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B級News Watch ためされる大地

132片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2006/11/20(月) 22:04:45
【いきいき 富山】
くまぁー。

’06記者リポート:“クマ騒動”検証 ヒトとの共存、新たな知恵を /富山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/toyama/news/20061120ddlk16040212000c.html
 ◇予測超えた異常出没、死亡事故まで

 今年も全国各地でクマの大量出没や人身被害が相次いでいる。北陸3県でも15日現在、捕獲されたツクノワグマは計433頭に達し、富山では異常出没した04年の捕獲数を超えた上、死亡事故も起こった。再び、ヒトとクマとの共存をどう考えるべきかの課題に直面した今年の“クマ騒動”を検証した。【柳沢和寿

 ◆木の実の豊凶で

 富山県は04年の経験を踏まえ、05年に「ツキノワグマ保護管理暫定指針」を策定、山間部や平野部ごとの防除対策、警報システム、出没時の対応などをマニュアル化した。また、主食である木の実の豊凶を調べ、出没予測の公表も始めた。

 今年8月末時点で、主食のブナが凶作、ミズナラ、コナラが並作以下の一方、マタタビなどが並〜豊作との結果を元に「一昨年のような異常出没の恐れはない」と予測した。ところが9月に入り、県西部を中心に各地でクマが大量出没。10月には入善町の住宅街で、犬と散歩中の男性(71)が自宅前で襲われ死亡した。

 今月15日現在、県内の捕獲数は04年(121頭)を上回る152頭に達し、奥山放獣などを除く捕殺数も128頭(04年107頭)に。県猟友会は、狩猟期間中(15日〜来年2月15日)のクマの狩猟自粛を決めた。

 ◆困難な予測

 なぜ予測と異なったのか。県では、高標高地にあるエサのブナやミズナラが不作の一方、低標高地のコナラやクリなどが比較的豊作だったため、秋以降も低地のエサを求め、人里近くへの出没が増えたとみている。

 一方、こうした予測に疑問の声も。04年の異常出没を受け調査に当たった富山クマ緊急調査グループの赤座久明・県立雄峰高教諭は、「東北ではクマの異常出没とブナの豊凶の相関関係が確認されているが、北陸3県は必ずしもそうではない。ブナ以外の堅果類(ドングリなど)の豊凶も大きな要因と考えられ、サンプルを多くする必要がある」と指摘する。

 今年の出没予測に関しては、福井県は「どのレベルに達するか不明だが、05年よりは多いはず」と判断、実際は04年を超えた。県担当者は「過去の記録からは、大量出没後しばらくは静かなはずで、これほどとは思わなかった。正確な予測には、少なくとも10年間は調査データの蓄積が必要」と話す。石川県は「大量出没の恐れは04年ほどでないが、山間集落は注意が必要」としていた。

 ◆なぜ人里へ?

 クマの生息域に関しては「奥山で生息する個体群と、人里近い里山などにすむ個体群がいて、人里寄りのクマが出没しやすい」との見方もある。だが赤座教諭は「他県のデータから、クマはかなり長距離移動することが分かっている。富山の平野部に出るクマが里山育ちかを見極めるには、まだ調査が不十分」という。

 富山県では現在、赤座教諭らの協力で、クマの体毛を採取しDNA鑑定する調査などを実施中。推定頭数などのまとめは今後になる。「生息数がはっきりせぬまま、異常出没のたび捕殺していては、種の保存上の問題が出る恐れも」と赤座教諭。個体数減への懸念は、自然保護団体、猟友会関係者からも出ている。調査についても「各県ごとでは限界があり、国の主導で県境を越え調査すべきだ」との声も強い。

 ◆住民がカキ除去

 クマ出没への有効策として注目されているのが、人家周辺にあるカキの実の除去。赤座教諭も「クマが(平野部で)エサにしていることは分かっており、まずはこうした誘因物質を除くことを優先すべきだ」と話す。

 同県朝日町では、町内4地区の住民組織・有害鳥獣対策協議会が、カキの実除去を進めた。同協議会は、サルによる農作物被害防止を目的に発足したが、クマの大量出没を受け除去に着手、啓発用のチラシ配布なども行った。町担当者は「カキを取った所は、確かにクマが来なくなった。行政の手が届きにくい面での活動で、大変心強い」と話す。今後も起こり得るクマの大量出没に向け、大きな役割を担いそうだ。

毎日新聞 2006年11月20日


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