃に九州の鹿児島県に上陸、さらに午後には四国の高知県へと再上陸しました。進路をやや北に向け、夜のうちに今度は本州の兵庫県に再上陸。日本海へ抜けた後に日付をまたいで18日昼には北海道へ再上陸しました。(道内でも複数回上陸し今回の台風だけで5回も上陸しています。)

 日本の本土を構成する主な5つの島のうち、上陸と表現する4島(九州・四国・本州・北海道)に上陸するのは統計を開始した1951年以降初となります。※なお、沖縄先島の上空を台風が通過したとしても気象庁では「上陸」という定義は使わず「通過」と表現します。

◆秋の台風は日本列島を直撃しやすい

 台風は太平洋高気圧の縁に沿って北上します。秋になって太平洋高気圧の勢力が弱まると、台風の通り道となる太平洋高気圧の縁がちょうど本州付近となり、台風が本州を直撃しやすくなるのです。

 まだ今後も台風が生まれる可能性はありますので、このような台風の特徴を知り、備えなどに活用していただければと思います。

1320とはずがたり:2017/09/19(火) 19:06:59
「危機的状況」九州でエイズ感染急増 16年福岡は61%増 佐賀、熊本過去最多
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170919-00010000-nishinpc-soci
9/19(火) 9:43配信 西日本新聞

 福岡県を中心に、九州でエイズ患者やエイズウイルス(HIV)感染者が増えている。東京や大阪など都市部を含めて全国的には減少か横ばい傾向にあるだけに、九州の増加が目立つ。専門家は、感染者の多いアジアとの往来が増えてウイルスが持ち込まれるケースや、予防啓発活動の不十分さが一因とみており「危機的状況で、より効果的な予防啓発が必要だ」と警鐘を鳴らしている。

 国のエイズ発生動向調査によると、2016年の福岡県のHIV感染者、エイズ患者の新規報告者数は、いずれも46人で計92人と過去最多。15年と比べて61%増えており、特に40代や50歳以上が増加している。佐賀計9人、熊本計19人も過去最多となった。16年の地域別では九州が計169人で32%増。これに対し、関東・甲信越は695人で4%増と横ばい、近畿は265人で11%減など、5地域は前年より減少していた(福岡県以外は速報値)。

 新規報告者数(15年)で全国の感染者・患者の内訳は、日本人男性が約9割、感染原因は同性間性的接触が最多の約6割だった。福岡県も全国と同様の傾向だが、患者が3割程度の全国データに対して、福岡県の患者比率はほぼ半数で、発症してから報告されるケースが際立っている。

 エイズ治療の九州ブロック拠点病院、国立病院機構九州医療センター(福岡市)のAIDS/HIV総合治療センターの山本政弘部長は「福岡での感染の広がりが九州全体に広がっている印象。患者の比率から、実際の感染者は報告よりもかなり多いはずだ」と指摘する。

 各自治体では無料検査を定期的に実施。山本部長は「感染、発症が分かっても、今は薬でウイルスの増殖を抑えられる。検査を受けて早期に発見・治療できれば、感染者自身の健康も維持でき、感染拡大のリスクも減らせる。心当たりがある人は早く検査に行ってほしい」と呼び掛けている。

=2017/09/19付 西日本新聞朝刊=

1321とはずがたり:2017/09/23(土) 22:46:49
国連軍(この辺を解放するのは中国の人民解放軍だらうな。。)に解放して貰ってから現代日本の技術で造ってやろう!
ダメな工業製品しか造れなかった戦前の帝國日本が造れなかったといっても戦後は土建国家日本として可成りの技術的進歩を遂げてきた訳だし♪

まあこれで政権崩壊が一番の良策だろうが,無理となったら平壌の高層ビルみたいに棚晒しになるんじゃない?

核で驕る北朝鮮 巨大ダム・水力発電所建設で「万人単位の死者」説
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170922-00530541-shincho-kr
9/22(金) 6:10配信 デイリー新潮

祖父から続く悲願
 端川市と言っても、知らない方が大半だろう。日本の街ではない。「タンチョン市」と読み、北朝鮮の北東部、日本海側に面している。地下資源に恵まれ、化学・工業地帯に位置付けられている。

 ***

 この端川市でダム・水力発電所の建設に関する巨大事業がスタートし、国内外の両方で多くの注目を集めている。無謀極まりない計画とされ、実際に建設が進めば、万単位の死亡者が出てもおかしくないという。最悪のシナリオが現実のものとなれば、金正恩体制が大きなダメージを受けるのは必定だ。北朝鮮の強制収容所問題を追及する宋允復氏が言う。

「計画は金正恩の祖父、金日成の頃から立案されていました。しかし建設に着工することさえできず、次代の金正日も基礎的なダムと発電所を一つずつ完成させるので精一杯でした。ところが、それが今になって、全計画を現実のものにすると言うのです。理解に苦しみますが、金正恩は、祖父や父でも成し遂げられなかった巨大事業を、自分が成功させてみせると意欲を燃やしているのかもしれません。ですが、それはあまりにも無茶です」

 まず北朝鮮の発表から見てみよう。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は17年5月19日、端川発電所の建設着工式が行われたと報じた。

《端川発電所の建設は、祖国の北部全域の険しい山を貫き、数百㎞の水路を形成して(略)河川の水を効果的に利用するための基本的なダムと発電所を建設する膨大な大自然改造戦である》

 いかにも北朝鮮のメディアらしい文章だが、この調子で延々と続いていくにもかかわらず、肝心の建設計画ついての説明は全く存在しない。ならば、今度はアメリカ政府系の「ラジオ・フリー・アジア」が5月26日に放送したニュースを引用してみよう。

《端川発電所が去る5月19日に着工式を行い、工事に入りました。この発電所は、総発電容量が200万kwのカスケード発電所です。端川発電所の建設は、北朝鮮建国以来最大の土木工事として知られています》

日本人には信じられない巨大計画
 報道では発電所の建設には、現時点で青年突撃隊約1万人と、従業員が3万人ほど従事していると明かし、その上で《端川発電所の建設が成功するかどうかが、金正恩政権の民心の行方を決定し得るし、したがって、金正恩体制の運命に影響を与え得る》と解説している。指導者層にとっても一種のギャンブルという巨大事業なのだ。

 別の消息筋は、そもそも端川発電所の設計は、植民地時代に日本側が手がけたものだが、《膨大な作業量と地理的不安定のために建設を放棄した》と証言。更に《金日成も1980年代に西海閘門、端川発電所のいずれを建設するのかをめぐりかなり苦心したと聞いている》とも明かしている。

 ラジオ・フリー・アジアが明らかにした建設計画を、箇条書きにしてみよう。

(1)端川発電所は160kmの水路を通し、落差を利用して電気を得る。8つのダムと発電所が建設される。

(2)一日平均の建設労働者は40万人。完成すると合計の発電容量は200万kw。

(2)2020年までに完成する計画だが、たとえ人材と資材が確保されたとしても2025年までに完成するのは難しい。

(3)建設に必要な人材とセメントの量も膨大だが、数十万トンを超える鉄筋を適時に確保できるか疑問。

(4)流動的な地質層と石灰岩層も工事中断の要因で、建設に失敗すれば、金正恩政権には大きな打撃。

 日本は島国であり、北朝鮮はユーラシア大陸に位置している。簡単な比較はできないが、それにしても示される数字は、我々にとっては信じられないものばかりだ。

1322とはずがたり:2017/09/23(土) 22:47:12
>>1321-1322
 まず総発電量200万kwと言うが、日本では揚水式の最大が奥多々良木発電所(兵庫県朝来市)で193万kw。揚水式を除くと、奥只見発電所(福島県檜枝岐村)で56万kwだ。ちなみに奥只見ダムは日本一高い重力式コンクリートダムで、小説『ホワイトアウト』(真保裕一・新潮文庫)のモデルという説もある。

原発を2基作れば終わり
 揚水式の水力発電は夜間の余剰電力を使って水をくみ上げ、日中に発電する。電力不足に悩む北朝鮮に余分の電力などないだろう。非揚水式と推測しても問題ないはずだ。

 ラジオ・フリー・アジアは、この巨大プロジェクトは「8つのダムと発電所を建設」した上で、合計の発電容量が200万kwと報じている。単純に割れば1つの発電所で25万kwとなる。

 日本の水力発電で、なおかつ揚力式でないもので探してみる。資源エネルギー庁の「水力ランキング」によると、手取川第一(石川県白山市)発電所が全く同じ25万kw。奥只見発電所が日本1位で、手取川第一は6位だ。

 6位とはいえ、観光などで訪れた方は、その巨大さに驚かれただろう。北陸地方では黒部ダム(富山県立山町)に次ぐ高さを誇り、北陸屈指のダムと評価されている。北朝鮮とは自然環境も異なるし、工法も違う可能性もある。もっと難易度の低いダムを選ぶかもしれないが、それにしても、これほどのものを8基作るとなると、日本だって簡単ではないだろう。北朝鮮に可能だとは到底思えない。

 更に水路の長さが160kmだという。日本の川なら蛇行しているとはいえ、荒川(173km)や十勝川(156km)というレベル。新幹線なら東京を出発し、新富士駅と静岡駅の間だ。北朝鮮側の言う《祖国の北部全域の険しい山を貫き、数百㎞の水路を形成する》のが本当だとすれば、これは確かに万単位の死者が出てもおかしくないと背筋が凍ってくる。宋氏が言う。

「北朝鮮の電力不足は深刻です。しかし火力発電所を作ろうと思っても、石油は中国やロシアからの輸入に頼っています。北朝鮮は核開発を強引に進めていますから、リスクはゼロにしたい。他国に頼らない発電となれば、確かに水力発電しかありません。その背景は分かります。とはいえ原子力発電所1基の発電量は100万kwとも言います。核兵器の製造に血道を上げず、核の平和利用を推進していたなら、原発を2基作ったら終わりです。水力発電と違って、原発建設なら死亡者は桁違いの少数にとどまるでしょう」

ダムによる権力瓦解が最高のシナリオ!?
 もし万単位の死者が出れば、大量の遺族が生まれる。彼らが金正恩体制を恨む。これは尾を引くに違いない。

「これまで北朝鮮は大量の餓死者を出しながら、国民が必死になって市場経済を成り立たせてきました。しかし政権は様々な規制をかけ、貴重な人民の富を今も吸い上げています。そして核兵器開発、ミサイル開発です。私が関わっている脱北者支援のルートからも、北朝鮮の国民が怨嗟の声を漏らしていることが伝わっています。その上でのダム、発電所建設ですから、国内外の注目が集まっているのです」(同)

 そんな脅威の中、北朝鮮が「亡国」のダム・水力発電所建設計画をスタートさせたのだから、これは喜ぶべきことであるという見方も可能になってくる。

「ダムと発電所の建設計画が失敗に終わり、金正恩政権の屋台骨が崩れて国が平和裏に瓦解するのが、最も理想的なシナリオではないかと考えることもあります。大量の難民が発生するなど、様々な問題が生じるでしょうが、核の恐怖に怯えることに比べれば、どうということはないのではないでしょうか」(同)

 ちなみに、ダムの建設現場は土壌が脆弱な場所もあり、植民地時代に建設計画が実現しなかった原因との証言は、先にラジオ・フリー・アジアの報道にあった。建設を強行し、奇跡的に完成したとしても、その後に瓦解する可能性があるわけだ。

 もし決壊すれば、まさに『ホワイトアウト』の世界だ。ダムが貯めた大量の水が濁流となって流れ落ちていく。その破壊力は想像を絶する。本当に迷惑な国家だと言わざるを得ない。

週刊新潮WEB取材班

2017年9月22日 掲載

1323荷主研究者:2017/10/01(日) 10:54:47

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20170910/CK2017091002000090.html
2017年9月10日 中日新聞
明治の船宿を初公開 浜松・天竜

明治30年に田代家が造り、筏師らが利用した船宿=9日、浜松市天竜区二俣町で

 天竜川で木材を運んだ筏師(いかだし)らが使用した明治期の船宿が九日、浜松市天竜区二俣町鹿島の展示施設「筏問屋田代家住宅」に隣接する同所で初めて一般公開された。船宿は全国にもほとんど残っておらず、住民有志は地域の貴重な遺産として活用したいという。

 田代家は戦国時代、徳川家康の遠州侵攻に協力して税免除の特権を受け、天竜川の筏問屋で財を築いた。船宿は一八九七(明治三十)年に建設、木造瓦ぶき二階建てで十部屋ある。

 住民有志でつくる「鳥羽山城跡とまちづくりの会」が建物を調査、田代家の文書で確認した。

 筏師は山で切った木材で筏を組んで流し、江戸-明治期に集積地として栄えた河口の掛塚(磐田市掛塚)まで運び、戻ってくる際に船宿を利用した。昭和三十年代に佐久間、秋葉ダムが相次いで完成、輸送もトラックに置き換わり、天竜川で筏の運搬は姿を消した。

筏師が使用した道具を説明する曽我清臣さん(右)=9日、浜松市天竜区二俣町で

 同会は天竜川の歴史に触れてもらおうと、船大工の道具や、筏が天竜川を下る田代家所有の明治時代の写真など五十点を並べた。

 同会代表の曽我清臣さん(75)は「文化財として取り壊さず、地域のまちづくりに生かしたい」と話す。十一月十九日まで、土日祝日に公開。問い合わせは曽我さん=電053(925)6057=へ。

(島将之)

1324荷主研究者:2017/10/01(日) 12:00:56

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20170927/CK2017092702000102.html
2017年9月27日 中日新聞
井川など「幻の工法」ダム 人気沸騰

◆コンクリ節約「中空式」誕生60年

中空重力式として日本で初めて完成した井川ダム=静岡市葵区で

 ダム本体の堤部分に空洞がある「中空重力式ダム」が日本に誕生して六十年になる。コンクリートの節約を狙った構造だが、工事に手間がかかるため建設した数は少なく、国内に約三千あるダムのうち中空式はわずか十三カ所。最近は珍しさからダムマニアの注目を集め、地域の観光資源としても活用されている。

 大井川上流の中部電力井川ダム(静岡市葵区)は一九五七(昭和三十二)年九月に完成し、堤の高さは百メートル余り。日本の中空式の第一号だ。水力土木の経験が長い水野明久会長(64)は「私たちの先輩が歴史を開いた」と胸を張る。

 戦後の電源開発で懸念されたのが膨大な建設費。中電建設部は中空式にすれば当時は貴重だったコンクリートの使用量を浮かし、費用を抑えられると考えた。中空式の先進国イタリアから技師を招いて研究し、社内の反対派を説得した。井川ダムに利用したコンクリート量は四十万七千六百立方メートルと、空洞のない重力式ダムと比べて20%もカット。建設費も16%減らした。

 しかし、中空式ダムはコンクリート原料を大量に流し込めず、型枠を一段ずつこしらえるなど人手がいる。高度成長期、原料が値下がりする一方、建設作業員の人件費は上昇。コンクリートよりも人手を節約する必要が出て、七〇年代前半を最後に造られなくなった。強度にも優れているが日本では今後、新規案件が出ない「幻の工法」と呼ばれている。

 中空式の特徴を肌で感じられるのが国土交通省管理の横山ダム(岐阜県揖斐川町、六四年完成)。前日までに予約すれば内部を見学できる。イベントホールに仕立てた高さ四十メートルもの空洞は音響効果に優れ、コンサートも開かれる。

 観光客らに事務所が配るダムカードの数も昨年度は約五千五百枚と、配布開始の二〇〇七年度と比べて十七倍に増加した。中川喜久・横山ダム管理支所長は「中空式は珍しい、と喜ぶ人が多い。ダム開発のスケールの大きさと中空式の大胆さが再評価されている」と分析する。

(名古屋経済部・小柳悠志)

1325とはずがたり:2017/10/09(月) 00:19:25
「黒部」など水力に脚光=発電増へ設備更新―大手電力
時事通信社 2017年10月8日 14時14分 (2017年10月8日 23時57分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20171008/Jiji_20171008X140.html

 大手電力が、建設から年数がたった水力発電所の設備を更新するなど、発電量の増加に取り組んでいる。温室効果ガス削減が求められる中、二酸化炭素(CO2)を出さず、低コストで安定的に発電できる水力を有効活用する。関西電力は富山県の黒部川流域などで、水力の増強を進めている。
 黒部川流域には現在、12の発電所があり、発電出力は約100万世帯分に相当する計約90万キロワットという貴重な電源だ。映画の舞台になり、戦後日本の経済成長を支えてきた日本最大級の黒部ダムもこの流域にある。
 関電は5月、運転開始から80年が経過した黒部川第2発電所の1号機の水車や発電機を高効率なものに交換した。2、3号機も交換し、2021年11月までに総出力を従来比3.8%増の7万4700キロワットに高める予定だ。
 今年9月下旬には、1985年に廃止された黒部川水系の発電所で使用されていた堤や導水路を再利用し、出力1520キロワットの新たな発電所を設置すると発表した。関電は設備更新や既存設備の活用により、計約3万キロワットの水力発電量の増強を計画している。中部電力も水力発電の設備更新や運用見直しにより、16年度までに約5万5800世帯分に相当する発電量を増やした。

1326荷主研究者:2017/10/14(土) 22:15:12

http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20171004/CK2017100402000086.html
2017年10月4日 中日新聞
大井川電源開発60年 枯れぬ情熱
◆水一滴もエネルギー

井川発電所建設の苦労を語る丹羽哲郎さん=名古屋市東区の中電本店で

 中部電力による静岡県の大井川電源開発で第一陣となった井川水力発電所(静岡市葵区)が、一九五七年九月の運転開始から六十年を迎えた。周辺工事を含めて七十二人の犠牲者を出して完成し、今では流域全体で六万世帯分の電気を生み出す。東日本大震災後に注目を集める再生可能エネルギーとして、発電量を増やす取り組みも進めている。

 井川発電所は山深い里にもかかわらず、建設が最盛期だった五三年ごろは全国から三千人以上の作業員が集まった。中電と施工業者、住民の間で一体感が生まれ、「逢う瀬 逢わぬ瀬 井川じゃひとつ 同じ想いのダムとなる」と井川地域の小唄にもなった。資材運搬のため大井川鉄道井川線も建設された。

 当時を知る元中電社員の丹羽哲郎さん(91)=名古屋市昭和区=によると、ダム建設には重機もなく、人海戦術に頼った。高価なコンクリートの使用量を減らすよう指示もあり、丹羽さんはセメントと砂利の配合を工夫するなどコンクリート強度の研究を重ねた。「戦後復興はエネルギーからとの思いで休みなく働いた」と懐かしむ。

 五〇年代の発電は水力がメイン。名古屋など都市部の電力需要に合わせ、中電はその後も大井川の開発を急ぐ。五七年には上流で畑薙第一水力発電所(葵区)の建設に着手。コンクリート節約のため、ダムの堤の内部を空洞にする中空重力式を採用し、この構造としては世界一の高さ(百二十五メートル)のダムとなった。

中空重力式として世界一の高さを誇る畑薙第一ダム=静岡市葵区で

 大井川水系には現在、十三の発電所があり、総発電能力は六十一万キロワットに達する。ダムの適地は開発され尽くしているが、中電は既存のダム横で放出されるわずかな水を利用し、今年二月からは十四番目の水力発電所を建設している。新たに三百五十世帯分の使用電力量を生み出せる見通しだ。

