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人口問題・少子化・家族の経済学

488とはずがたり:2010/09/14(火) 21:19:31
>>485-488

どうなる幼保一体化<下>子どもの探究心 育もう…汐見・白梅学園大学長に聞く
■料理や栽培をカリキュラムに ■職員の待遇改善必要
http://osaka.yomiuri.co.jp/mama/news/20100904-OYO1T00359.htm

「子どもたちにとって豊かな経験ができる場所を作ることが必要」と語る汐見さん

 幼稚園と保育所を一体化した「こども園」(仮称)の理念について、政府は6月に発表した新子育て支援策で「すべての子どもに質の高い幼児教育を保障する」としている。就学前の子どもに望ましい教育とは何か、新制度実施に向けての課題は。幼保一体化に関する著書もある白梅学園大学長、汐見稔幸さん(63)(教育学、育児学)に聞いた。


 汐見さんは、新制度では保護者が希望するこども園に直接申し込める方式になることに注目する。こども園同士の競争にならないかと心配するという。現行では、保育所について市町村が申し込みを受け付け、振り分けている。

 「幼児教育の成果は、小学校教育のように点数化されず、成果が見えにくい。こども園を選ぶ際、保護者が読み書きや英会話など目に見えるカリキュラムを求め、園も子どもを集めるためにと過剰反応すると、まずいですね」

 就学前の子どもに対する早期教育は実際、ヒートアップ気味だ。ゆとり教育の見直し、小学校の英語教育必修化なども影響しているのだろう。ベネッセ教育研究開発センター(東京)が2008年、首都圏の幼稚園、保育園児の保護者に行った調査では、3歳児の半数近くが通信教育やスイミング、英会話などの園外教育を利用していた。

 「幼児教育の目的は、将来子どもが自立し、さらに生きることを面白いと感じられるように育てることだ。そのために、子どもは自分でつくり出した遊びを通じ、試行錯誤したり、できなかったことに挑戦したりという体験が必要。いかにダイナミックな遊びをさせてやれるか、子どもの探究心をどれだけ引き出せるかが、幼児教育で最も問われることだ。このことを、保護者に知ってほしい」

 政府は幼稚園教育要領と保育所保育指針を統合し、こども園のために新たな指針を作成するという。

 「小学校へ進学することを意識しつつ、生活体験や体を十分に動かすような内容を盛り込むべきだ。具体的には、料理の体験、植物の栽培や、基礎的な球技などを考慮に入れてほしい。天災や事故などの危険から身を守るための安全教育も必要だろう」

 さらに、保育士と幼稚園教諭の資格を統合するとされる。職員配置基準は4、5歳児で幼稚園で35人に教諭1人、保育所で30人に保育士1人。現場からは「人手不足なので改善を」との声が上がっている。

 「欧州では3〜5歳の子ども15人に1人が一般的だ。日本では現在、幼稚園、保育所には通ってくる子どもをみるだけでなく、親への支援、児童虐待の早期発見など、多くの役割が課されている。職員数が増えるよう、基準を見直すのは不可欠。加えて、ハードワークなのに給与は低く抑えられ、仕事に誇りが持てずにやめていく人も多い。良質な幼児教育を提供するため、職員の労働環境にも配慮した制度設計が望まれる」

 就学前の子どもが置かれた環境は近年、家の周辺に遊び場が減り、親以外の大人と接する機会が少なくなるなど大きく変化してきた。

 「最近、3歳で幼稚園に入るまで走ったことがない子どもがいる、と聞いて驚いた。家庭によって育ち方がまちまちで、子どもが少しずつだが、実際の年齢より幼くなっているのではと感じている。新制度では、こども園が個々の子どもの家庭環境にかかわらず、『子どもの育ち』をしっかり保障することまで求められるだろう」
(近藤亜矢子、西堂路綾子が担当しました)
(2010年9月4日 読売新聞)


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