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人口問題・少子化・家族の経済学

2230OS5:2023/01/16(月) 17:51:03
親との軋轢が心身を疲弊させる
 さらに、乳児は親への報告もあることで、さらに負担が増すと話す。由美子さんが続ける。

 「乳児の場合、お帳面も書かなくてはならず、子どもの昼寝の間に書くのですが、起きてくる子もいるので集中できません。休憩はあってないようなものですよね。給食も一緒に食べますし、食べられなかった場合は、お昼寝の間に食べたりしてます。お帳面を書きながらなので、なかなか大変です」

 そして、親との軋轢が極めて心身を疲弊させるという。

 「親との関係とか大きいですよね。いろいろクレームを言ってくる親もいるので、その対応とかが一番ストレスかもしれません。だからといって、その親の子どもに対して何かするわけではありませんが、親を見て対応する保育士も中にはいます」

 保育園は、少しの怪我などでも丁寧に報告してくれる。それがかえって負担になっているのではないかと、こちらが心配するほどである。

園児向けサービスが多大な負担
 今、保育園は保護者ファーストになっている部分が大きく、保護者からのクレームが何よりもリスクになっているという。

 「少子化ですし、どこの園も体操クラブをやる、英会話を取り入れるなど、カラーを出して保護者に売り込んでいかないといけない時代です。保育園といっても経営を成り立たせないといけない。保護者はお客様なのです」

 とりわけ私立保育園で顕著なのだが、保育園といっても単なる預かりだけではなく、様々な園児向けサービスを取り入れている。働く女性が多くなり、子どもを習い事に通わせられない共働き夫婦も多くなり、保育園の付加価値を高める傾向が強い。

 「園長や理事長がそういった方針を持っており、現場に取り入れるのですが、保育士が疲弊するケースも多くあります。ただでさえ業務が多いのに、その付加価値のサービスのためにさらに、時間も労力もとられ業務の負担が増す。そういったサービスを取り入れる人に限って、現場の事がわかっていない人が大半です」

 さらに最近、多く見られる監視カメラの整備も、保育士にとってはストレスだという。

 「監視カメラがつけられる事が増えました。あれは結構しんどいですよね。抑止力になっているのでしょうが、ちょっとしたこともためらって園児に注意できなくなります」

自身の子どもに虐待ができるのか
Photo by iStock

 最後に取材した保育士が全員口にしたのは、

 「1歳児は口答えしない」「親に言うことができない」――。

 「1歳児は親に言えないというも大きいでしょうね。2歳児なれば、話す子は話しますし、親に言うようになる。それを保育士もわかってるんですよ」(利恵さん)

 お尻を叩く、頭を少し叩く程度であれば、母親でもやってしまうだろう。しかし、静岡の保育園の虐待では常軌を逸していた。さらに、それは母親ではなく、あくまで保育士なのだ。
 
虐待事件を起こした保育士の3人のうち2人は、母親だったという。自分の子どもが、自分たちがやった虐待を受けていたらどう思うのか、本人たちに問うてみたい。

中西 美穂(ジャーナリスト)


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