 井川発電所のダムなどでも、ためた水を無駄に下流に放水しないで済むようダムでの貯水と発電のタイミングの最適化を進めている。杉本公成・井川水力管理所長(57)は「貴重な純国産エネルギーの水を一滴も無駄にせず発電に活用したい」と話している。

(小柳悠志)

1329とはずがたり:2017/10/30(月) 20:45:12
場所が知りたい

全国の堤防 約20か所でかさ上げ不十分 会計検査院
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171026/k10011199031000.html
10月26日 18時59分

洪水対策を目的とした堤防の改修工事が進められている全国の川のおよそ20か所で、堤防の高さのかさ上げが不十分であることなどが原因で増水した際に水があふれるおそれがあることが会計検査院の調べでわかりました。
大雨による川の氾濫などの被害額は、ここ数年、年間3000億円を超えていて国土交通省は、毎年4000億円をかけて、全国の堤防の高さをかさ上げしたり川幅を広げたりするなどの対策を進めています。

会計検査院が対策の状況について全国800余りの川の堤防を抽出して調べたところ、およそ20か所で、堤防の一部がかさ上げされず低いままになっていたり、川が一部だけ拡幅されないままになっていたりして、5年以上にわたり水があふれるおそれがある状態になっていたことがわかりました。

このうち埼玉県内の荒川では、高さおよそ7メートルの堤防をおよそ10メートルにかさ上げする工事が進められていますが、古い橋の周辺だけがかさ上げされないままになっています。

ほかの場所でも古い橋が残っていたり周辺の土地を取得できなかったりしたことが、原因で堤防のかさ上げや川の拡幅ができていないということです。

背景には、橋を架け替える部署との連携不足や地権者との合意形成が難航していることがあるということで、検査院は国土交通省に対し改善を求めることにしています。

国土交通省は、NHKの取材に対し、「改修には時間がかかるため危険性の高い場所から順番に進めざるをえないのが現状だ。関係部署との連携などについては一層努力していきたい」としています。
堤防低い部分で水あふれる被害
古い橋があるために堤防が低くなっている部分から水があふれる被害は最近も起きています。

滋賀県長浜市の姉川では、ことし8月、台風による大雨で増水し、古い橋があり堤防が低くなっている部分から川の水があふれ、およそ20棟が浸水する被害が出ました。この橋は昭和8年につくられましたが、橋の部分だけが周りの堤防よりも1.5メートルほど低くなっていたということです。

この部分の対策として、大雨で増水するおそれがある場合には、住民たちが角材を積み上げて「せき」をつくり、水があふれるのを防ぐことにしていましたが、8月の台風では、水位が急激に上昇したため、間にあわなかったということです。
専門家「防災上 大きな問題」
堤防の整備に詳しい京都大学防災研究所の多々納裕一教授は「古い橋の周辺で堤防のかさ上げなどができていないことは防災上、大きな問題だ。洪水が起きやすい場所は緊急に対策を講じる一方で、そうでない場所は、堤防が低くなっている部分を閉鎖する「陸閘(りくこう)」と呼ばれる設備を整備し、とりあえずの対策をとることも一つの方法だと思う。抜本的な対策としては、堤防や橋の整備だけでなく、周辺の都市計画も含めて検討する必要があり、国土交通省内部の複数の部署をまたいだ取り組みが重要になる。河川を管理している国土交通省は、工事を行うべき場所の優先度を把握しているはずなので、ロードマップを作るなどしたうえで、市民も巻き込んで幅広く議論していくことが求められる」と話しています。

1330とはずがたり:2017/11/04(土) 14:07:01
水力発電、「純国産」で再び脚光 電力各社、相次ぎ設備増強
https://news.goo.ne.jp/article/businessi/business/bsd171027007
06:17フジサンケイビジネスアイ

 電力各社が水力発電所の増強を進めている。発電容量は比較的小さいが、太陽光などを含む再生可能エネルギーの中で水力は供給が安定し、運転費用も安価に抑えられるためだ。大規模ダム開発が難しくなる中、既存設備の活用や更新で導入拡大を目指す。東京電力福島第1原子力発電所の事故後は原発稼働停止に伴い、安定的で安価な電力として石炭火力発電所の新設計画が相次いだが、環境省などが液化天然ガス(LNG)火力の2倍にも上る二酸化炭素(CO2)排出を問題視。計画の見直しや中止の動きが出る中、「大正・昭和の遺物」とみられていた水力が再び脚光を浴びている。

 採算性高く収益向上

 関西電力は9月、富山県黒部市の弥太蔵谷川(やたぞうだにがわ)に水力発電所を建設することを決めた。富山地方鉄道(富山市)が1985(昭和60)年に廃止した発電所の導水路などを活用し新設する。2021年4月に着工、22年12月の運転開始を目指す。

 年間発電量は一般家庭約3200世帯分の年1010万キロワット時。弥太蔵谷川は、関電が1961(昭和36)年に一部運転を始めた「くろよん」こと黒部川第4発電所(富山県黒部市)を皮切りに開発してきた黒部水系に位置する。関電は同水系の黒部川第2発電所(同)も2021年までに出力を現在比4%増の約7万5000キロワットに増強する。

 関電は30年に再エネを現在の33万キロワット(計画含む)から50万キロワットに引き上げる方針。15年6月に「水力事業本部」を新設し、増強を本格化した。再生可能エネルギー事業戦略室の谷川智樹副部長は「水力は燃料費がかからず、採算性が高い純国産エネルギー」と強調する。

 東北電力は9月、11年から改修していた鹿瀬発電所(新潟県阿賀町)の運転を再開した。発電機を6台から2台に減らしたが、高効率の水車を採用。最大出力は5万4200キロワットと従来比約5000キロワット増えた。「新規開発に適した地域が少なくなる中、更新で最大限活用したい」(広報担当者)

 北陸電力グループは新潟県糸魚川市に年約8500万キロワット時を発電する水力発電所を22年に新設する計画。CO2排出量を年約5万トン削減できると試算する。

 政府は30年度の電源構成のうち、水力の比率について「8.8?9.2%程度」とほぼ横ばいを想定した。設備老朽化が進む中、中長期指針のエネルギー基本計画は「(水力は)既存ダムの発電設備設置や、既に発電利用されている設備のリプレース(更新)などによる出力増強などを促進する」と明記している。

 東日本大震災を受け、国土交通省は13年、河川環境や河川使用者への影響が生じない場合に限り、水力発電所の新設・増強に必要な取水量を増やすための手続きの簡素化を打ち出した。これにより、電力各社は出力増強がしやすくなった。

 中小規模の市場拡大

 水力発電は燃料費がかからず、稼働率が上がるほど収益底上げにつながる。ただ、適地は少なくなっており、大規模ダムの新設は難しい状況だ。

 このため、既存河川の水流や高低差を活用した出力3万キロワット未満の中小水力発電所の建設市場が広がりつつある。矢野経済研究所は7月、固定価格買い取り制度(FIT)の30年度の中小水力発電買い取り金額は16年度比4倍超の2300億円に拡大するとの市場予測を発表。太陽光などの売電価格が下落する中、中小水力は高水準の価格が維持されており、今後も市場の伸びが見込めるという。

 FITでは新設した中小水力発電所の電気を1キロワット時当たり、規模に応じて24?34円で買い取っている。今年度から19年度にかけても20?34円での買い取りが決まっている。

 原発や火力発電の陰に隠れていた水力発電は平成の今、「純国産エネルギー」として再び注目され始めた。(会田聡)

1331とはずがたり:2017/12/08(金) 18:41:27
大阪が大災害なのと滋賀県が大災害なのとどっちを選ぶかという問題の時,明らかに大阪の被害総額の方が大きくなりそうだから全閉するってのは一つの考え方であらう。滋賀県がそれに納得出来ないのも当然であるが。

脱ダムは見識であるからダムに頼らない形での治水が望ましいんだけど。

瀬田川と合流する木津川の水,奈良県で貰ったるでぇ〜。もう遣ってるのかな??

琵琶湖:国が洗堰全閉、滋賀県反発 長時間なら大被害
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E7%90%B5%E7%90%B6%E6%B9%96%E5%9B%BD%E3%81%8C%E6%B4%97%E5%A0%B0%E5%85%A8%E9%96%89%E3%80%81%E6%BB%8B%E8%B3%80%E7%9C%8C%E5%8F%8D%E7%99%BA-%E9%95%B7%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%AA%E3%82%89%E5%A4%A7%E8%A2%AB%E5%AE%B3/ar-BBGnl0b#page=2
毎日新聞 6 時間前

 10月に台風21号が滋賀県内を襲った際、大津市の瀬田川にある瀬田川洗堰(あらいぜき)(同市南郷)を管理する国土交通省琵琶湖河川事務所が、堰を完全に閉じる「全閉」操作を実施し、県内の自治体首長や県議らに反発が広がっている。下流の被害抑止と引き替えに上流の琵琶湖で水位が上昇し、長時間に及べば県内で被害が懸念されるからだ。今回は短時間だったが、県は遺憾の意を国に伝え、7日の県議会本会議では三日月大造知事が「誠に残念だ」と改めて述べた。これに対して国側は「規則に従った」と説明し、両者の立場は平行線のままだ。【大原一城】

 瀬田川は琵琶湖から流れ出す唯一の天然河川で、宇治川、淀川と名前を変えて大阪湾に注ぐ。水量を調節するため、現行の洗堰は可動堰として1961年に設置。ただ、全閉操作は琵琶湖の水位上昇の「副作用」が大きいとされ、通常は実施せず、国も「将来は全閉操作を原則しない」との方針は定めている。それでも2013年には41年ぶりに実施し、今回は4年ぶりになった。

 国交省琵琶湖河川事務所によると、台風21号では下流の天ケ瀬ダム(京都府宇治市)で流入量が基準値を超え、10月23日午前1時52分に全閉を開始。同3時半までの約1時間半閉じた後、基準を下回ったことから再び開けた。

 この時、滋賀県は全閉前に同事務所から連絡を受け、電話や文書で回避を要請。全閉後も早期にやめるよう求めた。

 今回は短時間だったため琵琶湖の水位上昇は0.4ミリにとどまり、影響は限定的だったとみられる。ただ近年は実施されなかった操作が立て続けにあったことで懸念が広がり、県内市町の首長や県議らが激しく反発している。

 7日の県議会本会議では自民党の県議が「滋賀がいわばダム的存在を押し付けられている」と批判した。三日月知事は「全閉は沿岸部の浸水を助長し、県民生活に多大な影響を及ぼす」と答弁。今後は「国などに粘り強く、強く立場を訴えていく」ともした。

 三日月知事は、全閉の判断基準になっている天ケ瀬ダムの再開発に加え、瀬田川より下流の宇治川の改修などを国に要望し続けることが重要との立場だ。これに対して自民県議や首長らは、嘉田由紀子前知事から続く「ダムだけに頼らない流域治水」を掲げる三日月氏の政治姿勢を疑問視。嘉田氏が大阪府などと合意していったん凍結された大戸川ダム(計画地・大津市)の建設に結び付ける主張も強めている。来年7月に任期満了を迎える知事選もにらんださや当てが続きそうだ。

1332とはずがたり:2017/12/12(火) 20:41:18
ジャパネット 飲料水事業に参入 山梨のコウノウォーター買収
11:27長崎新聞
https://news.goo.ne.jp/article/nagasaki/business/nagasaki-105396840.html

 通販大手ジャパネットホールディングス(佐世保市)は、ミネラル水製造・販売のコウノウォーター(山梨県山中湖村)の全株式を取得し飲料水事業に参入すると発表した。2018年1月9日付を予定。取得額は非公表。
 企業買収は5月に完全子会社化したサッカーのV・ファーレン長崎(諫早市)以来となる。「救済買収」の意味合いが強かったV長崎や、関連企業の統合を除けば初めて。これで傘下9社体制になる。ジャパネット社は「今後も新しいサービスを発掘する」としており、18年はさらなるグループ再編も計画しているという。
 コウノ社は05年に設立。資本金1千万円。天然水の製造・販売、OEM生産(相手先ブランドによる生産)を展開している。富士山北麓で採水した「スーパーバナジウム富士」はモンドセレクションで受賞歴があり、家庭用ウオーターサーバーで提供されている。
 ジャパネット社は13年からコウノ社の販売代理店としてウオーターサーバーを取り扱っていた。「ウオーターサーバーの日本での普及率は低い。自社サービスとして責任を持ち、品質の高いものをお届けしたい」としている。

1333とはずがたり:2018/02/07(水) 22:04:49
砂漠の国イスラエルが「水の超大国」に化けた理由
Forbes JAPAN 2018年2月7日 12時30分 (2018年2月7日 21時46分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/economy_clm/20180207/ForbesJapan_19619.html

イスラエルでは水不足は語り尽くされたテーマだ。人々は水を無駄にしないよう幼い頃から教え込まれ、少雨でガリラヤ湖の水位が下がれば国内のムードも落ち込む。それがイスラエルだった。だが、イスラエルはもはや水に悩んでいない。それどころか、水資源分野で超大国になった。

米国のセス・M・シーゲルの著書でベストセラーとなった『水危機を乗り越える!砂漠の国イスラエルの驚異のソリューション』(草思社刊/秋山勝訳)によれば、イスラエルの変化の起源は建国以前の英国統治時代にまで遡る。

当時、英国政府はパレスチナで人口が増加すれば水不足が起きるとして、ユダヤ人の入植を制限する方針を提示。ユダヤ人共同体は、この方針に対抗するため、さまざまな取り組みに着手した。後にイスラエルとなる地域に居住できる人口は、英国の予測では最多で200万人だったが、今日イスラエルを含むヨルダン川西域の人口は1200万人に達している。

イスラエルの水資源戦略は水道から農業、技術からマネジメントまで多岐にわたる。1930年代にユダヤ人入植地域で始まった細流灌漑による農業生産の拡大が建国前の最大の成果だとすれば、建国後に最初の鍵となったのは排水処理だ。

50年代に構想が始まった下水処理場の建設が実現したのは73年。予算の制約などで遅れたものの、その後の進展は早かった。イスラエルではいまや、農業用水の85%が浄化水だ。この比率は世界2位のスペインで25%だから、イスラエルは大差をつけてのトップだ。…

新旧200社の”水企業”が世界を目指す

水産業が次に取り組んだのは海水の脱塩だった。半透膜によって塩分と水を分離する逆浸透膜方式による最初の海水淡水化施設は南部のアシュケロンに建設され、高品質の真水を低コストで生み出した。その後、逆浸透膜式淡水化施設は各地で民間企業によって建設、運営され、現在は国内の水消費量の70%近くを担っている。

イスラエルの水技術の恩恵は世界にも広まっている。多くのイスラエル企業が発展途上国のみならず先進諸国でも事業を展開しており、水関連産業の輸出額は年22億ドル規模まで膨らんだ。

水関連事業を国内外で展開しているイスラエル企業は200社近くある。古参の大手であるネタフィムやプラソン、アミアドに加えてスタートアップ企業も数多くある。

アクワイズは世界400カ所で淡水化施設を運営。エメフシーは電力使用量を約90%減らせる排水処理技術を持ち、中国やエチオピア、米国で事業を手がける。アラドの遠隔操作で情報収集が可能な水道メーター技術は60カ国で採用されているし、タコドゥは水道管の漏水の発見に有効な水流情報のマネジメント技術に強い。キュラパイプは地面を掘り返すことなく水道管の漏水ポイントを内部から修復できる流体補修によって世界各地で水道水の無駄を抑制している。

このほか、水道管の内部でごく小規模な発電を行い、その電力で流量などのモニタリングを行うハイドロスピンや、アフリカの僻村などでも安定した水供給が可能になる太陽光発電による井戸水の汲み上げシステムなど、イスラエル企業が生み出している新技術は枚挙に暇がない。

水についての知見が経済、政治、外交といった面で大きな可能性を持つことをイスラエル政府は認識しており、経済省は実用化に焦点を当てた技術育成や教育新興、研究助成などを進めている。こうした取り組みは、これから世界で水資源危機が深刻化していく中で大きな意味を持つことになる。
Forbes JAPAN 編集部

1334とはずがたり:2018/02/07(水) 22:06:16
2018/01/20 09:00
絶望的な水不足の南アフリカ、90日後には「枯渇都市」に
https://forbesjapan.com/articles/detail/19412

南アフリカのケープタウンが、映画「マッドマックス」のような危機に直面している。現在の状況が続けば、ほぼ90日間で水がなくなってしまうのだ。

ケープタウンは先日「デイ・ゼロ」と題した日を設け、病院などを除く全ての一般国民が水にアクセスできないようにした。現地では3年間にわたり干ばつ状態が続いており、ケープタウンは世界初の「枯渇都市」になってしまう可能性もある。

市は人々に節水を呼びかけ、一日あたりの水の使用量に制限を設けているが、54%の市民しかこれを守っていない。市は、シャワーを浴びる時間は2分まで、芝生の水やりや洗車は禁止、トイレは必要な時以外は水を流さないよう求めている。

ケープタウンの都市部に住む400万人が危機に直面している。4月22日には水道を止めて、水を給水ポイントから配布することも計画されている。実際のところ、ダムの貯水量が10%以下になると水道を通じた給水は難しくなる。市は残りの水が13.5%になった時点で、水道を止めて水を配給制にする計画だ。その際には治安維持のため武装した警備員たちが配置される。

富裕層の人々に向けて、法外な代金と引き換えにトラックで水を輸送するサービスも展開されている。一方で、水の配給を受けるために毎日、長い列に並んでいる人も多い。

今回の干ばつは1000年に1回のレベルだといわれている。気象学者らは干ばつの始まりは2015年のエルニーニョ現象と関わりがあると見ている。世界的に気温の上昇が続いているなかで、南アフリカは特に降雨量が減っている地域だ。これに対抗するため、市は海水を淡水化するプラントへの投資を始めたが、稼働が始まるのは都市が完全に乾ききってしまった後になりそうだ。

編集=上田裕資

1335とはずがたり:2018/03/19(月) 11:09:49
世界はインドネシアや伯剌西爾にカネ出して熱帯雨林の保護と開発の抑制をお願いしなければ成らなくなる日が来るであろう。もう十分お願いしないとヤバそうだが。

水資源確保へ植林推進=農家の安定収入にも貢献―ブラジル
時事通信社 2018年3月18日 15時45分 (2018年3月18日 23時57分 更新)
https://www.excite.co.jp/News/economy_g/20180318/Jiji_20180318X518.html

 【サンパウロ時事】ブラジル政府が水資源の確保に向け植林事業に力を入れている。アマゾン川が流れ、世界の淡水の5分の1に相当する豊富な水資源を有するにもかかわらず、森林破壊や人口増加により国内の渇水問題が深刻化しているためだ。植林を通じ、農家の収入を安定させることも狙っており、効果が出始めている。

 「乾期でも川が干上がることがなくなった」。南東部ミナスジェライス州エストレマ市で牧場を経営するデパウラさんは目を細める。丘陵に放牧地が連なる同市では、伐採により雨が降っても水が地中にとどまらず、川の流量が一定しないのが悩みだった。

 エストレマ市は牧場主と契約を結び、国の制度を活用して広葉樹を植樹。牧場主に1ヘクタール当たり月280レアル(約9000円)支払う。デパウラさんが植林で得る月間の収入は、牧場経費の2割に当たる1500レアルに上る。牧場主にメリットの大きなこの事業は急速に普及。2016年末までに224戸が参加し、6378ヘクタールに130万本が植えられた。

