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小沢一郎の政権構想
1418
:
名無しさん
:2012/09/18(火) 16:11:24
「理」と「情」のはざまで
政治部 足利浩一郎
細野環境相(右)と街頭演説に臨む階猛衆院議員(左)(岩手県矢巾町で)
「理」と「情」のバランスをどう取るか。誰もが、人生の節目、節目で悩まされる。
夏目漱石の「草枕」の冒頭にこんなくだりがある。
「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される」
理性だけで物事を判断すると人間関係にひびが入るし、他人の情を重んじるとそれに振り回されてしまうという意味だ。
この半年の間に2度も、漱石の言う「理」と「情」の間で引き裂かれるような思いを経験した国会議員がいる。民主党の階猛衆院議員だ。
最初に訪れた試練は、民主党を離党して新党「国民の生活が第一」の代表となった小沢一郎氏との決別である。
6月末、野田首相が「政治生命を賭ける」と言った消費税率引き上げ関連法案の衆院採決をめぐり、執行部と距離を置いていた小沢氏は同法案への反対票を投じ、ついに離党した。
小沢氏の側近だった階氏は、採決における可否の対応は小沢氏に同調したものの、離党・新党結成という展開については、自らが信じる政策の実現には「民主党に残るのが最善策」と考え、小沢氏とたもとを分かつ決断をした。「情」よりも「理」を優先させたのだ。
階氏の決断に対し、小沢氏は新党の代表として、次期衆院選では階氏の選挙区であり、かつ、小沢氏の影響力が色濃く残る衆院岩手1区に、「国民の生活が第一」から"刺客"を対抗馬として擁立する考えを示した。
「道が分かれるということで、小沢先生には厳しい言葉も頂いた。厳しい態度をとられるでしょう」と、「報い」を覚悟していた階氏だが、刺客が放たれたという現実は、精神的に相当応えたようだ。
重要法案での造反を「理」と呼ぶことには、異論もある。むしろ、その時点では、小沢氏との長年の関係に根ざす「情」が勝ったのかも知れない。ただ、党代表である野田首相が政治生命を賭けた法案への造反に対する民主党執行部の処分は驚くほど甘かった。この政党の規律のなさは、「理」でも「情」でも説明しにくい。残ったのは、階氏に対する党内の冷ややかな視線だけだった。
そんな階氏を気に掛けていたのが、細野豪志原発・環境相だ。
9月21日の民主党代表選では、中堅・若手から、細野氏に出馬を要請する声があがった。階氏もその一人だ。これに対し、「福島の復興に専念したい」と土壇場で立候補を断念した細野氏は、仲間との「情」よりも、原発事故の担当相としての「理」を重んじたように映った。
苦渋の撤退を伝える細野氏を前に、階氏は自らの小沢氏との離別の経緯を思い、複雑な気持ちだった。
「理」と「情」の間で再び引き裂かれた階氏の姿を、周囲は「茫然自失の状態だった」と表現した。
「理」と「情」の間で翻弄される人生を、漱石は「とかくに人の世は住みにくい」と書いている。
階氏もきっと、「世の中の住みにくさ」を味わったに違いない。
9月17日、階氏の選挙区に、細野氏が駆けつけ、街頭演説やミニ集会に終日つきそう姿があった。期待に応えられなかったことへのせめてもの罪滅ぼしの意味もあったのだろう。知名度の高い応援弁士の友情あふれる来訪は、かつて「小沢王国」と呼ばれた岩手での孤独な戦いを続ける階氏には、心強かったはずだ。
「理」と「情」はいつも背中合わせで、損得だけでは割り切れない。住みにくいと思うことも多いが、住みにくさばかりが、世の中でもない。
(2012年9月18日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/job/biz/columnpolitics/20120918-OYT8T00490.htm?from=yoltop
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