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B級News Watch ためされる大地

1006名無しさん:2011/01/16(日) 22:15:06
 大規模な渋滞の発生から24時間が過ぎた。1日夜になっても琴浦町の車列は動かな
い。


 境港市に帰省しようと31日午後11時、三重県を出た会社員(29)は「ぼくは若いからいいけれど、一緒のおばあちゃんが心配」。松江市の実家に帰るため千葉県を30日夜にたった会社員(34)は「実家で紅白歌合戦を見ておせちを食べる予定だったのですが……。今夜も帰れないと思うので、ペットボトルの水と、配ってもらった乾パンをちびちび食べるしかありません」


 北陸地方で荷の積み下ろしをした福岡県の長距離トラック運転手の40代男性は「瀬戸内側の国道2号は、つい近くの高速を使って金がかかるが国道9号は金を使わずにスムーズに走れるので長距離運転手に人気。雪が心配でも9号を選ぶ人は多い」と話した。(下地毅、西村圭史)


◆沿道住民が援助 食事やトイレ


 国道9号沿いの店はみな閉じているが、琴浦町赤碕の喫茶店「旅路」の明かりは輝いていた。店主の陰山芳江さん(60)は、1〜4日は休む予定だったが、店の前に同じ車が何時間も止まっていることに気づき、1日朝、開店を決めた。商いのためではなく、車中のドライバーらに温かいコーヒーとおにぎりを配るためだった。


 「紙コップですからおいしくないかもしれませんが」。40年前、義母が始めた「旅路」を20年前に引き継いだ芳江さんは語った。


 「旅路」の近くで写真スタジオを営む夫の光雅さん(60)も店を開いてトイレを開放した。同じ女性が3回入りに来た。おでんや買ってきたバナナ、家の菓子類をかばんに詰めて配り歩いた。「せっかく鳥取に来てくれた人に、もう鳥取なんか来たくない、という気持ちになって欲しくないんです」


 2人とも金を受け取らない。「助かった〜、という言葉。それが一番です」「お礼はいいから、今度困った人にあったときに手をさしのべてあげて、と話しています」


 神戸市の男性が首に懐中電灯をぶら下げ、「バナナいりませんか」と、真っ暗になるまで声をかけながら歩いていた。29日に琴浦町赤碕に帰省した。「あの時も助けられましたから」


 16年前、阪神大震災に遭った。マンションは半壊し、避難所の小学校で1カ月暮らした。目の前で娘を亡くした人、廊下に並ぶ遺体……無数の悲劇を見た。一方、多くの学生ボランティア、炊き出しの熱い豚汁、仮設の風呂場に助けられた。「何が足りませんか」と声をかけられたことに励まされた。男性は「寒さ、空腹、不安を感じながら過ごしている人がいるのはあの時と同じ。町職員も地域の住民もみんな不眠不休。自分だけ、ぬくぬくとはできへん」と言った。(下地毅)


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