1336とはずがたり:2018/03/24(土) 09:32:10

2016年07月08日 15時00分 公開
自然エネルギー:
インドネシアの再エネ普及を後押し、発電量46.7GWhの水力発電所を建設
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1607/08/news036.html

再生可能エネルギーの普及進めるインドネシアでは水力発電の設備容量を、現在の約4000MWから2028年には1万5000MWに増強する計画を掲げている。同国で50年以上にわたって水力発電設備の設計監理に携わってきた日本工営は、現地法人を通じて今年の夏から同国のFITを活用した水発電事業に本格的に乗り出す。
[長町基,スマートジャパン]

 電力・公共社会基盤整備などの総合建設コンサルタント事業を展開する日本工営(東京都千代田区)のインドネシア現地法人が、このほどジャワ島で水力発電施設の建設に着手した。

 西ジャワ州チカエンガン川で小水力発電の開発権を持つインドネシア現地法人の Cikaengan Tirta Energi(以下、チカエンガン社)は、インドネシアの国有電力会社であるPLNと売電契約を2016年5月に締結。これに合わせてチカエンガン社は水力発電施設の建設を開始するなど、インドネシア版FIT(固定価格買取制度)を適用した売電事業に本格的に乗り出す。

 水力発電設備の建設場所はバンドン市の南東約90kmに位置する西ジャワ州ガルット県(図1)。設備容量の合計は約7.2MW(メガワット)で、出力3.59MWの横軸フランシス型水車を2基設置する。発電方式は流込み式で、1秒当たり8.2立方メートルの水量と101.6メートルの有効落差を利用して発電する。設備利用率は74%、年間発電量は46.7GWh(ギガワット時)を見込んでいる。

 同事業では、日本工営グループが水力発電施設の施工監理を行うことで事業費節減に努め、水車・発電機など設備の一部についてリースファイナンスを利用することでリスク分散を図る。

 同社は中期経営計画で「新事業の創出と拡大」を基本方針の1つとしており、小水力発電だけでなく太陽光発電、地熱発電など長期的な成長が見込める再生可能エネルギー発電事業への投資を検討している。同事業は日本工営グループ第1号の海外水力事業案件となる。将来的には水力IPP(Independent Power Producer)事業のグローバル展開を視野に入れている。

 インドネシアでは増大するエネルギー消費に対し、省エネと再生可能エネルギーの利用促進が課題となっている。さまざまな再生可能ネルギーの中でも、特に水力発電の導入ポテンシャルは大きいとされており、普及に期待がかかっている。同国では現在の水力発電容量約4000MWを、2019年に6300MW、2028年には1万5000MWに増強する計画である。

 日本工営は50年以上にわたってインドネシア水力発電事業の計画・設計・施工監理を行ってきた。その実績と同国における降水量や河川流量、地質などに関する知見を生かし、引き続きインドネシア国電源開発に貢献してく方針だ。

1337とはずがたり:2018/03/25(日) 09:51:17
2018年03月23日 07時00分 公開
蓄電・発電機器:
水深10センチの水路でも発電、新しい小水力発電機を開発
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1803/22/news032.html

鉄建建設は小さな農業用水路などでも発電できる、新しい小水力発電装置を開発。新開発のタービンによって、少ない流量・流速でも発電できるのが特徴だという。
[陰山遼将,スマートジャパン]

 水深10cm(センチメートル)の水路でも発電を可能に――。鉄建建設は2018年3月15日、新型タービンを利用した小水力発電装置を開発したと発表した。小さな農業用水路やトンネルの湧水を排出する中央排水溝など、水量の少ない場所でも発電できるのが特徴だ。現在、茨城県石岡市の農業用水路で実証を行っている。

 全国で既設の農業用水路などに小水力発電を導入する事例が増えている。売電目的だけでなく、電力を確保しにくい山間部などで、農作物を守る電気柵や、雨量などの計測装置の電源として利用したいというニーズもある。だが、小規模な農業用水路や中央排出溝の場合、十分な水量・流速が得られず、導入を断念するケースもある。

 そこで鉄建建設では、NewAct、あき電器、久力製作所の技術協力を得て、こうした水量の少ない場所でも効率よく発電できる小水力発電装置の開発に取り組んだ。

 開発した小水力発電装置の核となるのが、新開発のタービンだ。回転体の周囲に水流によって開閉する16枚の可動翼か?付いている。この可動翼は、上流側では水流を受けて開き、水のエネルギーを受け止めるようにしてタービンを回転させる。反対に、下流側に移動すると水流を受け流すようにして閉じる。

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開発した小水力発電装置の断面図と、16枚の可動翼を持つタービンの概略図 出典:鉄建建設

 この可動翼タービンによって、水深10cm程度、水量1秒当たり0.02m3(立法メートル)以上、流速1.5m/s(メートル毎秒)以上といった条件であれば、小さな農業用水路や中央排水溝でも発電可能としている。流速や流量が極端に少ない水路の場合は、小さな落差を利用して集水加導水路を設置すれば発電が行える。

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茨城県で実証中の小水力発電装置 出典:鉄建建設

 石岡市の農業用水路で行っている試運転では、集水加導水路による流速2.0m/sの条件の下で、最回転度60rpm(1分当たり60回転)で、発電出力9.6W(ワット)を確認できた。発電した電力は、イノシシによる田んぼへの鳥獣被害対策として設置した全長2.2km(キロメートル)の電気柵の電力として活用している。この他、河川の水位計測データや、リアルタイム動画の送信といった防災用途にも向くという。

 鉄建建設では現在この小水力発電装置について特許出願中で、実用販売の可能性も検討するとしている。

1338とはずがたり:2018/03/25(日) 12:10:19
>翼径60cmの水車では1日当たり4.3kWh(キロワット時)、同90cmの水車では1日当たり12.0kWhを発電できることが分かった(図8)。
年間だとどんなもんだ?

地産地消とは云え大規模集中型発電よりもトータルで安くないと魅力半減だけどその辺のパリティはいつ実現(もしくはもう実現!?)すんねやろ?

2016年09月08日 06時30分 公開
自然エネルギー:
「水路で発電」を低コストに、3人で設置できるマイクロ水車
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1609/08/news044.html

日本の各地に広がる用水路。規模は小さいものの、その水流を活用して発電する取り組みが広がっている。NTNは農業・工業用水路に設置しやすい、プロペラ式の小水力発電機を開発した。このほど福島県須賀川市の「新安積疎水」での実証を終え、2016年12月から販売を開始する予定だ。
[陰山遼将,スマートジャパン]

 NTNは2016年9月6日、福島県須賀川市で同年6月から実施している小水力発電機の実証試験の様子を公開した。同社では新規事業の一環として、日本の各地に広がる農業・工業用水路に設置しやすい小型の小水力発電機の開発を進めている。須賀川市での実証試験は間もなく終了し、同年12月から販売を開始する予定だ。

 実証試験の場所は、須賀川市にある「新安積疏水(しんあさかそすい)」。日本三大疎水の1つである「安積疏水」から、新たな開拓地に水を引く幹線水路として1951年に開通した水路だ。

 今回の実証試験では普段農業用水路として利用されている部分に、約100m(メートル)にわたって10台小水力発電機を直列に設置した(図1・2)。実施については政府や自治体への申請の他、水路を管理する安積疏水土地改良区、周辺の農業従事者の協力を得た。

http://tohazugatali.dousetsu.com/news/rk_161020_suiryoku03.jpg
図1 実証試験の様子(クリックで拡大)

 NTNが開発を進めている小水力発電機は流水でプロペラを回し、それと連動する発電機で発電するというシンプルな構成だ(図3)。翼径は60/90/120cm(センチメートル)の3種類を用意する。発電出力の参考値は翼径90cmのモデルで流速が2m/s(メートル秒)の場合で1.0kW(キロワット)。販売時は翼径の種類の他、発電機のグレードなどのカスタムも可能としている。


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図3 水路から引き揚げた状態の小水力発電機

1台1時間、合計3人で設置可能
 NTNが同社の小水力発電機の大きなメリットの1つとするのが、設置コストの低さだ。小水力発電機の重量は130〜150kg(キログラム)。移動式クレーン車1台と3人の作業者のみで、1台当たり1時間程度で設置できるという。

 設置手順は以下の通り。まず発電機とプロペラ水車を支える2本を梁(はり)を、水路をまたぐように取り付ける。この梁は水路左右の基礎部分を挟むようにして固定する仕組みで、水路に対して何か工事を加える必要はない。

 梁を設置した後は、移動式クレーン車で発電機とプロペラ水車の部分をつるし、梁の上に置くだけ。設置のために一時的に用水路の水流をせき止める必要もない。

 用水路で小水力発電を行う場合、水路をせき止めて水位の落差を作り、水が落ちるエネルギーを使って発電する方式もある。こうした方法の場合、設置にある程度の工事費用が掛かる。NTNの開発する小水力発電機は、こうした落差形成のためのコストが必要ない。規模によって異なるが、人件費などを含め5〜10万円程度で設置できるという。

1339とはずがたり:2018/03/25(日) 12:10:39
>>1338-1339
 小水力発電機を設置できる水路の幅と水深は、翼径+10cmが目安になるとしている。翼径が60cmであれば、70cmの幅と水深を持つ水路であれば設置できる。販売する際は、設置する水路の幅に梁の長さを合わせ製作し、提供する。なお、設置後の日々のメンテナンスは不要だという。また、水車の回転を阻害しないよう水路内のゴミをろ過する除塵スクリーンもオプション製品として用意する。

さらなる直列設置を可能に
 小水力発電機は複数台を水路に直列に並べて設置することで、全体の出力や発電量を増やすことができる。しかし、流れの上流にある水車が回転すると、下流によどみが生まれる。このよどみによって、下流の水車の回転効率が落ちると、全体の発電効率が下がってしまう。そこでNTNでは実証試験の中で、なるべくよどみが生まれない水車の形状と、最適な水車と水車の距離も検証した。

 まず、水車の形状ではギアボックス部分に砲弾型のカバーを採用した。これにより水車の後方に生まれる水のよどみやうねりを少なくできるという。

 実証試験では水車と水車を10メートル間隔で設置していた。しかし実証を続ける中で、こうした砲弾型のカバーの採用などにより、実際には数m程距離を縮めても問題ないことが分かってきたという。設置できる間隔が短くなれば、水路長に対してより多くの小水力発電機を設置できる。NTNでは2016年12月の販売に向け、今後もギアボックス部分の形状などの改良を続けていくとしている。

1日1世帯分の電力を発電
 では一体どれくらいの電力を発電できるのか。3カ月にわたる実証試験の結果、翼径60cmの水車では1日当たり4.3kWh(キロワット時)、同90cmの水車では1日当たり12.0kWhを発電できることが分かった(図8)。90cm水車であれば、1日当たり約1世帯分以上の使用電力量を発電できる計算だ。これはNTNが事前にシミュレーションしていた通りの性能だという。

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図8 実証試験の結果にもとづく発電量の予測 出典:NTN

ターゲットはエネルギーの地産地消
 小水力発電機は系統接続し、再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)を利用して発電した電力を売電することも可能だ。2016年度の小水力発電の買取価格は1kWh当たり税別34円。今回の新安積疎水の実証試験のデータに基づいて簡単に試算すると、90cm水車の場合は1日当たり408円、1カ月当たり約1万2000円、年間14〜15万円程度の売電収入になる。

 NTNではより効率を高めるべく改良を続けた上で、小水力発電機を1台当たり130?150万円程度で販売する予定だ。売電用途での利用も可能だが、NTNが主な用途として想定しているはエネルギーの地産地消だ。

 NTN 執行役員 新エネルギー商品事業部 事業部長の石川浩二氏は「日本には約40万kmの用水路があるといわれているが、その多くはまだ活用されておらず、再生可能エネルギー源として大きなポテンシャルがある。また、既にある用水路を使い、小水力発電機を独立電源として活用したいというニーズはあると考えている。販売前だが既に複数の引き合いがある」と語った。

 このように独立電源として利用して利用するケースを想定し、パートナー企業と提携し蓄電池をセットにした提案も検討する方針だ。また、農業用水路だけでなく、工業用水や排水路、下水道などでの利用も提案していくとしている。

 NTNは2018年度までの中期経営計画において、新規事業の創出を掲げている。その1つがエネルギー事業だ。今回開発した小水力発電機は2016年7月に販売を開始した風力と太陽光で発電する「ハイブリッド街路灯」に続く、第2弾の製品となる。小水力発電機は2025年までに売上高50億円を目指す方針だ。また、2017年春をめどに、再び新安積疎水で小水力発電機の実証試験を再開する予定で、今後も製品改良を続けるとしている。

1340とはずがたり:2018/03/25(日) 12:11:19

2016年10月20日 09時00分 公開
蓄電・発電機器:
落差1メートルの水路でも発電可能、設置も簡単な小水力発電機
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1610/20/news051.html

協和コンサルタンツは新開発の用水路向けの小水力発電機の販売を開始した。同社独自開発の相反転方式を採用した発電機で、1メートルと小さな落差でも発電できるのが大きな特徴だ。
[陰山遼将,スマートジャパン]

 協和コンサルタンツは2016年10月から、新開発の小水力発電機の販売を開始した。用水路向けの小型の発電機で、1メートルと小さな落差でも発電できるのが大きな特徴だ。価格はオープンとしている(図1)。

http://tohazugatali.dousetsu.com/news/rk_161020_suiryoku01.jpg
図1 開発した小水力発電機 出典:協和コンサルタンツ

 開発した小水力発電機は、相反転方式という構造を採用しているのが特徴だ。発電機では、中に入っている磁石を回転させて発電するが、この相反転方式は磁石の外側にあるコイルを磁石と逆方向に回転させる。これにより回転速度が倍増することで高起電圧化をはかり、小さな落差でも発電しやすくした(図2)。

 相反転方式の小水力発電機は、回転トルクが小さくなるという特徴もある。そのため設置する際の強固な据え付けが不要で、水路に直接設置することができる。発電機小屋などを設置する必要もなく、設置スペースを省略できると同時に土木工事のコストを抑えられるというメリットもある。

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図2 相反転方式の概要 出典:協和コンサルタンツ

 相反転方式の小水力発電機の重量は1台当たり200キログラムで、大きさは1930×930×500ミリメートル。発電に必要な流量の目安は1秒当たり0.15〜0.20立方メートルで、有効落差は0.7〜0.9メートル。発電機の出力目安は450〜600W(ワット)だ。1台で家庭1世帯分の発電量を見込めるとしている。

「水路で発電」が広げる可能性
 協和コンサルタンツは、この相反転方式の小水力発電機の開発に2012年から着手した。産学共同で複数の実証実験を重ねており、4年越しで商品化にこぎつけた。既に国内外の複数の特許を取得しているという。

 小水力発電を行う場合、もちろん固定買取価格制度を利用して売電を行うこともできる。しかしこうした小さな用水路への設置を想定した発電機の場合、それほど多くの発電量が見込めるわけではない。

 だが小規模ながら小さな用水路で発電が行えるようになれば、非常時の独立電源、または送電線を敷くことが難しい農地などでも電源を確保できるようになるといったメリットがある。国内には約40万キロメートルの農業用水路が整備されているものの、その多くはまだ活用されていないのが現状だ。

 その一方で、こうした農業用水路を再生可能エネルギー源として生かせる、高効率かつ小型の小水力発電機が少しずつ市場に登場し始めている。NTNは新規事業として用水路向けのプロペラ式小水力発電機の開発を進めており(とは註:>>1339-1339)、2016年12月から販売を開始する予定だ(図3)。

http://tohazugatali.dousetsu.com/news/rk_161020_suiryoku03.jpg
図3 NTNの小水力発電機

1341荷主研究者:2018/03/26(月) 23:20:33

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20180315/CK2018031502000064.html
2018年3月15日 中日新聞
飛島に日光川の水閘門が完成 尾張西部治水の要

19日から運用される日光川の新しい水閘門。右奥に見えるのは旧水閘門=県提供

 県が、尾張地方西部を流れる日光川の河口(飛島村梅之郷)に建設していた水位調整施設「水閘門(こうもん)」が完成した。海抜ゼロメートル地帯が広がる流域一帯の治水の要として運用される。

 水閘門は全長百二十六メートル。五つの水門が稼働することで、高潮、津波が押し寄せた際は川への海水の流入を防ぎ、洪水時には河川の水を海に流して被害を防ぐ。平時も海の潮位と河川の水位差を調整し、船舶が航行できるようにする。

 日光川の水門はもともと、一九五九年の伊勢湾台風被害を受け、新しい水閘門のすぐ上流に六二年に設置された。運用から半世紀以上がたち、老朽化が著しいほか、地盤沈下により、高潮に対応する高さが不足していた。伊勢湾台風規模の高潮や南海トラフ地震に備えるため、県は耐震性を備えた新たな水閘門を二〇〇九年から建設していた。

 運用は十九日から。十七日午前十時半から現地で完成式典があり、関係者に事業の概要が説明される。

 (中尾吟)

1342とはずがたり:2018/03/27(火) 17:10:53
熊本・荒瀬ダムを完全撤去再生へ
国内初、清流生かし自然に戻す
https://this.kiji.is/351270873196495969
2018/3/27 16:48
c一般社団法人共同通信社

撤去前の県営荒瀬ダム=2011年、熊本県八代市
 熊本県が2012年から続けてきた八代市の県営荒瀬ダム(長さ約210メートル、高さ約25メートル)の撤去作業が完了し、同ダム近くで27日、県主催の式典が開かれた。県などによると、ダム本体を完全に撤去し自然の状態に戻したのは国内で初めて。

 ダムがあった球磨川の流域では、戻りつつある清流を活用した地域おこしの動きが始まっている。県はダムがあったことを後世に伝えるため、右岸の堤体の一部を遺構として残し両岸に展望スペースを設置。

 熊本県によると荒瀬ダムは1955年に県が建設した発電専用ダムで、洪水調節機能はない。完成後も度々、水害が起きた。

1343とはずがたり:2018/04/03(火) 16:26:20
2018年04月03日 13時00分 公開
自然エネルギー:
既設水力を改修して発電量アップ、北陸電力が目標を上方修正
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1804/03/news027.html

既設の水力発電所の改修による発電量の増強など、電源の低炭素化に取り組んでいる北陸電力。このほど、2025年度までに2.4億kWh/年拡大という目標をさらに上方修正した。
[長町基,スマートジャパン]

 北陸電力は、電源の低炭素化に向けた取り組みの1つとして、水力発電電力量の拡大を目指し、既設設備の改修などに積極的に取り組んでいる。このほど、「松ノ木発電所」(富山市)の発電所出力を増加させたことから、電気事業法に基づき発電事業変更届出書を経済産業大臣へ届出した。

 松ノ木発電所は、発電機の取り替えに伴う性能確認試験結果により、発電所出力を100kW増加できることを確認したことから、出力を変更。同発電所の最大出力は5900kWに増強され、年間発電電力量(増加量)は約50万kWhとなる。CO2排出量削減効果も年間約290トンに高まった。

 同発電所は1924年3月に運転を開始。横軸単輪複流うず巻フランシス水車、横軸三相交流同期発電機などを装備している。

 松ノ木発電所の出力増加により同社の水力発電電力量は2007年度対比で累計約1.49億kWh/年となり、水力発電電力量の2020年度までの中間目標1.5億kWh/年拡大(2007年度対比)を達成できる見込みとなった。そのため、北陸電力では従来の2025年度までに2.4億kWh/年拡大という目標を、同年度までに2.7億kWh/年拡大(中間目標2020年度までに1.8億kWh/年拡大)に上方修正している。

