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人口問題・少子化・家族の経済学

980名無しさん:2015/02/08(日) 19:02:36
>>979

やまもと:地方型過疎の対策として、被害を最小限にくいとどめる知見だともいえます。言い方は悪いですが、ダム建設のために村落を埋めたのに近い。公共のために、人口密度が薄すぎてサービスが行き届かないところの住民には理解を得て集約させてもらうほかなくなる。

東京もびっくりするほど早く衰退していきますよ。

湯浅:捨てなきゃいけない地域があるというとき、私が気になるのは、だからといって人を強制移住はさせられないだろうということです。

やまもと:難しいですね。

湯浅:上水道がなくても自分たちは井戸でやっていくという選択をするのか、あきらめて駅の近くに住むのか。その決断にともなう納得感が大事ですね。

その納得感は、自分が参画することによってしか得られないだろうと思っています。どういう選択をするにしろ、誰かに押し付けられたものじゃなくて、自分も関わって、こういう結論になったということだけが、その人たちを動かすと思う。納得できるかどうかは、さきほどのコミュニティーづくりとか、人と人との関係づくりの力量にかかってくるでしょう。

結局、今私が話しているのは、コンパクトシティーなどの政策や制度の話じゃないんです。それはたとえば尊厳死の問題も同じ。医者がマニュアルにのっとったインフォームド・コンセントを行えば患者の文句は抑えられるかもしれないけれど、それだけでは解決できないものがある。

老人も自治体も尊厳死させないとどうしようもない

やまもと:もっと根本的な話ですね。確かに納得して引き払いたいという希望は叶えてあげたい。ただ、お金の無い老人はこれ以上社会に負担を回せないので尊厳死をさせないと社会保障が回らない時代がすぐ近くまで見えてきて、それは同様に自治体も尊厳死させないとどうしようもないという状況になるのは目に見えています。

辛いことだけど、衰退を受け止めるというのは「何が良いか」と選択することじゃなくて「何をしないか」「何を捨てるか」というマイナスの判断を迫られるということなんですよ。そこに、どうやって主義や哲学を織り込んでいくのかはとても重要です。

湯浅:はい。政策や制度に(魂)を込めるようなことが、コミュニティーづくりには必要だと思っています。それがないと、捨てざるを得ない地域が出るといっても、現実には捨てられないでしょう??そうなれば結果的に中途半端に終わって、そのことにまた苛立つ人が出てきて、堂々巡りですよ。

やまもと:そうですね。ただ、いざとなったら現実は厳しく捨てにかかると思いますよ。そこでリーダーシップが必要だという話になる。政府は何をもって国民と対話するのかという議論になると思います。

湯浅:私は政府だけの責任だとは思わないんですよね。私たち自身が、対話する文化を社会のメインストリームにすることができなかった。本当に大事なことだし、積み重ねていかなければいけないことなんだけれど、そういうふうには評価してこなかった。

それは世界的には、各国みんながやってきたことですよ。オバマはコミュニティー・オーガナイザーの経験があるし、アジアに行けばコミュニティー・オーガナイズのワークショップが日常的に行なわれている。それが普通の光景としてある。でも日本の社会の中に、そういう光景をつくってこれなかった。そういう意味で私たちの責任です。

そうだ、ネトウヨの人たちもコミュニティーに入ってくれたらいいと思うんですが。地域の役に立つことで、プライドも取り戻せる。コミュニティー・オーガナイザーになってくれるよう、説得できないもんですかね?

日本人であることへの愛を、いいかたちで生かせないものですかね?


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