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人口問題・少子化・家族の経済学

2186荷主研究者:2021/06/05(土) 18:28:38

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/535006?rct=n_hokkaido
2021年04/20 05:00 北海道新聞
<人口逆転 釧路・帯広>釧路から帯広へ転出超過 19年127人、産業低迷で若者流出

釧路市内で3月下旬に開かれた合同企業説明会

 年度替わりで釧路、帯広両市とも進学や就職、人事異動で転出が進んだ3月末の人口は、帯広が釧路を703人上回り、2月末より差が500人以上広がった。基幹産業が低迷する釧路の若年層が、農業を基盤に食品加工業などが発展する十勝方面へ就職するケースも多く、釧路から帯広へは転出超過となった。釧路市は若者らに帰郷や移住を促す取り組みを続け、少しずつ成果も出始めている。

 釧路高専では例年、卒業生の大半が道外の家電メーカーなどに就職する一方で、カルビーポテト帯広工場(帯広市)や明治十勝工場(十勝管内芽室町)など、十勝の食品工場を勤務先に選ぶ学生も少なくない。

 同高専で電子工学分野の学生を指導する高義礼教授は「食品工場も大規模だと電子工学の技術が生かせる。高専は本来、地域への人材供給の目的があるが、学生がやりたい仕事の会社を選ぶと、おのずと市外へ出ることになる」と話す。

 釧路公共職業安定所によると、釧路管内の2月の有効求人倍率は1・26倍と高水準で、雇用の受け皿はある。それが就職につながっていないのが現状だ。釧路市は漁業や紙パ製造など基幹産業の低迷が経済の衰退を招いており、市の就職関係の担当者は「給料など待遇で優れる市外企業に若者が流出している」とみる。

 釧路市は、若者がいったん市外に出ても、就職・転職で帰郷・移住してもらう事業を続ける。2019年から地元企業の情報誌「釧路企業情報」を作成し、成人式で配るほか、市内高校の進路指導で活用してもらっている。市の仲介で釧路管外から市内企業に就職した人数は、19年度5人、20年度7人と増えつつある。

 一方、帯広の若者は地元就職を望む傾向が強い。帯広南商業高は毎年100人ほどの生徒が就職し、ほぼ全員が地元で働くという。鈴木和彦・進路指導部長は「十勝は農業という安定した基盤があるため、企業が生徒の地元愛に応えられるだけの求人数を確保できている」と力説する。

 帯広市出身の日下百恵さん(22)は今春、千歳市の専門学校を卒業し、帯広信用金庫に入庫した。「帯広は活気があり、戻りたい思いが強かった」と話す。こうした地元愛によるUターンも多く、帯広の人口減を抑える要因になっている。

 ◇

 3月末の住民基本台帳人口は、帯広が16万5001人、釧路が16万4298人だった。

 総務省の住民基本台帳人口移動報告によると、2019年、釧路から帯広への転出は394人(このうち、進学や就職による移動が多い10〜29歳は138人)。対して、帯広から釧路は267人(同85人)だった。釧路が127人(同53人)の転出超過で、この4割以上を10〜29歳が占める。

 対札幌でも、釧路からの転出超過は759人(同169人)で、帯広の553人(同74人)を上回る。釧路市から転出が最も多い都市は札幌で、2番目は釧路管内釧路町、3番目が帯広市と東京。帯広からの転出が多いのは札幌、十勝管内音更町、東京の順で、釧路市は5番目だった。(古谷育世、五十地隆造)


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