1344とはずがたり:2018/04/03(火) 16:27:29
2018年03月26日 07時00分 公開
太陽光:
ダムに浮かぶ5万枚の太陽光パネル、日本最大の水上メガソーラー完成
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1803/26/news021.html

京セラTCLソーラーは、千葉県市原市に建設していた日本最大の水上設置型太陽光発電所である「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」の竣工式を開催した。発電出力約13.7MWの同発電所は同年3月5日より運転を開始している。
[松本貴志,スマートジャパン]

270Wモジュール約5万枚をダム水面に浮かべる
 東京センチュリーと京セラの共同出資会社である京セラTCLソーラーは2018年3月20日、千葉県市原市に建設していた日本最大の水上設置型太陽光発電所である「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」の竣工式を開催したと発表した。同年3月5日より運転を開始している。


竣工式の様子 出典:京セラ
 2015年12月に着工した同発電所は、千葉県水道局が管理する山倉ダム(工業用水専用ダム)の水面約18万m2に京セラ製モジュール5万904枚を設置しており、発電出力は約13.7MW(メガワット)。

 年間予想発電量は、一般家庭約4970世帯分の年間消費電力量に相当する約1617万kWh(キロワット時)となる見込み。事業期間は20年で、発電電力は全量を東京電力エナジーパートナーへ売電する。


千葉・山倉水上メガソーラー発電所の概要(クリックで拡大)
 京セラTCLソーラーは2012年8月の設立以来、同発電所を含めて全国で61カ所、合計約184.7MWの太陽光発電所を開設し、水上設置型発電所は本発電所で7カ所目となる。同社は、日本国内に数多く存在するダムやため池の有効活用を図るとともに、再生可能エネルギーの普及・促進に努めるとしている。

1345とはずがたり:2018/04/03(火) 16:29:33
>そのメリットについては「水上設置による冷却効果で、発電量の拡大が期待できるという発電側のメリットに加え、貯水の蒸発抑制、藻類の異常発生の抑制効果および、水面使用に対する賃料で、貯水池を維持管理ができるという貯水池側のメリットがある


2016年09月29日 09時00分 公開
太陽光:
メガソーラー最後のフロンティアか、京セラが水上設置型を10カ所増やす
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1609/29/news021.html

最適立地が減少する中、国内のメガソーラーの最後のフロンティアとして見られているのがダムや貯水池などの水上を利用する「水上メガソーラー」である。京セラは東京センチュリーリースと共同出資している水上設置型太陽光発電所の建設状況を報道陣に公開した。
[長町基,スマートジャパン]

 京セラと東京センチュリーリース(東京都千代田区)が共同出資する京セラTCLソーラー合同会社は2016年9月26日、山倉ダム(千葉県市原市)のダム湖で水上設置型の太陽光発電所「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」の建設現場を公開した。同発電所は2015年12月に着工し、現在約6割が完成した。最終的に2017年度中の稼働を目指している(図1)。

今後3年間で10カ所の水上メガソーラーを拡大へ
 全国各地で太陽光発電所の建設が進み、事業用地が減少していく中、同社は、ダムやため池などの水上設置型に注目し、水上ソーラー発電所の整備と運営を手掛けている。そのメリットについては「水上設置による冷却効果で、発電量の拡大が期待できるという発電側のメリットに加え、貯水の蒸発抑制、藻類の異常発生の抑制効果および、水面使用に対する賃料で、貯水池を維持管理ができるという貯水池側のメリットがある」としている。

 2015年3月に兵庫県加東市で約1.7MW(メガワット)、同年6月には兵庫県加西市で約2.3MWなど、これまでにそれぞれ当時の世界最大となる水上ソーラー発電所を相次いで完成させてきた。ここまで4カ所の同発電所を運営し、今回の「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」が5カ所目となる。国内には、ダムやため池、調整池などが数多くあることから、引き続き水上ソーラー発電所の建設を積極的に進める方針で「今後3年間で10件程度を手掛けていく」と意欲を見せている。

水上から一般家庭5000世帯に電力を供給
 「千葉・山倉水上メガソーラー発電所」は、千葉県企業庁が管理する工業用水専用の山倉ダムの水面約18万平方メートルを利用し、京セラ製太陽電池モジュール約5万1000枚を設置する計画。年間予想発電量は約1617万kWh(一般家庭約4970世帯分の年間電力消費量に相当)で、年間約8170トンのCO2削減に貢献する見込みだ。

 施工は、京セラコミュニケーションシステムが手掛け、稼働後の維持管理は京セラソーラーコーポレーションが担当し、京セラグループとして、水上ソーラー発電所の施工や維持管理に関する技術、ノウハウの蓄積を図っている。

 現在、工事はダム湖の湖岸に設けた作業場で太陽光パネルを12度の角度になるようフロートに取り付け、それを工事船がけん引し、湖面の所定の場所まで運んで、組み上げていくという作業を続けている(図2)。

 並行してパネルの安定性を保つためのアンカーボルトを湖底に打ち込む他、水底ケーブルを張り巡らす工事も実施中だ。なお、フロートはシエル・テールインターナショナル(フランス)の製品で、メインフロートとセカンドフローでソーラーパネルを支える仕組みになっている(図3)。

トータルコストは地上設置と同等
 施工コストについては「これらフロートなどが特殊になることもあり、部材費は若干割高になるが、トータルで見ると地上設置と比べてもほぼ同等だ」(京セラ広報課)という。また、台風などの災害に対しては「風速41.5メートルの強風が吹いても十分に耐えられる設計となっている」(京セラコミュニケーションシステム環境エネルギー事業部野田治孝事業部長)と強風や大波に対する耐久性について自信をみせた。

 今回の発電事業は、同ダムを管理する千葉県企業庁が、地球環境の負荷軽減などを目的に2014年10月に公募した案件。2014年11月に京セラTCLソーラーが事業候補者として決定され、その後、電力会社や関係行政機関などと協議を重ね、建設開始となった。また、発電所の建設や運営では、ダムを水源としている受水企業や地域住民の方々の協力を得るとともに、発電所周辺には環境学習施設を整備する他、近隣の小学校にて環境出前授業を計画している。

1346とはずがたり:2018/04/03(火) 16:30:51
2015年04月09日 11時00分 公開
蓄電・発電機器:
世界最大の水上メガソーラーが発電開始、ため池が日本で最も多い兵庫県で
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1504/09/news024.html

兵庫県の中部にある2つの農業用ため池で水上設置型のメガソーラーが運転を開始した。合計1万枚を超える太陽光パネルを池に浮かべて、920世帯分の電力を供給することができる。水上に設置するためのフロートには、紫外線や腐食に強い高密度ポリエチレンで作ったフランスの製品を採用した。
[石田雅也,スマートジャパン]

 水上設置型の2つのメガソーラーは、兵庫県の中でも農業が盛んな中南部の加東市(かとうし)に建設した。兵庫県には全国で最も多い4万近い数のため池がある。そのうちの2カ所の水上で3月30日に発電を開始した。

 1つ目のメガソーラーは発電能力が1.7MW(メガワット)に達して、現時点では水上式の太陽光発電設備で世界最大の規模になる(図1)。2つ目は少し小さくて1.2MWの発電能力で、両方を合わせると2.9MWの電力を供給することができる。

 2カ所の合計で1万1256枚の太陽光パネルを水上に設置した。年間の発電量は330万kWh(キロワット時)になり、一般家庭の使用量(年間3600kWh)で920世帯分に相当する。発電した電力は全量を関西電力に売電する予定だ。

 この水上設置型のメガソーラーは京セラと東京センチュリーリースの合弁会社である「京セラTCLソーラー」が建設して運転している。太陽光パネルは京セラ製で、パネルを設置する架台(フロート)にはフランスで実績のあるシエル・テール社の製品を採用した(図2)。

 水面に浮かべるフロートは2種類を組み合わせる方式だ。太陽光パネルを設置するために傾斜をつけた中空構造のメインフロートのあいだを、作業用の通路としても使えるセカンドフロートでつなぐ(図3)。素材は高密度ポリエチレンで作られていて、紫外線や腐食に強いため水上メガソーラーに向いている。

 京セラTCLソーラーは同様の方式で全国各地のため池などに水上設置型のメガソーラーを展開していく。千葉県では大規模なダムの水面に5万枚の太陽光パネルを設置する計画が決まっている(図4)。2016年3月に完成する予定で、発電能力は加東市のメガソーラーを大きく上回って13.4MWに達する見込みだ。

1347とはずがたり:2018/04/03(火) 16:33:39
2013年10月08日 09時00分 公開
エネルギー列島2013年版(28)兵庫:
ため池や田んぼでも太陽光発電、2020年までに100万kW創出
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1310/08/news015.html

通常は太陽光発電に使わないような場所にまで、兵庫県がメガソーラーを広げ始めた。農業用のため池や田んぼ、ダムの斜面にも太陽光パネルを設置する。2020年までに再生可能エネルギーで100万kWの電力を生み出して、県内の自給率を大幅に高める狙いがある。
[石田雅也,スマートジャパン]

 関西では大阪府に次いで人口の多い兵庫県の課題は、電力需要の大きさに比べて再生可能エネルギーの導入量が少ないことである。自給率は1%強しかなく、全国平均の約3%を下回る。この問題を改善するために、2013年に入って新たに「ひょうご100万キロワット創出プラン」を打ち出した。

 2012年度で46万kWだった再生可能エネルギーの導入量を、2020年度までに3倍以上の155万kWへ拡大するのが目標だ(図1)。100万kWを超える増加分の大半を占めるのは非住宅用の太陽光発電である。

 兵庫県は関西の中で面積が最も広く、大阪府の4倍以上ある。メガソーラーを設置できる場所は数多く残っている。県の企業庁が率先して直営のメガソーラーを拡大中で、2014年度までに10カ所に建設する計画だ(図2)。合計すると24MW(メガワット)になり、これだけで100万kW(1000MW)のうちの2%以上を満たすことができる。

 企業庁のプロジェクトで注目すべきは、一般には水力発電に利用するダムの設備でも太陽光発電を実施する点にある。6カ所ある県営ダムのうち3カ所で太陽光パネルを設置する計画を進めている。

 そのひとつである「権現(ごんげん)ダム」では1万9000平方メートルある側面に太陽光パネルを敷き詰める(図3)。太陽光発電に適した南向きの広い斜面を生かして、発電能力は1.7MW、年間の発電量は184万kWhを見込んでいる。一般家庭で約500世帯分の電力を供給することができる。ほかの2つのダムとともに、2014年度中に運転を開始する予定だ。

 これまで太陽光発電の設置場所として注目されなかったところでも、まだ大きな可能性が残っている。兵庫県が新たな対象として実験を開始したのが、ため池である。埼玉県の工業団地の中で池に浮くメガソーラーを稼働させた実績があるが、兵庫県の場合は農業用のため池を活用する。

 実は兵庫県内には全国で最も多い4万以上の農業用ため池が分布している。その水面に太陽光パネルを設置できれば、得られる再生可能エネルギーの量は膨大になる。瀬戸内海から20キロメートルほど内陸に入った小野市で、2013年7月から実証プロジェクトが始まっている。

 満水時には2万4000平方メートルの面積になる「浄谷新池(きよたにしんいけ)」を使って、パネル80枚で20kWの発電設備を2種類の方式で設置した(図4)。1つはパネルの設置角度を10度にして、陸地からワイヤーで係留する。もう1つは20度の角度に傾斜をつけたうえで、池底に沈めた重りで係留する方法だ(図4下)。

 それぞれの方法で得られる発電量に加えて、風や波の影響を比較する。発電した電力は売電して、収益性も評価する。実証結果をもとに、農業用のため池を太陽光発電の場に広げていくことができれば、100万キロワットの目標達成は早まる可能性がある。

 同様に農地の有効活用法を模索している姫路市では、田んぼに太陽光パネルを設置した実証研究を2013年度からの3か年計画で開始した。農業を営みながら売電収入も得られるようにして収益性を高め、遊休農地を増やさないようにすることが狙いだ。

 農地に適した太陽光発電の設備として、1本の支柱の上に4.4kW分のパネルを載せる方法を採用した。この方法ならば、パネルの下にある田んぼにも十分な太陽光が当たる(図5)。しかもパネルは太陽光の向きに合わせて自動的に動くようになっていて、メーカーの実験では通常の場合と比べてパネルあたりの発電量が1.5倍に増える。

 農作物に与える影響を少なく抑えながら、最大限の売電収入を得るための試みである。実証研究では4基の発電設備を設置して、年間の発電量や農作物の収穫量、農作業への影響などを調査することにしている。

 広大な空き地には通常の方法でメガソーラーを建設しながら、ため池や田んぼにも太陽光発電を展開することで、再生可能エネルギーの拡大と合わせて地域の活性化を図る。同様の課題を抱える全国の農業県に参考になる取り組みと言える。



1348とはずがたり:2018/04/04(水) 10:06:09
http://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2017/0926_1j.html
<①弥太蔵谷発電所(仮称)の建設計画>
 当社は、純国産資源である水力エネルギーを有効活用しつつ、水力事業の持続的な成長を実現するため、平成27年6月に「水力事業本部」を新設し、同年11月に、同事業部内に水力開発地点の発掘・調査を行う「水力調査所」を新たに設置しました。
 本件については、本水力調査所が主体となって検討を進めてきた初の新設案件で、過去に廃止※1された旧弥太蔵発電所の導水路トンネル等の残存設備を有効活用することで、新たな地点の開発に至ったものです。出力は1,520kWであり、今後、必要な手続きを実施した後、平成33年4月に着工、平成34年12月に営業運転を開始する予定です。

※1:
昭和60年まで富山地方鉄道株式会社にて運営。

1349とはずがたり:2018/04/11(水) 21:45:30
http://www.suiryoku.com/gallery/shizuoka/kitahara/kitahara.htmlとか昔からあるやつかな

個人的には原発廃止の為に2010年以降にどんだけ増えたかに興味あるんじゃが。

富士宮市が「小水力発電日本一」標柱を設置
https://mtfuji.keizai.biz/headline/978/
2018年04月10日

 富士山麓の傾斜と豊かな水を利用した水力発電の盛んな富士宮市は、同市東京発電白糸発電所の前に「日本一の小水力発電のまち」をPRする標柱を設置した。

 同市にある25カ所の水力発電所のうち11カ所が1000キロワット以下の小水力発電所で、同小水力発電所の数が日本一。今年12月には全国小水力発電大会が行われる予定で全国の発電事業者や発電設備の事業者など関係者へのPRも狙う。

 標柱のデザインは公募する形を取り、デザインに込められた思い、意味、イメージなどのプレゼンテーションを審査の上、決定したという。

 富士宮市役所の担当の赤池厚司さんは「発電所があり、河川も流れている富士宮市の特徴が表れている場所で日本一の小水力発電所のまちをPRし、分かりやすいランドマークになるようなモニュメント的存在になってほしい。地元の人のみならず、そこを通りがかる人、観光客にも日本一の小水力発電のまちということを知ってもらい、なおかつ地元の人に日本一の町であるという誇りにつなげてもらいたい」と話す。

1350とはずがたり:2018/04/11(水) 21:49:12
>県内の小水力発電所は、5カ所目。県が管理するものとしては初の施設となる。
どこだ?

●生野ダム
事業費:7億円
定格出力:500kW
発電量:2,400MWh
稼働率:54.8%
2015事業化・2018.3運開

小水力発電所
完成 生野ダムで使用、余剰分は売電 県管理は初 /兵庫
https://mainichi.jp/articles/20180329/ddl/k28/020/518000c
毎日新聞2018年3月29日 地方版

 朝来市生野町竹原野の生野ダムに小水力発電所が完成し28日、内覧会が開かれ、県や朝来市などの関係者約30人が出席した。
 再生可能エネルギーの導入を推進するため、2015年から県や市などが共同で、同ダムの放流水を利用した小水力発電所の整備を進めていた。県内の小水力発電所は、5カ所目。県が管理するものとしては初の施設となる。

 事業費は約7億円。発電出力は約500キロワット。年間発電量は、一般家庭約700世帯分に相当するおよそ2400メガワット時。24時間、ダム管理に必要な電力を発電し、余剰電力は電力会社へ売電することで建設費や維持管理費をまかなうという。【中治愛美】
〔但馬版〕

1351とはずがたり:2018/04/23(月) 21:55:27
大胆に行きすぎやろ〜

平成30年度利賀ダム工事情報
http://www.hrr.mlit.go.jp/toga/kouji/index.html

1352とはずがたり:2018/05/08(火) 08:00:49
https://twitter.com/CybershotTad/status/993463036022112256
Tad
@CybershotTad

#週刊報道LIFE
水道事業の民間委託。パリでは、シラク市長(当時)が民間委託にしたが2010年に再公営化。当時の副市長のアン・ル・ストラさんは「水道料金が高くなり、市はコントロールできない状況になった」と。




5:10 - 2018年5月7日

1353とはずがたり:2018/05/15(火) 22:01:18
ためされる利水 マンホール

山梨のマンホールに…ひっそり千葉のふた 30年設置か
https://www.asahi.com/articles/ASL5G52WVL5GUZOB00D.html?ref=tw_asahi
野口憲太2018年5月15日12時45分

 ユーカリの木とコアラの親子がデザインされたマンホールのふた。長年、山梨県富士河口湖町の町道に一つだけ使われてきた。実はこれ、千葉県松戸市のふた。外部の指摘を受け、気づいた町は今月7日、その日のうちに町のふたと取り換えた。なぜこんなことが起きたのか。

 松戸市のマンホールのふたは、富士河口湖町勝山の旧勝山村役場から南に約50メートルの町道にあった。直径60センチ、重さ約40キロで、表にはユーカリとコアラの図柄、「まつどし」「おすい」の表記。裏を見ると1989年に製造されたことがわかり、30年近く設置されていた可能性もある。

 富士河口湖町は2003年と06年に旧勝山村など4町村が合併して誕生。町内で使われているマンホールのふたは、合併前の町村のものと、合併後の富士河口湖町のもの。旧勝山村で使われていたふたにはリスやフジザクラが描かれていて、松戸市のふたは本来、あるはずがない。

 松戸市によると、コアラがデザインされたふたは84年から9年間ほど使われていた。市がオーストラリアのホワイトホース市と姉妹都市関係だったことからコアラの図柄になったという。一方、旧勝山村や富士河口湖町と姉妹都市などの友好関係にはなく、市の担当者も「なぜそこにあったのかわからない」。

 ふたメーカーでつくる「日本グラウンドマンホール工業会」事務局長の大石直豪(なおひで)さん(53)は、「工事の際に松戸市のふたが仮置きされ、その後、交換を忘れてしまい、そのままになってきたのではないか」と推測する。

 マンホールのふたは、製造するのに1〜2カ月ほどの期間がかかる。穴がむき出しのままでは危ないため、メーカーに在庫がないなどの場合には、別のふたを仮置きする対応は珍しくなく、通常はその後、本来のものに交換する。

 今回のケースでは、たまたま在…

1354とはずがたり:2018/05/20(日) 11:22:45
>水道の場合、家に蛇口が2つあって『今月はA社のほうが安いからこっちを買おう』とは選べません。つまり水道の民営化は地域独占のまま行われ、市場経済ですらないのです。
給水事業者と排水事業者分けて競争させるか!大阪府と大阪市の水道事業団それぞれ民営化して地域の水道管网整備費に応じた妥当な托水料上乗せして水道料金何処からでも買えるようにすれば良いね。京都や滋賀の水道局も参入してさ♪

