したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

人口問題・少子化・家族の経済学

984名無しさん:2015/02/11(水) 10:56:13
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamamotoichiro/20141028-00040336/
日本人の結婚観と、少子化対策の問題
山本一郎 | 個人投資家
2014年10月28日 23時4分

山本一郎です。最近、仕事よりも育児のほうが時間と労力をかけているような気がします。

ところで、先日「しらべぇ」というサイトへの寄稿で、幾つかの婚活サービスの首都圏利用者データを使ってサンプル調査をしたところ、女性の結婚相場において31.6歳から急速に結婚に於ける価値が減衰するという内容を書きました。

【コラム】ババアと出会いの価値を算定する(後編) 価値を落とさない5つの要素(しらべぇ 14/10/28)

記事自体は面白おかしく書いているわけですが、先日のデータえっせいで興味深い記事がありまして、要するに結婚した女性の出生率は各年代引きあがっているという構造であります。

少子化の要因の2局面(データえっせい 14/10/19)

未婚化が進んではいるが,結婚している女性から産まれる子どもの量は増えている。こういう傾向が読み取れるかと思います。とくに近年にあっては,両者のコントラストが際立っています。2015年まで曲線を延ばしたら,どうなっているでしょうか。

最近,「婚活」という言葉が生まれ,各自治体も男女の「出会いの場」をつくることに躍起ですが,なるほど,こういう取組の必要性を支持するデータです。と同時に,結婚という型にとらわれない同棲や婚外子への許容度も高めていくべきなのか・・・。『世界価値観調査』などでみると,日本は,イスラーム国と並んで,これらに対する許容意識は格段に低い社会なり。

出典:データえっせい
一方で、我が国においての政策議論では、少子化問題タスクフォースが発表している文書を読んでいるとむしろ少子化全体の環境に対して、かなり網羅的な施策を検討しているようにも見受けられます。

内閣府 少子化対策
少子化危機突破タスクフォース(第2期)取りまとめ

この辺をしげしげと見ておりますと、もちろん医学的な前提に基づいたテーマセットで総花的かつ全体の議論をしっかりと進めながら、個別に効果のある具体的な政策を洗い出そうとして、数字的裏づけを見つけきれず議論が迂回しているようにも見受けられます。上記のデータえっせいで指摘されている数値が正しいとすると(まあ、正しいんですが)、少子化対策に一番効く変数というのは実のところ「本人の意志を尊重した早期の結婚の斡旋」または「婚外子に対する社会的許容」であり、恐らくは、次いで「出産後の経済的不安の解消」「社会全体が出産・育児に対してより容認的になる諸制度の充実」といったところでおそらく少子化事由の80%は網羅されることになるのではないかと思うわけです。

一方で、少子化対策に予算を積むということは、合理的に考えて他の分野の予算を減らすことに他なりません。「必要だから金を出せ」というだけではたぶん駄目で、「他よりも比較としてこれだけ重要だから、このような重要な問題に取り組むのでここの予算を削りましょう」というのとセットでないといけないわけであります。

また、闇雲に少子化対策予算を積んでも効果が出たかどうかが分かりませんので、今回目標とする出生率2.07を達成するためにどのようなマイルストーンを置くのかという政策課題も同時にちゃんとセットしないといけないのですが、あまりその辺の議論が出てきているようには見えません。

出生率に数値目標は必要か 「2.07まで回復」政府会議で検討開始(ハフィントンポスト日本版 14/4/22)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板