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人口問題・少子化・家族の経済学

2069荷主研究者:2020/09/23(水) 22:26:04

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/452431?rct=n_hokkaido
2020年08/18 05:00 北海道新聞
<釧根2020年の針路 第3部 自治体合併から15年>1 人口減少 「飛び地」音別 4割近く

http://tohazugatali.web.fc2.com/pop/20200818hokkaido01.JPG

音別町尺別に残る尺別炭鉱の記念碑。閉山が人口急減の始まりになった

<釧根2020年の針路 第3部 自治体合併から15年>1 人口減少 「飛び地」音別 4割近く
 釧路市音別町中音別に広がるフキ畑。町特産のフキを生産する一般社団法人音別ふき蕗(ふき)団が6月中に約40トンを収穫し、きれいに刈り取られていた。

 代表の伊藤まりさん(66)らが雇用創出を目指し、2017年に設立。今年は各地の特産品を販売する大手2社に販路を広げた。約400キロ分を塩漬けする試みもスタート。「加工作業が増えて通年雇用も可能になる」と手応えを語る。一方で6年前に移住した伊藤さんでさえ思うのが、「音別に人が少なくなった」。人口減への危機感は強い。

■釧路管内で最大

 旧音別町は尺別炭鉱が発展を支え、1953年の最盛期は人口1万694人に上った。70年の閉山を機に人口が急減。企業誘致による大塚製薬工場、大塚食品の進出で持ち直した時期もあったが、旧釧路市、旧阿寒町との合併から15年で4割近く減った。6月末現在1702人。釧路管内では最大の減少幅だ。

 音別町商工会は83年の144会員をピークに、現在55会員。生鮮食料品店は2店だけでドラッグストアなどの大型店はない。同商工会は「合併前から悩みだった後継者不足に加え、人口減で地域の購買力が低くなり会員が減った。役場の入札も町内企業から市全体へ広がり、小規模企業の多い音別にとっては厳しい」とみる。

 人口減が加速した一因とみられるのが旧釧路市との「飛び地」合併だ。旧釧路市とは合併以前から白糠町を挟んで接しておらず、釧路市中心部から音別町中心部へは40キロ余り。冷川圭之音別町行政センター長(54)は5月、7年ぶりに故郷の勤務に就いた。「音別で働く市職員の3分の2は旧釧路市在住。転勤や子どもの教育、進学を考え、移る人が増えた」という。

 道内では釧路市と音別町のほか、伊達市と大滝村、門別町と日高町の3例が飛び地合併。いずれも規模の小さいマチは、国立社会保障・人口問題研究所が2000年に発表した人口推計よりも人口減が進んだ。

 人口問題に詳しい札幌市立大の原俊彦名誉教授(67)は「役場の集約や高校や大学への進学、就職を機に転居する例が多いと考えられる。推計と現在を比べると、飛び地による影響が裏付けられる」と指摘する。

■地元市議ゼロに

 釧路市では15年を最後に音別町を地盤とする市議もいなくなった。合併前の町議定数12は07年まで特例で維持。07年統一地方選は音別町で定数2の選挙区を設けたが、11年以降は廃止された。市全体から市議を選ぶため、人口減で当選ラインの確保が難しくなったことが大きい。地域の声や課題、実情は伝わりにくくなっている。

 「本来は地盤や出身にとらわれず、市の懸案に目を向けるのが市議の役割だ」。そう強調するのは音別地域協議会の川村利明会長(66)だ。同協議会は行政に住民意見を反映させる仕組みで合併後に音別、阿寒、釧路各地区に設けられ、来年3月で期限を迎える。地元では存続を求める声が強い。

 川村さんは「人口減は合併前からの問題。大切なのは、音別の良さをどう発信するかだ」と指摘する。市は来年、音別にフキの加工場や住民交流の拠点施設を着工する。フキやエミューといった音別町の特産品を釧路市という大看板の下、どう差別化して発信できるか。市全体の知恵が問われる。(相川康暁)



 平成の大合併により、全国で多くの自治体が新たな一歩を踏み出した。釧根管内でも釧路市が阿寒町、音別町と合併し新釧路市となる一方、他の自治体は自立の道を選んだ。年間連載「釧根 2020年の針路」第3部では、合併がもたらした影響を振り返りながら、今後の自治のあり方を考える。


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