水道「民営化」から「再公営化」へ。パリ、市民参加で45億円のコスト削減、ウェールズ、非営利法人による運営
http://bigissue-online.jp/archives/1065126975.html
2018/01/06

老朽化する水道インフラに、国・自治体が直面する財政難―。その突破口として「日本の水道をすべて民営化しよう」と政府が動き始めている。しかし、水道を民営化した多くの国々では、水道の「再公営化」が湧き起こっている。海外の水道事情にくわしい佐久間智子さん(アジア太平洋資料センター理事)に話を聞いた。

※ビッグイシュー日本版 242号(2014.7.1)より記事転載

〝儲かる民営化〟最後は社会に依存、コレラが蔓延した南アフリカ
 今、ライフラインである水道が転換期を迎えている。
 たとえば、水道管。法律で定められた耐用年数40年を過ぎた水道管は「ほぼ地球一周分(3万8千キロメートル)」もあり、これは今後さらに増えていく。その他にも、老朽化した浄水場やダムを更新・修繕していくために、今後50年間で57兆円のお金が必要になるという。「…でも、税金や水道料金だってちゃんと払っているんだから、行政がちゃんとやってくれるんじゃない?」。そんな疑問をもつ人もいるかもしれないが、現実はすこし深刻かもしれない。

 今や人口が減って税収が減りつづける国にも自治体にも、お財布に余裕がない。すでに水源開発などで増えた水道事業の負債も11兆円近くある(ビッグイシュー日本版242号14ページ参照)。じゃあこの転換期をどう乗りこえる?といった時に、救世主のように語られているのが水道の「民営化」だ。つまり、これまで公的機関が担ってきた水道事業の運営を、私営企業に任せたほうが「行政より効率的な経営ができて、コストを削減しながら水道施設も直せるはず」というわけだ。

 しかし、話はそう簡単だろうか? 20年以上にわたって海外の水道民営化を観察してきた佐久間智子さんは「そもそも水道事業は、なるべく安い料金でサービスを提供するよう、基本的に〝儲けない〟ようにしてきた事業で、だからこそ公的機関が運営してきました。それを企業が〝儲かるモデル〟に変える時、そのやり方は限られます」と指摘する。

そのやり方は
①水道料金を値上げする。水消費を増やす
②労働者を減らす。非正規に置き換える
③税金で補填する。
この3つが民営化の実情です。南アフリカで起きた一番有名な例は、民営化された後、すべてのコストを水道料金に反映する『フルコスト・リカバリー』が採用され、貧困家庭の多くが収入の30%以上を水道代に割くようになりました。その結果、料金を支払えなかった約1千万人が水道を止められ、汚染された川から水をくみ、コレラが蔓延。クワズールーナタル州だけで12万人が感染、300人以上が死亡しました。その時に民間の水道会社は何もしなかった。結局、政府が給水車を出して、そのコストもぜんぶ補填したんです。何のための民営化か、ということですよ。

非市場、地域独占の民営化 パリ、水道料金265%上昇
 こうした話は、何も南アフリカのような途上国に限ったことではない。89年から水道の民営化を始めた英国では、その後の10年間で水道料金が値上がりし、水質検査の合格率が85%に低下。漏水件数も増え、何百万もの人々が水道を止められた。しかもその間「株主配当」や「役員特別報酬」は十分に支払われたという。

 また、二大水道メジャーと呼ばれる多国籍企業「スエズ社」「ヴェオリア社」の本拠地であるフランス・パリでは、85年から09年のあいだに水道料金が265%上昇した。

1355とはずがたり:2018/05/20(日) 11:23:31

水道の場合、家に蛇口が2つあって『今月はA社のほうが安いからこっちを買おう』とは選べません。つまり水道の民営化は地域独占のまま行われ、市場経済ですらないのです。企業が料金引き上げが必要だと言えば、規制機関はノーと言いにくくなる。ものすごい無駄があっても『これだけのコストがかかった』と上乗せすれば、それに応じた料金に改定されるわけです。
パリの場合、およそ30%の収益が企業内留保金に消えたそうです。当然、メンテナンスも縮小再生産になります。それでも効率よくできるとしたら、それはものすごく安く雇った人たちにやらせるから。しかし、非熟練のアルバイトのような人が増えれば、それだけ事故が増えてもおかしくありません。
 ちなみに英国では、99年のブレア政権となって水道料金の引き下げが行われた。それによって経営が悪化した民間企業は、次々に外国資本に買収・合併され、水道事業が〝金融ギャンブル〟の投機対象となっていった。
毎日24時間、水道事業は安全な水を出す必要があります。それがシナリオ通りにうまくいかなかった企業はぽんぽん撤退してしまう。そうした例がアフリカやアジアなど、海外でたくさん起きている。急に撤退された後の復旧は大変です。

「再公営化」世界86の地域で進むブラジル、市民による「参加型予算」モデル
 2013年、麻生副総理は「日本の水道をすべて民営化します」と宣言。その麻生氏が議長代理、安倍首相が議長を務める「産業競争力会議」では、竹中平蔵主査が水道の民営化に言及。さらに大阪市は、水道設備を保有しつつ、30年間の事業運営権を新会社に売却するかたちで民営化を進めようとしている。

 しかし、一足先に水道民営化を進めた国々では、むしろ水道の「再公営化」が進みつつある。フランス・パリでは、10年に水道を再び公営化。その際「Obsevatoire」という組織を設立し、市民が代表を担い、事業者のマネジャーや技術担当者が参加しながら、水道事業や水問題について議論する場をつくった。それまでは企業秘密によって不透明だった投資計画や財政報告も公開され、内部データベースにアクセスできる権限も与えられた。その結果、45億円のコストを削減し、水道料金を8%下げることに成功。効率化を〝再公営化〟で実現させた。こうした動きは、過去15年間に86以上の地域で生まれているという。

 実はこうした市民参加こそ、問題の解決につながると佐久間さんは考えている。

確かに、今までのように行政に甘えていてもお金は出てこないので、どう水道インフラを再構成していくのか。市民が知恵を出し、声をあげていかないと解決はむずかしい。たとえばブラジルのポルトアレグレでは『参加型予算』といって、市民たちが区域ごとに公共事業の優先順位を話し合って決めています。そうした市民参加は、スペインやインドの一部でも行われています。もし日本でも実現できたら『水は命にかかわることだから、一日一人100リットルまでは無料で使えるようにしよう。その代わり、市民ボランティアが一部の仕事を担って支出を削減しよう』など、優先順位を変更して効率化ができる。行政もどんな浄水システムを入れるかなどを市民にもっと相談していく必要があります。
 また英国のウェールズでは、地元投資家が設立した非営利事業団体(責任有限会社Glas Cymru)が水道会社(米国資本)を買収。非営利形態で「利潤をすべて再投資にまわす」運営を続けている。このように水という公共サービスの分野では「非営利の法人だけが参入できるようにする選択肢もある」と佐久間さんは言う。

一度民営化すると取り返しがつかない場合もあります。もし企業との契約を途中で破棄すれば『契約期間のあいだでどれだけ儲けるつもりだった』という企業側の試算を加味した価格で買い戻す必要があるからです。つまり、再公営化してもそのぶん高くなった水道料金は払わざるをえない。ドイツのベルリンなどで起きている現実です。安全な水道が安価に提供されるのが当たり前ではないという事実に、まず市民が気づかなければならないと思います。その上で、変化する地域の実情にあった水道をともにつくり直していく覚悟をもち、開かれた議論を求めていく必要があります。
 (土田朋水)

1356とはずがたり:2018/05/20(日) 11:23:36
>>1354-1356
参考文献
『全水道(なぜ、いま、水道民営化?)』全日本水道労働組合

『ウォーター・ビジネス』モード・バーロウ(作品社)

ウォーター・ビジネス――世界の水資源・水道民営化・水処理技術・ボトルウォーターをめぐる壮絶なる戦い
posted with ヨメレバ
モード・バーロウ 作品社 2008-11-29
『世界の〈水道民営化の実態〉』コーポレート・ヨーロッパ・オブサーバトリー
トランスナショナル研究所(作品社)
『世界の〈水〉が支配される! グローバル水企業の恐るべき実態』国際調査ジャーナリスト協会(作品社)

世界の“水”が支配される!―グローバル水企業(ウオーター・バロン)の恐るべき実態
posted with ヨメレバ
国際調査ジャーナリスト協会(ICIJ) 作品社 2004-08

1357とはずがたり:2018/05/30(水) 11:38:09

水道「民営化」から「再公営化」へ。パリ、市民参加で45億円のコスト削減、ウェールズ、非営利法人による運営
http://bigissue-online.jp/archives/1065126975.html
2018/01/06

1358とはずがたり:2018/07/01(日) 20:01:48

簡易水道、上水道への統合難航 国想定の2.5倍残る
https://asahi.com/articles/ASL6Q4KF6L6QULZU00H.html
編集委員・堀篭俊材2018年7月1日08時01分

 過疎地に多い公営の「簡易水道」を、同じ市町村の「上水道」に統合する計画が遅れている。国の試算では、2007年度から10年間で約800カ所に減る見通しだったが、朝日新聞が今春時点で調べたところ、回答があった38都道府県だけでも2千カ所を超えた。数十倍にも及ぶ料金格差が障害になっている。今後も統合が進まなければ、過疎地の水道をどう維持するかが問われる事態になりそうだ。

 水道事業は人口減少で料金収入が先細りする中、将来にわたって水道管など施設の更新や耐震化を迫られる。中でも、支え手が少ない過疎地ほど経営が厳しくなるとして、厚生労働省は簡易水道の再編を推進。07〜16年度の10年間で統合する計画を提出した簡易水道に限り、補助金を出す方針にした。

 同じ市町村の上水道との統合や簡易水道同士の再編が進めば、市町村が運営する公営簡易水道約7千カ所は、離島や遠隔地などで統合が難しい約800カ所に減ると厚労省は試算。その後、東日本大震災の影響などで統合が遅れることを考慮し、計画は19年度末まで3年間延長された。

 期限まで残り2年となった18年春の数を朝日新聞が調べると、昨年度に137カ所を6カ所に統合した島根など、再編をほぼ終えた県もあるが、38都道府県で計2014カ所あった。

 最大の「壁」が料…

1359とはずがたり:2018/07/07(土) 09:06:21
広島 呉市の野呂川ダム 満水で氾濫注意 大至急避難を
(NHKニュース&スポーツ) 06:54
https://news.goo.ne.jp/topstories/nation/36/e1f68a1d8069b04b7b82d44c604fdac5.html

広島県によりますと、呉市にある野呂川ダムでは、大雨の影響で午前5時50分ころ満水となりました。このため、ダムの水があふれて、下流の川が氾濫し、呉市の住宅地などに浸水被害が起きる危険性が高まっているとして県は、大至急、避難するよう呼びかけています。

広島県内の3ダム まもなく満水 あふれて河川増水のおそれ
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011518371_20180706.html
07月06日 23:07NHKニュース&スポーツ

広島県によりますと、庄原市を流れる大戸川の上流の庄原ダムと、東広島市と三原市を流れる沼田川上流の福富ダム、それに呉市を流れる野呂川上流の野呂川ダムは自動的に放水が行われていますが、まもなく大雨で満水となり、あふれた水が下流に流れ出るおそれがあるということです。

このため大戸川と沼田川、野呂川では、水位の上昇がこれまでより速くなることが見込まれるとして、広島県は流域の住民に対し、自治体からの避難情報や最新の観測情報に注意するとともに、川の付近には絶対に近づかず、身の安全を確保するよう呼びかけています。

1360とはずがたり:2018/07/07(土) 10:45:14
愛媛 大洲市の肱川で氾濫発生
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011520001_20180707.html
09:39NHKニュース&スポーツ

愛媛県の大洲河川国道事務所と松山地方気象台によりますと、愛媛県大洲市を流れる肱川の阿蔵地区と東大洲地区で川の水があふれているのが確認され、午前9時20分、「氾濫発生情報」を出しました。

大洲河川国道事務所と松山地方気象台は、自治体の避難の情報を確認するとともに、身の安全を確保するよう呼びかけています。

1361とはずがたり:2018/07/08(日) 23:11:38

>永吉川水力発電所は、2017年に着工し、2018年6月に運転を開始。発電出力は44.5kWで、有効落差は8.65m、最大使用水量0.68m3/s(立法メートル毎秒)。約70世帯分に相当する年間発電量を見込んでいる。
44.5kW・70世帯分とはささやかだが,是非第2弾第三弾と弾を繋いでいって欲しい♪

自然エネルギー:
小水力発電でエネルギー地産地消、地域新電力が鹿児島で
http://itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1807/03/news026.html

鹿児島県日置市の地域新電力であるひおき地域エネルギーが手掛ける小水力発電所が稼働を開始。発電した電力は産地消の電気として地域内で使用する。
2018年07月03日 07時00分 公開
[長町基,スマートジャパン]

 ひおき地域エネルギー(鹿児島県日置市)が地元企業、自治体と開発を進めてきた「永吉川水力発電所」(愛称=水永吉(みなきち)君)がこのほど営業運転を開始した。

 新発電所は川や農業用水路などを流れる水の力を使って発電する小水力発電所で、大規模なダム型の水力発電に対して、流れている水をそのまま取り込み使うため、環境負荷が少ないなどの特徴がある。

 ひおき地域エネルギーは、出資者でもある地元企業とともに、自治体や地元金融機関の協力も得ながら、前身のひおき小水力発電推進協議会当時の2013年から小水力発電の開発を進めてきた。永吉川水力発電所は、2017年に着工し、2018年6月に運転を開始。発電出力は44.5kWで、有効落差は8.65m、最大使用水量0.68m3/s(立法メートル毎秒)。約70世帯分に相当する年間発電量を見込んでいる。発電した電気は地産地消の電気として地域内で使われる予定だ。

 発電所の仕組みは、まず、取水設備から水車を回すための水を取り込む。沈砂池・ヘッドタンクで、砂や石などを沈ませ、水車の羽根が壊れないように余計なものを取り除いた水を水車まで送る。発電所建屋には水車・発電機・配電盤などを装備しており、取り込んだ水が水車を回し、その回転力で発電機を動かし発電する。水車を回した水は放水路から川に戻す。

 永吉川水力発電所の水車は、クロスフローという種類の水車(独ヴァッサークラフトフォルク社製)で、二つのガイドベーン(案内羽根)の効率が落ちないよう水の量を自動調整する。水が少ない場合は片方のガイドベーンが閉じ、もう一方のガイドベーンのみが開いて水車を回す構造となっている。水車のサイズは約1.2×1.2m(メートル)。また、発電機には永久磁石発電機を採用した。

1362とはずがたり:2018/07/08(日) 23:18:22
>馬野川の中〜下流部分は三重県が管理しており、河川法上の扱いは一級河川となるため、水利権が発生する。そこで今回のプロジェクトに際し、三重県などと河川協議を行った結果、上流部分は伊賀市が管轄し、河川法の適用を受けない普通河川となることが決まった。

>三重大学と地元の建設会社であるマツザキが中心となり、地元の地域協議会と協力して2013年から取り組みを進めてきたプロジェクトで、数年にわたる事業性評価を経て、2017年秋に発電所の建設・運営を担う新会社、みえ里山エネルギーが立ち上がった。

>出力199kWの水車で発電を行い、約1010MWhの発電量を見込んでいる。

100年前の小水力発電を復活させて地域活性、導水にはパイプを使う新手法
http://itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1712/06/news042.html

三重県伊賀市で、民間主導で100年前の小水力発電所を復活させるプロジェクトが進行中だ。導水手法に低コストかつ高効率な新方式を導入するとともに、収益を地域に還元するという、注目の取り組みだ。プロジェクトの概要とともに、三重大学の坂内教授が考案した新しい導水方式を紹介する。
2017年12月06日 07時00分 公開
[陰山遼将,スマートジャパン]

 三重県伊賀市で、約100年前に稼働した小水力発電所を復活させる試みが本格的にスタートした。三重大学と地元の建設会社であるマツザキが中心となり、地元の地域協議会と協力して2013年から取り組みを進めてきたプロジェクトで、数年にわたる事業性評価を経て、2017年秋に発電所の建設・運営を担う新会社、みえ里山エネルギーが立ち上がった。民間主導の地域活性化を目的とした珍しい小水力発電事業であるとともに、エネルギー源となる水の輸送方式に新しい手法を取り入れるなど、注目のプロジェクトだ。

 三重県の伊賀地区には、大正初期に創業を開始した河川水を利用する小水力発電所が2カ所あった。そのうちの1つが、伊賀馬野川水電の小水力発電所だ。出力60kWのベルトン水車と50kWの発電機を利用するこの発電所は、1918年に稼働。しかし、老朽化などの理由によって、1958年に廃止となっていた。今回のプロジェクトは、この伊賀馬野川水電の小水力発電所があった場所に、新たに発電所を建設し、再生可能エネルギーを活用した地域活性化を目指すものだ。

http://tohazugatali.dousetsu.com/l_rk_171206_mie01.jpg
伊賀馬野川水電の歴史 資料提供:三重大学

発電出力は約4倍に
 新たに立ち上げる発電所は、旧発電所の約70m上流に建設する。馬野川の中〜下流部分は三重県が管理しており、河川法上の扱いは一級河川となるため、水利権が発生する。そこで今回のプロジェクトに際し、三重県などと河川協議を行った結果、上流部分は伊賀市が管轄し、河川法の適用を受けない普通河川となることが決まった。新たに建設する発電所は、この普通河川エリアから取水し、導水路を通してエネルギー源となる水を得る。出力199kWの水車で発電を行い、約1010MWhの発電量を見込んでいる。発電出力は旧発電所の約4倍だ。

http://tohazugatali.dousetsu.com/l_rk_171206_mie02.jpg
発電所の建設位置と設備の概要 資料提供:三重大学

 そして、今回のプロジェクトではこの導水路による水の運搬方法に、大きな工夫を凝らしている。旧発電所では、山中に建設された小水力発電所などでよくみられる、開水路とよばれるU字型の水路を利用していた。この方式の場合、水は緩やかな流速で、多くの水は流せない。工事も人手で行わなければならず、水中植物が発生しやすいため、保守コストも掛かるという課題があった。

1363とはずがたり:2018/07/08(日) 23:18:38
>>1362-1363
 そこで、今回の発電所には、三重大学の坂内正明特任教授が開発した、パイプ型の導水管の導入を決めた。

旧発電所が利用していたU字型の水路
http://tohazugatali.dousetsu.com/l_rk_171206_mie03.jpg

「パイプ型の導水管」、そのメリットとは?
 導水管として利用するのは、直径約50cmのパイプだ。この中に水を密閉するように、満水状態にして水を運ぶ。管内が液体で満たされていれば、圧力によって管の途中に出発地点より高い地点があっても、ポンプなどを利用せずに水を運搬できる「サイフォン効果」を生かした導水手法だ。U字型の水路より、多くの水を運べるだけでなく、ポンプ設備を利用しなくていいため、設置コストを削減できるメリットもある。今回のプロジェクトでは、長さ1080mのパイプ管を敷設し、約76.7mの落差を利用して発電する。

