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人口問題・少子化・家族の経済学
2241
:
OS5
:2023/03/03(金) 18:14:31
上司の一言 資格取得を決意
育休が取れず退社を選んだ後、派遣社員を経て、住宅メーカーの管理職として働く陽子さん(仮名)=千葉県松戸市で2023年2月13日、前田梨里子撮影
転機は不意に訪れた。
陽子さんは06年、現在勤めている住宅メーカーに転職した。
翌07年のある日、設計課長に声をかけられた。「建築学科を卒業しているんだよね。1級建築士を取って、うちの会社で正社員になればいいのに」
「子供もいるし、難しい資格を取るのは私には無理ですよ」。課長は首を振った。「僕はそう思ったことはないよ。あなたは向いているし、できるんじゃない?」
その晩、布団に入っても、眠れなかった。うれしかったからだ。「母親になって初めて、仕事で誰かに期待されたと思いました」
あこがれ続けた「設計」の仕事。新卒の時と違って、毎日家事に携わる立場だから、顧客に寄り添った設計ができるとも思った。
週に3回、塾に通って資格講座で学ぶことにした。洗濯、掃除、炊事から子供の寝かしつけまで平日の2日分は夫が、夫が出社する日曜日は母がやってくれた。
2年後、1級建築士に合格した。翌年から正社員になった。ずっと胸の奥にくすぶっていたものが消えていった。退職を余儀なくされたあの日から、11年が経過していた。
16年には、設計課長に昇格した。会社で女性が管理職に就くのは初めてのケースだった。
「母の罰」という言葉に思うこと
陽子さんは振り返れば、周囲の支えがあって、働き続けることができた感謝の気持ちの方が大きい。
ただ「母の罰」という言葉には、思うところがある。
「働きたい気持ちを抑えられないことがずっと劣等感でした。家族の手を借りないと働けない。それなのに、働いても中途半端、お母さんとしても中途半端で……」
夫のように家事や育児をこなす男性は当時、珍しかった。知り合いのお母さんたちが夫をほめそやす。一方、夫が「良い人」なのをいいことに、自分は好き勝手に働いているのだろうか――。
「そんなに夫は偉いのか。そんなに私はダメなのか。賃金面というよりも、それが私にとっては『母の罰』だったかもしれません」
管理職になって気付いた。「部下を尊重して、話をよく聞いて、アドバイスする。想像していた以上に子育てと似ているんです」
育児も、仕事も。二つの「夢」を追ったからこそ、分かった感覚だ。
「子育てしながら働くことが、もっと普通にやれる社会になってほしい」。陽子さんはそう願っている。【安藤龍朗】
家事・育児の負担重く
竹内麻貴・山形大准教授=本人提供
日本における「母親ペナルティー」について研究している竹内麻貴・山形大准教授(家族社会学)が行った社会調査データの分析によると、子供が1人いる女性労働者は約4%、子供2人の場合は約12%、子供がいない女性よりも賃金が低いことが確認されている。
「母親ペナルティー」が起きるのは、キャリアが中断され、技術や知識を蓄積できないことが大きいという。妊娠・出産を機に退職し、融通が利くパートや、正社員でも時短勤務など育児と両立しやすい環境を求めることが背景にあるという。
竹内さんは「企業は勤務地や仕事の内容が限定されず、長時間働く『男性的な働き方』を前提にしています。そのシステムに子育て中の女性が合わせるのは無理ですし、男性が家事や育児に携わることも難しくしています。企業や行政は、母親たちの給与が一時的に減ったとしても、影響が長期化しないように対応していくことがポイントです」と指摘する。
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