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人口問題・少子化・家族の経済学

1023名無しさん:2015/05/03(日) 11:30:31
>>1022

産婦人科医とマスメディアをつなぐ役割
米良 READYFORの取り組みも、やはり周囲から何か言われるのではないかという不安がハードルになって、新しいことを始められないという人がいるんじゃないかなと思って。

宋 それはあるかもしれないですね。だから私も発信するときは、同業者の目線を大事にしています。

米良 同業者の目線ですか。

宋 同業者から見てすごく不利益なことを言ったり、偏っていたりすることを言うと、やはり叩かれる。そこはすごく周りから厳しい目線で見られていると思います。

ただ私は、産婦人科医の代弁者という立場で正しい知識や意見を発信することが、今置かれた立場でやり続けるべきことじゃないかなと思うんです。世の中にそうしたことを発信したいという産婦人科医は多いのですが、ただあまりにも多忙でそれができない。私は産婦人科医とマスメディアをつなぐ役割でもあるのかもしれませんね。もちろん、出産、子育てする女性の現状を変えたいというのが大前提にあります。

米良 前回お話いただいた、母親が色々なものを背負わされている現状ですが、他にはどのような課題がありますか?

宋 問題は多岐に渡ってあります。例えば、若年層の妊娠やシングルマザーの貧困問題。これはある一定の地域で多く発生する問題でもあります。この手の問題になると、産婦人科医の役割を超えた問題が出てきますよね。

 このような問題を抱えた母親から生まれた場合、乳児院に赤ちゃんを預かってもらうこともあるのが現状です。やはりそうした状況にある人はサポートしないといけない。ですから、まずは社会問題として発信し続けて、問題解決につながるような行動を起こすことが大切だと思います。

ほとんどの問題が“貧困”というキーワードでつながっている
宋 もちろん、昔からあるような問題だと思うのですが、以前は大家族が多かったので10代で出産したとしても、家族が手伝って育てたのではないのかなと思うんです。だからあまり問題として表にでなかったのかも。でも今は、残念ながら事件として発展してニュースに出てしまうこともあるじゃないですか。そのバックグラウンドがほとんどすべて“貧困”というキーワードでつながっている。

 例えば、虐待死もそうでしょ。世の中的には、子供を産んだら勝手に母性がわいてきて、赤ちゃんを育てられると思っているじゃない。母性が生まれれば、子育ては苦じゃなくなるみたいな。でも違うんですよね。やっぱり経済的な問題を抱えていることで母親の心に余裕がないと、子育てが苦痛になっていくんですね。

米良 わかります。

宋 もちろん自分の子供はすごくかわいいけど、育てるには、周りに手伝ってくれる人がいたり、それなりの経済力が整っていたり、育児サービスを受けられたりするから、子育てもできるわけですよ。これが夫は夜中にちょっと帰ってくるだけで何も手伝ってくれない。そして少ないお金でやりくりしなければいけないということであれば、お母さんはやはり辛くなって泣けてきますよね。それをすべて母性で補えると思うのは間違いなわけで、母親1人に背負わせてはいけないんです。

米良 なるほど。

宋 だから私が今推進したいと思っているのは、産後のお母さんのケアなんです。産婦人科医は忙しいから、妊婦さんには手厚い応対をしますけど、出産後のお母さんのケアまでなかなかできないのが現状なんです。やってくれるのは出産後の子宮の具合を診察するぐらい。本当は、助産師さんの役目でもあるのですが、やはりそこまで気が回っていないように思います。


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