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人口問題・少子化・家族の経済学

1867とはずがたり:2018/07/16(月) 22:38:03
>>1865-1867
そういう保育をしているうちに保育者もワクワク楽しくなってくる、という話しを良く聞きます。保育者も子どもと共に学びを得て、育っていくのです。

子どもたちをじっと机に向かわせて、保育者が理想とする子ども像を育てていこうとするような「お勉強」スタイルを続けている園もありますが、教育的効果は高くありません。いずれAIが人間に取って変わると言われる時代の子どもたちに必要な、創造性を育てることにはつながりません。

絵本の読み聞かせは「文字を学ぶ」遊びの筆頭だ。オノマトペ絵本から始まり、年齢によってさまざまな種類がある。お話を聞くことが楽しければ、当然文字に興味を抱く。一人でする「勉強」ではなく、先生や保護者に読んでもらう「遊び」の方が楽しいのは明らかだ Photo by iStock
自由保育と「放任・放置」は違う!
ただ、ひとつだけ気をつけてほしいのは「自由保育」が「放任・放置」になっていないか、という点です。プロジェクト型、遊び主体の保育は多くの場合「自由保育」などと呼ばれていますが、実は保育をする側にとってもっとも難しいのがこの「自由保育」なのです。子どもたちが自由に活動するためには、保育者のていねいな準備が必要になります。

自由に工作するためには、さまざまな材料を用意し、子どもが使いやすいように画材をセットしておかなければなりません。外遊びの場での「自由保育」も同じです。子どもたちにケガがないように園内環境を整え、遊具の点検をし、使いやすいように遊び道具を整理しておくなど、子どもの遊びを支える保育者の努力が必要です。

さらに、子どもを遊ばせるだけで終わらせないために、子どもたちの遊びがどのように連続しているかをていねいに記録しておくことも求められます。そういった記録は、子どもの成長の証として保護者にも共有されるのが普通です。

つまり、本当の自由保育というのは、「究極の設定保育」なのです。保育者は、子どもへの声かけの言葉ひとつ、その言葉かけのタイミングひとつから熟考しなければならず、絶えず勉強しなければなりません。

前回の記事にも書いたように、中には「自由保育」とうたいながら、ただの「放置・放任」をしている園もあるのが現実です。

保護者はその「自由保育」が学びにつながっているものか、単なる「放置・放任」なのかを見極める必要があるでしょう。

子どもたちが「自由に遊んでいる」場面を見学するときには、保育者が子どもにどのような声かけをしているか、保育室の中にどのような遊び道具や絵本・図鑑が配置されているか、子どもたちが作ったものや考えたものが、どこにどのように展示されているか、といったことに注目してみましょう。

展示についていえば、保育室の壁一面に、保育者たちが作ったかわいらしい動物の顔などを貼っているところよりも、むしろ、子どもたちが遊びの中で自由に作ったものが飾られているほうが、時には雑然としていても、子どもがどんな遊びをしているかが具体的に想像できるはずです。

自由な遊びは、豊かな学びにつながるものですが、それは保育者が保育をしっかり学び、子ども一人ひとりに寄りそう中で、子どもとの協同で作り上げていくものなのです。子ども・保育者だけでなく保護者も、子どもたちの遊び=学びを育てていくために関わっていくべきでしょう。


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