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人口問題・少子化・家族の経済学

2011とはずがたり:2019/10/27(日) 20:19:23
>>2010
リビングストンらは研究を続け、その調査結果にて協調性のある人の収入が比較的少ないことを明らかにした。個人の特性や、性格のいい人は比較的儲からない職業を選択する傾向があるといった変数(その数は膨大だ)を考慮しても、だ。リビングストンらはデータの結論を次のようにまとめている。

最初に行った3つの研究では、協調性が標準以下の人の収入は、標準以上の人を18.31パーセント(9,772ドル)上回ることが分かった。一方、女性部門ではそれほど差が大きいわけではなく、非協調性という“特権”を持っている収入額はたった5.47パーセント(1,828ドル)高いだけだった。この“特権”は、女性よりも男性に与える影響が強く、3倍以上も差が付くことが分かった。

この悲しい相関関係の要因は何だろうか?リビングストンらは最後の研究として、南部にある巨大な大学の経営学部の学生460人に対し実験を行った。ある職業に8人の候補者がいるという設定で、いずれの候補者も知的で洞察力があり、良心的な人物である。しかし、協調性のレヴェルはまちまちで、信頼でき、利他的かつ謙虚な人もいればそうでない人もいる。どの男性あるいは女性の候補者が管理職になることができると思うか聞き取りを行った。

またしても残念な結果が出た:協調性の高い候補者は管理職になれない可能性が高く、特に男性の場合はそれが顕著という結果が出た(女性の場合は性格のいかんにかかわらず、昇進の可能性がやや低い傾向にあった)。

この実験結果は、お人好しの男性はモノにならないことを示唆している。というのも、人々はそういった人物に対して少しばかりの偏見をもっているからだ。協調性のある人々は解雇されにくいだろうし、人を監督する立場になるだろうが、賃上げ交渉にはあまり役に立たない。言い換えれば、非協調的な人が経済的な利益を享受するのは、彼/彼女らには自分の望むもののために戦う(たとえ他人を不快にさせるにしても)意欲があるからだ。

さらにリビングストンらが主張するのは、協調性のある男性はジェンダーとしての役割を果たしていないため、損をしているということだ。男性は自分の関心や利益ばかりを追求すると考えられているので(紋切り型で申し訳ないが)自分のために行動しない男性を見下す傾向があり、引いては非独善的かつ利他的な男性への反発に繋がっている。言い換えれば、我々は最悪な人間に期待し、最高の人間に罰を与えているのだ。

とはいえ、お人好しの男性にとって悪いことばかりではない。

新たな研究によると、優しさは、女性がパートナーを探す際の最も重要な項目だ(当然のことながら、手軽に恋愛をしたい人にとっては見た目も重要だろうが)。協調性でお金は儲からないかもしれないが、恋愛には有利かもしれないし、幸せになることができるかもしれない。それは少しばかりお金が儲かることより重要なことかもしれない。


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