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京都・京師・京洛

296とはずがたり:2013/10/18(金) 20:00:33

水没、想定外だった京都地下鉄…台風18号検証
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131018-OYT1T00907.htm?from=blist

 9月16日に全国で初めての大雨特別警報が京都府など3府県に発令された台風18号では、京都市山科区で市営地下鉄東西線・御陵みささぎ駅付近の線路が水没し、約10キロ区間で4日間の営業休止に追い込まれた。

 地下トンネルが浸水する「想定外」は、なぜ、起こったのか。検証する。

 始発電車まで2時間半に迫った9月16日午前3時頃。前夜からの大雨を警戒していた御陵駅職員が、東西線と乗り入れ運転する京阪電鉄の運行管理の担当者から通報を受けた。

 「排水ポンプの異常を知らせる警報が鳴っている」

 駅員は地下の駅構内に向かった。線路には水が勢いよく流れ込み、川のようだった。排水ポンプの処理力を超えていた。ホーム付近の線路は最大約50センチ冠水。高さ4・7メートルの地下トンネルの一部が完全に水没した。

 市交通局は始発から運行を休止。職員延べ1300人以上が丸3日がかりで水や泥をかき出す復旧作業に当たった。烏丸御池(同市中京区)―小野(同市山科区)間が4日間運休し、代行バスの運行経費など被害額は3億円に上った。

 地下トンネルに、どこから水が流入したのか。

 線路が水没した御陵駅は、地上部を走る京阪電鉄京津線が地下に潜って地下鉄に乗り入れる結節点だ。同駅東約1キロを流れる安祥寺川が豪雨で氾濫。あふれ出した河川水が京津線の線路沿いに地下に潜り込むトンネル開口部から駅構内に、さらに東西線トンネルへと流れ込んでいたのだ。

 開口部には、雨水が流れ込むのを防ぐため、京阪が排水ポンプを2台設置。1時間で288トンの排水能力があるが、地下トンネルに流入した水は推定1万5600トン。雨水には対応できても、大量の氾濫水は防げなかった。

 さらに、市交通局は当初、浸水の原因を把握できないまま、復旧作業にあたっていた。京阪は16日未明には川の氾濫を把握していたが、市交通局がこれを知ったのは、被災8日後の24日。

 市交通局は「京阪と再発防止策を協議した時に初めてわかった。開口部から離れた河川の氾濫水が地下に流れ込むなんて、想定していなかった」と釈明する。

 9月27日に現地調査した国土交通省水管理・国土保全局の担当者は「地下鉄の浸水は駅出入り口からが大半で、トンネルからの浸水は初めてのケースでは。線路が水路になるとは意外だ」としながらも、「市交通局と京阪の情報共有のあり方が甘かった。連絡体制が整っていれば、被害が軽減できたはず」と指摘する。

 今回の浸水被害は営業時間外だったこともあり、人的被害はなかったが、運行時間帯に浸水すればどうなったか。

 市交通局は「川が氾濫する大雨なら、運休するはず。運行中に突然、トンネル内に水が流入する事態は考えにくい」としているが、乗客や車両の事前避難が今後の課題だ。

 市交通局は京阪と協議し、運行部門に加え、線路の保守部門でも緊急時の連絡体制を整えた。川が氾濫する恐れが出た時点で京阪から連絡を受け、地下鉄運行を取りやめることも決めた。京阪も線路脇に土のうを置いて浸水を防ぐ対策を取り、川を管理する京都府も河川改修を検討中だ。

 国交省の調査団に加わった関西大の石垣泰輔教授(都市水害)は「地下空間は水害に非常に弱い。早めの運行停止や、トンネル入り口に止水扉を設置するなどの対策が必要だ」と話している。(京都総局 倉岡明菜、磯江祐介)

(2013年10月18日17時40分 読売新聞)


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