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京都・京師・京洛

303荷主研究者:2013/11/10(日) 15:23:58

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20131027000043
2013年10月27日 13時00分 京都新聞
「流れ橋」流れすぎ? 多額の修復費に疑問も

台風18号による木津川の増水で橋板などが流出し、通行不能になった流れ橋(9月17日、八幡市上津屋)=上=と生活道路としても活用されていた流れ橋(4月26日)

 木津川に架かり、京都府八幡市と京都府久御山町を結ぶ「流れ橋」(上津屋橋)が、先月の台風18号による増水でまた流れた。1953年の架設以来、ちょうど20回目で、2011年からは3年連続の流出。4月末に約3500万円かけて修繕したが、わずか5カ月で通行不能となった。再復旧される見通しだが、今回も前回と同額の修繕費用が見込まれ「府民の税金を木津川に流しているようなものだ」と厳しい声も上がっている。

 全長356・5メートルの流れ橋は日本最長級の木造橋で、時代劇のロケ地としても有名だ。架設当時、度重なる水害に耐える頑丈な橋を造る費用がなく、木材を使った。川が増水して水位が橋桁の高さを越えると、橋脚に載った橋桁と橋板が流れるが、水が引いた後に回収・再利用できる仕組み。その名の通り流れることを前提に作られた。

 しかし近年は局地的な大雨が増え、そのたびに木製の橋板や橋脚が流されて損傷し、復旧に多額の費用と時間がかかる。橋を管理する府山城北土木事務所(京田辺市)は経費削減と工期短縮のため、2010年に約8千万円かけて橋板と橋桁をワイヤロープで連結する「ユニット化」工法を取り入れた。増水時、いかだのように流れて損傷を抑えるという。

 こうした工夫をしているものの、今後も橋は頻繁に流れることが予想される。「毎年のように流れるものに多額の税金をつぎ込むことについて、一度考え直したほうがよい」。八幡市内の東高野街道を中心に活動する「八幡まちかど博物館協議会」のメンバーで、京阪八幡市駅前で喫茶店を営む立本信さん(64)は疑問を投げ掛ける。

 橋の架かる府道を管理する府道路管理課は「永久橋にするには20〜30億円の費用がかかり、現実的でない」とし、現在の形で橋を維持する方針だ。同課によると、通勤・通学、観光も含めた1日の平均利用者数は10年度で歩行者416人、自転車320台。10年に第二京阪道路が通り、橋が流れても大きく遠回りせず対岸に渡ることができるようになったため、生活の道としての役割は小さくなった。

 流れ橋は八幡市の主要観光地として知られる。市観光協会への問い合わせは月平均80件近くあり、木津川サイクリングロードの見どころの一つにもなっている。

 橋の近くにある流れ橋交流プラザ「四季彩館」では9月16日から数日間、駐車場が満車になり、1日平均で約500人が訪れた。「流れ橋が流れたかどうか」が注目を集めたためだという。亀田茂館長によると、普段は50〜100件で推移するブログの閲覧数も、同16日だけで6300件に達した。「話題性のある橋」としても存在感を示している。

 復旧を待ち望む声は多い。府山城北土木事務所は「観光シーズンの始まる5月までに復旧できるよう修繕を急ぎたい」とする。亀田さんは「八幡市の観光地は石清水八幡宮だけではないことをアピールするためにも、昭和の香りや懐かしさを感じる橋を残していきたい」と話す。

 橋につぎ込む費用の効果は目に見えて表れるものではない。お金には換算できない知名度や話題性も考慮し、流れ橋の将来像を描いてほしい。


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