 この方式を考案した坂内教授によると、50cmというパイプの直径は、さまざまな問題を考慮して決められた大きさなのだという。

 「パイプ内を満水状態にして水を流すので、水を運ぶ距離が長くなると、パイプと水の間に摩擦が発生し圧力が少しずつ低下します。さらに、圧力がさらに低下し、飽和圧力より低くなると泡が発生してしまいます。この気体の泡は水が高所から低所に落ちる際に圧力が再び上がることで、再び水(液体)に戻ります。この現象が起きると高圧の圧力波が発生し、最悪の場合水車の羽根を損傷させてしまう場合がありました。そこで今回はこの現象を避けるため、気泡を発生させることなく、最小のパイプ径で最大限に水を流せるようにする計画を立てました。この工夫によって、パイプの材料費や工事費を削減するとともに、水量を増やして発電量を最大化できる最適な設計を行っています」(坂内教授)

馬野川小水力の水の運び方
http://tohazugatali.dousetsu.com/l_rk_171206_mie04.jpg

数年で黒字化、利益は地域活性化に生かす
 建設する発電所、2019年4月の稼働開始を予定している。発電した電力は、全量を「再生可能エネルギーの固定買取価格制度(FIT)」を利用して、中部電力に売電する予定だ。年間の売電収入は約3500万円を見込んでいるという。建設に掛かる総事業費は約3.7億円だが、坂内教授は「発電所の建設費と保守に要する費用と、馬野川からの取水量を元に試算すると、今回の発電所は発電から2〜3年後に単年度で黒字化となる計画」と話す。

 この売電収益を、出資者や地域に還元する取り組みも進める。新会社の、みえ里山エネルギーは、馬野川小水力発電を復活させるプロジェクト地域協議会などと共同で、発電所の稼働に合わせて一般社団法人を設立する。この一般社団法人を通して売電収益を、特産品などの形で出資者に還元する他、地域の活性化事業などに活用していく計画だ。

1364名無しさん:2018/07/09(月) 22:38:38

https://twitter.com/yoyunoyochangg/status/1015126296462950400
https://i.imgur.com/oc0CiRD.png
https://i.imgur.com/1kSgY9k.jpg

クレストゲート 「お腹がいっぱいだよ」 大洪水になりダムがいっぱいになった時このゲートを開き水を流します。でも安心。100年に一度の大洪水でもだいじょうぶ。

https://i.imgur.com/zmqo6c6.jpg

上の門が開くのが100年に1回あるかないからしく、上から放流してるらしい
https://twitter.com/yukiakixxx/status/1015164224140554240

1365名無しさん:2018/07/09(月) 22:42:49
https://www.asahi.com/articles/ASL784HCTL78PLBJ002.html

倉敷の浸水、河川改修予定だった 5m予測の地域が被害
後藤一也2018年7月8日15時40分

拡大する「まび記念病院」に避難していた人たちが、自衛隊によって救助された=2018年7月8日午後0時23分、岡山県倉敷市、山本裕之撮影
「まび記念病院」に避難していた人たちが、自衛隊によって救助された=2018年7月8日午後0時23分、岡山県倉敷市、山本裕之撮影
倉敷市真備町の決壊した川と浸水エリア 少しずつ水かさが低くなってきた道を歩く男性=2018年7月8日午前11時20分、岡山県倉敷市真備町川辺、竹花徹朗撮影 大規模な浸水被害が起こった岡山県倉敷市真備町では、消防隊員が救助した住民を担いで運んでいた=2018年7月8日午前9時6分、岡山県倉敷市、吉沢英将撮影 浸水した地区からポンプ車を使って排水する作業が始まった=2018年7月8日午後3時12分、岡山県倉敷市真備町、山本裕之撮影
 住宅地が大規模に冠水した岡山県倉敷市の小田川の決壊は、高梁川との合流地点付近が湾曲して水が流れにくくなっているため、水がたまって、上流側の水位が上昇する「バックウォーター現象」が原因とみられると専門家は指摘している。水害の恐れが高く、河川改修の工事が計画されていた。岡山大の前野詩朗教授(河川工学)は「改修後であれば洪水は防げたかもしれない」と話した。
倉敷市真備町、いまだ1千人孤立 新たに4人の遺体発見
各地の大雨情報はこちら
雨雲の様子
交通情報
 前野さんによると、家の2階部分まで浸水した倉敷市真備町は、地区の東側を高梁川、南側を小田川に囲まれている。川の合流地点は湾曲しているうえ、川幅も狭く水が流れにくい。流れなくなった水は勾配が緩やかな小田川のほうにたまりやすく、決壊したとみられるという。一度浸水すると排水されにくく、浸水地域の水位が高くなりやすい。倉敷市が作ったハザードマップでも、今回浸水した地区のほとんどを2階の屋根ぐらいまで浸水する5メートル以上と予測していた。
 国土交通省の資料によると、合流地点付近では1972年や76年などにも浸水が起きている。前野教授は「今回は過去最大級の被害だ」と話す。国交省によると、洪水を防ぐため、高梁川と小田川の合流地点を、湾曲している部分よりも下流側に付け替えて水を流れやすくする工事が計画されていた。今秋には工事用道路の建設を始める予定だったという。合流地点を下流に付け替えることで、小田川の水位が数メートル下がることが想定されていた。(後藤一也)

1366とはずがたり:2018/07/09(月) 23:06:16
定格出力は??

55.7mの落差で830世帯分の電力、長野県に小水力発電所
http://itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1807/04/news026.html

グリーン電力エンジニアリングが長野県塩尻市に小水力発電所を建設。55.7mの落差を利用して、約830世帯分の使用電力量に相当する発電量を見込んでいる。
2018年07月04日 07時00分 公開
[長町基,スマートジャパン]

 グリーン電力エンジニアリング(東京都千代田区)は、長野県塩尻市に「塩尻市奈良井川萱ヶ平小水力発電所」の建設に着工することを決定し、7月5日に起工式を行うと発表した。グリーン電力エンジニアリングによる初めての小水力発電所で、稼働は2019年秋ごろを目標にしている。

 同発電所は、信濃川水系奈良井川の流水を利用し、取水部流域面積は19.6平方キロメートルに及ぶ。総落差55.7m(メートル)を利用して、一般家庭の約830世帯分に相当する年間300万kWh(キロワット時)の発電量を見込んでいる。

 発電設備は、グループ会社の朝日機工(大阪府守口市)で製造したものを使用し、計画から供用開始までの期間短縮と発電設備の調達コストの低減化を可能にしている。


建設する発電所の概要 出典:グリーン電力エンジニアリング
 グリーン電力エンジニアリングでは、今後、自らが発電事業者として小水力発電所を展開する他、そのノウハウを生かし、小水力発電事業を検討している他事業者へのコンサルティング業務も積極的に行っていく考えだ。水車や水門扉、除じん機などの発電設備については、朝日機工と協働して同社製の設備の販売に取り組む。

 同発電所の計画は、塩尻市の新エネルギー計画に整合し、新エネルギー利用促進などの観点に一致した事業として、同市から河川の紹介などでの協力を得たという。塩尻市では、木質バイオマス発電所の整備を含む「信州 F・POWERプロジェクト」を推進しており、将来的には地域電力設立によるエネルギーの地産地消も検討するなど、再生可能エネルギーの利活用に向け積極的に取り組んでいる。

 グリーン電力エンジニアリングは、同市の取り組みに賛同し、同市地域電力との連携の他、発電プラント工事の地元企業への発注や雇用創出など、地域の活性化に貢献する方針だ。

1367とはずがたり:2018/07/10(火) 11:24:01
真備町はこの辺だったか。
また真備って<まきび>って訓(よ)むとばっかり思ってたけどなんで<まび>なんだ!?讃良@寝屋川を<さんら>と今は訓むようなものか。

豪雨死者66人、不明者捜索続く 特別警報3県、倉敷で千人超孤立
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/nation/kyodo_nor-2018070801001110.html
12:25共同通信

 活発な梅雨前線による西日本豪雨で8日、被害の大きい岡山、広島、愛媛の各県などでは警察や自衛隊が安否不明者の捜索を続けた。京都府と高知県で初めて犠牲者が確認され、死者は計66人となった。気象庁は、岐阜県に加え愛媛、高知両県に大雨の特別警報を出し、土砂災害への警戒を呼び掛けている。

 岡山県倉敷市真備町地区では、川の堤防決壊で広範囲が水没。同県などによると、8日午前の時点で千人以上が病院や建物の屋上などに取り残され、孤立状態にあり、ヘリコプターやボートでの救助が続けられた。

 政府は8日、災害対策基本法に基づき、非常災害対策本部を設置した。

1368とはずがたり:2018/07/11(水) 12:04:13

被害甚大3県で断水25万戸 西日本豪雨、復旧見通せず
11:07共同通信
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/nation/kyodo_nor-2018071101001133.html

 西日本豪雨で甚大な被害が出た広島、愛媛、岡山の3県の計25万4084戸で断水が続き、大半の自治体で復旧の見通しが立っていないことが11日、各県や厚生労働省への取材で分かった。岡山、愛媛の両県は水道施設の被害状況を十分把握できていない。他9府県の1153戸も断水しており、市民生活への影響が長期化するのは確実だ。

 共同通信の各府県まとめで死者は12府県で計159人。依然56人が安否不明となっている。

 厚労省によると、断水は10日午後8時時点で広島県が21万1310戸、愛媛県は2万2757戸、岡山県が2万17戸。

1369とはずがたり:2018/07/11(水) 12:06:19
これは衝撃的な映像だ。。「
>穏やかだった水の流れが突然、激流に変わる。

上流で何があったの??

濁流が橋乗り越え…広島・榎川 氾濫の瞬間
2018年7月10日 19:12ツイートするシェアする
http://www.news24.jp/articles/2018/07/10/07398319.html10日昼前に起きた広島県府中町の榎川が氾濫した瞬間の映像が入ってきた。

これは午前11時頃、府中町にある病院の防犯カメラの映像。画面上手が榎川の上流。穏やかだった水の流れが突然、激流に変わる。橋に大木がひっかかり、濁流が橋を乗り越えていく。周りにいた作業員や住民が一斉にその場から逃げる様子がとらえられていた。府中町では午後7時現在も避難指示が続いている。

1370とはずがたり:2018/07/11(水) 12:09:36

この辺かな?
https://map.goo.ne.jp/map/search/latlon/E133.19.23.366N34.26.41.202/q/%E7%86%8A%E9%87%8E%E7%94%BA%E9%AB%98%E4%B8%8B/zoom/9/?

ため池決壊のおそれ 避難指示 広島 福山
09:06NHKニュース&スポーツ
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011527731_20180711.html

広島県福山市の山あいにあるため池でひび割れが見つかり市は、決壊のおそれがあるとして、周辺の25世帯に避難指示を出しました。広島県によりますと、今回の豪雨で通常の放流量を上回る水の量がため池に流入したということで現在、排水作業を行っています。

広島県福山市によりますと、11日朝、市内の瀬戸町にあるため池で、管理人がひび割れを見つけました。

このため市は11日午前8時41分、ため池の東側の熊野町高下地区の25世帯に避難指示を出し、職員が対象の住宅に直接出向いて避難を呼びかけています。

このため池は、福山市の中心部から南西におよそ6キロ離れた山あいにあり、地元では小池と呼ばれています。
広島県によりますと、ため池は周辺の田んぼに水を供給するために整備され、およそ1万トンの貯水量があるということです。

今回の豪雨で通常の放流量を上回る水の量がため池に流入し、あふれ出るおそれが生じたため、現在、緊急バルブを開いて排水作業を行っているということです。

福山市は、職員を現地に派遣して詳しい状況を確認するとともに、今後の対応の検討を急いでいます。

1371とはずがたり:2018/07/11(水) 12:23:55
>>1369

広島 府中町 榎川が氾濫 上流で土石流か
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180710/k10011527041000.html
2018年7月10日 18時37分

10日午前、広島県府中町を流れる榎川で、上流から流れてきた土砂や流木が川をせき止め、水があふれ出しました。上流で土石流が発生した可能性があり、町は住民に避難指示を出し、安全の確保を呼びかけています。

10日午前11時すぎ、府中町本町3丁目付近にある寺山橋で上流から流れてきた大量の土砂や流木が川をせき止め、水があふれ出しました。

水は近くの住宅街に流れ込み、町は1万377世帯、2万3516人に避難指示を出し、午後4時半現在、町内の7か所の避難所におよそ370人が避難したということです。

川の周辺には小学校や幼稚園などがありますが、子どもたちは、職員などの誘導で無事避難したということです。

これまでのところ、けが人の情報はありませんが、複数の住宅が水につかったということです。

府中町の住宅街を流れる榎川は、1級河川の太田川の支流にあたる全長4.8キロの川です。

県によりますと、10日午前、土石流が榎川の上流の砂防ダムを乗り越えたのが確認され、県は、さらに上流で土石流が発生した可能性があるとみて調べています。

県は、川にたまった土砂や流木の撤去を進めていますが、作業が終わるめどは立っていないということです。

榎川の砂防ダムの状況
広島県によりますと、府中町を流れる榎川には、大雨などで流れ出した土砂の勢いを食い止める「砂防ダム」が上流の7か所に設置されています。

今回、県の職員が土石流が乗り越えているのを確認したのは、7か所のうち最も下流側にある砂防ダムで、土石流はさらに上流側で発生したとみられますが、具体的な場所はまだ確認できていないということです。
住民が土砂の撤去作業
10日になって川が氾濫した広島県の府中町では、住民たちが街なかに流れ込んだ土砂の撤去作業に追われました。

このうち府中町本町にある鮮魚店では、店内は被害を受けていませんが流れてきた土砂が付近の道路を覆っていて、店の人たちがシャベルなどを使って取り除いていました。

鮮魚店で働く楠家正也さん(33)は「店のシャッターをすぐに閉めて避難しました。大きな被害がなかったのは不幸中の幸いでした。きのうから晴れていたので安心しきっていましたが、こんなことが起きるとは思わず驚いています」と話していました。

また、家族が理容店を営む木本朋美さん(53)は被害を防ごうと近所の人たちと協力して店の前に土のうを積みました。

川の水は店の手前まできたということで、木本さんは「ここからは川の様子が見えず、状況がわからなかったので怖かったです。川の流れがこのまま収まるのかわからず、とても不安です」と話していました。

1372とはずがたり:2018/07/11(水) 12:38:41

広島・福山でため池三つが決壊 避難指示、その後解除
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180711-00000040-asahi-soci
7/11(水) 11:37配信 朝日新聞デジタル

 広島県福山市神辺町西中条(かんなべちょうにしちゅうじょう)の三つのため池が決壊したとの情報が入ったとして、市は11日午前11時14分、周辺に避難指示(緊急)を発令したが、安全を確認し、まもなく解除した。人的な被害は今のところ入っていないという。

朝日新聞社

1373とはずがたり:2018/07/11(水) 12:41:04
水不足気味の瀬戸内地方は雨が降る対策より振らない対策の方が先行してるからこの惨状なんかな。。

雨量多いのに、発表は後? =特別警報、地域ごとに異なる基準―西日本豪雨
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180711-00000008-jij-soci
7/11(水) 4:43配信 時事通信

 西日本豪雨で、8日までの11日間に降った雨の合計量が高知県などで1000ミリを超えた一方、多くの死傷者が出た岡山県などは600ミリ以下だったことが、気象庁のまとめで分かった。

 両県の一部には大雨特別警報が発表されたが、先に発表されたのは岡山県。理由は警報の発表基準にあった。

 気象庁によると、6月28日〜7月8日の岡山県鏡野町の雨量は565.5ミリ。広島県東広島市では7日午前8時40分までの48時間に426.5ミリ降った。鏡野町や東広島市を含む両県の一部地域には6日夜、大雨特別警報が発表された。

 一方、高知県馬路村の6月28日〜7月8日の雨量は1852.5ミリで、岡山県鏡野町の3倍を超えた。しかし、同村など高知県東部には特別警報は出ず、同県宿毛市で3時間に263.0ミリの雨が観測された8日朝、県西部に発表された。

 大雨特別警報は48時間か3時間の降雨量が、その地域で「50年に一度」あるかが判断基準の一つだ。気象庁の担当者は「山陽地方に比べて高知県は平年でも雨量が多く、50年に1度の基準は相対的に高い」と説明する。

 警報の発表は、地面に雨が染みこむ量を示す「土壌雨量指数」も基準となる。土砂災害や浸水害の危険性は同庁ホームページの「警報の危険度分布」で、地図形式で確認できる。

1374とはずがたり:2018/07/12(木) 12:56:09
幾つか池があるけどどれかな。。
https://map.goo.ne.jp/map/latlon/E133.14.14.256N34.33.14.081/zoom/10/

広島 府中 用土町に避難指示 ため池が決壊のおそれ
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011529421_20180712.html
10:19NHKニュース&スポーツ

広島県府中市は市内にあるため池「奥田池」が決壊するおそれがあるとして、午前9時55分に池の近くの用土町に避難指示を出しました。

1375とはずがたり:2018/07/12(木) 20:45:32
前以て放流して貯水量最小限にしたりしてたんやろうねえ!?

