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各種イノベーション・新発明・新技術など

63荷主研究者:2009/07/27(月) 23:38:45

http://www.kahoku.co.jp/news/2009/07/20090701t12013.htm
2009年07月01日水曜日 河北新報
有機物ピセンでトランジスタ 倉元製作所と岡山大

 液晶ガラス基板製造加工の倉元製作所(宮城県栗原市)は岡山大の久保園芳博教授(分子界面化学)らと共同で、炭化水素のピセンを使った有機トランジスタを開発した。世界最速レベルの電子の移動性能が特徴。倉元は有機トランジスタを使って3年以内に、研究開発型企業イデアルスター(仙台市)と共同でガス濃度センサーを開発する考えだ。

 岡山大の別のチームがピセン化合物を安価に大量生産する技術の開発に成功。これで作ったセンサー用チップは、動作性能が電圧1ボルト当たり毎秒5平方センチという高い電子移動度を示した。

 従来のセンサーの大部分は300度以上の高温で反応速度を高めるため消費電力が多いのに対し、ピセンは常温で動作することも確認。酸素、湿度、水素を同時に高感度で測定できることも分かった。

 試作チップは2.5ミリ四方と小さく、電子基板への組み込みが容易。小型・軽量、低電圧、省電力で優位性を持ち、燃料電池車向けやガス警報装置用などを狙っている。

 倉元は岡山大の関連企業から安価なピセンを優先的に購入できる。センサー研究で実績のあるイデアルスターの開発力と倉元の薄膜加工技術、量産ラインを使うことで「宮城ブランド」の最終製品に育てたい考え。

 希少金属を使う従来の高性能半導体に対し、炭素や水素を使うため価格が市場動向に左右されにくい利点もある。

 倉元の鈴木聡社長は「資源の乏しい日本で有機トランジスタは将来、不可欠になる。『知恵のものづくり』で宮城を有機デバイスの先進地にしたい」と意気込んでいる。

[ピセン]ベンゼン環を5個持つ多環芳香族の炭化水素。炭素と水素というありふれた元素で構成され、原油や泥炭を蒸留した際の残りかすに存在する。生成したピセンは青みがかった板状結晶で、最近では有機エレクトロルミネッセンス(EL)向けの青色発光素子としての研究も進み、素材としての有用性が注目されている。


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