豪雨 8つのダムで“緊急的放流”
https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10011530151_20180712.html
16:49NHKニュース&スポーツ

国土交通省によりますと、今回の記録的豪雨では、全国の558の治水機能のあるダムのうち4割近くの213か所のダムで、下流の川の氾濫を防ぐためにダムに水をためる「洪水調節」が行われたということです。このうち8つのダムでは、満杯に近い状態になり、放水量をダムへの流入量とほぼ同じに近づける緊急的な措置の「異常洪水時防災操作」が行われたということです。

この操作が行われたのは、愛媛県の「野村ダム」と「鹿野川ダム」、兵庫県の「一庫ダム」と「引原ダム」、京都府の「日吉ダム」、広島県の「野呂川ダム」、岡山県の「河本ダム」、岐阜県の「岩屋ダム」です。

このうち、甚大な被害が出た愛媛県の大洲市や西予市を流れる「肱川」は、「野村ダム」と「鹿野川ダム」の下流にあります。

「異常洪水時防災操作」は関係する自治体などに通知した上で行われ、野村ダムでは、今月7日の午前6時20分、鹿野川ダムでは、午前7時半だったということです。

国土交通省によりますと、「異常洪水時防災操作」は、去年までの10年間に合わせて40回行われていますが、同じ時期に広い範囲の8か所のダムで行われるのは、異例だということです。

1377名無しさん:2018/07/12(木) 23:29:24
https://www.asahi.com/articles/ASL7956K2L79PTIL02N.html

ハザードマップと重なった浸水域、それでも犠牲者防げず
2018年7月10日5時0分

拡大する決壊した小田川の堤防(右下)と浸水した真備町周辺=2018年7月9日午後、岡山県倉敷市、遠藤真梨撮影
決壊した小田川の堤防(右下)と浸水した真備町周辺=2018年7月9日午後、岡山県倉敷市、遠藤真梨撮影
河川の付け替え工事の予定と被害状況 真備町を流れる、小田川(左上)と高梁川(中央上)の合流地点。手前は付け替えが予定されていた柳井原貯水池を含む区間=2018年7月9日午後、岡山県倉敷市、朝日新聞社ヘリから、遠藤真梨撮影 倉敷市真備町の浸水と倉敷市などの対応
 住宅地が大規模に冠水した岡山県倉敷市真備(まび)町は、過去にも同じ河川が繰り返し氾濫(はんらん)していた。危険を知らせる洪水ハザードマップは、今回とほぼ同じ浸水域を想定しており、河川改修も計画していた。予測していた災害で、なぜ30人近い犠牲者を出したのか。
列島各地の大雨被害の状況
被災者のためにできること…支援通信
真備町、水の流れにくい河川

 「一挙に水が出た。急激な水位上昇があった」
 8日夜、倉敷市防災危機管理室の河野裕・危機管理監は、想像以上の速度で河川の水位が上がっていった状況を記者団に語った。
 真備町は1級河川の高梁川へと注ぐ支流の小田川流域にある。住宅地や田んぼが広がるが、堤防の決壊で地区の約4分の1にあたる1200ヘクタールが浸水した。倉敷市はほぼ半数の住家が床上浸水したとみている。
 倉敷市は6日午前11時30分、真備町を含む市内全域の山沿いを対象に「避難準備・高齢者等避難開始」を発令。午後10時には真備町全域に「避難勧告」を発令した。地域防災計画では、小田川の氾濫(はんらん)危険水位に達することなどが発令基準になっているが、見回りに出ていた市職員や消防団の情報から、早めに発令することにした。すぐにエリアメールや防災無線などで住民に情報を伝えた。
 しかし、その後も水位の上昇が続き、7日午前0時47分には国土交通省が小田川右岸で水流が堤防を越えたとの緊急速報を出した。倉敷市では、その約40分後までに真備町全域に避難指示を出した。国交省が堤防の「決壊」を把握したのはその約4分後だった。
 真備町は地区の東側を高梁川、南側を小田川に囲まれている。
 岡山大の前野詩朗教授(河川工学)によると、今回の決壊は、高梁川と小田川の合流地点付近が湾曲して水が流れにくくなっているため、上流側の水位が上昇する「バックウォーター現象」が起きたことが原因とみられる。流れなくなった水は勾配が緩やかな小田川の方にたまりやすく、決壊したという見方だ。
 国交省の資料によると、二つの河川の合流地点付近では、1972年や76年などにも大規模な浸水が発生していた。国交省は湾曲部分よりも下流側に合流地点を付け替えて水を流れやすくする工事を計画し、今秋には工事用道路の建設を始める予定だった。
 一方、倉敷市は洪水時の地区ごとの浸水域を色分けして示したハザードマップを作成していた。今回の水害後、国交省がドローンを飛ばして上空から確認すると、地区内の浸水被害は想定とほぼ重なっていた。倉敷市は全戸にハザードマップを配っていたが、住民の男性(48)は「そんなものがあったとは、知らなかった」と言う。
 想定されていたはずの災害。倉敷市の担当者は9日夜、「命を落とした方がいるということは本当に残念だ」と述べたものの、原因について問われると、「その質問に答えるにはまだ早すぎる」と語った。
ハザードマップ、1300市町村が公開

1378名無しさん:2018/07/12(木) 23:29:58
>>1377

浸水が想定される区域や避難場所などを住民に伝える洪水ハザードマップは、市町村が作成する。
 国や都道府県などの河川管理者が、流域に降る雨の量や堤防が切れる場所などを想定して浸水想定区域図をつくり、市町村が避難場所や経路を記入して完成させる。昨年3月時点で約1300市町村が公開している。倉敷市もその一つだ。
 約7万戸が浸水した2000年9月の東海豪雨やその後の水害で、多くの住民が避難場所を知らなかったことが問題になり、水防法が改正されて、大きな被害が予想される川について作成が義務づけられた。
 東京都荒川区は2016年、荒川で最大規模の洪水が起きた際の浸水想定を国土交通省が公表したことを踏まえ、ハザードマップを改定した。区内の11万5千世帯のうち、9万世帯が最大5メートル以上の浸水被害を受けると想定している。
 15年の関東・東北豪雨では、茨城県常総市を流れる鬼怒川の堤防が決壊した際に、多数の住民が自宅に取り残され、ハザードマップが避難行動に結びつかない実態が明らかになった。国交省は16年に手引を改め、「早期の立ち退き避難が必要な区域」も設定することを盛りこんだ。
 荒川や入間川が流れる埼玉県ふじみ野市では、昨年3月からハザードマップにこうした区域を明記している。担当者は「ただマップをつくるのではなく、中身を住民に知ってもらい、水害のリスクを実感してもらうことが重要」と話す。
 ただ、作成が義務づけられているのは一定規模以上の河川が対象で、中小河川では浸水想定区域図がなく、危険性が示されていない場合がある。昨年7月の九州北部豪雨では、浸水想定区域として示されていなかった筑後川の支流があふれて多くの犠牲者が出た。
避難「地域・個人の力も必要」

 住民に避難を呼びかける自治体の情報提供も、災害のたびに改められてきた。
 市町村長は、災害対策基本法に基づいて避難情報を出す。避難情報には、高齢者らが避難を始める目安の「避難準備・高齢者等避難開始」、住民に避難を促す「避難勧告」、さらに危険性が高まったときの「避難指示(緊急)」がある。
 内閣府は2005年、避難勧告などの判断基準や伝達方法に関するガイドラインをつくった。前年の04年に全国で死者・行方不明者98人を出した台風23号などの災害が相次いだためだ。
 09年に兵庫県佐用町などで死者・行方不明者27人を出した台風9号や11年の東日本大震災を受け、14年にガイドラインを改定。避難情報は空振りを恐れずに早めに出すことを強調した。14年に77人が犠牲になった広島土砂災害が起きると、避難準備情報の段階から「自発的に」避難を始めるという表現をガイドラインに盛り込んだ。
 16年の台風10号では、岩手県岩泉町で高齢者施設の入居者9人が死亡した。町は避難準備情報を出していたが、施設側は高齢者らが避難を始める目安という意味を理解していなかった。これを受け、内閣府は「避難準備情報」の表記を「避難準備・高齢者等避難開始」に改め、「避難指示」は「避難指示(緊急)」に改定した。
 それでも、被害は繰り返された。
 NPO法人のCeMI環境・防災研究所の松尾一郎副所長は「避難情報やハザードマップなど、行政は知らせる努力、住民は知る努力が重要。行政の力だけでなく、地域コミュニティーや個人がきっちり動くことが必要だ」と指摘する。

1379名無しさん:2018/07/12(木) 23:33:06
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180710/k10011525471000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001

浸水「ハザードマップと重なる」専門家 倉敷 真備町
2018年7月10日 7時25分豪雨 検証

西日本豪雨で大きな被害を受けた岡山県倉敷市真備町、被害の発生前と後の様子を撮影した人工衛星の画像データからは、川の氾濫や浸水は少なくとも東西およそ7キロにわたっている様子がわかりました。専門家は「浸水が市のハザードマップに近い形で広がっている。こうした想定をしっかり周知する必要性を感じる」と話しています。
このデータは、JAXA=宇宙航空研究開発機構が、地球観測衛星から発信した電波を元に、倉敷市真備町の様子を画像化したものです。

ことし4月の画像データと、氾濫発生情報が発表されてからおよそ24時間たった今月8日の午前0時すぎの画像データを比較し、変化が見られる地点に赤い色がつけられています。

被害が出た後の今月8日の画像を見ると、東西に流れる小田川と南北を流れる高梁川の合流地点から、上流に直線距離でおよそ7キロにわたって赤い色が広がりJAXAは広範囲に浸水している様子が見てとれるとしています。

浸水は川の周辺の住宅地のほぼ全域にわたっていて、山間部にも赤い色が広がっています。

衛星画像を見た河川工学が専門の岡山大学の前野詩朗教授は「画像は浸水の状況を再現しているように見える。小田川の堤防はかなり高く住宅の2階の屋根と同じくらいあり、川の水位が上がる中、堤防が決壊して水が一気に流れ出し、短時間で広範囲に広がったと思う」と話しています。

そのうえで画像が洪水や土砂災害を想定した市のハザードマップの浸水区域とほぼ重なると指摘し「ハザードマップの想定を把握するとともに、行政としてもしっかりと周知していく必要性を感じる」と話しています。

1380名無しさん:2018/07/12(木) 23:36:08
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180711/k10011528881000.html?utm_int=all_side_ranking-social_003

LIVE 西日本豪雨 各地の状況ライブ

愛媛 ダム放流「下流域の被害は予想もやむをえず」
2018年7月11日 19時33分豪雨 被害

愛媛県大洲市や西予市に甚大な被害をもたらした「肱川」の氾濫について、川の上流にあるダムを管理する国土交通省四国地方整備局の担当者らが会見を開き、「下流域の被害は予想されていたが、想定外の雨量で、放流はやむをえなかった。住民への情報周知については適切だった」などと説明しました。
愛媛県の大洲市と西予市では今月7日、2つの市を流れる「肱川」が氾濫したことで、広い範囲にわたって住宅などが浸水し、逃げ遅れや土砂崩れなどで9人が犠牲になるなど、甚大な被害をもたらしました。

11日は肱川の上流にある「野村ダム」と「鹿野川ダム」を管理している国土交通省四国地方整備局の担当者らが会見を開き、ダムの放流の操作や住民への周知について説明しました。

それによりますと、豪雨の影響でダムがいっぱいになったため、2つのダムでは入ってきた水の量と同じ量を放流する異例の措置を取ったということです。

このうち、鹿野川ダムでは一時、安全な放流の基準の6倍に当たる毎秒およそ3700トンを放流したということです。

このため下流域に被害が出ることは予想できていたということで、3台の車両や流域に設置されているスピーカーなどを使って、住民に注意を促していたと説明しました。

四国地方整備局の担当者は「下流域の被害は予想されていたが、想定外の雨量で、ダムの容量がいっぱいになり、放流はやむをえなかった。住民への情報の周知は適切だったと思う」と話しています。
下流では急激に増水 周知方法に疑問の声も
愛媛県大洲市では、市内を流れる肱川が氾濫し、住宅が浸水するなどして4人が犠牲になりました。

川の上流にある鹿野川ダムからは一時、基準の量の6倍の水が放流され、その後、急激に川が増水したということで、流域の人たちからは放流の周知などが適切だったのか疑問の声も出ています。

愛媛県大洲市では、市内を流れる肱川が氾濫して広い範囲にわたって住宅が浸水するなどして、4人が死亡したほか、合わせて4600棟の住宅に被害が出ました。

肱川の上流には、野村ダムと鹿野川ダムの2つのダムがあり、流域の住民によりますと、今月7日の朝、ダムの放流のあと川が急激に増水して、水があふれたと証言しています。

このうち、鹿野川ダムの1キロほど下流にある大洲市肱川町の下鹿野川地区に住む出水清志さん(61)は、7日の午前8時すぎに「水が来るぞ」という近所の人からの連絡で、初めて川に水が押し寄せていることに気づいたということです。

1381名無しさん:2018/07/12(木) 23:36:38
>>1380

その後、隣の建物の屋根に避難したということですが、出水さんが午前8時23分に撮影した写真では、高さ4メートルほどの自宅の2階まで水につかり、一帯が水没している様子が確認できます。

出水さんは「あっという間に水があふれていった。大量の水を放流するという周知があったかどうか覚えていないぐらいで、水没するなんて思いもしなかった」と話していました。

同じ地区に住む、橋本福矩さん(77)は午前8時ごろ、自宅に向かって津波のように押し寄せる水を見て、慌てて2階に逃げたということです。

橋本さんが午前8時44分に撮影した写真では、家の前のカーブミラーがほぼ水につかっている様子が確認できます。

ダムを管理する国土交通省四国地方整備局では、3台の車両や流域に設置されているスピーカーなどをつかって、住民に注意を促していたということです。しかし、橋本さんは「ダムの放流で起きた水害であることは明らかだと思う。自然災害はしかたないし、ダムの放流もやむをえないことだったとしても、住民への情報の伝え方はもっとやり方があったのではないか。人の命を軽視しているとしか思えない」と話しています。

また、地元の消防団の金野昭一さん(50)は「これは天災ではなく、人災だという住民も多い。行政にはきちんと検証をしてほしい」と話していました。

一方、大洲市は整備局からダム放流の連絡を受け、防災行政無線で住民に急な川の増水などに注意するよう呼びかけたとしています。大洲市役所肱川支所の篠原雅人支所長は「資料も流されていて、現段階では当時、どのような対応を行ったか詳細に答えられないが、今後、住民への情報提供の在り方を含め検証したい」と話しています。
専門家「ダムは避難の時間稼ぐ施設」
河川工学が専門の北海道大学大学院の山田朋人准教授によりますと、ダムは洪水の被害を軽減させ、下流の住民が避難する時間を確保する点で大きな効果があるとしたうえで、今回のように、貯められる量を超える雨が降った場合、ダムに流入した量と同じ量を放流するのは一般的な対応だとしています。

そのうえで、大雨で放流する場合には、下流の住民への情報伝達を徹底することが重要だと指摘しています。

具体的には、雨が強まっている時間帯は、情報が住民にうまく伝わらないことがあるため、国や自治体はサイレンや防災行政無線、インターネットなど、多角的に情報提供を行う必要があるとしています。

一方、情報の受け手側の住民は、川の水位が急激に上昇することを想定し、情報を積極的に入手して避難などの行動につなげてほしいとしています。

山田准教授は「今回のような豪雨では、ダムだけで洪水を防ぐのは難しく、むしろダムは避難のための時間を稼ぐ施設だという認識を持つ必要がある。ダムや川の水位の情報はホームページなどで入手することができるため、流域の住民は日ごろから情報に接して、いざという時に役立ててほしい」と話していました。

1382とはずがたり:2018/07/17(火) 00:36:37
<西日本豪雨>倉敷・真備町「堤防」の応急工事完了
https://excite.co.jp/News/society_g/20180716/Mainichi_20180717k0000m040037000c.html
毎日新聞社 2018年7月16日 19時27分

決壊した堤防の復旧工事が続けられていた=岡山県倉敷市真備町地区で2018年7月12日、本社ヘリから加古信志撮影


 岡山県倉敷市真備町地区に大規模な浸水被害を引き起こした堤防の決壊について、国土交通省は16日、小田川と高馬(たかま)川の3カ所の応急工事が完了し、堤防が元の高さでつながったと発表した。

 小田川の応急工事では、堤防の決壊箇所に高さ5?7メートルの盛り土をして、上からシートをかぶせた上で川側に大型の土のうを積み上げた。今後、盛り土を挟み込んだ高さ最大11メートル(地上部分は同7メートル)の鉄板で堤防の外を囲み、二重の堤防とする。国交省は「今週中には完了させたい」と話している。

 今回の豪雨では、小田川支流の末政川や真谷川の堤防も決壊しており、管理する県が応急工事をしている。【竹田迅岐】

1383とはずがたり:2018/07/17(火) 23:30:06
【西日本豪雨】肱川水系2ダムの放流で検証の場を設置 国交省
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1807170011.html
11:14産経新聞

 石井啓一国土交通相は17日の閣議後の記者会見で、西日本豪雨により被災した愛媛県伊予、大洲両市で、肱川流域の2つのダムの放流により犠牲者や浸水被害が生じた問題で、住民への情報提供のあり方やダム操作について、学識者などによる検証を行うことを明らかにした。19日の初会合では現地調査を実施する。

 検証には学識者2人と河川管理者の県と国交省四国地方整備局、地元自治体の伊予、大洲両市が参加する。石井氏は「避難の実態や被害状況の分析に基づき、ハード・ソフトの両面から各種取り組みの実情を検討する」と述べた。

 肱川流域での被害をめぐっては、国交省は、上流の野村ダムと鹿野川ダムでは操作規則に基づく運用がなされ、下流にあたる自治体にはダムの状況などについて複数回にわたり情報を提供したとしている。石井氏は運用が適切だったのかとの問いに対し、「効果的な情報提供のあり方や住民に対する周知のあり方、より効果的なダム操作の技術的な考察を行う。しっかり検証したい」と述べるにとどめた。

1384とはずがたり:2018/07/20(金) 11:59:41

此迄洪水対策が主で土石流対策は何となく見過ごされてきた様に思う。
否,地方では治山事業散々やってきてもうお腹いっぱいなのに肝腎の都市近郊,それも新しく開発された近郊都市域が致命的に遅れているのではないか。。

<西日本豪雨>「ママ、寒いよ」土石流5歳児の夢奪う 広島
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180720-00000002-mai-soci
7/20(金) 1:21配信 毎日新聞

 豪雨で犠牲になった広島市安芸区矢野東7の幼稚園児、土井愛翔(まなと)ちゃん(5)の夢は警察官。来春に小学校に入るのを楽しみにしていた。「ママ、寒いよ」。保育士の母佳織さん(29)は、避難の際に聞いた愛翔ちゃんの最期の言葉が耳から離れない。濁流にのまれた母子は引き裂かれ、夢も希望も絶たれた。

 佳織さんは18日、親族とともに避難先から約1週間ぶりに地面がむき出しになった「梅河(うめごう)団地」の自宅跡に立った。あの豪雨まで、夫と愛翔ちゃん、次男(1)の4人で暮らしていた。最後に愛翔ちゃんと会話をした自宅2階は、約70メートル離れた場所まで押し流され、佳織さんと夫はその骨組みを見つめた。

 降り続く雨。6日午後7時半ごろ、突然、自宅1階に土石流が襲いかかった。勢いが強く、身の回りの物を取る暇もないほど。佳織さんは愛翔ちゃん、次男とともに2階へ避難した。ぬれた愛翔ちゃんを寝室の布団でくるむと、「ママ、寒いよ」と怖がっていた。

 濁流は容赦なく2階まで上がってきた。佳織さんは次男を抱いたまま屋外へと流されていく。そして次男は手から離れた。愛翔ちゃんはどこにいたのかさえ分からない。「このままでは子ども2人とも失ってしまう」

 佳織さんは気づくと暗闇に倒れていた。目の前の崖を懸命にはい上がった。すると、近くで赤ん坊の泣き声がした。泥だらけの次男だった。でも、付近を見回しても愛翔ちゃんの姿はなく、9日に遺体が見つかった。白い肌着が茶色に染まり、流された時間の長さを感じた。

 愛翔ちゃんは「色白で丸々として、かわいかった。幼稚園の制服がよく似合っていた」(地元住民)。来春に小学校入学を控えていた。佳織さんは黒色に青いラインの人気のランドセルを買おうと決めていた。愛翔ちゃんは学校生活を楽しみにし、佳織さんと同じくバレーボールをやりたいとも話していた。将来の夢はいつ聞いても警察官。白バイの模型を見ると、「乗りたい」とよく話していた。

 葬儀で佳織さんは泣き崩れた。愛翔ちゃんに掛ける言葉が見つからない。それでも次男、夫と一緒に、また前を向かなければと思う。「残った家族は頑張って生きていかんと」。佳織さんは自分に言い聞かせた。【松浦吉剛】

1385とはずがたり:2018/07/20(金) 23:03:23
偉いなあ。
燃料が補充出来たのはどういう仕組みだ?感動仕立ての筋も良いけどそういうリアルなディテールも知りたい。
>燃料は何度も補充した。

水上バイクで来たヒーロー 15時間かけ120人救う
https://asahi.com/articles/ASL7L3JDSL7LUTIL011.html?ref=goonews
河崎優子2018年7月19日05時03分

 西日本豪雨で甚大な浸水被害を受けた岡山県倉敷市真備(まび)町で、多くの住民が取り残される中、「どげんかしたらないかん」と、水上バイクで約15時間にわたり、約120人を救助した町出身の若者がいる。「町のヒーローじゃ」。救助された住民たちから命の恩人として感謝されている。

 「おかんが真備の家に取り残されとる。どうにか助けてもらえませんかね?」

 7日昼前、岡山県総社(そうじゃ)市の建設業、内藤翔一さん(29)は、同じ真備町出身の後輩で岡山市に住む上森圭祐さん(25)から電話で頼まれた。

 地元の浸水被害に、内藤さんは「なんかできんか」と思っていた矢先だった。趣味で水上バイクに乗ることがあり、免許も持っている。総社市の自宅から真備町はほど近い。

 「すぐ行っちゃるわ」

 水上バイクを友人から借りて、出発した。

 昼過ぎ、泥水は民家の2階ほどまで上がり、水かさは依然として少しずつ増していた。木やタイヤなど様々なものが流れ、油の臭いが鼻を突いた。ヘリの音が響く中、ベランダや屋根の上に避難している人々から救助を求める声が、数メートルおきに聞こえた。

 「助けて」「こっち回って!」

 「次行くけ、待っとって」と伝え、最初に上森さんの母親を救出した。

 取り残されている人々の多くが高齢者。自力でバイクに乗ることができず、抱きかかえる必要がある。途中から地元の後輩にも手伝ってもらった。助け出した人々は、高台にある森泉寺まで運んだ。

 近くの岩田忠義(ただよし)さん(73)夫婦も内藤さんたちのバイクに助けられた。軒下まで水が迫り、夫婦で屋根の上に避難した。昼過ぎに119番や110番で救助を頼んだが、助けは来なかった。ヘリが近くを飛ぶ度にタオルを巻いたさおを振って助けを求めた。

 数時間すると「ブーン」と鈍い音が響いた。「もしかして、やっと助けが来たのか」。近づいてきたのは水上バイク。内藤さんから「子どもを先に運ばせてな。絶対戻るけん、絶対間に合うけん、頑張って」と励まされ、ほっとした。

1386とはずがたり:2018/07/20(金) 23:03:37
>>1385
 しばらくして、約束通り内藤さんは来た。バイクに乗りながら「じいちゃん、命がけで助けたんじゃけ、長生きしてよ。絶対で」と肩をたたかれた。

 うれしくて、涙が出た。

 「内藤さんは、町のヒーロー。命の恩人じゃ」

「立て直したい」炊き出しも
 屋根の上に3時間以上立ち続けて足が動かなくなった高齢夫婦にも出会った。水は屋根の上に達していた。疲れ切った顔で「もうだめじゃ。わしらええけ、他行ったげて」と言った。

 「いや、絶対助けてやる」。水上バイクをロープで固定し、屋根まで歩み寄り、水につかりながらも、夫婦が呼吸できるように高めに抱きかかえて乗せた。

 日が暮れると、住民はライトを振ったり笛を鳴らしたりして存在を知らせていた。夜中には水深が浅くなり、水上バイクの底が何かにぶつかって何度も転倒したが、起き上がって救助を続け、午前4時までに計120人ほどを運んだ。途中から、避難先の森泉寺には内藤さんの後輩数人が集まり、バイクから住民を降ろす作業などを手伝った。

 森泉寺によると、7〜8日に100人ほどが境内に身を寄せた。寺以外にも、希望する場所まで送られた人が20人ほどいた。

 水上バイクは傷だらけになった。燃料は何度も補充した。必死に救助を続け、最後は全身がつって動けなくなった。後日、避難所で炊き出しのボランティアをしていると、救助した高齢者から次々と感謝の声をかけられた。「それだけで、やってよかったと思った」

 内藤さんに母親を救助してもらった上森さんも町に駆けつけていた。7日昼過ぎから深夜まで釣り用のボートで救出にあたり、約100人を避難させた。

 2人は現在も避難所での炊き出しや知人の家や店舗の片付けを手伝っている。実家の片付けも残っているが、「自分ができることを続けて真備町を立て直していきたい」と内藤さん。被災地を駆け回っている。(河崎優子)

1387とはずがたり:2018/07/20(金) 23:11:52
増水5人死亡も…ダム緊急放流は「必要だった」
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20180720-567-OYT1T50037.html
10:19読売新聞

増水5人死亡も…ダム緊急放流は「必要だった」

ダムの操作に関する検証委員会による現場視察。堤防(草の茂る部分)から越流し、左手にある大洲市中心部が浸水した(19日、愛媛県大洲市で) 【読売新聞社】

(読売新聞)

 愛媛県内で今月7日、西日本豪雨のため満水となったダムの緊急放流の直後に川があふれ、死者が出た事態について、国土交通省四国地方整備局は19日、学識者らを集めた委員会による検証活動を開始した。

 緊急放流は、貯水量が許容レベルを超えないよう、流入量と同じだけ放流する「異常洪水時防災操作」というもので、同県西予市野村町にある「野村ダム」などで行われた。放流後、 肱川 ひじかわが増水し、野村町で5人が死亡。下流の 大洲 おおず市でも浸水被害が出た。

 委員らは現地調査後、放流が適切に行われたかどうかなどについて議論。放流の操作をしなかったとしても、最終的には同じ水量がダムを越えて肱川に流れ込むうえ、ダム施設が壊れる恐れもあったことから、委員の鈴木幸一・愛媛大名誉教授(河川工学)は「操作は必要だった」と話した。

1388とはずがたり:2018/07/22(日) 09:24:14
氾濫危険メール配信されず
岡山・倉敷の小田川
https://this.kiji.is/393057105210639457
 西日本豪雨で堤防が決壊して氾濫し、甚大な被害をもたらした岡山県倉敷市の小田川について、氾濫危険水位に達したことを知らせる緊急速報メールが国土交通省から配信されていなかったことが20日、同省中国地方整備局への取材で分かった。

 同整備局は、多くの河川で氾濫の危険が高まり、国交省が県や市町村に知らせる洪水予報の発表準備に追われる中、予報の内容を簡略化した緊急速報メールを配信する時間がなかったとしている。

 同整備局によると、水位などを知らせる小田川の洪水予報は6日午後10時20分に出されていた。

1389とはずがたり:2018/07/25(水) 02:04:24
2018年7月16日 / 22:03 / 8日前
焦点:岡山・真備町襲った洪水、現実となった住民の長年の懸念
https://jp.reuters.com/article/weather-japan-failures-insight-idJPKBN1K61KM?rpc=122

[真備(岡山県倉敷市) 16日 ロイター] - 今から45年前、芥川勲氏(79)が真備町に引っ越して来た時、この町は子育てに最適な場所だと思った。倉敷市まで車で通勤できて、土地は手頃な価格だった。小田川から2キロほど離れた土地に家を建てた際、その前年に洪水があったことは聞いていたが、地元の議員や長老が水害の危険性について警告を始めるまで、それほど気にはしなかった。…

西日本を襲った豪雨は、洪水や崖崩れを引き起こし、200人以上が死亡、数十人が行方不明という36年ぶりの大災害となった。

中でも真備町は最も被害の大きかった地域で、倉敷市全体の死者数51人のほとんどを占めた。真備の4分の1以上が浸水、水の深さは最大で4.8メートルに及んだ。

真備町の住民や自治体、専門家へのインタビューなどから、多くの死者を出した背景には、いくつもの原因が重なっていたことが分かってきた。

治水対策は最初の計画から何十年も経過したが実行されず、住民はリスクに関する警告を的確に理解できず、最も被害の大きかった地域に避難指示が出されたのは、堤防が決壊する4分前だった──。

「県議の方とか市議の方に一生懸命働いてもらって、何とか(川の)流れを変えようとしてきた」と芥川氏は言う。現在の河川整備計画は2010年に策定され、今秋に着工される予定だった。「もうちょっと早く、もう4─5年早かったらこういうことにはならなかった」と語った。

倉敷市では2005年以降、国土交通省に対し、整備工事を始めるよう毎年働きかけてきたという。しかし、国にとって優先度が高いとは認識されなかった。

倉敷市防災危機管理室は、ロイターの取材に対し、国交省は全国各地からのこうした整備事業の要望を受けて優先順位を判断しなければならない、とし、政府に理解を示した。

国交省中国地方整備局の山内洋志・河川調査官は、2014年の小田川付け替え事業について、適切な手続きに従ったとしたうえで大規模河川整備事業は、通常、長い期間がかかる、と述べた。

岡山県議会議長を勤める高橋戒隆氏は、河川工事が遅れた背景には、予算の縮小もあると指摘した。真備町で育った高橋氏は長年、洪水対策の重要性を訴えてきた。ロイターの取材に対し「自分が国を動かせなかったという無力感がある。住民の方々に対して申し訳ない。何とか間に合ったら、こんなことになっていなかったのに」と声を詰まらせた。

石井啓一国土交通相は13日の会見で、今回の豪雨で倉敷市に大きな被害が出たのは、与党の政策が間違っていたためで「人的災害」だったのではないかとの質問に、直接答えることはしなかった。…

<最初の計画から数十年も経過>

真備町の住民の多くは、大きな水害のあった1972年と76年以降に、2つの川にはさまれたこの地域に引っ越してきた。お年寄りは洪水のリスクを認識していたが、床上までの浸水は経験しなかったと言う。真備町は、倉敷市中心部に通う「新住民」のベッドタウンとして人口が増加した。

倉敷市の河川整備計画は、過去50年にわたり様々な経緯で変遷してきた。岡山河川事務所によると、最初の計画は1968年まで遡る。

小田川と高梁川の合流地点付近で、治水のために貯水池をバイパスとし、同時に堰を作って用水を確保する計画だった。

しかし、地元の一部の反対などがあり計画は進まず、2002年までには、用水の需要が減ったことから、いったんこの事業は中止となった。

過去20年間、全国的に公共事業への支出は大幅に削減されてきた。1999年度のピーク時には14.9兆円だった公共事業費は11年度に5.3兆円まで減少し、今年度は6兆円だった。

2014年にようやく280億円の予算がつけられた小田川と高梁川のバイパス事業は、完成まで10年が予定され、今年の秋から工事に入る予定だった。

1390とはずがたり:2018/07/25(水) 02:05:53
>>1389
<ハザードマップ>

政府は2005年、各地方自治体に浸水のリスクと避難所の場所を示す「ハザードマップ」の公表を義務付けた。

倉敷市でも2年前、ハザードマップが作られた。この地図上で、真備の大部分は紫色で塗られている。洪水が起きた場合、浸水する可能性が高いことを示す。

そして、この紫色の地域は、実際に今回の豪雨で浸水した地域とほぼ重なる。しかし、真備の住民に、このハザードマップは周知されていなかった。

気象庁によると、7月6日の1日の降水量は138.5ミリ、倉敷市としては観測史上2番目の多さだった。7日未明、小田川と高馬川の3カ所で堤防が決壊し、真備に水が流れ込んだ。

倉敷市のハザードマップは降雨量の少ない地域であることを前提に作られている。岡山県のホームページは「晴れの国、おかやま」として、年間を通じて雨が少なく、日照時間が多いとことを伝えている。

ただ、同時に河川が短く急な斜面を流れていることから、いったん大雨が降ると洪水が起こる危険があるとも示されている。 

Slideshow (8 Images)
浸水した家からボートで救助されたある80歳の男性は、ハザードマップについて「役所から来た何かのお知らせの1つだと思った」と話した。「水がすごい速さで上がってきた。警戒が足りなかった」。

<堤防決壊4分前の避難指示>

国交省は2015年に「水防災意識社会再構築ビジョン」を策定したが、避難勧告・指示に関しては地方自治体に任せられた。

伊東香織・倉敷市長が、最初の避難指示を小田川の南側の地区に出したのは7月6日午後11時45分。7日の午前1時30分には町の拡声器、携帯電話のメール、テレビ、ラジオを通じて小田川北側の住民に避難を指示した。

小田川北側の地区に避難指示が出されたのは、小田川に流れ込む高馬川の堤防が決壊する4分前だった。

伊東市長は会見で、避難指示のタイミングについて見解を聞かれ、河川の状況を見ながら基準に従って指示を出したと述べた。

真備の住民の1人、山下篤志氏(63)の家族は避難できたものの、近所に住む90代の男性に、小田川からわずか数十メートルの自宅から避難するよう説得することはできなかった。その後、この男性の死亡が確認された。

がれきの積まれた自宅の前で、山下氏は「また、同じようなことが数年であるかもしれない」と話す。「妻は、もうここには住めないかもしれないって言っている」と述べ、うつむいた。

インタラクティブ・グラフィックス:西日本豪雨

Mari Saito, Linda Sieg, 宮崎亜巳 編集:田巻一彦

1391とはずがたり:2018/07/25(水) 20:18:25

豪雨翌朝も土砂災害、専門家「警戒心薄らぐ」
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20180725-567-OYT1T50057.html
17:39読売新聞

 西日本豪雨で甚大な被害を受けた広島県東広島市で、土砂災害の発生が集中したのは雨が激しかった6日夜ではなく、雨の弱まり始めた7日朝だったことがわかった。土砂災害の死者10人のうち9人は7日朝に犠牲になっていた。避難所から帰宅後に被災したケースもあり、専門家は雨の降り方で警戒心が薄らぐ危険性を指摘している。

 広島県内での土砂災害の犠牲者は24日現在、88人。災害の発生時刻を推測するため、読売新聞が死亡推定時刻や消防・警察への通報時間を分析した結果、59人は6日夜に、18人は7日午前5時頃以降に亡くなっていた(2人は7日未明、9人は死亡推定時刻が不明)。朝の死者の半数は東広島市だった。

 広島県には6日午後7時40分に大雨特別警報が出され、各被災地では6日午後5?10時に雨のピークが訪れた。その後、弱まり、7日未明に再び強まったが、明け方には小康状態となっていた。

1392とはずがたり:2018/07/28(土) 15:13:23

水道民営化、アメリカでは実際に何が起きたか
https://newsweekjapan.jp/reizei/2018/07/post-1018.php
2018年07月26日(木)16時40分

<日本の水道民営化議論は、地方自治体が設備維持コストに耐えられないという状況から出てきたが、先行したアメリカの例を見れば、経済合理性のなかで維持コストが利用者に転嫁されることは明らか>

水道の民営化という議論が進んでいます。この民営化を含む「水道法改正案」がすでに2017年に立案され、2018年7月22日に閉会した国会でも審議されました。この国会では成立しなかったのですが、秋の臨時国会で再び審議される見通しだと言われています。

アメリカはこの水道民営化が世界でも先行した地域です。17〜18世紀の開拓時代には、それぞれの入植地や市町村が水道を建設していたのですが、19世紀の後半から民営化の動きが進んだからです。

同時に広域化も進みましたが、そんな中から全米最大の「民営水道会社」であるアメリカン・ウォーター(AW)が出てきました。AWは水道と電気供給の企業として1880年代に設立され、その後1947年に水道専業に改組、現在は全米50州のうち46州に加えて、カナダのオンタリオ州でもビジネスを展開しています。

アメリカで水道民営化が進んだ事情は特殊です。広大な国土に、分散した形で入植が始まった経緯があり、バラバラに水道が建設されたのですが、個々の経営は零細でした。ですから入植後100年以上が経過して、設備の更新を進める必要が生まれたときには、市町村には負担が重かったのです。

一方で、アメリカの市町村というのは完全独立採算制で収支の透明性が要求されるため、納税者の意識は高かったのです。そこで、「民営化による広域化」か「個々の市町村による公営事業として設備投資の継続」かというと、後者はムリであって、必然的に民営化による広域化が選択されていったのでした。

もちろん大都市など規模の大きい自治体では公営も残りました。また、民営化されたとはいえ、水道というのは文字通りのライフラインですから州や市町村は水質管理や安定供給に関する監督権は有しており、とりあえず100年以上の民営化の歴史において水道供給の大破綻という事態は起きていません。

例えば、2014年にミシガン州のフリントで水道水の鉛汚染が問題になりました。これは自動車産業が繁栄していた時代の延長で「公共水道」のまま運営してきた一方で、周辺都市が準民営化に走った中で取り残されたための問題と言えます。仮の話ですが、もっと経済が回っていた時代に民営化していたら、万事うまく行っていたに違いありません。(ちなみに、このフリントの問題はまだ解決していません)

では、アメリカで水道民営化は成功しているのかというと、そう簡単な話ではありません。実際に民営化水道を経験してみると、企業によって様々な問題があることがわかります。

例えば、私の住むニュージャージー州の中部は、以前は「エリザベス・ウォーター社(EWC)」というのが水道を供給していました。ところが、取水しているラリタン川という河川が豪雨のために氾濫し、その泥水が浄水場に溢れるという事故が起きたのです。その処理費用の重さに耐えられなくなったEWCは、この地域の事業をAWに売却しました。

さすが全米最大の企業だけあって、AWによって浄水場の洪水対策は整備されましたし、定期的な水道本管の清掃作業なども行われるようになりました。では、良いことばかりかというと、そうではありませんでした。問題は、料金が高くなったことです。EWCからAWに移行したことで、水道料金は40%ぐらい跳ね上がったのを記憶しています。

1393とはずがたり:2018/07/28(土) 15:14:01
>>1392
また、AWは加入者との契約を変更してきました。EWCのときは、水道本管から各家庭への引き込み線までは、仮に損傷があった場合の修理は無償でした。ところが、AWになったら、各家庭の引き込み線の所有権は各家庭にあるとして、破損したら自己責任ということになりました。

その自己責任というのが問題で、仮に破損した場合に近所の配管工を呼んで修理していいのかというと、これが約款で禁止されているのです。どういうことかというと、本管に接続する部分の工事は、AWの指定業者しか認めないというのです。

では、その料金はというと、例えば1件1万ドル(110万円相当)という高額なものとなり、また呼んでもすぐに配管工は来ないという話もあります。どうすればいいのかというと、AWは「配管保険」というのを売っていて、「自己責任の引き込み線部分の損傷をカバー」という触れ込みで、かなりの保険料を取るのです。

実際に配管の事故を経験した人の話では、「AWの配管保険に入っていると、破裂しても無料でカバーされるだけでなく、修理も優先される」のだそうで、そうなると仕方なく保険に入らざるを得ないことになります。

別にAWが悪質なのではありません。民営化というのはそういうものです。水道事業というライフラインについて、その維持コストの全てが民間の経済合理性で回っていく、その中で転嫁できるコストは利用者に転嫁するというのが民営化です。

一方で、今回の日本の民営化議論というのは、人口縮小で需要が収縮する中で、巨大な設備更新コストには、脆弱な地方自治体の財政では耐えられないという危機的な状況の中で出てきたものです。ですからアメリカでまがりなりにも成功しているということは、比較にならないと思います。

日本の場合に懸念されるのは、民営化によってコストが顕在化し、それによって水道事業の破綻が早期化するという問題です。結果として、否応なしにコンパクトシティ化が進むということもあるかもしれませんが、国土のある部分について、最優先のライフラインである水道供給が破綻していけば統治の崩壊につながります。

となると、民営化しつつ相当部分の補助を公費で実施するという形になるのかもしれませんが、その場合は業者との癒着が起きないように監視体制が重要になります。その一方で、広域化を進めて効率を追求するというのは必要なことであり、現在の制度がこのまま維持できるとは思えません。

心配なのは、今回の西日本豪雨のような大災害で、水道インフラが破壊された場合です。民営の場合、リターンの期待できない修復コストの負担はしないかもしれません。では脆弱な各地方自治体の財政にその能力があるのかというと、これもないわけです。

この水道民営化法案ですが、大変に重要な問題であり、審議を尽くす必要があります。また決定後に「ご存知ですか?」などと告知をするのではなく、審議へ向けて賛否の議論を盛り上げていく必要があります。とにかく、実施可能な範囲での実務的な議論にしていかねばなりません。


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